「ミッドナイト・イン・パリ」 (MIDNIGHT IN PARIS)

-魅惑の時間旅行-
2011年 スペイン/アメリカ ウディ・アレン監督



ここ数年のウディ・アレン作品はどうもね…と思っていたが、これはトレーラーを目にした時から行かなくては!という気にさせられた作品。内容も映像もあまりにも好みにハマっていて、まるでウディ・アレンがワタシのために撮ってくれた映画のようだわ、と思った。それにしても、ノスタルジックなジャズの調べに乗せて、ウディ・アレンが切り取るパリの街のなんと目にしみる快さ、美しさであろうか。パリというのは、誰が撮っても、どこを撮っても絵になる街ではあるのだけれど、冒頭から非常に気持ちよくパリの景観に乗せられて94分のファンタジーがスタートした。

「コバート・アフェア」はけっこう面白い (Covert Affairs)

-板胸ヒロインが世界を駆ける-
2010年~ 米 Open 4 Business Productions制作



昨年、ユニバーサルchでシーズン1の放映が始まった時には余り食指が動かなかったのだけど(現在シーズン2放映中)、昨今ビデオ・オンデマンドにシーズン1が入ってきたので見てみたら案外面白かった。スパイ物でも「MI-5」ほど暗くて辛くて疲れる雰囲気ではなく(あれは出来はいいけど何かもう展開が辛すぎて疲れるのだ)、けれども、やっぱりスパイってのは色々としんどい事もあって大変ですよ、というのをスピーディな展開の中にくたびれない程度に上手く盛り込んでいる。ヒロインのアニーが職場や仕事で関る男性スパイに男前の登場率が高かったりするのも良い。それにしても主演のパイパー・ペラーボは今どきめずらしいような板胸のヒロイン。女優という女優が天然にせよ人口的にせよ、うっとうしくプリプリと胸を突き出している昨今にあっては、その身軽そうな板胸っぷりはいっそ清々しいとも言える。まぁ、あのぐらい板胸じゃないと胸が邪魔でそうそう全速力で走ったりはできないだろうけれど…。

kiki的上海エトランゼ その3

-幻影的上海-



ワタシが久しい前から一度行ってみたいと思っていた上海のスポットに「大世界(ダーズージェ)」というところがあった。ここは戦前に有名だった上海市民の娯楽場で、映画、演劇、演芸、軽業、手品、遊技場、賭博場などが入っていた。ダンスホールや鏡の迷路などもあったという。千人ぐらい収容できる京劇の劇場もあったらしい。マルレーネ・ディートリッヒの初期傑作群の監督として有名なジョセフ・フォン・スタンバーグも戦前の上海で、この大世界(Great World)で夜明かしして遊んだようだ。

kiki的上海エトランゼ その2

-上海的建物探訪-



今回の旅の目的は、上海のレトロ建築探訪にあったので、2日目は終日雨で(上海は雨が多い)動き廻るには煩わしい天候ではあったものの、旧フランス租界などの街並みや、前から気になっていた建物などを見物して廻る事にした。まずはホテルの8Fのレストランでバイキングの朝食。パンにソーセージやハム、サラダ、ヨーグルトなどのありがちなメニューの他に、粥や飲茶系の惣菜や、このホテルは日本からの宿泊客が多いのか、味噌汁も用意されていた(味噌汁はあまり美味しくない)。農薬がどうとか色々聞いていたのでどんなもんだろうか、と思っていたが、上海は野菜と果物が意外にも新鮮で美味しかった。
(※とりあえず行ってきたので、豫園の写真も追加しました)

kiki的上海エトランゼ その1

-2012年的上海-



実はワタクシ、ここ数日上海に行っておりました。無論仕事などではなくプライヴェートの旅行。全てに割高で混雑するGWを避け、上海を旅するには春か秋がベストだという事で、晩春の5月半ば、九州のちょっと先みたいな近所であまり外国という気はしないけれども、改革・開放後に高層ビルのニョキニョキと建ち並んだ上海に、今も残っているであろう1930年代の「魔都」の残り香を幾らかでも味わうべく、レトロ建築探訪をかねてのショートトリップをしてきた次第。上海に興味のない方もいらっしゃるでしょうが、ワタシ的には久々の旅行記ですので、よろしかったらお付き合いください。

「バンド・オブ・ブラザース」(BAND OF BROTHERS)

-のちにブレイクする英国俳優があれこれと-
2001年 米/英 HBO/BBC



日本での初放映はWOWOWだったこの戦争ドラマ。「ROME」などに先駆けて、アメリカのHBOと英国BBCがタッグを組んで制作した大予算投入のミニ・シリーズである。これが日本で初放映される少し前にWOWOWを解約していた事もあり、今年まで未見だった。何せワタシはスピ・アレルギーがある上に、特に好きな俳優が出ているわけでもない戦争ものの群像劇を観たい気分でもなかった、というのもある。でも、今振り返ってみると、ジェームズ・マカヴォイ、マイケル・ファスベンダー、トム・ハーディ等、そののちにブレイクしたUKの若手俳優がちょい役であちこちに出ていて、意外に「バンド・オブ・ブラザース組」って多いのである。彼らがどこにどんな風に出てくるのかをチェックするという興味もあって、イマジカの一挙放映を録画してみた。

「ラブ・アゲイン」 (CRAZY, STUPID, LOVE.)

-2011年はゴスリング・イヤー-
2011年 米 グレン・フィカーラ監督



昨年までは全くノーマークだったので気づかなかったが、2011年はライアン・ゴスリングの当り年だったようだ。出演した映画は主演も脇もみな話題作だった。今年になってから日本で封切られた「ドライヴ」を観て、お!と思ったところで、同時期に公開されていた「スーパーチューズデー」も観た。そんなわけで、ついでのことに、彼の2011年度の快進撃の一翼を担うこのコメディも一応観ておこうか、ということでDVD観賞。ゴスリングは6パックの腹筋を持つ遊び人のイケメン役もスムーズにこなしていた。…それにしても、いつの間にこうもイケメンになっていたもんだろうか。さっぱり気がつかなかった。基本的には好みのタイプではないのだけれども、とにもかくにも勢いに乗っている人の華がある。

「ドライヴ」再見 (DRIVE)

-俺の手は汚れている-
2011年 米 ニコラス・ウィンディング・レフン監督



なんとなく公開終了前にもう一度ぐらい見ておこうかと、先日、「ドライヴ」を再見した。
今回は話の流れはもう分かっているので、前回見て好ましく感じたシーンなどをじっくりと観賞。再見して耳に残ったのは、効果的で印象深い音楽だった。オープニングに流れる"Nightcall"や、アイリーンとベニシオを乗せて寄り道するシーンの背後に流れる"A Real Hero"、亭主の出所パーティ・シーンで流れる"Under Your Spell"、そしてひときわ印象的な使われ方をしていた"Oh My Love "など、折々スローモーションになる映像とあいまって、忘れ難いBGMの数々が映画を引き立てていた。