思い出の化粧品モデルたち


山口小夜子

つい先日、本棚やクロゼットを整理していたら、古い記事や広告の切り抜きが出てきた。これらは小学生の頃からの切り抜きで、懐かしいものが一杯フォルダに挟まれて詰まっていた。沢山の黄ばんだ昔の新聞記事や、雑誌の広告の中に山口小夜子の写真があった。ワタシが子供の頃にTVで観た化粧品のイメージモデルで一番印象深いのは資生堂の山口小夜子である。小学校低学年だったと思うけれど、「ベネフィーク」というシリーズのCMモデル(のちに「リバイタル」にシフト)だった山口小夜子には強い印象が残っている。その非常にオリエンタルな、人形のようにパツパツっと切れたボブヘアは、当時流行っていた一条ゆかりの漫画のヒロインとイメージが被ったせいもあり、その目の化粧とともに忘れようたって忘れられないインパクトだった。


小学生時代に雑誌から切り取っておいた「ベネフィーク」の広告写真

「ベネフィーク」、および「リバイタル」の山口小夜子のCMシリーズは、現在youtubeでも一部を見る事ができるが、「ベネフィーク」に関してはワタシの記憶に残っているCMがUPされていなくて少し残念だ。(現在youtubeで見られるのは日本文化×山口小夜子という感じのシリーズだが、ワタシが覚えているのはシャワー後のバスローブ姿で登場するものなど、スタイリッシュな雰囲気のシリーズだった)山口小夜子の「ベネフィーク」CMについてはBGMさえもはっきりと覚えている。別に山口小夜子のような大人になりたい、とか思って見ていたのでもないのだけど、際立った個性があったので子供ながらにフォトジェニックだなぁと思って眺めていたような気がする。昔の資生堂のモデルには山口小夜子以外にも、小林麻美や甲田益也子など印象的な人が多いが、山口小夜子はパリコレに初めて登場したアジア系モデルとしても特筆すべき存在だと思う。2007年に訃報が届いた時には、やはり真っ先に、ワタシはそのかみの「ベネフィーク」のCMを思いだした。この人は、亡くなるまでずっとあの「山口小夜子」イメージを崩さなかった。彼女が「リバイタル」のCMで見せた何でもくるくると巻いてスーツケースに入れていく旅支度のシーンもよく覚えている。ワタシも旅支度をするときにはそれを脳裏に思い浮かべつつ、衣類をくるくると巻いてみたりしている。


甲田益也子
 舟越 桂の彫刻

甲田益也子に関しては、「ファンシィダンス」の美しい坊さん姿以降、昨今あまりご本人をお見かけする事はないのだが、彫刻家の舟越 桂の作品を観ると、いつも「あ、甲田益也子だ」と思ってしまうワタシである。
小林麻美は「素肌有情」の和服のイメージがすぐに思い浮かぶが、♪たった今、恋をしそ?う?の「マイ・ピュア・レディ」も忘れてはならないだろう。


小林麻美 「ショパ?ン」とか歌ってましたねぇ

資生堂に関してはデビューしたての頃の今井美樹のやたらに赤い口紅も覚えている。あの頃は猛烈に真っ赤な口紅が流行ったのだった。その時代の自分も真っ赤な口紅で写真に写っている。真っ向微塵に赤い口紅って今見ると妙に気恥ずかしくて困る。


今井美樹 この頃は可愛かった

その他、モデルはあまり印象に残っていないが、CMソングが爆発的に流行ったものを挙げて行くときりがない。ダウンタウン・ブギウギバンドの「サクセス」、アリスの「君の瞳は10000ボルト」、竹内まりやの「不思議なピーチ・パイ」、小椋 佳の「揺れるまなざし」、矢沢を一挙に全国区にした「時間よ止まれ」や全盛期のツイストの勢いが感じられた「燃えろいい女」、Rats&Starの「め組のひと」などなど、あっという間に幾つも思いだせるが、これらは全て資生堂化粧品のCMソングだ。

