春の京都に逢ってきた



ワタクシ、9日から桜狙いで京都に旅行に行っておりました。
一度、桜の頃に京都に行こうと思いつつも、なかなか果たせずに来たわけですが、今回遂に桜シーズンの京の都に足を踏み入れました。春の桜と秋の紅葉の頃は、最も京都に行きたい時期でもあるわけですが、なかなか狙い通りにいかないのも事実。とにかく季節ものは天候に左右されるし、いつが旬かは毎年まったく予測もできないわけなので、ドンピシャで行き当てるのが難しいですわね。2年前に紅葉狙いで11月初旬の京都に行ったものの早過ぎて狙いは大外れ。旅そのものは楽しく満喫しましたが、紅葉どころか霜月というのに猛烈な暑さに見舞われて毎日汗みずくというテイタラク。
今回はとにかく桜の時期に必ず行くぞよ!と思ったのだけど、例年、東京よりは開花が遅い筈の京の桜が今年はけっこう早めに咲いたので、3月末からはヒヤヒヤでした。毎日桜情報をチェックしつつ、とにかく間に合って貰いたいと、そんな時だけ神様お願いモード。お願いが聞き届けられたか、日頃の行いか(?)京の桜の最終コーナーに滑りこみセーフというところで、春の古都を満喫して参りました。


前回は飛行機でしたが、今回は定番の新幹線で京都へ。東海道を下りつつ、巨大な富士山もバッチリと見る事ができましてよ。ふほふほ。これは幸先がいいぞよ。


新幹線の車窓から見えたどっかーんと大きな富士山 大きい事はいい事だ

で、今回は桜もさることながら、これも以前から一度やってみようと思いつつなんやかやで果たさずに来た「保津川下り」をやらかそうというので京都から山陰本線で亀岡へ。京都駅から僅かに30分足らず。京都はほんのちょろっと行けば忽ち郊外になり、山の中に入っていくんですね。この亀岡までの途中に東映の太秦映画村などもあります。亀岡に着き、駅を出て広々とした通りを少し歩くと桜に囲まれた船着き場。繁忙期ゆえ、船は臨時に増発されてジャンジャンと出ている模様。ワタクシらもスイスからの観光客などと共に乗船。
『船頭の数は四人である。真っ先なるは、二間の竹竿、続く二人は右側に櫂、左に立つは同じく竿である。』(夏目漱石「虞美人草」より)とある通り、船頭さんは四人で約1時間半?2時間の行程の間、くるくるとポジションをチェンジしながら亀岡から嵐山・渡月橋ちかくの終点まで船を操っていくという次第。その日は曇り気味で風が強く、寒かった。もう少し風が強かったら運行中止になるところだったというぐらいに向かい風が強い日で、船頭さんたちは「けっこう必死です」と懸命に漕いでおられました。


亀岡駅を降りて乗船場所まで 花がいっぱいで広々とした眺め

船頭さんは四人一組

昨年秋に保津川下りをした友人から「すっごい寒いよ」と聞かされていたので、保津川下りは寒いものなのだろうと思っていたら、夏は日差しの照り返しで暑いんだとか。ふぅん、季節によって色々なのねん。船頭さんの最長老は70代の方らしい。四人チームで年代も様々だけれど、みな息が合っていましたね。でないと連携プレーはムリですわね。季節によって水の量も違えば、風も日によって違う中、経験を積んで一人前の船頭さんになるまで10年はかかるらしい。時期によって山谷のある仕事だろうし、なかなか大変だとは思いますが、皆さん好きでその仕事をしておられるのね、という気配が漂っておりました。保津川は山桜が両岸に咲いていて、岩に流れが堰かれるところに来ると少し流れが速くなる、という具合。流れの激しいところに来ると船の床がぺかぺかと跳ねる感じがあるのが臨場感あり。




保津川ぞいの山桜



水は深い緑色で、非常に冷たく澄んでました。風向きや水の量によっては1時間を切ることもあるという保津川下り。この日は向かい風ゆえ1時間半の所要時間。乗船して45分ぐらいたつと、山の中の川の上で風も冷たいので段々体が冷えてきて、終点の船着き場に到着するあたりになると、もう全員チアノーゼ状態。ひ?、指先の感覚がなくってよ。な…なにか、暖かいものプリーズ!というわけで、渡月橋を右手に眺めつつ、船頭さんたちに別れを告げて岸辺を歩き出してすぐに、素敵な蕎麦屋さんを発見。「あ…暖かい蕎麦プリーズ!」というわけでのれんを潜ると待たされるかと思いきや、川下りをしているうちにランチのピーク時が去っていたとみえ、すんなりと入れました。保津川を臨む二階の座敷で、手打ちのお蕎麦に舌鼓。蕎麦はちっと柔らかめだったのだけど、いや?もう、大層、おつゆが美味でしてよ。ロケーションといい、おつゆの味といい、ちょうど敷地内の枝垂れ桜も綺麗に咲いちゃってたし、このお蕎麦屋さんにはワタシも相棒も大満足。



