さくっと瀬戸内 四国編



秋。とにもかくにも秋になると旅心もはやりますわね。今年の秋は殆ど行った事がない東北などどうだろう?というので秋田は角館などを狙ったものの、秋田は飛行機の便が総体に少ない。ワタシも相棒も新幹線より飛行機が大好き派。できれば羽田からさっと飛んで1時間以内で移動はすませたい。電車でノンビリ移動そのものを楽しむ旅はもっと年がいってからでもできるものね、というわけであれやこれやと検討の末、双方行った事がない山陽及び四国方面に行ってみよう、という事になった次第。

7:45分羽田発の飛行機に乗るため、またも早起きですよ。羽田に着くと早朝というのに人でごった返していた。連休でもない普通の週末なのに、こんなに旅行する人が多いのか、と自分たちもその中にいるのに、なんだかゲンナリした。ワタシ達が連休を避けた理由は大混雑の回避。割高料金に大混雑。連休なんていい事は何もない。民主党には、少し無意味な連休を減らす事を検討してみてもらいたいと思うワタクシ。有給休暇を増やす事を奨励してくれた方が全然良い。全国的な休みなんか増やされても(そしてそれを連休にされても)ちっとも嬉しくありませんのよ、鳩山さん。よろしく。

と、混雑の羽田にあれこれ思いつつも、宿は岡山に取ったので、初日は早朝便で岡山に着くなり、予約していたレンタカーで高速?瀬戸大橋を走りぬけ、一路、四国は香川県へ。瀬戸大橋、初めて渡りましたわよ?。瀬戸内海を見るのも生まれて初めて。国内でもまだまだ新鮮な事は幾らもあるもんでございます。噂には聞いていたけど、瀬戸内海って穏やかで本当に綺麗な海でしたねぇ。相棒もワタシも橋を渡りながら思わず歓声をあげた。海の青さが独特のまろやかさ。小さな島がちょこちょこと浮かんでいて、実にのどかな光景でございます。そこに一目見ただけでも造るのが容易でなかった事が一目瞭然の橋が延々と架かっておりますのね。




長い!瀬戸大橋。あんな長い橋渡った事もないですね。これまでに。いろんなゼネコンがポイントごとに腕を奮ったんだろうねぇと思いつつ、パーキングのある与島でちょっと休憩。この日、日中の最高気温は25度。
11月だというのにまた日焼けの心配だよ、もう!
展望台から光の遍満する海を眺め、またオブジェのように配置されてあるぶっといケーブルにたまげつつ、与島の休憩を切り上げて、またも瀬戸大橋をかっ走り、四国は高松へ。


さすがにケーブルもぶっとくてですわよ

四国に渡った目的は4つ。
まずは瀬戸内海を眺めつつ瀬戸大橋を走ってみること。
次になんといっても本場で讃岐うどんを食してみること。
さほど遠くなさそうなので、ついでに徳島へ行って鳴門の渦潮を見物すること。
そして、讃岐うどんだけで帰っては失礼なので金毘羅さんに詣でてみること。


と、こんなにやる事があるので、本当はうどん屋も3軒ぐらいは巡りたいところだったのなれども、鳴門にちょうど頃合の潮加減の時間に着かなくてはならない為、1軒に絞った。ワタシとしては「谷川米穀店」にも心が惹かれっぱなしだったのだけど、いかにもなそれらしさではダントツの丸亀市は讃岐富士を臨むなかむらに行って、かまたまを食してみることに。噂通り、川に沿った非常に地味な脇道ぞいにひっそりとなかむらはあった。でもナビがあったので迷わずさっくりと行き着けましたけども。物凄い行列だったらどうしたもんだろう?と思っていたけど、この日はそれほどでもなかったのか、すでにピーク時間を過ぎていたのか、さして待たずにするするっと店内へ。セルフのなかむら。 安い。


その日はちょうど昼食時なれども、さほどの行列ではなかった ラッキー!


