「ナイトクローラー」(NIGHTCRAWLER)

−そこにデバガメな視聴者がいる限り−
2014年 米 ダン・ギルロイ監督



これは、ジェイク・ジレンホールが10kgだかの減量をして不気味なルックスを作り、犯罪現場を生々しく撮影して、TV局に売ることを生業とする”取り憑かれた男”を演じた作品。撮影途中から、ジェイクの入り込みようや、かなりの激やせでクリーピー(不気味)なルックスを作り上げた事などが話題になっていた。鏡を割るシーンで、本当に自らの素手で鏡を割って手を切り、救急で運ばれたりしたというニュースも読んだ。かなりのめり込んで演じているのだな、と思ったが、ワタシは、彼の放つともなしに放つ哀愁に惹かれてファンになったので、キモい男を熱演しているジェイクを見る勇気がなかった。
ゆえに、劇場公開時は見送ったのだが、このほどWOWOWで放映されたのを録画しておき、やっと観る気になったので鑑賞してみた。


US OPEN 2016

−すり鉢の底でラケットを握って闘う剣闘士たちの夏−



今年のUS OPENは、コリコリKeiこと錦織圭が、マレーを破って進出した準決勝で、スタミナ・タンクのワウリンカと深いすり鉢の底で蒸し風呂の死闘を繰り広げたが、やはり準々決勝の4時間に及ぶマレー戦の疲労を、この日の猛烈な湿度がどんどん増幅した結果、刀折れ、矢尽きて敗れた。
ワウリンカは、デルポトロ戦に引き続いてのスタミナ勝ちで決勝へ進出した。
…全くおそろしいスタミナである。日頃なにを食べてるんだろうか。

自分を信じる 自分に打ち克つ

− 一皮むけた錦織圭、US OPEN QFで遂にマレーを下す−



五輪が終わっていくらも経たないうちに、再び寝不足の日々が始まったワタクシ。そう。テニスのUS OPENが始まってしまったので、夜中から朝方まで、もう連日大変である。錦織も出るし、デルポも出るし、見ないわけにはいかない。ああしかし、毎日仕事もあるというのに、こんなに寝不足で体がもつかしら…。
けれども、今年はそれまでとパワーバランスが変わりつつあるようなので、絶対に面白いという予感がしたのだ。ここ10年ぐらいの間、前半の7年位はフェデラーとナダル、後半3年はジョコビッチ、そしてここ最近マレーが台頭してきて、その4人の誰かがビッグタイトルを寡占してきた男子テニス界。しかしこのUS OPENは、フェデラーは欠場、ナダルは故障明け、ジョコも手首に不安あり、という状況で、TOP支配層には翳りが見えてきた。ウインブルドン、五輪と勝利して一人気を吐いているのはマレーのみ。そして我らが錦織が頂点に駆け上がるためには、このマレーを打ち負かさなければ扉は開かない。
そして錦織はボトムハーフ最大の難敵アンディ・マレーと準々決勝で相見えた。

「オックスフォードミステリー ルイス警部」シーズン9(LEWIS Season9)

−淡々と穏やかな最終シーズン−
2015年 英  Granada Media, Granada Television, ITV Productions 他



本国UKでは昨年放映された「ルイス警部」の最終シーズン9。日本では今年に入ってAXNミステリーが放映した。
制作サイドとしてはできるだけ長く続けたかったようだけれども、大元の「モース警部」シリーズに強いリスペクトを抱いている主演のケヴィン・ウェイトリーのたっての要望で、シーズン9(通算33話)で終わりになった。モース・シリーズが全33話なので、それを超えたくないというのがケヴィン・ウェイトリーの考えだったらしい。そんなに律儀にしなくても…と思わないでもないけれど、そのせいかどうか、シーズン9はとても淡々としていて、特に最終シリーズだから、という空気感はなく、制作サイドの密かな願いの表れなのか、いつでも続きを始められそうな感じで終わっていた。