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「男と女の不都合な真実」 (THE UGLY TRUTH)

~なんだかんだ言っても最後は相性~
2009年 米 ロバート・ルケティック監督



Mr.Gことジェラルド・バトラーの新作はラブコメであるというのは結構前から分かっていたが、ラブコメって柄でもないと思うけど今あれこれとTRYしている最中だからやってみたいのねん、でも大丈夫かしらん…とか思っていた。が、彼の演じるキャラが「口を開けばシモネタ連発の下品な恋愛カウンセラー」という設定だと知って、俄然観る気になった。うまい設定ですね。

こういう映画はラストはもう分かりきっているようなものなので、そこに向けてどういう具合にランディングするのか、シチュエーションやキャラ設定やダイアローグや主役のコンビネーションなどでいかに楽しませられるかが勝負である。95分と短いし、テンポもよくてダレる間もなく、キャサリン・ハイグルも嫌味がないし、何よりMr.G、かわいかったですねぇ。ふふふ。お馬鹿映画には違いないけど、これで確実に新生面を開いた観アリ。Mr.G、あれこれTRYしている甲斐があったというものかもねん。むほ。

梗概:
タカビーな仕事女の典型であるTVプロデューサーのアビーは美人なのに男日照り。いまだに白馬の王子を待つ女である。仕切り屋で自信満々だが、番組視聴率は超低空飛行。上層部は梃子入れに深夜番組で下品な恋愛指南をやっているマイクをコメンテーターに投入する。水と油でうまくいきそうにない二人だが、俺の言う通りにすれば狙った男は必ず落ちる、というマイクの指南をシブシブ受けることにするアビー。はてさていかなることに?


てなわけで、もっとしょうもないものも想像していたが、けっこう面白かったですね、これは。とにかくポンポンとテンポがいいし、会話もなかなか面白い。こんな筋書きの分りきったラブコメはダラダラと長くちゃ冗長で締りがなくなるので、95分はいい線だ。Mr.Gとキャサリン・ハイグルの長身コンビも相性が良かったし、何より二人ともけっこうきわどいセリフをボンボン言うのだが、個性なのか技なのか、二人とも「うわ…」と引くようなお下劣なものは感じさせない。まぁ、無精ひげのMr.Gは多少の事を口にしても別段どうということもないのだが、キャサリン・ハイグルは一歩間違うと泥の溝に転落しかねないようなシーンやセリフもあったような気がするのだが、落ちずにこなしていた。それも、適当に流して演じていたというのではなくかなり頑張っていたので、観終ると「彼女、随分頑張っちゃってたなぁ」という印象が強い。
そしてMr.Gのかわいらしさが目に残るのだ。


互いに超マイナスの印象から入る、よくあるパターンではある

Mr.Gにとっては「300」以後の作品の中で一番いい具合にキャラが立っていた役かもしれない。前作「ロックンローラ」は作品としては小粒ながらけっこう面白かったのだけど、Mr.G的には精彩を欠き、群像の中に埋没している気配があった。何故かというに「ロックンローラ」撮影時、彼は非常に体調が悪く、撮影に参加できないシーンもあれこれあったのを、ガイ・リッチーが苦肉の策で切り抜けたりなどして、気力体力ともに充実した状態で臨めなかった仕事らしい事は画面からもそこはかとなく覗える。実質的に彼は全然主役じゃないのにビリングやポスターは主役扱いというのもねぇ…。(でもこの映画は小味で面白いのでDVD観賞向き。近々また再見の感想をUPしまする)


「ロックンローラ」

がMr.G、今回は元気ハツラツ。長いセリフも早口でこなし、オトコの本音をユーモアをこめて畳み掛けながら視聴者をアジテートしつつ、自らの恋愛は足踏み状態な男を、時に軽妙に、時にちらりと憂いをにじませつつもキュートに演じている。これはうまく拵えられたキャラ。「P.S.アイラブユー」も「幸せの1ページ」も彼の役はなんだか微妙に浮いている感じがしたのだが、今回の役は皮膚のようにピタっと来ていた。Mr.G、コメディもいけるってところをこれで示したわけである。「ロックンローラ」ではわざと流行遅れなダンスを不器用に踊るシーンがあったが、ここではバッチリとキャサリン・ハイグルをリードして滑らかな動きでダンス・シーンもきっちりと魅せる。キメるところではキメないとラブコメはダメである、というところをよく押えている。


