kiki的ハノイ紀行-1 田園風景とハロン湾クルーズ編



毎日暑いですが、みなさまにはいかがお過ごしでしょうか。アテクシkikiはと申さば早めの夏休みで、ちょろっとベトナムはハノイに行っておりました。ここ数年は海外旅行はご無沙汰。もっぱら国内旅行オンリーでディスカバー・ジャパンなホリディを送ってきたkikiですが、今年は久々に海外行きたい虫が動き、それもなんだかこう闇雲にベトナムに行きたくなってしまって、ベトナムと言えば雑貨だけど、どうせ行くならハロン湾も見ておかなくちゃでしょ、という事でハノイにひとっ飛び。


まぁ欧州もいいんだけれど、飛行機にいきなり10時間以上乗って行くのもかなりの気合が必要だという事で、今回は助走の意味もこめてアジア探訪とあいなりました。いや~、成田から飛ぶのも久しぶりだよ、それにしても遠いよ、羽田から飛びたいよ、というわけで慎太郎さん、オリンピックの誘致はどうでもいいから、羽田の全面的な国際空港復帰のほうを気合入れてよろしくぞよ。などと思いつつNEXで成田へ。NEX、高いばかりで快適な待合室もホームに無いし、あの割高な特急運賃をどうにかしてちょうだいよ、とJRにも文句タラタラ。
大体、羽田から飛べさえすればNEXなんかご用済みなんだからして。ぷんぷん。

とかなんとか思いつつ、相棒と成田で落ち合って2時間後には機上の人となり、5時間半後にはハノイ到着。空港から市街地まで車で約1時間。ちなみに行きはJALとベトナム航空とAA(アメリカン・エアライン)の3便合同の便で飛行機はJALだった。JALなんて面白くもなんともない、とは思ったけれど、機内映画事情は豊富なラインナップだった。これから封切りになる「そんな彼なら捨てちゃえば?」も流れていたのだが、気付くのが遅すぎて半分しか見られなかった。(それまで「デュプリシティ」なんてしょうもない産業スパイ物を、未見だったので一応クライヴ・オーウェンに免じて観ていたのだった。失敗。ハナクソ映画だった)しかし「そんな彼なら?」も、なんというか日本でふた昔前に流行った男女7人みたいなトレンディドラマ臭のする代物で、スカヨハは相変わらずプリンプリンしていたが、今更そんなテイストのものを顔見せ興行的に作ってみたのは一体どういうわけだろう?という雰囲気ではありました。でも、こういうのを大好きな人って一定数いるんでしょうね。見逃した後半は帰りに観られるかと思っていたら、帰りはJALとベトナム航空の合同便で飛行機はベトナム航空機。スクリーンは共同のもので映画はSFアニメ1本のみだった。…脱力。 たぶん封切り後も「そんな彼なら?」の後半は観ないままにうち過ぎそうなkikiでございます。


「そんな彼なら捨てちゃえば?」


さて、ハノイに着いたのは深夜。空港内にさえたちこめる重い湿気。むわっと空気が蒸れている。夜の11時でも31度。湿度は…あぁ、聞きたくないざます。スーツケースを受け出して、現地代理店のお迎え車に乗り、1時間後にホテルへ。ホテルはハノイ旧市街の中に建つプチホテル。有名老舗ホテルに泊まるより気の効いたチョイスかも、なんて思ったりして。
相棒ともども即、就寝。爆睡。


旧市街 夜 バイクが盛大に走る 暴走族などではないフツーの人々

翌日は早めに起きて、8時半にロビーでハロン湾クルーズへの送迎車を待つ。ハロン湾はちょろっと行けばあるのかと思っていたら、なんとハノイから車で片道3時間の道のり。昔は道が悪くて5時間懸かったんだとか。だから日帰りはできず、泊まりがけのツアーだったそう。しかし現在でも往復で6時間はかかる。クルーズ自体が3時間弱なので、丸一日がかりのツアーではあります。

幹線道路から幹線道路の繋ぎ目の道は未舗装だったりしながらも、車の移動は概ね快適。ベトナムの交通規則はかなりラフ。信号は殆ど無いに等しく、追い抜き追い越しアリアリで、対抗車線へのはみ出しも大有り。車線なんてあれども無きが如しで、当初はオイオイと思ったのだけど、リズムに慣れてくると、ベトナムのドライバー達の呼吸が分かってくるので、自分でも運転できそうだな、という気がした。車だけでなく実はバイク人口が圧倒的に多いので、車の合間を50ccのバイクがひゅんひゅんと走って行く。それを適当に交わしつつ、抜きたい車は対抗車線にちょろっと出て、ぴゃーっと抜いてから、また元の車線に戻る。抜く前にはクラクションを二度鳴らして合図したり、どいてほしい時にはパッシングでサインを送ったりする。むちゃくちゃな走りをする無謀な奴にブチ当ってこられない限りは暗黙の了解で適当に交通が成り立つ。だけど、もちろん無謀な奴もいるので、事故はかなりの頻度で起きているとのこと。まぁ、そうでしょうねぇ。

左右の車窓に広がるのはのんびりとした田園の風景。少しずつ大手企業の現地工場などに田畑が侵食されたりしているが、基本的には田んぼがのどかに広がる郊外の道が続く。そのうち、ちょろっと町があり、また田んぼの中を走るという感じ。ベトナムではいまだに農業は人力オンリー。機械は入っていない。水田にはお馴染みの、あの笠を被った人々が腰を折り曲げて苗を手植えしていた。ベトナムは二期作も二毛作も行われるんだそうで、人々はもっぱら水牛とあひるの助けを借りて、農作業を行っているんざます。でも、そののどかさが異国の人間が感じる「ベトナムの良さ」を根底から支えているのかもしれないな、とチラと思ったりもした。