対するカネボウは何と言っても前にも書いた「石鹸美人」および「クッキー・フェイス」の夏目雅子が印象深いが、反面、「ヴァルカン」や「デナリ」などの男性化粧品に海外有名俳優を使っているのも忘れがたいところ。「ヴァルカン」はあのマルチェロ・マストロイヤンニが主演で、妙にドラマ仕立てだった。締めにマストロイヤンニの渋い声で「VALCAN」と一言入ったと思う。「デナリ」はジョン・ローンのCMをよく覚えているが、あのダニエル・デイ=ルイスもやっていた事に驚いた。覚えがないなぁ、すぐにジョン・ローンにスイッチしたのだったかしらん。


カネボウと言えば夏目雅子を忘れるわけにはいかない


ジョン・ローンの「デナリ」 懐かしい


ダニエル・デイ=ルイスの「デナリ」もあった

あまり大きな声では言いたくないけれども、比較的最近のものではMAXFACTORの松嶋菜々子のシリーズはなんとなく好きだった。(エエ?!という声が聞こえそうですが…)90年代後半?00年代初頭にかけての松嶋菜々子のMAXのCMはどういうわけか結構覚えている。「朝の顔が好きになる」とか「見つめないで」とか「私の唇はなかなか落せない」および「ななこなでしこ」など。 ご多分に漏れず、ワタシもあの「やまとなでしこ」でそれまで興味のなかった松嶋菜々子に目が行ったクチなのだが、そういう目線でみると、やはり99?2000年あたりの松嶋菜々子はなかなか良かったなぁと思うわけである。そのあたりの彼女は、一瞬だけ輝いていた。



世間的にも2000年あたりまではナナコなしには夜も日も明けないという感じだったが、子供を産んで30も半ばを過ぎると転換期が来てあまりお呼びがかからなくなるのは大抵の女優が通る道。その上、けっこう早く老けて、衰えてしまったなという感じもする。間髪を入れずに彼女をそのまま若くしたような長澤まさみが登場して世代交替は着実に進んでいる。(それにしても、つくづくと日本人はこの手のおねえちゃんが好きなのねん)
余談だが、彼女が「古畑任三郎」にゲスト出演した回の劇中劇の刑事ブルガリ三四郎(任三郎のパロディ)を演じていた小日向文世の芝居が、何度見ても笑ってしまうのだけど、スピンオフとしてあれをドラマ化してくれないものだろうか。任三郎に代わって人気シリーズになる事請け合いだと思うのだけど…(笑)


小日向文世の「ブルガリ三四郎」 (ぷ)


***
昨今、ワタシのTVは映画チャンネルのモニターと化していて、TVCMなどを殆ど見ないため、誰が何のCMに出ているのかさっぱり知らず、化粧品CMなども殆ど見ないありさまだ。何年かのちにCMでその時代を思いだす事も多いというのに、のちに振り返った時、ここ2年ほどはそのへんがドーンと欠落しそうだなぁと思ったりしているが、あまり注意を惹くようなCMが制作されていないという事もあるような気がするのは気のせいだろうか。ずっと地上波を見ていれば、それなりに「お」というCMもあるに違いないが、どうも昔のものの方が出来がいいような気がするのは、よろづ古いものを愛好するワタクシの性(サガ)ってものかもしれませぬね。ふほほ。

コメント

  • 2009/08/09 (Sun) 11:26

    クッキーフェイスで登場した夏目雅子は鮮烈でしたねぇ~。
    ヴィーナスのような肢体で駱駝にまたがり疾走するという、なんともまあ眩しく美しかったことか。
    それまで何となく今一のイケテナイCMの多かった2番手に甘んじてたカネボウ。このCMでやっと資生堂のセンスに追いつけた、並んだ、ということでも私には印象に残ってるCMです。
    そうそう思い出した! バルカン! 
    あれはマストロヤンニがすっごく渋くてステキだったわ~♪
    「バルカン」とつぶやく声がまたいい声でね。
    その昔、ドヌーブが好きになったのもわかるな。

