「インセプション」 (INCEPTION)

~副意識という迷宮~
2010年 米 クリストファー・ノーラン監督



デカプーことレオナルド・ディカプリオ渡辺謙が出ている事以外、特に何も情報を入れずに観に行ったので、続々と気になる俳優が出てきて非常に得した気分になった。マリオン・コティヤールはそういえば出てたんだったわね。あれ?エレン・ペイジじゃないの! お?ジョセフ・ゴードン=レヴィットも出てたのね。あら!トム・ハーディだ!ちょっと太ってオジサンになったけど、目立つところに出てきたのねぇ、なんて喜んでいたら、キリアン・マーフィは出てくるわ、どっかで観た顔の爺さんだと思ったらトム・べレンジャーだったり、押えにマイケル・ケインまでちょろりと出演。出てくる出てくるワンサカと。俳優の顔ぶれだけでも何だかそそられるクリストファー・ノーランの迷宮世界。

「赤線地帯」

~女性専科・溝口健二の遺作~
1956年 大映 溝口健二監督



これもやはり随分昔に民放の邦画枠かNHKで最初に観たのだろうと思う。一般的にミゾケンの代表作といえば「西鶴一代女」か「雨月物語」という事になるのだろうけど、ワタシ的にはミゾケンといえば「赤線地帯」または「祇園囃子」である。奇しくも双方に木暮実千代若尾文子が出ているのは偶然か必然か。若尾文子のみならず、京マチ子木暮実千代三益愛子…みなそれぞれに泥沼の中で人生の悩みや問題を抱えた女を達者に演じていて、そのアンサンブルも見事。彼女たちのストラッグルをつき離したタッチでドライに描く溝口演出。 86分、息もつかせぬ人間模様が展開する溝口健二の遺作。

「勝手にしやがれ」 (A BOUT DE SOUFFLE)

~刹那的に生き、刹那的に死ぬ~
1959年 仏 ジャン=リュック・ゴダール監督



ふと思いだして観たくなり、久々に観賞。
若くて痩せっぽちのベルモンド。永遠に古びないジーン・セバーグ
ザラザラとした粗い粒子のモノクロ画面に映し出されるパリの街。そして音楽。
「勝手にしやがれ」って邦題も巧い。

懐かしのヴァンパイア映画とポーの一族



先日、「ぼくのエリ 200歳の少女」を観て、脳裏に過去のヴァンパイア映画のあれこれが何となく思い出されているワタシ。とかくに、このジャンルはヨーロッパ製に限る。どう頑張ってみてもアメリカ製は「なんちゃって」感が拭えないのも宿命的特徴。歴史もないのに、だから余計にヴァンパイア物を作りたがるんだろうけれど、なんだかねぇ…。

「ぼくのエリ 200歳の少女」 (LAT DEN RATTE KOMMA IN)

~血の味のファーストキス~
2008年 スウェーデン トーマス・アルフレッドソン監督



これもずっと観たくて封切りを楽しみに待っていた作品。現在、まだあちこちの都市で上映しているわけではなく(順次公開)、東京ではテアトル銀座の1館上映ゆえ、サービスデーは大入り満員、要予約である。そんな事はともかくも、まずは観られて良かった。スチール写真を見て、ざっと梗概を読んで、想像していた通りの映画だった。主役の少年の、イメージ通りの北欧顔もこの満足感に一役買っている。

「野いちご」(SMULTRON-STALLET)

~追憶の森の野いちご~
1957年 スウェーデン イングマール・ベルイマン監督



イングマール・ベルイマンの作品は、「第七の封印」及び「秋のソナタ」しか観ていないなかった。「夏の夜は三度微笑む」も遠い昔の子供の頃にNHKの放映で見たような気がするのだけど、何も覚えていないので観たとは言えないだろう。「第七の封印」はVHSを持っているので何回か観ているが、そうオイソレとレビューの書けるような作品ではないのでまだ凍結状態。そんなワタシの3本目のベルイマンは「野いちご」。
先日、BSで放映されたのを後日しみじみと観賞。

「野良犬」

~敏ちゃんの青二才刑事~
1949年 東宝 黒澤 明監督



これも、デビュー間も無いうら若い敏ちゃんを観賞できる作品なのだが、何せ敏ちゃんの役は直情径行の熱血刑事で、ちょうど「太陽にほえろ!」の融通の効かない新人デカみたいで何かと言えば突っ走っていて単純で暑苦しい上に、映画としてもやや冗長なので、黒澤×三船コンビ作中、さほど好きな作品というわけでもないのだけど、この程、日本映画専門チャンネルで放映されたので捕獲、久々に観賞してみた。終戦後4年目の日本(東京)の風景がなんともいえない。真夏のうだるような湿度の高い暑さが全編に漂っている。スリ係のベテラン刑事でちらっと登場する河村黎吉がいい味を出している。また、敏ちゃんの上司・中島警部を演じる清水元が厳しいようだが若者を愛情をもって鍛えようと見守る部長をいい感じで演じている。志村のおっちゃんについては言う間でもない。いつもと雰囲気を変えた木村功の、あの凶悪な顔。そして、やっぱり若い敏ちゃんは暑苦しい役でも綺麗であった。

ちょっと気になるハンサムマンなど



映画関係以外で、ちょっと気になっている欧米のハンサムマンたち。
今回は、そんな美形男子たちとその他についてちょこっと。

「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」 (YEAR OF THE DRAGON)

~移民の国~
1985年 米 マイケル・チミノ監督



以前「エンゼルハート」も放映されたので、これもそのうちやるだろうと思っていたら、やはり映画チャンネルで流れたので捕獲。劣化した3倍速録画のVHSしか手元になかったのでずっと観ていなかったが、はっきりくっきりの高画質で久しぶりに観賞。 
ミッキー・ロークは無論二枚目時代でベトナム帰りのポーランド系はみだしデカを演じ、中国マフィアの若き頭領役でジョン・ローンが薄いけどダンディに登場する。和太鼓を使ったテーマ曲も耳に残っている。あぁ懐かしい。何年振りに観ることか。134分もあったのね。ちょっと長いけど、まぁいいか。