「アルバート氏の人生」(ALBERT NOBBS)

-ダブリンの片隅で-
2011年 アイルランド ロドリゴ・ガルシア監督



男装をしてホテルでウェイターとして働く女性の物語、というのを、グレン・クローズが演じているというのは、2年ほど前に映画ニュースか何かで読んでいたので、昨年のアカデミー賞主演女優賞にグレン・クローズがノミネートされた際、ああ、あの作品なのね、と思った。
その時に、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」で、アカデミー主演女優賞を獲ったのはグレン・クローズの長年のライバル、メリル・ストリープだった。かたや有名な英国の女首相の半生を演じ、かたや、アイルランドの片隅で男装をして生きるしかなかった無名の19世紀の女性を演じた二人の女優。メリルのサッチャー演技は誉めそやされ、英国では女王も観たというが、グレン・クローズの「アルバート・ノッブス」はアイルランドの制作ということでか、英国では上映もされなかった。別に英国で上映されなくてもいいのだが、何となく対象的なありようである。実力的には全く互角と思われるこの二人の女優。ここ十年ばかりは話題作に恵まれているのはメリルのようだけれども、話題になったり賞を獲ったりすればいいというわけでもないし、人生はシーソー・ゲーム。棺の蓋が閉まるまで最終的な勝敗は分らない。ともあれ、グレン・クローズが脚本も書き(共同脚本)、制作にも名を連ね、主演しているという思い入れの強い作品のようなので、どんな作品なのか観にいってみた。


「70th Golden Globe Awards」授賞式の感想



AXNで放映される時には、もう結果が分かってしまっているのでドキドキ感もないし、今回は小旅行に出ていて、戻ってから「あ、そうだった。留守録しといたんだっけ」とおもむろに思い出して見たので、何やらタイムラグ感があるけれども、「第70回ゴールデン・グローブ賞授賞式」について一応、さっくりと感想を。


旧門司三井倶楽部

-三井物産の大正モダンな接待施設-



三井物産の社交倶楽部として、大正13年に建てられた「旧門司三井倶楽部」。
元々は港の傍じゃなく、山の方に建っていたものが、後年、今の場所に移築されたとか。
1階は見学無料で、スーベニアショップやイベントホールやレストランがあり、焼きカレーを食したり、お茶を飲んだりできる。2階は有料といえども僅かに100円。靴を脱いで静かに見学する。


レトロチック門司港

-ショート・トリップ 北九州-



九州はイメージとして冬でもあったかいという気がするけど大間違い。殊に福岡など九州の北部は冬は雪も降るし、けっこう寒いんですね。ワタクシ、この九州北部に一日半の短い旅をしてきました。母方の親戚の集まりがあったので週末の小旅行を兼ねて博多経由で門司港へ。門司港、レトロチックでなかなかよろしかったです。港に出ると目の前はすぐ関門海峡。海の向うは下関。歩いて橋を渡っても行かれるほどな近さでビックリ(でも今回は行かなかったけど)。
とにかく、なにやかやと時間に追われて動いていたので、あまりゆっくりは出来なかったのだけど、短い間に駆け足で楽しんできました。今年の旅行一発目は北九州へのショート・トリップ。 フグ食べまくり。

「愛の渇き」

-一人相撲の終焉-
1967年 日活 蔵原惟繕監督



昔、TVの深夜枠で観た事があった本作。案外、三島の原作のテイストを上手く出していたな、という印象があった作品。屈折したヒロインに浅丘ルリ子を配した事が何よりの成功要因だったと思うけれども、プログラムピクチャーばかり撮っている監督という印象の蔵原惟繕が、三島原作の文芸物に意外な手腕を見せた作品でもある。ヒロインが一人相撲で屈折した愛情をぶつける無頓着な使用人の青年に、ICDTこと石立鉄男が扮しているというのも面白い。

ライアン・ゴスリングの新作は5月封切り その他

-ライアンにジェイクにアンバーにちょこっとバッチ君-



USを筆頭とする大抵の国ではこの1月の10日か11日に封切りになるライアン・ゴスリングの新作「Gangster Squad」が、日本でも5月の3日に「L.A. ギャング ストーリー」というダサい邦題で封切られるようだ。GW公開ということで、それなりに気合の入った期待作という感じである。そうか、ゴスリングの「Gangster Squad」は5月に見られるのね。
…で、ジェイクの「End of Watch」は、いつ?

