アナスタシア伝説

-ロマノフ王朝、シベリアに果つ-



少し前にナショジオの特集でロマノフ王朝終焉に絡む謎の特集を放映していたのを久々に見て、そういえば欧米人ってアナスタシア伝説がやたらに好きだなぁ、と改めて思った。映画やアニメにもなっているが、有名どころではハリウッドに復帰したイングリッド・バーグマンの第一作めが「アナスタシア(邦題「追想」)」だったりする。この映画はバーグマンも良かったが、パリに亡命していた皇太后を演じたヘレン・ヘイズが良かった。

「愛情の決算」

-忍耐と情熱の間-
1956年 東宝 佐分利信監督



この映画の存在を知った十数年前から一度観たいものだと思っていたけれど、未ソフト化の上、TVなどでも未放映の作品で、とにかく名画座系にでもかからなければ観る事のできない作品であり、しかもなかなか上映もされない作品だったのだけど、去年、今年と古えの俳優、女優の特集上映の中に混ざってくるようになった。前回、銀座シネパトスの小林桂樹特集での上映には都合が合わずに見逃したが、今回、池袋は新文芸坐の上映(原節子特集)にはなんとか間に合って観賞。シネパトスも新文芸坐も、ミナリコさんが上映の情報をくださった。ミナリコさん、ありがとう!おかげさまで遂に観ましたわよ。
いやー、男盛りの敏ちゃんこと三船敏郎のステキングだった事は言うまでもないが、原節ちゃんもツヤツヤとして綺麗だったし、映画としてもキメ細かく登場人物の心理を描いていて、悪くなかった。不慣れな池袋まで行った甲斐は確かにあった。

「レッド・バロン」 (DER ROTE BARON)

-いかにクラシカルでも騎士道精神があっても…-
2008年 独 ニコライ・ミュラーション監督



なんとなくよさげな雰囲気が漂っていたので観賞。
丸の内ルーブルで映画を観るのはかなり久々だ。
第一次世界大戦の独空軍のエース「レッド・バロン」については、漠然とそういう人がいた、という事だけは知っていた。「赤い飛行機に乗った男爵」ということで伊達なイメージが脳裏にあったが、映画でも長いマフラーやスカーフを粋に巻いて空を飛ぶ金髪の若者がそれらしく演じていて、クラシカルな戦闘機や戦争の模様、そして騎士道精神がまだ命脈を保っていた時代の欧州の若きパイロットたちの姿を眺めてきた。雰囲気としては「炎のランナー」を戦争映画にした感じ、とでもいおうか。

「ハンドフル・オブ・ダスト」 (A HANDFUL OF DUST)

-人生の暗転-
1988年 英 チャールズ・スターリッジ監督



昔から何となく気に入っている作品なのだけど、いつまでたってもさっぱり日本ではDVD化されない1本。手元にあるのは猛烈に劣化した録画もののVHSゆえ、DVD化されるか映画chでの放映を待っているのだが、なかなか実現しない。舞台は1930年代のイギリス。広大な領地を持つ富豪の主人公に「モーリス」から間も無い時期のジェームズ・ウィルビー。相変わらず天然のブロンドは綺麗だ。その妻で、夫に愛され、可愛い息子もいるのに年下のツバメに夢中になってしまう不貞な妻にクリスティン・スコット・トーマス。この頃は彼女的に最も美人度が高かった時期だと思う。妻のしたたかなツバメにルパート・グレイヴス、その母でやり手の女不動産屋にジュディ・デンチ。デンチさんも88年とあってはまだかなり若い。その他、アレック・ギネスやアンジェリカ・ヒューストンが顔を見せている。

ワタシの好きな顔



男性の顔でも女性の顔でも、ワタシの好きな顔には共通の特徴があります。
それはまず

目が印象的で、
段鼻、鷲鼻、団子鼻でない、クセのないスーっとした鼻を持ち、
薄めのすっきりした唇で口元が綺麗に引き締まっていて、
頬骨の張り過ぎない、余分な肉のない細面の輪郭で、
やたらにアゴが張り出したり、また引っ込み過ぎたりしていなくて
額が狭くない顔
です。

「アンノウン」 (UNKNOWN)

-俺は一体、誰なんだ?-
2011年 米/独  ジャウマ・コレット=セラ監督



ワタシにとっては、今年は封切り映画が不作の年のようで、とにかくこんなに観たい新作映画の少ない年も珍しい気がする。そんな中でも、やっと食指の動く映画が封切られたので久々に映画館に足を運んだ。それでも本編が始まる前の予告編タイムには呆れるばかりに詰まらなさそうな映画の予告がこれでもかと流されて、しばし茫然。
本編が外れたら目も当てられないと思ったが、それは大丈夫だった。

「容疑者Xの献身」

-この事件の真相を暴いたところで、誰も幸せにならない-
2008年 東宝 西谷弘監督



当ブログにお馴染みの方は、ワタシがこの映画について語ることに違和感を感じられるかもしれない。何度も書いているけれども、ワタシは地上波TVというものをここ数年殆ど観ないのでTVドラマもまるで見ていない。スノッブな映画ファンというわけでは全くないが、自局制作のドラマを東宝配給で制作するフジTVのお祭り映画などはワタシには全く無縁のシロモノと言ってもいい。TVドラマの「ガリレオ」シリーズも一度も見た事はない。東野圭吾の本も一冊も読んだ事がない。本作公開時も全くスルーだった。つい最近、たまたま日本映画専門chが本作を放映していたので、chを変えようと画面を見たら堤真一が清洲橋を寒々しい顔つきで歩いていた。何かがピリっと来た。いつものフジのお祭り映画的な雰囲気とは違うものを感じたので、一応観てみる事にした。

「ウホッホ探険隊」

-日曜日の河川敷-
1986年 東宝 根岸吉太郎監督



これも昔からひそかに好きな作品。このほどBShで放映されたので録画しておいて久々に観賞。最初に観たのは1980年代の終わり頃で、レンタルVHSだったと思う。封切り時に劇場で見たわけではなかったのだけれど、数年後にVHSで観たのだった。この頃、森田芳光はけっこう冴えていて「それから」などは本作の前年の作品。その森田芳光の脚本が、この作品に不思議な明るさと淡々としたユーモアを与えていると思う。原作は干刈あがたの同名小説。題名の「ウホッホ」というのは咳払いの擬音だ。