「愛を読むひと」 (THE READER)

~坊やが大人になったとき~

2008年 米/独  スティーヴン・ダルドリー監督



そんなに強く観たい!と思っていたわけではないが、やはり封切りになると妙に気になり、東宝シネマズに組み込まれた日比谷スカラ座で観賞してきた。スカラ座とみゆき座は子供の頃から折々映画を観てきた懐かしい劇場。ここ数年はご無沙汰していたが、改装されてスカラ座とみゆき座が1つのビルに入ってから初めて足を運ぶこととなった。日比谷の映画街界隈は三信ビルもなくなり、見慣れた風景が少しずつ変りつつあるが、なじみのみゆき座とスカラ座が座席をネット予約できるようになり、設備もよくなって生まれ変わったのは喜ぶべき事かもしれない。スカラ座は昔も大箱だったが、生まれ変わっても席数654の大劇場。大劇場でゆったりと映画を観るのは、なかなかいいもんでございます。というわけで(どういうわけで?)、いつにも増してネタバレ大有りですので知りたくない方はご用心。
梗概:1958年のドイツ。15歳のマイケルは偶然出会った年上のミステリアスな女性ハンナに心奪われ、うぶな少年は彼女と彼女の肉体の虜となっていく。やがて度重なる情事のなかで、いつしかベッドの上でマイケルが本を朗読することがふたりの日課となる。ところが、ある日突然ハンナは姿を消してしまう。8年後、法学生となったマイケルは、ハンナと思いがけない形で再会を果たす。(all cinema onlineより抜粋)

レイフ・ファインズが演ずる中年のマイケルと、デヴィッド・クロスの演じる少年?青年時代のマイケルが交互に登場し、現在と過去が杉綾織りのようにあやなされて、二人の男女の半生を紡いでいく。この過去と現在がスイッチする手法は下手をすると時制が混乱して分かりにくくなる事もあるが、編集が上手だったのか、スムーズに無理なく過去と現在を切り替えて見る事ができた。このへんでそろそろ過去に戻るだろう、または現在が出てくるだろう、という予測とピタっと一致していたからかもしれない。



15歳で年増女の魅力に憑りつかれるマイケル少年を演じるデヴィッド・クロスは、目元や雰囲気がどことなくヒース・レジャーを思い起こさせる雰囲気で、ナイーヴな少年の感性が、目の表情によく出ていたと思う。この話を殆ど知らなかったワタシは、なんでレイフは若い時代を別の俳優が演じているのに、ケイト・ウィンスレットはずっとそのまま一人で演じているのだろうか、とポスターを観てハテ?と首を傾げていたのだが、親子にも間違われかねぬほどに年の差のある二人だ、という事なのであった。デヴィッド・クロスは15歳にしてはかなり発育がいい感じで18歳にしか見えなかったが、背だけひょろっと高くてもまだ子供だというのは、殆ど筋肉のない植物的な体つきで感じさせる。対するハンナ役のケイト・ウィンスレットはこれまで観た中で一番体を絞っていたように思う。とにかく脱いでいるシーンが多い事もあって、あまりたぷたぷしちゃいられないと思ったのか、役柄のせいなのか、引き締まった贅肉のない体で、背中から腰にかけてのラインがなかなか綺麗だった。



ハンナは15歳の小僧に石炭を運ばせ、スミで顔や服が汚れたからといって、強制的に風呂に入れる。風呂の必要はないでしょ、と思うのだけど、これは年増女の策略。この風呂がまた、爆発しやしないの?と思われるような給湯器からお湯を注いでいて、しかも台所の脇にあり、出入り口からは真正面の位置にバスタブが置かれている。奇妙な間取り。そんな非常に狭い、貧しい部屋でハンナは一人暮らしをしているのだ。路面電車の車掌をしながら…。

