「Knowing she would」



巷では映画「ノルウェイの森」の封切りで、けっこうプロモーションが盛んになってる気配。ワタシもトレーラーは一度ぐらい観ましたかね。映画はどうも見る気にならないけれど、凄く久々に聴いたビートルズの「Norwegian Wood」だけは耳に残りました。アコースティックの響きが耳に心地良くて、そうか、けっこう良い曲だったのだね、なんて今更に思ったりしてね。
「ノルウェイの森」が映画化されるという話を耳にしたのはけっこう前だったと思うけれど、そもそも原作小説をあまり好きじゃない上に、それをまたトラン・アン・ユンが演出し、更には直子を菊池凛子が演じるとあっては、もう松ケンのワタナベ君が少々ハマっているぐらいではカバーしきれぬだろうねぇ、という気がしています。トラン・アン・ユンは嫌いな監督じゃないのだけど、映像は非常に綺麗だけれども、妙にマッタリとして、雰囲気で押す映画みたいなのばかり撮っている人なので、そのユンさんのタッチで、“草原の真ん中に深い穴を掘って、その底で膝を抱えている”ような「ノルウェイの森」を映画化したらかなり見るのがシンドイものが出来上がりそうな予感がヒシヒシとするんですわね。おまけに菊池凛子と来てはねぇ…。乗れません。

ワタシが村上春樹を読み始めたのは1980年代の初頭、「羊をめぐる冒険」からで、そこから「1973年のピンビール」に遡ったり「回転木馬のデッドヒート」を読んだりしている時に、突如「ノルウェイの森」がむちゃくちゃなベストセラーになっちゃった。でも、ワタシはどうも読む気にならず手にも取らずに素通りしてきて、随分たってから、他の春樹の長編を全部読んじゃって、読むものがなくなった時にようよう読んだのだけど、どうにも好きになれずに今日に至る、という感じですのね。だから映画化の話を聞いても、多分観ないな、という感じでした。トラン・アン・ユンというのも上に書いたような理由でウ~ムだったし、何より直子が菊池凛子という時点で、何か根本的に間違っているとしか思えないものね(笑)

で、何故そんな「ノルウェイの森」に絡んだ記事を書いているかというと、久々に聴いたビートルズがとても耳に心地よかった、というお話をしたいから。
「Norwegian Wood」はビートルズナンバーの中では割に地味な方の曲ですね。短いし。「ラバーソウル」に入ってたんだっけな。ジョージがシタールとかに凝り初めた頃なので、その音色も聴こえますね。あまり気にとめた事はなかったのだけど、改めて聴いてみると良いですね。謎めいた歌詞ともども、鼻歌みたいなジョンの歌声にもマッチしてるし。

ビートルズについては、リバイバル・ブームは繰り返し十数年おきに到来する、という感じだろうと思うし、大体、みな思春期の頃にはビートルズはしかに一度は罹ってオトナになる、という道筋じゃなかろうかと思うんですが、ビートルズはとっくに解散しちゃって伝説と化していた13歳のごろにリバイバル・ブームが到来し、ワタシも世間並みにビートルズはしかに罹りましたね。学校帰りに新宿のアドホックに寄って写真集買ったり、LP買ったりしてたもんです。いや~、懐かしいな。地下鉄構内から紀伊国屋を通り抜けて行ったもんです。帰りにカレー食べたりしてね。

そのブームが無ければワタシの世代では彼らの曲をあれこれ知る事もなかったと思うのだけど、その頃に初期から最後のアルバムまで一通り買ったので、久々に聴いても、割に歌える歌が多いんですね。10歳以上年下の友人に聞いてみると学生時代に特にビートルズブームは無かったそうで、だから超有名な歌を2~3曲知っているだけであとは殆ど知らないとの事。どの世代も満遍なくビートルズはしかに罹るかというとそうでもなさそうです。

ビートルズはしかに罹ってた頃、ワタシはジョンが好きでしたね。のちにジョージもお気に入りになりました。何か一人我が道を行くって感じが好ましかったのかも。ジョンは眠そうな目つきや生意気そうな雰囲気が良いわ、とか思ってました。「Help」頃のルックスが一番好きかな。才能はあるかもしれないけど、ポールはちょっとダメでしたねぇ。童顔すぎたせいかな。いずれにしてもリンゴじゃないのね、残念ながら。(笑)