 
牛とアヒルがのどかに支える田園

ベトナムもいつまでも貧しいままでいたくはないし、政府も産業の7割以上を占める農業比率を将来的に5割程度に減らして他の産業を成長させたいらしい。それはそうでしょうね。でも、ベトナム政府が意図するような発展を遂げた時、ベトナムの水田に水牛の姿はもう無いに違いない。ベトナムの農村が豊かになって、人々の暮らしにゆとりが出るのはいい事なのだろうけど、ベトナムの水田にあひると水牛の居なくなった時には、ワタシたちがベトナムに求めているものは損なわれてしまうような気がする。…なんとなく。かといって、他国の発展を手前勝手な理屈で妨げるわけにもいかないし、こういうのはどうにもならない「時の流れ」というものなんでしょうね。ゆえに向う10年?15年までがベトナムを旅するのによい時期なのかもしれない。痩せた牛がのんびりとお尻のハエを尻尾で追っている姿を眺めながら、ちょっとそんな事を考えたkikiでございました。


田園の夕暮れ


で、名物ハロン湾。時期が時期だけに、国内からも夏休みの家族連れが観光に押し寄せていて大丈夫かと思ったが、クルーズ用の船はかなりの数があるので払底することはなさそうな感じ。船で鍾乳洞のある島へ行き、1993年に発見された一番新しい鍾乳洞内を徒歩で通り抜けて、また船で戻るというクルーズ。シーフードのランチ付きでございます。にょきにょきと奇岩の突きでた湾を進む船の舳先に立って景色を眺めていると、なんだかちょっとだけレッドクリフな気分になったりもする。






赤壁的気分をなんとなく味わう


ランチは海老やホタテや白身の魚を焼いたり蒸したりしたものをニョクマムをつけて食べる。もちろん、美味しい。べたべたと気候は暑いけど、地元のビールにチリのワインも頼んじゃえ、というわけで、気持ちよく飲食しつつ奇岩の間を悠然と進むこと暫し。


鍾乳洞内部

鍾乳洞を巡っての帰路は、アッパーデッキに出て、デッキチェアに寝そべり、湾を渡る風に吹かれながら船着場に到着するまでのクルーズを楽しみました。風と波の音が非常に心地よく体を抜けていく感触。帰路は晴れて湾も奇岩のテッペンも緑が冴え冴え。ただ、そんなにも「おぉーー!」というような眺めかというと、「まぁこんなもんでしょう」という印象に止まる風景、という感じではありました。きっと中国の桂林もそんなもんなんでしょう。でもクルーズ自体は気持ちよかったのでやってみて損はない、という後味。ただ、どこでもお定まりの、みやげ物押し売りタイムが入ってくるのがちょっと閉口だったけれど、ベトナムの人はタイやインドネシアの人に比べてねちっこくない。ダメと言われればニコニコと気弱そうな微笑を浮かべて何度か押し返すが諦めもいい。




ハロン湾クルーズの船

 船尾でランチの準備をする料理人さん


アッパーデッキ 
このデッキチェアに寝そべって海風を受けながら進むのが至福


小船で近づいてきた物売りの親子
 
こんな小さいうちから親にくっついて商売を始める

インドネシアはしつこかった。バリ島の浜辺の三つ編み婆さんなどは、しつこくてしつこくて癇癪を起こしそうになった。ベトナムは、観光地の土産物店などの店員はちょっとしつこいが、街中のお店の店員はさらっとしている。ベトナム人は、貧しいかもしれないけど僻んでいず、鷹揚で心持ちが悠揚迫らない感じがした。ガツガツ、セコセコしていない。街を歩いているとシクロの運転手が鐘を鳴らして「どう?」と合図するが「いらないよ」とゼスチャーをすると曖昧な微笑みを浮かべてするーっと通り過ぎて行く。これがタイのトゥクトゥクの運ちゃんやバイク・タクシーの運ちゃんだと、こうはいかない。国民性の違いというものは、いつ、どのようにして醸成されていくのだろうか。興味深い。



とにかく、全体的に人々の気質がマイルドでゴリゴリしていないのが、ベトナムの魅力の最たるところかもしれない。遠慮がちで穏やかな人が多いという印象が強く残った。ガツガツ、ガサガサしていないというのはけっこう大事な事である。たくまずしてそういう浅ましいありようから逃れているベトナム人というのは端倪すべからざるところがありますね。中国に支配され、フランスに統治され、アメリカに侵攻され、それなりに山谷も風雨もある歴史を刻んできているのだけど、それらが国民性をゆがめていない。そしていざとなると一致団結してとても強靭だったりする。柳に雪折れなし、というのはベトナム人の特性にも当てはまる言葉かもしれないなぁ、などと思ったアテクシ。
というわけで、ハノイ紀行、続きは次回。 ぺふぺふ。

kiki的ハノイ紀行-2
kiki的ハノイ紀行-3

コメント

  • 2014/04/23 (Wed) 19:55

    こんにちは。ハノイのブログを読んでたらコチラのブログに辿り着きました。写真が綺麗でオシャレなブログですね。羨ましいです

  • 2014/04/24 (Thu) 07:47

    萌音さん 初めまして。
    写真をお褒めいただいてありがとうございます。オシャレかどうか分かりませんが、好き勝手な事を好きなように書いているブログです。また、いつでも遊びにきてください。

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