この日、「青い体験」を済ませてしまったマイケルが、自分の家に戻って家族と食卓を囲みながら、父や母がスプーンを運ぶ口元を盗み見る。こみあげてくる笑いを押し殺しながら…。親が知らないうちに子供の世界を抜け出てしまった少年の心理がよく表されていたシーンだと思う。

マイケルは昼は学校で同年代の少年たちと勉強し、放課後は一散に自転車でハンナのアパートに駆け付ける。この「青い体験」シーンも、よくあるそういう映画のノリではなく、かといって必要以上に綺麗に撮ろうとするわけでもなく、さらりと自然な感じが良かったと思う。


なかなかいい感じだったデヴィッド・クロス

ハンナ役はケイトでなければ、レイチェル・ワイズあたりが演じたかもしれないが、ワタシはケイト・ウィンスレットが演じてくれて良かったと思う。レイチェルだとハンナのキツい性格が表面に出過ぎて観賞の妨げになったかもしれない。ケイトは取敢えず美人の範疇ではあるが、どこか垢抜けないところがいいのだろう。役柄の幅が広いと思う。色々なニュアンスが出せる女優だし、何より今回はしっかとドイツ女性に見えた。質実で、ハリウッドではなくやはりヨーロッパの女優だなという気がする。

マイケルの発案で自転車旅行に出かけるシーンで、花模様のワンピースを着て15歳の少年とはしゃいでいても、彼女の目尻にはくっきりとしたシワが刻まれ、どこから見ても若くはない。旅先のレストランでは母と息子と思われたりする。ふと立ち寄った教会から美しい賛美歌が聞こえてきて、自転車を止めた彼女は教会の最後尾のベンチに腰掛けて少年少女の美しい歌声に涙する。感動を隠さないそんなハンナの様子を愛しげにみつめるマイケル。少年が愛しているのは紛れもないハンナその人で、けして肉欲への好奇心だけではないのだ。



ハンナは本の朗読を聞くのが好きで、ふとした事からマイケルに朗読をせがむ。かなりの年の差がありながら、二人は時に痴話ゲンカみたいな喧嘩をしつつも朗読とセックスという奇妙な組み合わせの習慣で分かちがたく結びついていく。が、一見奇妙な取り合わせだが、本を読み聞かせるというのは妙にエロティックで、男女の間で行われると(あるいは想いを交わす人間同士の間で行われると)セックスの代替行為になるような場合もなくはないという気がする。だから、至極無理のない取り合せという事なのかもしれない。
同年代の若い娘にも少し興味を惹かれたりしつつ、けれどマイケルは一途にハンナのアパートに向かうのだが、そんなある日、突如としてハンナはアパートを去り、マイケルの前から姿を消してしまう。

ハンナの失踪には、彼女が誰にも知られたくない秘密が隠されていた。
それは文盲という事なのだが、彼女はそれを世間に知られたくないあまりに、後半、法廷で仲間の罪を引っかぶる事さえ辞さない。ハンナが読み書きができぬらしい、というのは、最初にマイケルに朗読を頼んだあたりから何となく察しがつく。ハンナがそれをマイケルに知られまいとするのは普通によくある事だが、車掌から事務係に昇進させると言われて職場を去ったり、命の瀬戸際に、減刑になる事よりも文盲であることを知られたくないという気持ちが勝ってしまうところまで来ると、なにやら尋常ではない鬼気迫るものを感じる。小説や賛美歌に感動して涙するのも彼女なら、文盲を知られるぐらいならどんな事をも耐え忍ぶのも、また彼女なのだ。彼女を救う為には文盲である事を証言するしかないが、ハンナが死んでもそれを知られたくない事を分かっている以上、マイケルは沈黙しているより他にない。沈黙はマイケルの愛。その時彼が彼女の為に出来た、唯一の愛の行為なのだ。

お久しぶりのブルーノ・ガンツが大学教授役で登場していた。また、マイケルが大学で知り合う女子学生役で、「パフューム」で最初の犠牲者になる赤毛の娘を演じていた女優が出ていた。不思議な顔立ちだったのでちょっと記憶に残っていた。ハンナの罪が確定してから、この同級生と寝るが、結局心はそこにないマイケル。ハンナは彼の一部を永遠に持ち去ったのだ。刑務所の中へ。帰らない時の中へ…。



