「劔岳 点の記」
〜ただ、地図を作るためだけに〜

2008年 東映 木村大作監督



映画館でトレーラーを目にするたび、いまどきこんな「八甲田山」みたいな題材に需要はあるんだろうか?などと思ったりしていたが、劇場へ行くたび否応なしに毎回トレーラーを見せられているうちに、香川照之浅野忠信という組み合わせは悪くないなぁ、と思い始め、そうこうするうちに肉眼では生涯見ることもないかもしれない山の景色に妙に心惹かれるようになった。完全に制作側のツボにはめられた形だが、お陰で撮影の苦労のほどがしのばれるカットの数々を堪能できた。日本の自然はスケールが小さいなんてチッチッチ!これぞまさしく劇場の大スクリーンで観るべき映画。名カメラマンの初監督作品だけあって、どのシーンも見事に絵になっていた。

ロサンゼルス郡検死局

ロサンゼルス ミッションロード 1104 ロサンゼルス郡検死局

急死したマイケル・ジャクソンの遺体がロサンゼルス郡検死局に運び込まれたというニュースを聞いた。ロサンゼルス郡検死局は、事件、事故、他殺、自殺を問わず検死の必要がある様々な遺体が運び込まれるところで、その数も膨大らしいけれど、管轄地域にハリウッドが入っている事もあり、スターの検死が多々行われてきた事でも有名なところだ。マリリン・モンロー、シャロン・テート、ナタリー・ウッド、ジョン・ベルーシ、ジャニス・ジョプリン、ウィリアム・ホールデンetc. その長いリストの末尾に、この程マイケル・ジャクソンも加わることになったわけである。
「愛を読むひと」 (THE READER)
〜坊やが大人になったとき〜

2008年 米/独  スティーヴン・ダルドリー監督



そんなに強く観たい!と思っていたわけではないが、やはり封切りになると妙に気になり、東宝シネマズに組み込まれた日比谷スカラ座で観賞してきた。スカラ座とみゆき座は子供の頃から折々映画を観てきた懐かしい劇場。ここ数年はご無沙汰していたが、改装されてスカラ座とみゆき座が1つのビルに入ってから初めて足を運ぶこととなった。日比谷の映画街界隈は三信ビルもなくなり、見慣れた風景が少しずつ変りつつあるが、なじみのみゆき座とスカラ座が座席をネット予約できるようになり、設備もよくなって生まれ変わったのは喜ぶべき事かもしれない。スカラ座は昔も大箱だったが、生まれ変わっても席数654の大劇場。大劇場でゆったりと映画を観るのは、なかなかいいもんでございます。というわけで(どういうわけで?)、いつにも増してネタバレ大有りですので知りたくない方はご用心。
「ミッドナイト・エクスプレス」 (MIDNIGHT EXPRESS)
〜こいつはもう、深夜特急に乗るしかないぜ〜

1978年 米 アラン・パーカー監督

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なんだか最近、猛烈に久々に再見、というのが多い気がするのだけど、DVDを借りる程でもないが、機会があればまた観たい、と漠然と思っていた作品が映画チャンネルで流れて来る率が高くなっていて、この時期、雨の日曜日などには実におかっこうである。
この作品は封切り時には子供だったので未見。VHSで20代始めごろに観て以来の観賞となる。主演のブラッド・ディヴィスは漠然と覚えていたが、それ以外は殆ど覚えていなかったので、刑務所仲間で若きランディ・クウェイドが出ていたのを発見して何だか受けてしまった。ミッドナイト・エクスプレスとはトルコの刑務所で「脱獄」を表す隠語。沢木耕太郎の代表作「深夜特急」のタイトルはここから取られたもの。とにもかくにも70年代である。ハッシシである。

夢と眠りと雨の弓
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眠ると誰でも夢は観ているものらしいけれど、私はここ15年ばかりは、寝ている間に見たであろう夢を朝になるとさっぱり覚えてないんですね。
とにもかくにも、アテクシ、猛烈に寝つきが良くて「あ〜、眠くなったな」と思って枕に頭を置くと殆どすぐに眠ってしまい、朝は大体決まった時間にピッと目を覚ますのだけど、目覚めた時に、いつも夢のかけらも残っていないんですのよね。昨夜からずーっと気持ちよくぐっすりと眠っていて、朝が来たので目覚めましたという感じ。その間はただただ眠りのみ。たまには明け方にトイレに起きる時もあるのだけど、そんな時でもそれまで見ていた夢を中断して起き上がり、用を足して戻ってきて、う〜ん折角いいところだったのになぁ…また夢の続きが見られるかしらん、むにゃむにゃ、なんてことはなくベッドに入ると、再びコテンと気持ちよく眠りに入ってしまうんですよのよねぇ。いやはや、実にロマンティックじゃないですね。