  • 2009/08/09 (Sun) 22:12

    ジョディさん。ワタシはカネボウっていうと結局夏目雅子しか印象にないんですよね。彼女も、あんなに健康そうに見えたのに体弱かったなんてねぇ…。カネボウは鈴木保奈美とかもやってたんだろうけど、記憶にないなぁって感じです。やはり資生堂の方が全面的にずっとインパクトがありましたね。インウイのシリーズなんかも好きでした。で、カネボウはマストロイヤンニのバルカンは人生と哀愁って感じで良かったですね。彼はドヌーヴとは亡くなるまでパートナーだったんじゃないでしたっけね。 ところで、ジョディさんも山口小夜子のCMって覚えてますよね?

  • 2009/08/10 (Mon) 23:35

    山口小夜子。 kikiさんほどには詳しくCMの内容は思い出せないけど、リアルタイムで知ってる世代、おぼえてますとも! あの切れ長の瞳に漆黒の髪、独特のカリスマ性があってほんと綺麗でしたよね。能面のような無表情さもよかったのかも。小学生だったkikiさんを魅了した憧れの女性だったんですねぇ。なつかしい花椿のパンフレット(会報誌?)なんかの切り抜きもあったりして~。
      
    え? ドヌーブは確かマストロヤンニとの子を産んで未婚の母となったはずで、じゃあその後もずーっと一緒だったってことですか、てっきり別れたものとばかり・・・(苦笑)  大人の恋愛ですな~

    わたしも特にファンではないけれど、松嶋菜々子は「GTO」の頃が一番輝いていたかなあと思います(反町隆史も) まあ若けりゃいいってもんでもないですが。彼女も分岐点かな?

    最後に、1つ思い出したお気に入りだったCM。もう30年以上も前なので憶えてないでしょうね。
    千葉パルコがオープンした時のもので、プールでのシーン。引き締まったしなやかな体に加え、ものすごく美形な男性がね~もうため息モノでしたわぁ。カルロスという名のモデルで、今はどうしてるんだろう? 当時は彼以上の美青年はいないって思ってました、ほほ。
    PARCOのCMは昔からおしゃれでしたね。
     






  • 2009/08/11 (Tue) 07:16

    山口小夜子は、いかにも、という感じのモデルだったから子供心にもインパクトが強かったんですよね。それにしても、なんで70年代はモロなボブヘアが流行ったんでしょうかねぇ。 で、ドヌーヴはマストロイヤンニとの間にはキアラという娘がいますよね。マストロイヤンニがカトリックで離婚できなかったので、ずっと結婚せずに事実婚で、亡くなった時もたしかドヌーヴが看取ったんだと思いますよ。お互い恋多き男女だったけど、一番合うパートナーだったんでしょね。お似合いだし、さもありなんと思いますわ。フランスって事実婚でも夫婦と同じ権利が認められたりするから、必ずしも結婚する必要がないみたいですしね。アレジとゴクミも「パートナー」で結婚はしてませんよね。
    松嶋菜々子については「魔女の条件」とかのあたりで平凡なオネエちゃんがちょっと綺麗になってきたなぁ、という感じがしましたね。彼女も2000年を頂点として下り坂に入りましたね。そして、あ~、そのパルコのCMには残念ながら覚えがないでする~。すみませぬ。でも確かに初期のパルコのCMってインパクトありましたよね。男前のモデルというと、今、ラルフローレンのPOLO BLACKという香水のイメージキャラをしている男性モデルが超男前でちと気になってます。顔立ちや雰囲気からするとスパニッシュ系かなとも思われますが、最近、雑誌でその香水の広告を見て、「ハ!」っとしましたねぇ久々に。なんのかのと言っても、やはり男前というのはいいもんですわ。理屈抜きにハっとしますものねぇ。(笑)

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