「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」 (PRINCE OF PERSIA: THE SANDS OF TIME)

~筋肉王子砂まみれの巻~
2010年 米 マイク・ニューウェル監督



ついにやってきた祭りの日。もう、ランランと観賞して参りましてよ、ワタクシ。
まぁ映画そのものはね、ジェリー・ブラッカイマー臭ぷんぷんの、『カリブの海賊の姉妹版ペルシャの王子』というノリの作品でしたが、3年もお預けを食わされた果ての祭りの気分には、切ない憂い顔のジェイキーよりも、まずはいかにもなハリウッド映画、いかにもなディズニー映画、そしていかにもなブラッカイマー制作の映画で、元気に跳ね跳び、立ち回りを演じるロンゲのジェイク・ギレンホールを眺める方がふさわしい、というわけでジレンホリックのワタクシ、砂漠の王子との邂逅を楽しんでまいりました。
今回は珍しくも殆どネタバレなし。
ワタシはパソコンでもその他でも、およそTVゲームというものをしないタチなので、「プリンス・オブ・ペルシャ」がゲームだったというのは、この前友人と話していて初めて知った事だった。そもそもはMacベースで動くゲームだったらしい。へぇ~、ちっとも知らなかったわ。友人は昔ちょろっとやったよ、と言っていた。あら、そうなの。

しかしまぁ、これは何と言っても久々のジェイキーですよ。このたびは劇場で前売りを買い、ちょっとチープでみょる~っとした砂の動きがなにげにキモい「時間の砂ストラップ」もゲット。これも祭りの引き出物ゆえ、ありがたく拝受。(笑)


かなりビミョ~な「時間の砂ストラップ」ではあるけれど…

さてさて。感想はというと、映画全体のムードやトーンは、「パイレーツ・オブ・カリビアン」と非常に似たくさい雰囲気で、まさしく姉妹品。大昔のCMネタでいうと、インスタントカレーのCMのシメに「ハヤシもあるでよ」と来る、ハヤシのような存在とでも言いましょうかね。でもエキゾティック・アクションと謳っている通りの砂漠の冒険活劇で、勿論観ていて楽しかったですことよ。

砂漠の果てに王城のシルエットが遠く浮かんで、エキゾティックな音楽が流れてくる冒頭のシーンからして、それらしくていいんじゃないの~うふふん、と楽しめる空気感が漂っていた。砂漠に古代ペルシャですよ。そこに筋肉王子ですよ。



で、我等が筋肉王子(役名はダスタン王子)は無精ひげに上半身裸でストリート・ファイトしているのが初登場シーン。汗臭そうで、そこそこ胸毛も有りなので正直、ちぉっとむさいわよ、とも思ったけど、シーンによって似合って見えたり、ビミョ~に見えたりするロンゲのジェイキーは、しかし、かわいかったです。ええ。やっぱりこの人は目がいいわね。その目もブラウンだったら地味だったかもしれぬけれど、濃い睫の下のブルーアイズが何と言っても真骨頂。今回は目元の憂いは影を潜めて、甘さと愛嬌があふれ出ていてキュートだった。そして、キレイに盛り上がっていた上腕二等筋。ジェイキーが童顔でいながら、他の童顔系俳優と異なるポジションに立てたのは、ある程度長身で、鍛えれば量感のある筋肉のつく肉体に恵まれたという事が大きいと思う。体が良いということは、目が利く事(目の表情で様々なメッセージを伝える事ができること)と同じぐらいに俳優にとっては大きな武器ですものね。しかし、あんなに鍛えたのに、この映画でトルソーが映るシーンはあまり無かったけれども(最初の方のシーンで割れた腹筋がチラっと映るシーンがあった。おぉ~、鍛えたわね)、ジェイキー、けっこうアクション頑張ってました。アクションシーンはカット割がかなり細かいので、それでちょっと誤魔化してたようなフシもあるけれど、出来る限りは自分でやったというアクションは、スピード感もあってナカナカでしたことよ。ジェイキー演じるダスタン王子は生まれながらの王子ではなく、貧民街の孤児だったのをペルシャ王に見出されて養子になった、というのがミソ。