大人になり、常にそこはかとない憂愁を抱えつつ、過去の足音に耳を澄ませているようなマイケルを演じるレイフ・ファインズケイト・ウィンスレットに負けず劣らずのハマリ役だ。法科大学を出て弁護士になったマイケルは、自分の想いの中に心を閉ざして、結婚も破綻し、娘ともたまにしか会えない。もう、ずっと前から実家とも疎遠だ。ハンナの失踪以来、実家のある町は辛い思い出の町になってしまっていた。窓の外を眺めても、車を運転していても、常にそこはかとない憂愁に閉ざされているマイケル。そんな雰囲気がレイフによく似合っている。特に何も意識しなくてもぴたっと体に馴染んだ服のように。今回の作品のレイフはとても良いと思った。セリフは英語だが、イギリスともフランスとも違う、ドイツの空気がにじんで来る画面の中で、北国の寒々しい風景の中、ロングコートで諦めたような穏やかで寂しい微笑を浮かべるレイフ・ファインズ。まさにこのマイケル役は打ってつけだった。(ちなみにマイケルというのは英語読みですよね。ドイツ語だとミヒャエル(違いますかしらん)とかになるんじゃないかしらん…)
離婚して一人になり、雑然とした部屋を片付けつつ、ふと昔の本を取り出し、ハンナに読み聞かせた日々を思い出し、朗読テープをせっせと吹き込んで獄中のハンナに送るマイケル。これまで死ぬほど恥だと思っていながら読み書きを学ぼうとしなかったハンナは、ついにテープを聴きつつ学習し、文盲を克服するに至る。もっと早く出来なかったの?とも思うが、こういう事にはキッカケが大切なのだろう。拙い文字が書けるようになったハンナから短い手紙がマイケルに届く。「テープをありがとう、坊や」  紛れも無いハンナからの手紙。
読み書きが出来るようになって手紙をほしがるハンナだが、マイケルは何故か手紙を書かない。そして長い刑期を勤め上げた彼女に出所の日が迫った時、マイケルは数十年ぶりに運命の女・ハンナと再会するのだが…。



ラストまで見て、今さら厄介な…と思わずにいられないマイケルの気持ちも無理からぬなら、それを察知したハンナの決意も無理からぬし、また、強制収容所の生き残り女性イラナ(リナ・オリン)の気持ちも無理からぬなぁ、とそれぞれの立場が非常によく分かる気持ちがした。ハンナから託された紅茶の缶を渡しに来たマイケルに、缶だけいただいて中身はあなたにお任せするわ、というイラナ。彼女の人生も何という有為転変だろうか。イラナが住むマンハッタンの高価なタウンハウスの佇まいに無常の思いも湧いてくる。読み書きも学ぶ事ができずに育ったハンナ。彼女のした事は許される事ではないが、その時代、その立場になれば誰もが犯してしまったかもしれない罪である。彼女のような存在を声高に糾弾した法学生とて、その時代に青年であればナチの党員になったかもしれないのだ。そんなハンナの半生を獄中に埋没させることになったのは生き残りイラナの書いた本である。地獄の収容所を生き延びたイラナは後半生をNYで富裕に暮らし、生涯貧しかったハンナは獄中にあって贖罪の気持ちで貯めた金をイラナに送った。その立場、状況、年齢などによって、そういう風になっても無理はないな、とどの局面でも思えた。「人生とはそういうもの、人間とはそういうもの」だと。

