斎宮の嘆き 原節子

-訃報に接して-



原節子がさる9月5日に亡くなっていたと、霜月も終わりに近づいて公けになった。
亡くなって数ヶ月経ってからそのことが公けになったというのが原節子らしいと思った。(最近は、渥美清や高倉健など、密葬も済み、暫くたってから訃報が流される有名俳優も多いけれど…)
昨年秋、確か同年の生まれだった李香蘭こと山口淑子が亡くなった時、遠くないいつか、原節子の訃報も聞くことになるんだろうな…と思ったのだったが、現実のことになった。

「エベレスト 3D」(EVEREST)

-何故、登るのか?-
2015年 米 バルタザール・コルマウクル監督



久しぶりにジェイク・ジレンホールの出演している映画でも見ようかと思い、それじゃ、一応大作だから「エベレスト」でも、と思ったのだが、これ、邦題に3Dとガッシリ入っているごとく、ほぼ3D公開のみの強気の興行なのである。そうは言っても2Dだってあるはずだ、と探したが、通常と異なり、2D上映館が殆どない。比較的近いところで1館あったが、上映時間の都合が合わない。ええい、飛び出し不要とあれほど言っているのに!と思ったけれども、近所のシネコンの会員デーなら通常より安く見られるので、その興行方針にかなり癪に触りつつも、3D上映を見に行くことになった。ほぼそれしか選択肢がないというのは、本当にやめてほしい。

三船敏郎の復権



来年(2016年)、ハリウッドのウォーク・オブ・フェイムに三船敏郎の名が刻まれる事に決まったのは、ご承知の通りである。ご同慶の至りではあるけれども、今頃なの?という気分もある。彼より前に、あの舗道に名が刻まれた日本人は、早川雪洲とマコ岩松(主にアメリカで活躍した日系人俳優)だけらしい。とはいえ、マコ岩松より先に三船敏郎が選ばれていても良かったろうとは思う。ちょっと遅いという気もするけれど、無論、選ばれないよりはずっと良い。何よりも、このことにより、三船敏郎は日本が生んだ最高の”Acting Legend”であるということを、誰よりも日本人が強く認識することになるだろうからだ。今回、タイトルに「復権」と入れたけれども、三船敏郎は、海外ではずっと偉大な俳優として生前も亡くなってからも最大級にリスペクトされてきた。三船敏郎の素晴らしい業績、功績を、その晩年には不当なまでに過小評価するようになってしまっていたのは、他のどこでもなく、この日本だけなのだ。