いい具合に筋肉がついてます

相手役のタミーナ姫を演じるのは「慰めの報酬」でダニエルとちょっと絡みのあった第2ボンドガールのジェマ・アタートン。イギリス出身なのだが、どことなくオリエンタルな風貌で、美人というには苦しいが、ユニークな持ち味があり、プロポーションは良い。もうちょっと華があると良かったのだけれど、タミーナ姫としてはまずまずか。…う~ん。ワタシとしては、それこそボリウッドからインドの美人女優を持ってきた方が華があって良かった気もするのだけど、どうかしらん。しかし、姫の気の強い、あれこれ男に指図する性格などは、ジェマの四角い顔によく合ってはいた。


オリエンタルなジェマ・アタートン

また、どこかでみた細長い顔と体だけど、誰だっけ、誰だっけと思っていたダスタン王子の兄・ガーシヴ王子を演じていたのは「ロックンローラ」で、ロッカーを演じていたトミー・ケベル。今回はあまり演じどころのない役で、大作にさらっと出演、という印象だった。

そして、何のために出てきたのかイマイチ、ピンと来なかったのがアルフレッド・モリーナ。役のありようとしては「グラディエーター」でオリヴァー・リードが演じていたプロキシモをオチャラケさせたような感じの役廻りなのだろうと思うけれど、そんなに迫力もなく、役としてもあまり意味がなく、中途半端な印象だった。なんとなく最近やけに売れていて、何の映画にでも顔を出しているモリーナさんが、ここにもちょろっと出てきちゃいました、というような出演だった。

ベン・キングズレーは、何もしなくても顔だけで役が成り立ってしまっていた。今後どんどんこんな役が増えていきそうな予感ヒシヒシ。アニメの「アラジン」が実写化されたら、ジャファーは間違いなくベンが演じることだろう。


中途半端な役で何故か出てきたアルフレッド・モリーナ


ジャファー顔のベン・キングズレー

王子と姫が、当初は反発しあってお互いに相手を凹ましあいつつも、何時の間にやらラブラブに、というのはお約束中のお約束。ジェイキーも楽しそうにじゃじゃ馬ならしをやっていた。テンコモリのアクションに、兄弟愛を軸に理想と夢と教訓を盛り込んだディズニー映画で、ディズニーランドのアトラクションにすぐに組み入れられるだろうなぁ、という感じだったけれども、一難去ってまた一難の展開で、とりあえずは飽きずに観られましたわよ。「時間の砂」を巡るアクション・ファンタジー、是非劇場でどうぞ。エキゾティシズムとロマンに溢れた冒険活劇を眺めつつ、「時間の砂」で巻き戻したい過去はありやなしや、などと思いを馳せてみるのも一興かも(笑)
また、「大量破壊兵器」云々でチクリと自国の過去に批判を入れた点でもスパイスが効いている。



まぁ、ワタシとしてはとにもかくにも久々に、大スクリーンでジェイキーが闘ったり、走ったり、塀から飛び降りたり、崖にぶら下がったり、姫とチューしたりするのをサービスデーじゃない空いた映画館でゆったりと楽しみました。広い劇場なのに、あまりにも入りが悪かったのでちょっと心配になったりもしてるのだけど、サービスデーにはもうちょっと入るわよね…。まぁ、ご祝儀気分で、ワタシはもう1回ぐらい観ようかな(笑)

コメント

  • 2010/05/29 (Sat) 23:15

    kikiさん、わたしは残念ながらジェイキーのファンではございませんので、本作へのコメントは全くできませんが、しかしジェイキー祭りを楽しむkikiさんをとても羨ましく思ったのでした。
    というのも、わたしには、毎回出演作品を楽しみに待ち望んでいる俳優というものがいないなあとふと気付いたからです(涙)。敏ちゃんはそういう存在だろうなあと思うけども、もう故人ですゆえ、新作を待ち望むということも叶いませんし・・・。なので、次はどんな作品でどんな役を演じるのかなというドキドキ感を持てる俳優がいるというのが羨ましく思えました(笑)!
    その昔、親ほども歳の違う、デヴィッド・ボウイの大ファンだったわたくし、露出の少ないデビボの貴重な映像なんかを求めて見つけて嬉々としてましたっけ。一度はまるとこの上なくはまってしまうのですけど、今はすっかりデビボ熱は下がり果ててしまいました。今は敏ちゃんひとすじなわけですが、kikiさんのジェイキーのように、今を生きる俳優に夢中になりたい~と時々思ったり(笑)。