始まってすぐから映画世界に惹き込まれ、最後まで途切れず集中して観た。
ワタシは映画を見ていて、あるいはそのレビューを書いていて、点数や星をつけるという感覚が無い。ベスト10などもやらない。別に主義主張としてつけないのではなく、そういう感覚にならないだけである。だから星や点数をつけている人を批判しているわけではない。それはそれでいいと思う。ただ、ワタシには何故かそういう概念がわいてこないというだけだ。それでもこの作品を見終って、今年は半分過ぎたところだけど年明けからこれまでに封切りで見た映画の中で、これが今のところベスト1かもしれないな、という感慨がチラと脳裏をよぎった。 …なるほど、こういう感覚なのね。

コメント

  • 2009/06/26 (Fri) 20:36

    本日鑑賞ゆえ、レビュー拝見しました。
    同じ思いで小さく安堵致しましたわ。笑
    最後の点数&星も同感。なんとなく付けられません。付けなくても秀作は何年経っても記憶に残っているものだし。
    現在と過去の折り合わせで、大学生のマイケルが法廷から帰る列車から大人のマイケルが故郷へ向う列車の流れが逆になってて、あそこの撮り方がホホホ~と良かったです。
    ワタシはストーリーを余り知らないで観る方なんだけど、この作品がこんな複雑な展開(ナチの話まで…)になるとは驚きでした。そしてラストね~、そうだよね~。

    • 吾唯足知 #uqr/pqJA
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  • 2009/06/27 (Sat) 00:14

    吾さん。(ワタシの場合、別段期待してなかった事もあるけど)なかなかいい映画でしたね。想像してたより良かったわ。過去と現在の切り替えで列車の向きが逆なのがホホホ~と来ましたか。吾さんらしいね。ケイトが賞を取ったらしいけど、ワタシ的にはこの映画、レイフ・ファインズがとても良かったざんすわ。あの水色の目に常に哀愁が湛えられていてね。ラスト間近、NYでリナ・オリンと話すシーンで、ハンナは特別な女性だったのか、と訊かれて目の表情だけで答えるシーンなど、とても良かったな。そして、彼が出所間近のハンナと接見して、あまり気は進まないけど仕方なく…という気分になってしまうのも、仕方ないよ、気持ち分かるよ、と思ったわ。朗読テープを送ったのは青春へのおセンチな回想もあっての事だよね。現実が昔の感傷を無残に裏切る。レイフが良かった。ほんと、こういう役はハマリ役。
    点数&星はね、ワタシの場合付けられないというよりも、付けようという衝動がないって感じなんですね。なんでだかわからぬけど。ふほ。

  • 2009/07/03 (Fri) 01:34

    kikiさん、こんばんは。
    これ、良い映画でしたね。深く印象に残りました。私も今年のベスト10には入るなあ、という感じでした。(ちなみに1位は「ターミネーター4」と今から決定しております。笑)
    レイフ・ファインズもいいんですけど(この人って目の周りになんとも言えない暗さがありますよね)、やはり少年時代のデヴィッド・クロスくんが良かったですね~。最初はなんか垢抜けない子だよな、と思って観ていたのですが、その繊細な演技に惹きつけられました。

    ちなみに、私も映画に点数はつけませんね。点数をつけられるほど、映画を観る目が肥えてるとも思えませんし・・・。もともと私は「映画の感想」ですし。年末のベスト10は「好きな順」なので(笑)。

  • 2009/07/03 (Fri) 08:16

    mayumiさんはターミネーター4一押しですね(笑)ワタシはターミネーター・シリーズはやはり1&2が頂点かなぁいう気がしていますけど4も良かったですか?で、話を本作に戻すと、レイフの目元の暗さがとても生きていた映画だと思いますわ。ああいう事があっちゃ明るくランラン生きるというわけにはいかぬでしょうし…。(笑)そうそう、デヴィッド・クロス良かったですね。目の繊細な表情がとてもよかったです。彼がさらりと演じていたから年増女とのベッドシーンもいやらしくなく仕上がったかなという感じがしますね。ハンナ役は当初ニコマンにオファーが行ったそうだけど、彼女じゃなくて本当に良かったと思います。ニコマンだったらまず観に行ってないし、映画自体も台無しだったかも。モロに作り物になっちゃって。 つくづくキャスティングは重要ですね。
    で、点数についてですが、ワタシの場合、結局はその映画が好きか嫌いかだから、点数つけるというのはちょっと違う気がしてるんですね。まぁ人それぞれいろんな表現があるでしょうのでそれぞれの感覚でってことですわね(笑)

