ワタシのバスタイム



7月はちょっと暑かったのでお風呂など入る気がせず殆どシャワーで過ごしていたが、8月になるとあまり暑くない日が続き、それでもまるきりエアコンなしで過ごせるわけでもなく、適宜ドライなど廻して過ごしていたら、部屋の空気が乾きすぎて少し咽喉をいため、8月の後半になると微妙に風邪気味になってしまった。暑かった7月の疲れがでたのかもしれない。そんなわけでなんとなく8月後半はどうもスッキリしない体調のまま推移した。さして気温が高くもなく、なんとなく疲れ気味な時には自然にお風呂が恋しくなる。例年、7?8月はお風呂ではなくシャワーで済ませるワタシなのだけど、今年は8月なかばからお風呂が恋しくなった。
ワタシはお風呂にあまり長く浸かっている事ができない。すぐにのぼせてしまうのでアッサリ浸かってぱっと出る事が多い。従って長風呂とは無縁なタチなのだけど、なんとなく疲れ気味だと少しぬるめのお湯にゆっくりと浸かっていたい気分になる。友人で、ぬるめの風呂に長く浸かって本を読む、という人がいる。風呂の中で本だの雑誌だのを読む、という人も割にいらっしゃると思うのだけど、ワタシはこれも苦手なんですのね。湯気や何かでどうしてもページが波打ってしまうし、雑誌や本のページがレロレロになるのはどうにも嫌なんですのよね。本はなるべくきれいな状態で持っていたい。そんなわけで長風呂しようかな、という時のワタシの必需品は音楽。脱衣所にポータブルのCDプレイヤーを置いて、風呂の扉越しに気持ちのよい音楽を流していると、それを聴きながらワタシ的には通常よりも長く風呂に入っていられるというわけなんざます。

最近は「ぬるめのお湯に長く浸かりたい」傾向が続いているので、もっぱらお風呂にはいる時には音楽付きのワタクシ。いま、お風呂ミュージックとしてもっとも愛聴しているのはボサノヴァの女王・アストラッド・ジルベルトのCD。定番だろうと何だろうと、まったりとして非常に心地よい。「イパネマの娘」に始まり「過ぎし日の恋」「トリステーザ」「コルコヴァード」「フェリシダージ」「ビリンバウ」「春の如く」なんて具合に続いていく彼女のベスト盤を聴いていると、あぁ、びゅうびゅうα波が出てくるざます。その上に、ロクシタンのラベンダー・バス・バブルでお風呂中よい香り。至福のバスタイムでございます。

アストラッド・ジルベルト。なんの技巧もなくさらーっと歌っているのだけど、声が耳に心地よい。けれどなんの引っ掛かりもなく耳を流れていってしまうのではなくて、やはり天下一品の雰囲気がありまするね。彼女の歌を初めて聴いたのはもう20年以上前のこと。従兄姉の旦那さんがとてもオーディオに凝っていて、遊びに行くとかならず自慢のオーディオでジャズやボサノヴァのテープを作ってくれた。その中に有名な「ゲッツ/ジルベルト」のアルバムがあり、あの「イパネマの娘」が入っていた。アントニオ・カルロス・ジョビンの「イパネマの娘」はCDで持っていたのだけどインストゥメンタル盤だったこともあり、断然アストラッドの歌のほうが良くて、以来、まったりとした気分になりたい時には愛聴している。

そうやって気持ちよくアストラッド・ジルベルトに浸かりつつたっぷりと長風呂をしてあがると、すっかりあったまってよい気分。風呂上りの体を扇風機の風に吹かれつつ髪を乾かし、冷たい飲み物を啜りつつ、スキンケアなどのんびりやって、Tシャツに扇風機の風を受けて雑誌などめくっていたら、あら、今度はうっすらと寒くなってきたりして。それに、なんだかまたちょっと咽喉がヒリっとしてきたかも。いけません。気をつけなくちゃ。長風呂過ぎても反動で体を冷やしたくなってダメなのねん。なにごとも加減が大切でございます。
 
と、用心しつつも、さてさて次はどんな入浴剤を入れてお風呂に入ろうかしらん、プロヴァンス・アロマの出番かしらん、いや、やはりバスソルトでスッキリいきたいかも、などと楽しくあれこれ思いめぐらすワタクシ。入浴剤はあれこれと変えて楽しんでも、お風呂ミュージックは当分、アストラッド・ジルベルトに気持ちよく浸かっていたいと思うkikiなのでございます。

コメント

  • 2009/09/04 (Fri) 20:08

    昔、友達から借りたLPでアストラッド・ジルベルトを聴きました。そのなかの「ジェントル・レイン」がとても好きで、何度も繰り返し聴いたものです。kikiさんの持っている「イパネマの娘」には入ってないみたいですが、アマゾンで見たら、「ベスト・ヒッツ」に入っているので、注文しちゃいました。ほんとに懐かしい。アストラッド・ジルベルトを聴いたとき、親しみやすい英語だなーというのが第一印象でした。アントニオ・カルロス・ジョビンの、うにゃうにゃした歌声もなんだか好きで、ときどき聴いています。ボサノヴァ(そしてサンバ)については、なんといっても「黒いオルフェ」を見て以来で、いまはカーニバルもすっかりあの映画の当時とは様子が変わっているみたいですけど、凝ったドラマに疲れたときなんか、これを見るとほっとします。「フェリシダージ」いいですね。
    あ、お風呂の話でしたね。私も長湯は出来ないほうでさっさと上がるほうです。でもたまには、ゆっくりするのもいいかも。

  • 2009/09/05 (Sat) 00:32

    たむさん。今回はお風呂の話でもありますが、アストラッド・ジルベルトが耳に心地よい、という話でもありますので、まったく無問題でございますわ。彼女の声はいいですね。「ジェントル・レイン」ですか。今度聴いてみますわ。ワタシは「Fly me to the moon」も好きです。とにかく、心地よいですよね、何と言っても。それにしてもカルロス・ジョビンの「うにゃうにゃ」した歌声って当ってますね。うにゃうにゃってうまいな。ふふふ。そして「黒いオルフェ」。これ有名だけどあまりちゃんと観た事がないんですよ。ラストシーンしか浮かんで来ないありさま。いかん。ちゃんと観てみなくては…。うちの母は「黒いオルフェ」が大好きで、ブラジルというと「黒いオルフェ」の話が出ます。あの映画がボサノヴァやサンバを世界中に広めた起爆剤ですものね。

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