「未来世紀ブラジル」

~抑圧の翼~
1985年 米/英 テリー・ギリアム監督

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行き過ぎた管理社会の弊害、といったものはこれまでにも幾多の映画で語られてきた。情報操作され、監視され、抑圧された社会で生きることの不条理さは、つい最近でも「善き人のためのソナタ」が描いていた。その他「華氏451」や「リベリオン」もその類の作品だと思う。
しかしこれはそういう管理社会をとことん皮肉ったSFだ。SFコメディとジャンル分けされているようだけど…コメディなんだろうか、かなりのトラジディのような気もするのだけど。コメディのスタイルを借りた不条理劇であろう。

「エリザベス」

~かくて権力の階段を昇り始めた~
1998年 英 シェカール・カプール監督

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大昔にビデオで一度観た時にはひたすらに画面が暗いという事しか印象に残らず、昨年、ダニエルの暗殺坊主目当てで再見した時には、殆どダニエル登場シーンしか観なかったのだけど、このつど「ゴールデン・エイジ」公開間近につき、ふと思い出して久々に観賞してみることにした。
「ゴールデン・エイジ」には昨年の夏ごろから、クライヴ・オーウェンの待機作として注目していたので、彼による伊達男・ウォルター・ローリーともども、スケールアップして黄金期を迎える女王を演じるケイト・ブランシェットの当たり役ぶりも非常に楽しみなところだ。

「スカーフェイス」

~The world is yours~
1983年 米 ブライアン・デ・パルマ監督


“世界をあなたに…”

これはアル・パチーノの人相が悪くなり始めた頃の作品で、当時、映画が始まってすぐに登場するパチーノのあまりの人相の悪さに驚き、暗黒街でのし上がりたいスカーフェイス(向こう傷)の男だから、こんな顔に作ってあるんだろうと思ってたら、その後の映画は傷はないもののどれもこんな顔で出てきて、つまり人相の変る分岐点で人相の悪い男の役をやったということになり、さすがパチーノ、ご面相の変化も計算に入れてキャリア設計をしているな、と感心した。(封切当時はそんな事は考えずもっぱらスゴイ顔になったもんだと思って眺めていた)

「ギター弾きの恋」

~身勝手なギター弾きと淋しい小娘…~
1999年 米 ウッディ・アレン監督



これは我が母のオールタイムベストのうちの1本。ワタシは何となく封切時もその後も暫く未見のまま打ち過ぎていたのだが、母が先に観て「良かったわよ?、観てみたら?」というので6、7年前に観てみたら良かったのだった。

You know my name… ダニエルボンド、本格始動 


あぁ、この肩幅

BOND22の撮影に本格的に突入したダニエルの姿を、いつもダニエルの最新情報を提供してくれるようちゃんのブログが紹介してくれたのでお邪魔して覗かせてもらった。一目みるなり、なんだか懐かしい気持が甦ってきた。そうしたら、何かこの姿についてワタシも一言書きたくなったので便乗させていただくことにした。

前作の撮影からは1年以上あいて、その間色々な姿も垣間見てきたわけだけど、そんなにブランクがあいても、BOND22となれば、キッチリとボンドのルックスに戻してくるあたりさすがダニエル、プロである。


いやいやいや、このつむじの具合も懐かしい

写真のあれこれを見ていると、1年前のときめきがやはりきちんと条件反射のように甦ってくる。
微妙に顔のシワが増えたようにも見え、光線の加減でか、雨模様の天気のせいか、砂色の髪は少しダークな色合いになったようにも見えるのだけど、相変わらず黒いコートがよく似合い、顔も体も引き締まっている様子で申し分なし。


仕立てのよいコート


「ダニエルって結局ボンドだけじゃん」といわれると癪なのだけど、これが一番の晴れ姿なのは疑いもない。おまけに、この黒いスーツに黒いコート(また仕立てのいいコートをお召しである)はダニエル的にも必殺のアイテム。本当によく似合うのだ。



いまだ脳裏を去らぬ死んだ女の面影…彼女が命を賭して残したメッセージを手がかりに、謎と陰謀の奥へと分け入っていくボンド。全ての謎が解けたあとで、彼の中に残るものは一体何か…。



というわけで、
監督は変っても脚本に再びポール・ハギスが関わっている以上は前作のテイストはきっちりと踏襲しつつも、また新たなロマンを紡いでくれるに違いない。

封切前にあれこれYoutubeで映像が出まわっても、今度はもう一切観ないで、劇場で初めてあいまみえる時の新鮮な感動と感慨を大事にしようと思う。あらかじめ部分的にいろんなシーンを観てしまう事ほど興ざめなものはない。それは2006年秋の教訓。今年に活かさなくては。

ともあれ、こういう撮影中のショットをみると、1年の空白ののち、ボンドイヤーが再び巡ってきたんだなぁと実感することができる。2006年の12月以降、なんだか随分色々なことがあったので、本当にもうかなり昔のことのような錯覚さえ起こしてしまうが、まだ僅か1年ちょっと前のことに過ぎないなんて、それもなんだか不思議な気分である。
この1年、ブログをやってみて感じた事は、ブログをやっていると1年の密度が濃い気がする、という事。なんでも記事にしようと思っているわけではないが、見聞することについて、ブログと無縁だった時に比べると、感じ方の密度が違う気がする。
それもみな、ダニエルのボンドがもたらしてくれたこと。「カジノ・ロワイヤル」を観なければ、ワタシは相変わらず「ブログ?なにそれ、面倒くさいわ」で素通りしていたことだろうと思う。そのことだけを取ってみても人生ってどこでどんな出会いや展開が待っているか分らない。面白いものだと思う。

ワタシにささやかな新しい趣味世界への扉を開いてくれたダニエル・クレイグ演じるBOND22は現在、撮影中。そして今年の暮れには日本でも観られる事だろう。
少しずつ出てくる情報を楽しみつつ、動画情報の摂取は最低限に控えて、その日に備えたいと思う。

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