  • 2010/05/30 (Sun) 08:20

    ミナリコさん。お気持ちお察ししましてよ。ワタシも随分長いこと、旬の俳優でこれといって特にハマっている俳優はいなかったんですよ。トニー・レオンは好きだったけど、どっとハマるという程でもなく、更には2001~2003年のあたりは忙しかった事もあり、DVDやビデオでは見てましたが、劇場に新作を観に行く事が殆ど無いぐらいだったりしてね。大好きな敏ちゃんや佐田啓二はいずれも故人で新作はないし、存命で新作があったとしても、もう爺さんですから旬でイキがいいというわけじゃないですわね。(ただ未見の映画がまだあるので、それらを観賞する楽しみも残されてはおりますわね)そんな時期を経て、「カジノ・ロワイヤル」が来ましたのね。封切り前からあんなに気になった映画って本当に随分久々だったんですね。で、カジノのダニエルにハマリ、それがキッカケでブログを始め、その後ジェラルド君も気に入ったのだけど、やはり、ダニエルの後で最もぐわっしと鷲掴まれてるのはジェイキーかもしれません。「骨折り山」ですっかりやられました。彼は何かがワタシのツボにハマってるんでしょうね。今回の筋肉王子も、なんだか親戚の男の子が映画に出てるのを見守っているような気分でね。妙に気恥ずかしいようなニヤニヤするような感じで(笑)おっしゃる通り、現在進行形で贔屓の俳優がいるというのは楽しい事ですわ。何しろビミョ~でチープな「時間の砂ストラップ」だって、一応縁起物として貰っとこうかと思っちゃうんだものね。ふほほ。久々に彼の新作を観に行く日は朝からなんとなくゴキゲンだったりして。…他愛なし。
    ミナリコさんも敏ちゃん熱はそのままに、現在旬の俳優で誰かハマれる人が出てくるといいですよね。やっぱり楽しいものね。

  • 2010/06/01 (Tue) 23:04
    行ってきました!

    kikiさんから、私の嗜好にピッタリ!と太鼓判押されたので(笑)
    これは!と思い、見てきましたよんー!
    kikiさんの筋肉王子ジェイキー、なかなか素敵でした!
    ”ある程度長身で、鍛えれば量感のある筋肉のつく肉体に
    恵まれたという事” そーなのよ。当ってるー!それ。
    演技も大事だけど、身体が良いというのはこういう
    エンタメ界では、それだけで大きなアドバンテージ。
    私が今ハマってるRainもまさにそんな身体の持ち主よ(笑)。
    しかし、上半身の厚み・・・凄かったねー!
    あと、kikiさんが更にキャンペーンされてる中に書いて
    あったけど、私も彼の目がいい!と思いましたー。
    ”カリビアン”より私は面白かったと思うわー。

  • 2010/06/02 (Wed) 00:08
    おお~!早速に

    丁度うまい具合にサービスデーだったものね~(笑)
    なんかこう、何も考えずに楽しめて気分転換にもなるって感じだったでしょ?カリブの海賊より良かったかもよね~。そのへんは好みだろうけど、ワタシ、あれは途中で飽きちゃって必殺早送りをかまして観終えたって感じだったわ。今回の王子役は当初オーリーが想定されてたそうなんだけど、もしそうだったら絶対に観てなかったわ。で、ジェイキー、とにもかくにも鍛えて分厚かったでしょ?ほんとほんと。体が良いってことはこの業界では大きな武器よね。彼のこの映画以外の出演作はacineさんに特にお薦めはしないけど(笑)これは「300」同様に楽しめたんではなかろうかと思われます。acineさんが激ハマリ中のRainは残念ながら観た事がないのだけど、きっとガタイが良くてアクションびしびしなんでしょね。うっすらと想像はできるわ(笑)何はともあれ、楽しめて良かった!そして、そうか。従姉妹さんの旦那さんがイラン人(ペルシャ人)でらっしゃるのね~。イラン人はアーリア系なのか。だから白人が演じててもOKなわけね(笑)従姉妹さんの息子さんがイケメンに成長するのが楽しみね。

