スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「天国と地獄」

~君はそんなに不幸だったのかね~
1963年 東宝 黒澤 明監督



現在、シャンテシネにおいて開催中の黒澤明生誕百年記念特別上映。月曜は飲み会があったのだけど、「ヨコハマメリー」のドキュメンタリーで観た伊勢佐木町の風景や1960年代初頭の横浜を、敏ちゃんこと三船敏郎の渋い重役姿とともに大スクリーンで観たくなり、あまり乗り気でなかった飲み会はけっぽって敏ちゃんの権藤さんに会いに行くことにした。シネ2の客席はほぼ9割埋まっていた。しかもオヤジサラリーマン率が通常より高い。シネ2は殆ど傾斜のない床なのに、目の前にムスク系のニオイをぷんぷんさせた大仏みたいにでっかいオジサンに座られてしまい、ああぅ、スクリーンが一部欠けちゃうじゃない、小さくなってよ!と思ったが左横が空いていたので本編が始まる前に1つずれてどうにか観賞体勢を整えた。思わぬところに落とし穴。いまどき傾斜のない床なんてチッチッチ!でも本編が始まったら、次第にオヤジの頭も気にならなくなった。

スポンサーサイト

「ヨコハマメリー」

2006年 中村高寛監督
?誰かメリーを知らないか?



ハマのメリーさんというのはヨコハマの都市伝説のようなものだった。伊勢佐木モールの片隅を、全財産の入ったバッグを提げて顔も髪も真っ白な老婆がゆっくりとよぎっていく。
曲がった背中に白いブラウス、道化のようなメイキャップ。(伊勢佐木町のジョーカーといった趣き)
あれは何? あれはメリーさんさ。 メリーさんて誰? メリーさんは横浜の名物さ。
ワタシも数年ヨコハマに住んでいた事はあるが、中華街や山手、元町にはよく行ったものの、伊勢佐木町・馬車道方面には2回ほどしか行かなかったし、そもそもワタシがヨコハマに住んだ頃には、メリーさんはもう伊勢佐木町から姿を消した後だった。だから、ワタシは噂のメリーさんを実際に目にする機会はなかった。
数年前にこのドキュメンタリーが話題になった時、ちょっと興味はあったのだけど、観に行くまでには至らずそのままになっていたのだが、今月、日本映画専門チャンネルで放映されたので観賞してみた。

「マイレージ、マイライフ」 (UP IN THE AIR)

~そして僕は途方に暮れる~
2009年 米 ジェイソン・ライトマン監督



「サンキュー・スモーキング」以来、ジェイソン・ライトマンはワタシの中で次回作が楽しみな監督の筆頭にポジショニングされている。「JUNO」もなかなかいい味わいだったけれど、今回は特にキャストとストーリーがとてもハマっていそうなので封切りを首を長?くして待っていた。3月公開の映画の中で、実はこれが一番楽しみでした。アカデミー監督賞も、ひそかにジェイソン・ライトマンが取れるといいな、とも思っていたけれど、今年はビグロー女史の一人勝ち。元亭主も吹っ飛んだ超ド級のパワーゆえワタクシもそれは異議なし。
まぁライトマン監督には、また機会もありましょうしね。
ともあれ「マイレージ、マイライフ」、超満員の日比谷シャンテシネにて観賞して参りました。

「三船」で食す



久々に飲もうかねーという話になり、Sophieさんと互いに店をピックアップしたものの、1つは満員で予約取れず、もう1つは今年に入ってからいつの間にか閉店していて、新たな候補をピックアップする必要に迫られた。そこで飲食店サーチのページから偶然Sophieさんが発見したのが「三船」。なんとそこは我らが敏ちゃんの、主に時代劇におけるイメージをフィーチュアしたコンセプト居酒屋とでも申すべき店なのだった。
もしや、敏ちゃんの跡を継いで三船プロダクション社長になったご長男の史郎さんが経営を?と思ったが、経営は東京レストランツファクトリーという会社で、そこにサッポロビールも1枚噛んでいるとい事らしい。三船プロダクション的にはイメージや家紋(三船家の家紋は三船プロダクションのロゴでもある)の使用許可を出しただけということのようだった。ともあれ、場所も六本木とあればお互いに行き易いし、料理もおいしそうなのでどんなものだかちょいと覗いてみましょうかねという事で、いざ麻布龍土町なる「三船」へ。

「シャーロック・ホームズ」 (SHERLOCK HOLMES)

~新感覚武闘派ホームズはアリか、ナシか~
2009年 米 ガイ・リッチー監督



昨年、ガイ・リッチーの新作が「シャーロック・ホームズ」で、そのタイトル・ロールをロバート・ダウニーJrが演じるというニュースを聞いた時に、あまりの違和感に「あらら、それはどういうホームズ??」と思ったのだけど、それだけに仕上がりはいかがなものか些か興味があったので劇場へ。「ハート・ロッカー」はレディースデーでも男女比は半々に近かったが、このたびは殆ど女性一色のシアター模様だった。

「フィリップ、きみを愛してる!」 (I LOVE YOU PHILLIP MORRIS)

~それは愛か、究極の自己満足か~
2009年 仏 グレン・フィカーラ監督


ジム・キャリーユアン・マクレガーという異色の顔合わせでゲイ・カップルの話だなんて、しかも犯罪絡みだなんて、おまけに実話だなんて、これは観に行かないでいるという方がムリ。というわけで、封切りを今か今かと待っていた作品。2月は殆ど(というか全く)観たい新作がなかったのに引き変えて、3月はどしどし封切られるから忙しいんですわ。時間やりくりして観たい映画には行かなくっちゃ!
ということで今回は、「I LOVE YOU PHILLIP MORRIS」。