  • 2009/07/04 (Sat) 02:26

    「ターミネーター4」、良かったですよ~!「1&2」が好きな人なら、楽しめると思います!オマージュ、っていう感じですから。あとクリスチャン・ベールがカッコイイ♪でもサム・ワーシントンに食われてますが(汗)。「ダークナイト」といい、クリスチャンはどうも共演者に食われやすい・・・。
    でも私の中で一番「食われる」俳優はポール・ウォーカーですが。kikiさん、ポール・ウォーカー主演の「タイムライン」ってご覧になったことあります?まあ、B級のタイムスリップものですが、この作品でポール・ウォーカーはG様に食われてます。実は私はこの作品でG様を知ったんですよねー。

  • 2009/07/04 (Sat) 09:35

    「ターミネーター4」には今のところ食指が動いてないんですが(申し訳なし)、気が向いたら観てみますね。ベイル氏はマジメで地味なところが持ち味なので、食われ易いタイプではありますね。「タイムライン」はGサマにハマリ始めの頃にDVDで観ましたよ。中世にスリップする話でしたっけね。ポール・ウォーカーが出てたなんてちっとも気付きませんでした。Gサマ目当で見てるので(笑)あれはポール・ウォーカー主演だったんだ、そうか。そういえばGサマとベイル氏共演の「サラマンダー」ってのもその頃ついでに観たけれど、あまりのチープさに腰を抜かしましたねぇ。BとかCとかじゃなくZ級のSFで顎ダーン!って感じ。でもGサマもベイル氏もそんなB級も危うい映画に出つつもそこを抜け出して出て来たわけで、ずっとそこに止まっている俳優じゃなくて良かったですわ~。

  • 2009/07/05 (Sun) 00:38

    ポール・ウォーカー、主役だったのに「ちっとも気付かなかった」と言われてる(笑)。ああ、でもなんかわかるんですよねえ。この人、存在が軽いんですよ。最近はその軽さを活かしてB級作品に嬉々として出てますけどね。嫌いじゃないです。

    そして、「サラマンダー」!あははは。Z級。ちなみに映画館で観た当時の私の感想は「面白かった」です(笑)。で、面白かったと書きつつも「胡散臭い」「核兵器で殺せなかった竜が何であんなもんで殺せるんだ」と書いていて、支離滅裂。ちなみに「サラマンダー」にG様が出ていたことはずっと後になってから知りましたので、どんな役さえもわからず・・・。マシュー・マコノヒーの怪演に目を奪われっぱなしでしたので・・・。

  • 2009/07/05 (Sun) 09:02

    マコノヘーは「サラマンダー」では怪演でしたね。誰?って感じで。Gサマは途中からいつの間にか消えてしまったような感じで。というか、ワタシは途中からあまりのアホらしさに8倍速で飛ばしてたので、Gサマがいつどこで消えたか把握してないんですわ。(笑)

    ポール・ウォーカーの存在については去年初めて知ったんですよ。知人の女性に彼が大好きだという人がいて。確かにイケメンなんだけど、存在の耐えられない軽さって感じですね。でもそれも個性だし、本人がB級アクションに喜んで出ているならめでたし、めでたし、ですよね。うん。

  • 2009/07/05 (Sun) 09:29

    あ!なんかいつのまにか「ターミネーター4」の話題が! わたしも横から失礼しま~す。 
    人間ドラマの部分の描き方がちと弱い(mayumiさん、ごめんなさい)ですが、戦闘シーン、アクションシーンは見応えありますよ。視覚的、映像的なセンス、レベルは高いです。007/慰めの報酬のような不親切でなく、見やすいし、わかりやすいし。クリスチャンも健闘しておりますが・・・。
    来春公開の「パブリック・エネミーズ」はkikiさんんもチェック済みかしら? マイケル、マン デップのデリンジャー役 禁酒法の20年代 そしてスーツにコート姿の久しぶりに端整なクリスチャンが拝めそうで期待わくわくです! これで主役のデップを喰ってほしいわ。