  • 2010/06/18 (Fri) 23:40

    kikiさん!
    やっと昨日会ってきました。久しぶりのジェイク。
    素敵なジェイク。ひょうきんな表情の合間に見せる
    (ディズニー映画にはもったいない)愁いに満ちたまなざし。
    これはお子ちゃまにはわからないはずなのに、つい滲み出てしまう
    ジェイクの色っぽさでしたわ。堪能しましたよ。長兄の王子が(この人もちょっと良かった、あ、次兄も。)お姫様を噂どうりの美女だと、讃えたシーンでは思わず後ろを振り返りそうになりました。どこにいるんや?
     アバターのサムワーシントンは主演だったにもかかわらず、あまり存在感がなくて、すっかり忘れてしまったけど、ジェイクは違うわ。ディズニー映画であっても独特のオーラがあるもの。これはデップの海賊に匹敵する色っぽさです。このぐらい魅力的だと、美形かどうかなんて、どうでもいいですわ。この映画の撮影時に付き合ってたリースとは別れたらしいけど、よかった~第二のライアンにされなくて。(しみじみと思った今日この頃です)
     この映画、3Dだったらもしかしたらもっとヒットしたのかな?猫も杓子も3Dのこのご時世でオーソドックスなアクションファンタジーは苦戦かも。でももったいないほどの力演でした。
     ジェイク、もっともっと一杯いろんな映画にでてください。おばちゃん、応援するから。
     追伸 だちょう君も可愛かったです。

  • 2010/06/19 (Sat) 00:30

    きゃ~~!ふうさん。ついに再会されましたのねん。
    良かったですよね~ジェイキー。彼だけじゃなくて作品そのものも面白かったし、テンポがいいので何回観ても飽きぬため、ワタシはもう3回観に行きましたよ。音楽も良かったし、なんかこう、観てて心地良いんですよね。そして、憂いを湛えた青年ではない快活な筋肉王子のジェイキーは新生面を開いていて、惚れ直しましたねぇ。この映画のジェイキー、ほんと好きですわ。どのシーンもナイスです。父王の死、兄に疑われて「やってない!」と必死で訴えるところはジェイキー十八番の憂いビームが効きまくり、ツンデレの平目姫と丁々発止でやりあうところはお茶目さ全開。ジェイキーファンには堪りませぬわね。ふほほほ。そして、そうそう。プライヴェートではあのコブ付きの年増のアゴと別れてすっきりしたのもよかったですね。やっぱり花のシングルですわ。変に所帯じみられてもナンですし。で、彼はこの役が気に入ってたのか、ものすごく頑張ったのに報われたとは言えない結果になってますが、ジェイキー、きっと損はしてませんわ。多分ね。あれだけの努力はきっと何かで報われるに違いない。これはDVD化された後にマスな人気の出る作品じゃないかと思うんですわね。だって面白いもの。ただシリーズ化するなら次回作は公開時期を慎重に検討して、集客のためには3D化もやむなしだろうし(ワタシはそんなもん必要ないと思ってますが世間の流れ的に)、何よりお金をかけてちゃんと公開前に大々的にアピールしないとね。今回はほんとに、あまりに音無しの構え過ぎましたわ。あんなにもPRしないで客呼ぼうたって無謀ってもんですわ。全く。勿体ない。バカじゃないかしら。ほんとジェイキーの力演が勿体なかったですけれどね。まぁ、ワタシたちはこうしてハッピーになってますから、頑張ってくれてよかったですわね。この先の出演作もコメディが待機中らしいので楽しみですね。とにかく年に1本はジェイキーの新作観たいですわ。3年お預けはもう勘弁。

  • 2010/10/04 (Mon) 20:34

    これやってましたのよ、ハノイ行きの飛行機の中で。といっても(新しい機材になってた)ベトナム航空の映画10本程度の中には、ロビンフッドやらなんだっけなーいろいろライバルがあってさ。プリンス・オブ・ペルシャは途中で見始めたので始まって一時間もしない内に降下態勢に入ったんで途中までしか見なかったですけど、なかなか楽しそうではありました。ふふーん、これねこれなのね~。と思いながら。ジェイキーは好みじゃないのが残念ですが、またDVDでも借りて見てみようかなと。

  • 2010/10/04 (Mon) 23:05

    あらまぁ、飛行機の中でやってたのねん。けっこう面白そうだったでしょ?これ。だから面白いってあれほどレコメンドしたのにからに、あなたったら腰が重いんだから。それにしても、プリンス・ジェイキーを見て「なんてキュートなの!」とときめかない女子が存在するというだけでもワタシには解せない事だけど、まぁ人はそれぞれだからねぇ。ワタシなんてジェイキーの新しい写真を見つけてはニマニマよん。ふぉふぉふぉ。それはさておき、DVDででも最後までご覧になったんさいな。ほんとはシアターで観るのがベストな映画だったんだけどねぇ。

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