 
安い! 美味い!       「なかむら」のかまたま

ワタシ達はうどん(大)=2玉のかまあげうどんに卵をからめたかまたまに決め、あげたての美味しそうなてんぷらがどれでも1つ100円なので、トッピングにはてんぷらを乗せることにした。うわさのうどん、なかむらかまたま。卵をどんぶりに割ってかきまぜ、うどんの茹で上がるのを待つ。茹で上がるとどんぶりに入れて貰い、刻み葱やおろし生姜などの薬味をお好みで入れる。その段階でレジでお会計を済ませ、外の別棟のテーブルのぐるりに思い思いに腰掛けてぶっかけうどん用の薄口しょうゆをさらっと一廻しかけて戴きます。つるつるのなかむらうどん。うすくち醤油とおろし生姜の味がベストマッチ。2玉でもあっという間にたいらげた。あぁ、美味しかったわよ。噂通りの美味でした。まだまだ2杯ぐらいはいけるのだけど、うどんはこのへんで切上げて、一路高速をかっ飛ばして徳島へ。鳴門へ渦潮を見物に行かねばならぬ。実を言うとワタシは鳴門はどうでもよくって、本心は谷川米穀店へ行ってうどんを食べたい、と思っていたのなれども、相棒が四国に来た目的の第一は鳴門見物だったので是非もない。これも世間の付き合いじゃ。それに、讃岐うどんの有名店は軒並み閉店は14時前後と早い。売り切れ御免なのである。「なかむら」を出た後で谷川へ廻るのは時間的に瀬戸際でもあったんですのね。

というわけで、またも高速に乗って徳島へ。
その日は15時を境に前後30分、最大に潮が渦を巻くという事なので、15時15分発の小型水中観測船「アクアエディ」に乗って白く美しい大鳴門橋の下あたりへ。


観光汽船の船着場

水中観測船だけに、水中を見られる窓が船の横腹にいくつも切ってあるのだけど、正直、水中からちゅるちゅるちゅるーっと巻き起って窓ガラスを斜めに通る泡を眺めてもねぇ…。意味ありません。こりゃなんだ。普通の船で十分だったわ。船底ってなんか酔いそうになるし。というわけで、あっという間に水中観測は切上げて甲板へ。すると、そこいら中にちゅるちゅると潮が巻いてはゆるやかにほどけ、またちゅるちゅると巻いてはほどけている。



鳴門の渦潮といえば、イメージとしては銀河のような大渦巻きが1つだけ激しく海の一点でくるくると渦を巻き続けているものなのかと思っていたが、あっちこっちに小さいのや中程度のが出来てはほどけ、出来てはほどけ、しているのであった。なぁんだ、そういう事だったのねん。早く言ってくれればわざわざ見物に来なかったのに、と誰にともなく呟くアテクシら。


渦潮はこんな感じ(写真は実際よりも、意外と渦潮っぽく撮れているかも)


しかし、渦潮にはやや拍子抜けでも、小型で速い観測船でのちょっとしたクルーズは爽快だったし、大鳴門橋の整然とした姿や、その下を行く帆船型の遊覧船(こういう船には自分は乗らずに傍からその姿を眺めている方が気が効いている)の眺め、そして美しい瀬戸内海をここでもじっくりと堪能できたという事に満足しました。


とにかく、青い 明るく青い 瀬戸内海

鳴門を見物すると、今度は金毘羅さん詣でのために香川へ引き返し、琴平町へ。高速ではかなりの区間150キロ前後でかっ走ったが、琴平町に着いたのは17時ちょっと前だった。この日はとても天気が良かったので高速を走りつつ眺める夕焼けもことのほか綺麗だった。東京では、11月に入ると午後4時を過ぎたらもう暗くなる。こちらでは午後5時過ぎまで幾らか明るい。やはり西は日が長い。
金毘羅さんこと金刀比羅宮はお寺の拝観と違ってエンドの時間がないので詣でる事だけはできる。近くの駐車場に車を入れて、さぁて、金毘羅詣でと参りましょうぜ。階段が始まる前の平坦な参道脇にある造り酒屋さんやら、和菓子屋さんなど、店の佇まいがいかにもで嬉しくなる。はるばると来たわよ、金毘羅さん





そうこうするうちに階段が始まったが、なぁんだ大した事ないわ、などと思っているうちに釣り灯篭を過ぎ、大門へ。…なぁんだ、もう門まで来ちゃったじゃん、はっはっは、などと相棒と笑いあったが、とんでもハップン。ここから先が本番なのだった。今そんな感想を抱くのは時期尚早に過ぎるというもんであった。降りてくる人は何組か出会ったが、こんな時間に上って行くのは今のところワタクシらだけである。