で、肝心の曲はというと、アルバムの中にひっそりと入っている曲に好きなのが多いですね。まぁ、大体の曲は好きだけど、特に好きなものを挙げると

初期の曲では「Things we said today」とか「Please Mr Postman」、「You're Gonna Lose That Girl」、「Drive My Car」、「For No one」など。「You're Gonna Lose That Girl」の♪ヨア・ゴナ・ル~ウウウ~と転調していく部分とか好きですね。
中期から後期では「She's Leaving Home」や「Lady Madonna」、「Martha My Dear」、「Sexy Sady」、「Oh Darling」、「Her Majesty」、「Golden Slumbers」なんか特に好きですね。あ、「Someting」も入れておかなくちゃね、ジョージ。

「Lady Madonna」や「Golden Slumbers」などを聴いているとポールって本当に才能はあるのだなぁ、と思いますね。好き嫌いは別として。また、「Lady Madonna 」のイントロのピアノを聴いていると、ティーンの頃、学校の音楽室で授業が始まる前に、みんなでピアノに群がって、これや「Obla Di Obla Da」なんかを代わりばんこに弾いては盛り上がっていたのを思い出します。また、思春期、ビートルズはしかに罹った頃に覚えた曲というのは歌詞カードを見なくても、いまでも何となく歌えますね。へぇ~、覚えてるんだね、なんて自分で感心したりして。まぁ、そんなワタシのお気に入りのビートルズ・ソング達の中に、今回改めて「Norwegian Wood」も加わったのは、映画のトレーラーのお陰ってことでしょね。でも、映画は観ないのだけど(笑)

コメント

  • 2010/12/14 (Tue) 23:54

    kikiさん、わたしもビートルズはしかに罹りましたよ、うふふ。何がきっかけだったかとんと忘れてしまいましたが、恐らくはデビッド・ボウイ好きであったため、ボウイがジョンと「fame」という曲を一緒に作ったとかいうことを知って「ふうん、そうか、ならばゆかりのビートルズ聴いてみるか」って感じだったかと思います。たしか二枚組LP(「LP」!懐かしい響きですね)のベスト盤を中古で買った気がします。それはそれはもう耳にしたことのある曲ばっかりで、でもちゃんとは聴いたことがなかったので、当時ものすごく感激して聴きまくった記憶がありますね(笑)。詞も覚えやすかったし。
    「ノルウェイの森」ですが、たしか高校生の時に読みました。が、さっぱり分かりませんでした。内容もほとんど覚えてなくて。高校生には早すぎたのか、わたしが鈍いのか・・。これが初の村上体験だったため、最初の出会いが悪すぎて以後一切読んでません(笑)。菊池凛子がダメみたいなのですね。役柄もさっぱり覚えてないので彼女が合っているかどうかも分かりません(笑)。マツケンの良さも正直わたしは分かりません(kikiさんはファンなのでしたっけ?スミマセン)。思えば最近の封切り映画を洋邦問わずとんと見ていないなあと気付きました。心惹かれる作品が無いのですよねえ、幸か不幸か・・。

  • 2010/12/15 (Wed) 07:26

    ミナリコさんも罹りましたか。みんな何かのキッカケで一度はかかりますわね。ふほ。でも世代によってはまるきりスルーで来ちゃったりもするらしいのだけど。…ふぅん、ボウイとジョンが一緒に曲を作ってたんだ。80年代って盛んに色んなミュージシャンがコラボしてましたね。ポールとMJとかもね。
    最初の春樹体験が「森」じゃご愁傷さまとしかいいようがないけれど、それでハマる人もいれば、うげ~!と思ってそれっきり、という人もいますわね。ワタシもあれで最初に春樹を読んだんだったら他を読む事はなかったと思いますわ。あれがどうしてあんなベストセラーになっちゃったのか、いまだによく分からないのだけど。その原作もう~むだけど映画は更にあ~あ、というシロモノじゃないかしらん。菊池凛子を直子に配役したというだけでもダメなのが分るという感じ。松ケンはね、一時期ちょっと気に入っていたけれど、今はもう魅力を感じないなぁ。でも口元とかちょっとジェイクに似てるのだけど。ふほ。
    最近の封切り映画、ことにこの秋冬の惨状はヒドイ感じ。こんなに観たい映画が一本も懸かっていないというのは珍しいかも。不作ですね。来年はもうちょっと豊作になって欲しいもんです。

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