「アラン・ドロンのゾロ」 (ZORRO)

~爽快 痛快 ドロンの活劇~
1975年 仏/伊  ドゥッチオ・テッサリ監督


アラン・ドロンの出演作の中では、一押しでないもののこれも好きな作品。前にも書いたがドロンといえば「太陽がいっぱい」に「サムライ」が何といっても良いのだけど、この「ゾロ」もその次くらいに良い。文句なしの娯楽作品としてよく出来ているし、ギターをフィーチュアした主題歌(こんな感じの曲)が明るく軽快で、ヒーロー物の主題歌らしい雰囲気をよく出している。昔から何度も映画化されているらしいゾロ。近年ではバンデラちゃん(アントニオ・バンデラス)も演じているが、ワタシは、子供の頃に野沢那智の吹替えで民放の洋画劇場で家族揃って観た記憶も後押しして、ゾロと言えばやはり「アラン・ドロンのゾロ」じゃなくてかしら?という印象が強い。黒い帽子に黒マント、黒いアイマスクのドロン、いやいや、もう、ひゅ?ひゅ?、なヒーローぶりである。

「ハート・ロッカー」 (THE HURT LOCKER)

~今日もどこかで爆弾が…~
2008年 米 キャスリン・ビグロー監督


もともと今週は本作を観に行く予定だったのだけど、作品賞を取っちゃったから混雑は必至ゆえ、前日に早めに席を押さえた。その時点で既に8割がた埋まった状態。むろん当日は満員御礼。
あら、ここはジャパンプレミアで「慰めの報酬」を観た5番スクリーンじゃないの。
キャスリン・ビグローの作品は、実に今は亡きパトリック・スウェイジが妙に哲学的なサーファーの銀行強盗を演じた「ハート・ブルー」(1991年)以来。これもある種、不思議な爽快感のある映画で、命ギリギリのスリルに取り憑かれた男達が描かれていた。今回の作品賞は元夫婦対決と言われたが、へぇ、キャスリン・ビグローってジェームズ・キャメロンの奥さんだったのねん。あれ?リンダ・ハミルトンも元妻じゃなかったっけ?ジェームズ・キャメロンて何回結婚してんの?と脱線したところで、そろそろ本題に戻りましょうかね。

about マダム・バタフライ


※明治時代の芸者さんの写真

先日、クリスティ・ヤマグチのスケーティングなどについて書いていて、彼女の滑る「マダム・バタフライ」を観ていたら、「蝶々夫人」のアリアをあれこれ聴きたくなり、手持ちのデッカ全曲盤CD「MADAMA BUTTERFLY(指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン、演奏:ウィーン・フィルハーモニーオーケストラ、蝶々さん:ミレッラ・フレーニ、ピンカートン:ルチアーノ・パヴァロッティ)」を随分久々に聴いてみた。パヴァロッティのピンカートンは言わずもがな、フレーニの可憐でややかぼそいような声も蝶々さんに合ってはいるが、彼女の「ある晴れた日に」はやや儚な過ぎる印象なのは変わらなかった。もうちょっと声を出してほしいかも、などとも思ったりする。可憐で小柄なミレッラ・フレーニは蝶々さんやミミが当り役で、確かに舞台で観るにはフレーニのような雰囲気じゃないと観ているのがキツイと思う。「蝶々夫人」は意図して前衛的な演出でやるのでない限り、余程きちんと風俗や時代考証をしないと、大層もなくキッチュな仮装大会になる懼れがある演目なのだ。

「真昼の死闘」 (TWO MULES FOR SISTER SARA)

~ラバと聖女と金塊と~
1970年 米 ドン・シーゲル監督



監督になってからはシリアスモードのヘビーな作品を得意とし、ついには名匠と呼ばれるようになってしまったクリント・イーストウッドだが、ワタシは俳優時代の彼の方がやはり好きだ、というのは前にも書いたと思う。
で、この作品だが、これは数あるイーストウッド主演の西部劇の中でも一番面白いとワタシは勝手に思っている。とにかくイーストウッドとシャーリー・マクレーンという顔合わせが最高にナイス。どちらも持ち味と魅力を思いっきり発揮し、互いが互いを輝かせ合って相乗効果でより面白くなっている。脚本も秀逸だし、殊にシャーリー演じるシスター・サラのキャラクターがえもいわれない。作品の肝だ。昔、民放の洋画劇場で観たきりで、ヒドい邦題がついていたという記憶はあったのだけど「真昼の死闘」なんてダメダメなタイトルだったのねん。
あまりにイケてなさすぎて、タイトルだけだったら見過ごしてしまうかもしれないのでご用心。

華麗さと表現力と



もう1回だけフィギュアネタなのだけれど、昨今は最高難度の技を駆使するよりも、
総合的な構成や全体の印象などが重視される傾向が強くなってきたフィギュア・スケート。
つまりは「スポーツ性」よりも「芸術性」の方向に揺り戻しがかかったという事ですかね。
男子なら4回転ジャンプ、女子ならトリプルアクセルをぼんぼん決めるよりも、
ジャンプの難度は少し下げても全体の流れの中で効果的に入っている方が上に来る。
曲と衣装、曲想を表現しきれる「演技力」の上にルッツやサルコウなどのトリプルジャンプが
キレイに入ってくればいい。いかにプログラム全体が強く鮮やかな印象を残すか。
要は、会場の雰囲気をいかに掴んでしまうか、という事ですわね。