ジェラルディン・マキューアンのミス・マープル・シリーズ

-お婆さんにも乙女だった過去はある-
2004~2007年 英 ITV



ワタシは、ポワロは好きだけれども、ミス・マープルについてはさほどでもない。田舎に住んでる野次馬根性の旺盛なお節介婆さんというイメージがあるもので…。でも、マープル物というのは人気があって、映画やTVドラマでかなり多くの女優がマープルを演じている。現在、NHK-BSで適宜放映している「ミス・マープル」シリーズの主演は丸々したジュリア・マッケンジーであるが、今回はジュリア・マッケンジーの前にミス・マープルを演じていた、ほっそりしたジェラルディン・マキューアン版のシリーズについて。ミス・マープル自体をあまり好きではないし、全く期待しないでAXNミステリーの放映を一応録画予約しておいたのを観てみたのだが、脇にも多彩な俳優が出演していて、想像していたよりも面白かった。

謹賀新年 2013



恙無く2013年がやってまいりました。
皆様、お元気で新年をお迎えのことと拝察致します。

このブログも2006年の暮れから始めて、昨年の暮れで丸6年が経過しました。
当初は映画に関する記事が圧倒的に多かったと思いますが、ここ数年は封切り新作で観たいものが減ってきて、映画よりも海外ドラマの面白いものに目が向くようになり、ドラマ関連の記事がかなり増えてきました。つまり、新作映画がつまらなくなってきたのに反比例して、海外ドラマは面白いものが増えてきた、という印象です。映画に関する興味が失せたわけではないので、洋邦問わず見応えのある映画がどんどん作られて欲しいと思っていますが、どうなることか…。ワタシはここ数年全く観る気になれないのだけど、邦画はかなり好調みたいで観客動員も年々増えているとか。どうしてだろう?ワタシ、ここ2年ほどは新作邦画に1本も食指が動かないんですけど…(笑)

ともあれ、海外ドラマは新シーズン放映が楽しみなものが目白押し。「Sherlock」のSeries3を筆頭に(でもこれはUKでも今年の暮れの放送になるのでは?と言われてるので日本では2014年の放映になっちゃうかもですが)、「WHITE COLLAR」、「COVERT AFFAIRS」、「HOMELAND」、「MAD MEN」、また「名探偵ポワロ」の最終シリーズなど、好みの海外ドラマの新シーズンがあれこれと観られるだろうことも楽しみです。映画ではジェイク・ジレンホールの「End of Watch」を早く日本で公開してほしいものです。

また、旅や建築に関する記事も、今後増やしていきたいと思っています。ワタシの場合、旅と建築探訪はセットになっているので、今年もできる限り旅に出て、知らない文化に触れたり、興味深い建築を探訪したりしたいものだと思っていますが、はてさて、どうなりますことか。
旅の記事は、旅に出たら必ず記事を書くわけではなく、何度も行っている場所の場合は特に書かないですし、自分にとって新鮮だったり、何か強い印象が残った場合にしか書かないのですが、今年は記事に書きたくなるような旅を数多くしたいものだと思っています。

読書記事も、何か印象に残るものを読んだら書こうかな、と思ってますが、これもなかなか、ね(笑)

ともあれ、今年もアンテナの赴くままに、好ましく感じたこと、気になった事について、あれこれ書きつづっていきたいと思っておりますので、よろしくお付き合いのほど、お願い致します。
皆様にとって、2013年が充実した健やかな1年になりますように。

2013年 元旦 kiki拝