    肝心の「愛をよむひと」 観ておくべき作品のようですね。

  • 2009/07/05 (Sun) 09:32

    kikiさん

     友人に「観たら感想聞かせてよ」、とさりげなくプレッシャーかけられて観にいったのですが、久しぶりにいい映画でした。いつも映画が終わったらさっさと席を立つ私ですが、この映画は余韻を味わいましたねえ。
    >声高に糾弾した学生とてあの時代にいたら...kikiさんその通りですよ。犯した罪は罪。でも彼女一人に背負わせるのはどうなんだろうか。
     レイフは久しぶりに良かった~このまま怪優になっていったらどうしようと思ってましたよ。少年時代のマイケル君(やはりドイツ読みではミヒャエルですって)はこれまたさわやかでいい演技でした。柳楽君みたいにならないように祈ります。
     この映画ではケイトは別格でした。凄い女優だわ。

  • 2009/07/05 (Sun) 10:19

    ジョディさんは本当にベイル愛一直線ですねぇ。(笑)でも「ターミネーター」については2でやめとけばいいのに、というのが根底にあるもんで、それ以降のお話というのは蛇足であるという気がして仕方が無いんですよワタシ。ジョディさんのようにベイル愛もないもんで、どうも引っ張られないんですわ。残念ながら。「パブリック・エネミーズ」は面白そうだと思ってますよ。キャグニーの「民衆の敵」のリメイクかと思ったら設定がちょっと違うんですね。ジョニデのデリンジャーにベイル氏のFBIってのはハマリ役でしょう。ただ、ベイル氏がジョニデを食うのはハッキリ言って無理だとは思いますが(すみませぬ)、今後も地味にマジメに頑張ってほしいですね。
    「愛を読むひと」は映画としていいですよ。深いです。人間というものを捉えている気がします。お勧めですわよ。

  • 2009/07/05 (Sun) 10:31

    ふうさん。いい映画でしたねぇ、これ。そうそう、エンドタイトルで暫く座っているのは余韻を味わいたい時だけですね。あとはもう、出口が混み合わないうちにさっさと出るに限る。最近はじわーっと何かの修行のように座っている人が多くて気持ちわるいですが。でも「剱岳」ではエンドロールにこれでもかと美しい山の景色が出てきて、見逃したくなくて最後まで座らせられてしまいましたわ。(笑)で、「愛を読むひと」ですが(このタイトルはどうも…ですね)「無常ということ」というのを強く感じましたね。人間や人生について思いを致させてくれる映画なんだけど、説教臭がないのが凄い。実に淡々と流れていきますね。全編を覆うのは若いデヴィッド・クロスの青春の感傷と、運命を生きたハンナを演じきったケイト・ウィンスレットの力量、そしてレイフの憂愁ですね。このバランスがとても良かったです。過不足なかった。見事でしたね。で、やはりミヒャエルですよね。セリフは英語でしょうがないとして、せめて登場人物の名前ぐらいはドイツ語読みにしたらいいのに、とは思いましたよ。マイケルって言われてもねぇ…。瑕瑾といえばそのぐらいかな。

  • 2015/07/09 (Thu) 23:07
    愛を読むひと

     この映画は、原作(翻訳)を読んだ後に観ました。本が出た時には、既に映画化の噂があって、監督はアンソニー・ミンゲラになると言われていたのですよ。「イングリッシュ・ペイシェント」の監督です。「イングリッシュ・ペイシェント」は私の好きな映画の一つで、映画化を心待ちにしていたのですが、結局ミンゲラは製作におさまり、違う人が監督になったわけです。主役のレイフ・ファインズは「イングリッシュ・ペイシェント」つながりなんでしょうかね。