宵闇にそびえる大門

石段脇の土産物屋の店先でジョーもへこたれていた

600段を過ぎたあたりから、え?まだ本宮じゃないの?え?まだ先があるの?と段々凹んでいき、ラストの御前四段坂(急角度で長い階段の上、つづら折れなのだった)を目にした時に、ガックリと気力が萎えるのである。正直、そこまでは大した階段でもなかったな、などと思っていたのだけど、御前四段坂を目の前にして、これを昇るのかと思うと、最後の最後に待ち構えているだけにズッシーーンと来る。ここに至ってさすがに昇るスピードはがた落ち。ホヘホヘと息を切らせつつ手すりに掴まってよろばい昇りました。


旭社に面した回廊 628段目

御前四段坂 それまで650段ほど昇ってきた果てに、これが待ち構えている
(この写真は金刀比羅宮公式HPより)

そんなわけで遂にとっぷりと陽も落ちた頃、他の参拝客ももう居ないご本宮前に辿りついたワタクシら。提灯に灯りが入り、夜の金毘羅さんもなかなか素敵な雰囲気でしたよ。昼間来たら階段も大混雑(籠に乗る人だっているだろうし)で、その日はまして暑かったので、かなりキツかったろうと思われるのだけど、陽も落ちて、誰もいなくなった夕刻に訪れるのも乙なもの。もうお守りも買えないし、「神椿」にも入れないけど、まぁそれはそれ。

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金毘羅さんのご本宮 正面からの撮影はご法度
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ご本宮脇の展望台から眺めると、街の灯りがはるかにちろちろと瞬いていた。とりあえず遠路をはるばると来たので御賽銭を奮発して拍手を打つ。渡り廊下に下がった軒燈からぽうっと灯りが洩れているのが風情あり。
金毘羅さん、頑張って昇りましたので、ひとつよろしくお願いの巻き、でございます。

参拝を終えて、階段をてちてちと降りていくと、今から昇ろうという人に2組ほど出くわした。
ワタシ達以外にも物好きな人はいるのであった。


素朴な夜景を眺めつつ、参道の石段を下る


あ?、膝が笑っちゃいそうだけど、まずは本日の行程は無事に達成。全てスムーズに計画通りに回り終えた。あとはまた、夜の瀬戸大橋を含む高速をひた走って岡山に戻り(前半と後半で相棒とワタシと運転をスイッチ)、車を返したらホテルからさほど遠くない場所に相棒が探しておいてくれた地元の居酒屋に行って、美味しいものを食しつつ、ビールだ、梅酒だ、日本酒だ!というわけで、空きっ腹を抱えて、まずは四国から本州へ戻りました。レンタカーもかなり走ったのだけど、最近の車は本当に燃費がいい。更に一段と燃費がいい。折々けっこうスピードを出してかなり走ったのに、返却前のガソリンは18リッターほどの補充でOKだった。3分の1程度しか消費していなかった。運転もしやすく、加速もスムーズ。並の小型車でも平均的にこのクォリティだもの。日本の車産業はエコノミー・カーを含め、とにかく技術的に「極めた」のね、という感慨がありました。その上、相棒が持ってきたETCカードで高速も割引値段でスイスイ。実に快適なドライブも楽しめた。(ETC割引が無い場合の高速料金は相当にいいお値段。みんなこの機会に高速で走りたがるのも頷ける)というわけで、時間内に無事に車を返して、地図を見ながら居酒屋へGo!

予約しておいた地元のよさげな居酒屋さんに入ると、店内は常連さんで大賑わい。いい感じ、いい感じ。


非常に居酒屋らしい居酒屋さんで、いい雰囲気だった

ひとまず生ビールで乾杯してから日本酒に移行しつつ、店長おまかせの刺身盛り合わせと、相棒もワタシも大好きな馬刺しを注文。刺身は鯛とさわらが絶品でしたねぇ。ことにぷりぷりと肉厚のさわらを荒塩をつけて食する刺身の味わいはまことに結構。馬刺しも綺麗な肉でとても美味でした。アボカドととろとろ卵のサラダなども結構でしたねぇ。


刺身もサラダも美味


馬刺しも大満足の美味しさ

上記のもの以外にも、何を頼んでも美味しいナイスな居酒屋さんで楽しく飲食して、深まる秋の旅の第一夜はおいしく更けていったのでありました。

   ?つづく?

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