ダンス・ダンス・ダンス

仕切るな、とか理屈を言うな、とかオトコの話は笑顔で聞け、とかアタクシも「おっと…」と思いつつ、Gさまのご指南を拝聴しましたわよ。その他諸々、狙った男を釣るための有益なアドバイスを生意気でかわいげのないコチコチの仕事女のキャサリン・ハイグルにかましつつ、最初はスムーズな協業のためと言いつつも、そんなアドバイスをしようという時点で既にもうこの女が気になっているという証拠。そして、優秀な生徒があっという間に赫々たる成果を上げだすと、心の中にチクリと痛い風が吹く。この時のMr.Gの表情がワタクシ的には大好物。どうもふとした折のさみしそうな顔に弱くってねぇ。ワタクシ。
それにしてもMr.G。ほっぺたに肉がつかなければもっといい男なんだけれどね…。この人は1本の映画で、撮影時期により、ちょっと太めに見えたり、少し締って見えたりする事がある。今回もちと肉付きがよく見えるかと思うと、クライマックスのホテルのシーンではスーツ姿のシルエットがシャープになっていて、ここぞという時にはちゃんと締めてくるのね、ツボを押さえてるわね、くふふん、と目を細めた。


キュートなり…

そして自ら本作のプロデューサーにも名を連ねているキャサリン・ハイグル。あらまぁ、そんな事までやっちゃって、というような事をやって奮闘していた。いやもう、出血の大サービスで頑張っている。その頑張りは「けなげ」という言葉が一番ぴったりするかもしれない。長身でおっとりして程ほどな美人というところが彼女の身上。その個性があのシーンでもこのシーンでも、あんなセリフでも生きている。そしてそれが、もう一歩進んでしまうと×、というところできわどく留まっている。下世話に落ちない程度にエロい、というセンをキープするのは誰にでも出来るという芸当でもない。フェイク・オルガズムについてのやり取りや、澄ましたブロンド美女が平然ときわどい事を言う、という場面を観ていると、あの懐かしい「ハリーとサリー(When Harry met Sally)」のメグ・ライアンを思いだしたりもした。確かにそれを狙っているようなシーンもあったと思う。


けなげな頑張り キャサリン・ハイグル

キャサリン・ハイグルの見せ場のシーンもさりながら(とても頑張ってるので是非観てやっておくんなさいな)、下世話な事をボンボン言って、軽く遊びはしてもマジになるのは怖い、そして目に一丁字もないように見せかけて実はそこそこインテリで非常に繊細でもある、という部分など素のMr.Gにも被るような部分をうまく持ってきて構築されたマイク(Mr.Gの役名)のキャラがとても生きていたのがワタシとしてはこの映画の最もナイスな部分だった。

予定調和的なラストはお約束としても、ホテルのエレベーターのシーンは二人の中で何かが弾けて走りだす時の空気感がよく出ていて良かった。まぁ、なんのかのといっても理屈じゃないのが男女の仲。お互いに欠点だらけの男と女、どこが好きなのかって聞かれても、わかんないけど好きなんだよ、って事なのだ。結局のところ、相手の気にいる自分をその場限り演出してもそれは偽りの自分に過ぎない。ありのままの自分を受け入れてくれる相手でなければ長くは続かない。二人でいる煩わしさが苦にならない相手であること、それが一番の決め手ってことですかしらね。最後の最後のシーンはちょっと余計だったような気もするけど、まぁいいか。

というわけで、観ている間ずっと顔がニコニコ、ニヤニヤしっぱなし。あれこれともう一度観たいシーンもあるから、あと1、2回観ちゃおうかしらん。
ふふふふん。

コメント

  • 2009/09/29 (Tue) 22:02

    こんにちはv-222
    私のブログに丁寧なコメントをありがとうございましたv-22

    この映画は最初からハッピーエンドだと分かっていても
    ついつい見入ってしまうラブコメでしたv-10

    ズケズケと男の本音をブチかます嫌味なマイクであっても
    チラリと覗かせる甥っ子への優しさや
    どんどん美しくなるアビーを見つめる表情が
    メリハリを利かせていましたよねv-238

    「P.S.アイラブユー」や「幸せの1ページ」では
    イマイチ印象が薄かったバトラーでしたが、
    今回の映画では下品な言葉を連発する暴言男の
    繊細な内面を上手く演じていたと思いますv-237

  • 2009/09/30 (Wed) 00:21

    テクテクさん。ご来訪、そしてコメントありがとうございます。
    そうなんですよ。この映画ではジェラルド・バトラーのキャラがうまい具合に構築されてて前の作品よりも良かったと思います。女同士で笑いながら観るのに適している映画なので、違う友人とあと2回ぐらい行こうかと思ってます。(ぷ)
    そして、テクテクさんのブログにお邪魔して、久々に気持ちよく新鮮な読後感を味わわせていただきました。また、折々遊びに行かせていただきます~。

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