     映画館で初めて観たとき、違和感を感じたことを憶えています。原作と何かちょっと違う。焦点がずれてるというか。
     登場人物のキャラも少し違います。原作では、マイケルの娘はほとんど意味のない人物ですが、映画では大事なポイントで出てきます。最後のシーンで、マイケルが娘に自分の過去を打ち明け始めるシーンがありますが、原作ではそんな場面はありません。

     大きな違いは、マイケルの父の扱いです。この映画では枯れた精気のない人物になっていますが、原作では気難しい哲学の教授です。その父は、マイケルにこの作品のテーマになるような言葉を言って聞かせるのですが、映画ではそのようなシーンはありません。

     でも、映画は何も原作を忠実に再現するものでもないとも思います。原作のストーリーラインを抑えつつ、エンターテインメントを加え、破綻なく物語を終え、観客を満足させればよいのです。身も蓋もありませんが、興行的に成功するというのが、まず大事です。その意味で、この映画の脚本家の手腕はなかなかのものです。調べてみると、この脚本家は、息子の恋人とただならぬ関係に陥ってしまって家族が崩壊してしまう、「ダメージ」の脚本家でした。うーんなるほど、道理でこの映画もそっちの色合いが濃くなってしまったのか、と妙に納得した次第です。

     本当はkikiさんの新しい投稿にコメントを寄せるのが良いのでしょうが、張り合いのないことで恐縮です。

  • 2015/07/11 (Sat) 09:56

    マチスさん
    原作のあるものを映画化した作品というのは、大体、原作を先に読んでいると違和感がありますね。それはもう、ある程度仕方が無い事だと思うんですが、ワタシ的には、細部はどうでも、原作が伝えたかった事を映画もちゃんと伝えていれば良し、という感じかなと思っています。それが出来ていなくて、シチュエーションを貰ってくるためだけに原作を担いでいる、というような映画化は失礼かなと思います。そういう映画には厳しい目線になっちゃいますね。

    コメントはどの記事にいただいてもOKですよ。古い記事だから…と気にされる事は一切ありません。新しい記事に書かなければならない、という事も全くありません。いつの記事でも、何か書きたいと思った記事に書いていただければOKです。むしろ、古い記事にコメントをいただけるとちょっと嬉しかったりします。うふふ。

  • 2015/07/12 (Sun) 22:33
    愛を読むひと

     こんばんは、kikiさん。

     ちょっと脱線します。

     先の「鑑定士と顔のない依頼人」とこの映画、どちらの映画にも共通しているのは、年齢差カップルであることと、一途な愛を捧げる男がしたたかな女性に振り回される筋立てであることです。

     違うのは、組み合わせが「鑑定士~」では初老の男性と成人したうら若き女性、この映画は年増女と未成年!15歳の男の子、と男女のどちらが年上かということが逆転していることです。

     普通に考えたら、どちらのカップルに問題があるかということは一目瞭然ですが、しからば感想はというと、あちらは恐らく大方の反応は、ほれ見たことか、こちらは、感動のあまりしばらく席を立てない人がでるぐらいの良い作品、です。

     もちろん全体のストーリーを捨象しての愚痴ですけど・・・。

     脱線ついでに、ゲーテの言葉を。

     「いつも変わらなくてこそ、本当の愛だ。一切を与えられても、一切を拒まれても、変わらなくてこそ」

     世の男性諸氏(自分を含めてですが)に、幸あれ、とエールを送りたいですね。


  • 2015/07/13 (Mon) 21:56

    マチスさん
    なるほど。「鑑定士〜」とこれとは、逆の年の差カップルの話ですね。
    …というか、マチスさん、やたらに年の差恋愛に関心がおありのような…(笑)
    そういえば職場で20歳年下の女性と再婚した管理職の男性がいましたよ。うんと年上の男性が好みだという若い女性もけっこういそうです。頑張ってください。

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