 海老天そば くぅ?!まさに京風のおだしがすこぶる美味

 この素晴らしい眺め



お蕎麦ですっかりあったまったワタシと相棒は嵐山界隈を散策したのち、嵐電で北野白梅町へ。そこからバスで銀閣寺方面へと向かいましたのね。嵐電(京福嵐山線)は鎌倉の江ノ電と姉妹提携をしたとかで、嵐電の社内広告は江ノ電沿線風景を使った江ノ電の宣伝で占められてました。今、江ノ電に乗ったらきっと嵐電の広告で一色に染まっているんでしょうかしらね。2年前、嵐電に乗った時に江ノ電を思い出す、と書いたけれど、やはり持ち味が似ているので手を繋いだのねん。ふふふ。仲良くいつまでも頑張ってね。

さて、銀閣寺方面行きのバスに乗って、降りたのは銀閣寺道。そう、お目当ては哲学の道なんですわね。
ワタシは哲学の道が大好きでして。前回ここに散歩に来た時はたまたま初夏だったので、次回は是非とも桜の時期に哲学の道を歩きたい、というのが目的の1つでもありました。初夏の緑も鮮やかだったのだけど、桜の時期にここを歩いたらどんなにか素晴らしかろうか、と想像するだにウットリで。それゆえ、哲学の道の桜に間に合うかどうかというのが今回は大きなポイントだったのだけど、疎水の桜はそんなワタシをひっそりと待っていてくれました。この日は平日だったのでワサワサとした人出もなく、静かな午後、水の上に時折ハラハラと花びらの散る静かな疎水の散歩道をのんびりと若王子まで散策。







哲学の道界隈はちょっと北鎌倉の佇まいなども思い出す雰囲気ですが、静かなだけに周辺にお住いの方は週末やハイシーズンに観光客や見物客で住人以外の人が絶えず往来するのは迷惑でしょうねぇ、などとも思ったり。疎水の両サイドは古いおうちが多くて雰囲気が保たれているのもグッド。いくら疎水と桜が残っても、両側に味も素っ気もない新しい家がバンバン建ち並んだら興ざめもいいところ。頑張ってずっと古いおうちを大事にして住み続けていただきたいものでございます。かしこ。

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*****
その夜は、大好きな先斗町で炭火焼きに舌鼓。焼き物も美味しかったのだけど、何よりワタシが忘れがたく感じたのはかくし味にわさびの効いたサーモンとアボカドのあえものでした。よく歩いたのでえびすビールのうまさがしみましたねぇ。ふ????。ごちそうさま。


これがとっても美味しかった

夕食後にぷらぷらと祇園の花見小路を散策。いま、祇園界隈は都をどり一色。提灯やぼんぼりがあちこちに飾られてました。都をどりのポスターには2人の舞妓さん。この都をどりのポスターのモデルに選ばれるについて、水面下で熾烈な闘いがあるんだろうねぇ、などと相棒と憶測。舞妓さんたちの「今年はウチや」という各々の意識に加えて、置屋の女将さんや料亭の女将さんなどが集まって「今年は○○家はんの○○はんが一押しだっせ」「それもそやろけど、△△家はんの△△はんもええとこいってまっせ」「いや、それもそやな、けどワテは◇◇家はんの◇◇ちゃんがええと思いまっせ」なんてね。
言葉は軟らかだけど誰も一歩も譲らないって感じで。ふふふ。


祇園 花見小路の夜

都をどり一色の祇園界隈

なんでもないポスター1枚にも何やら想像力が刺激されるよねぇ、などと笑いながらそぞろ歩けば、祇園の夜桜が街灯にほんのりと浮き上がっております。
かにかくに 祇園は恋し 寝る時も 枕の下を水の流るる (by吉井 勇)
いや?、いつ来ても京都はいいね。

コメント

  • 2010/04/14 (Wed) 22:43

    kikiさん
    うらやましいです。桜だけは思い立ったときに行くわけにもいかず、
    (沖縄にも無論桜は咲くし、開花も早いのですが、やはり桜だけは
    本土で観たい!まして京都~~)来年こそは1週間ほどかけて行きたい
    です。1週間もいれば外れずに済むでしょう?咲くのも散るのも一気ですもの。
    データを取って当たりをつけていかねば。

  • 2010/04/14 (Wed) 23:10

    ふうさん。京都は場所によって開花時期はけっこうズレがあるらしいんですが、今回は咲いた後に寒くなって雪が降ったりしたので、総体に花の命が長くなり、どこの桜も大体同じ頃に咲いて散ったという感じになったようです。ワタシはついでに奈良で吉野の桜が観てみたいと思ってたんですが、吉野は一日を吉野で過ごすつもりで行かないと往復にけっこう時間がかかるということで今回は見送りました。沖縄の桜はどんな感じの桜でしょうか。色が濃くて鮮やかな桜じゃなかろうかというイメージです。ともあれ、ふうさんも花の季節に是非いちど、京都+奈良へ!やっぱり、さすがに良いですよ。

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