名前のはなし



名前って音の響きによるイメージがけっこう大きいように思います。
殊に海の向こうの名前はそんな感じがしますわね。

ワタシが名前の響きとイメージについてすぐに思い出すのはImogeneという女性名。
これをカタカナ表記するときに、「イモジン」と表記するか、「イモージェン」と表記するかで、かなりイメージが違うような気がします。ワタシがこの名前を始めて知ったのは映画「ペーパー・ムーン」ででした。字幕の表記は「イモジン」。

非常に冴えない、ドスンとした黒人のメイドの少女の名前でした。イモジン=芋人って感じ。まさに名は体を現すのだねぇなんて思ったり。イモジンなんておそろしく変な名前だわ、と可笑しかったり。ワタシがまだ子供だったせいもあるのだけど、「イモジン」というと、モサーっとしたブチャ子さんの名前というイメージが脳裏にしみついたわけです。

ところが後年、友人と名前の話をしていて、この話になり、ワタシの意見を言うと、その友人は真逆の印象だというんですね。友人がアメリカに短期留学していた時に親しくなった女友達がImogeneという名前だったそうなのだけど、彼女は白人で、アッシュブロンドで、とても綺麗な女性だったそうで、「Imogeneと聞くと、スレンダーでシックなブロンドの美人を思い浮かべる」と言うんですね。えぇ~!とワタシはひっくり返り、こんなに真逆のイメージとはビックリだねぇと笑い合いました。友人の女友達のImogeneをカタカナ表記すると「イモージェン」なのだろうな。「イモジン」と「イモージェン」は大きく違う。まぁ、双方とも最初にその名に接した時の印象が強力に作用してるわけですが、それにしてもね。えらい違いではあります。

一方で、誰が聞いてもイメージ的に大差ない名前というものもありますね。
エリザベスとかグレースとか、キャサリンとかのありがちな名前。ヒロイン系の名前でもあるかな。
妖艶なヴァンプ系の名前だと、
タルーラとかヴェロニカあたりかな。(タルーラは昨今あまり聞かない名前かも)
戦前の匂いのするお婆ちゃん的な名前だと、
セルマ、ミルドレッド、エスター、エドナなど。
バーバラやグロリア、ローレンは、貫禄のある女性のイメージ。
言い替えるとおばさんの名前って感じ。
シルヴィア、イヴリン、クレア、フェイ、ヘレン、オリヴィア、ポーラなどは美人の名前だなぁ。
マリオン、ヴィヴィアン、アイリーン、ジュリー、アリス、カレンなどは可愛い人の名前という雰囲気がありますね。
ジャクリーンとか、コンスタンスはお高く止まってる雰囲気だけど、略すとジャッキーとかコニーになって急に庶民的になったりね。
ジョーンとかジェニファー、ジェーンなどは気安いガール・ネクスト・ドアな雰囲気。

男性の名前も色々イメージや好みなどはあるのだけど、書き出すと長くなるので、今回は愛称についてちょこっと。
ジョンをジャックと呼んだり、ロバートをロブまたはボブ、ボビーと呼んだりしますわね。このへんはまぁ、なんとなく雰囲気は分るのだけど、リチャードが何故ディックになるのかしらん、というのはちょっと不思議。誰かご存知の方、解説プリーズです。
また、大昔の俳優にダナ・アンドリュースという人が居たのだけど(顔は知らないけど名前だけは知っている)、この人は男性。「ダナ?男なのにダナ?」とウッディ・アレンの「ラジオ・デイズ」の中でも子供が言う台詞がありますが、ダナって男の名前なの?って向こうでも思うのね。…ダナ、不思議です。
ジーンという名前は男性にも女性にもありますが、男性名のGene(ジーン)はEugene(ユージーン)の愛称ですね。ちなみに、ワタシは男性名ではこのユージーンという名前、けっこう好きです。知的な男性の名前という感じ。あと、ドイツの男性名でクラウス(Klaus)っていうのも好きですね。シブい大人の男のイメージです。

名前の持つ響きやイメージって、けっこう大きいと思うのだけど、名前は生まれた時に付けられてしまうので自分では選べませんわね。ワタシなども自分の名前は実のところあまり気に入っていないのだけど、変更するのは面倒だし、変更したい程嫌いなわけでもないけど、かといって好きでもないなぁ、という微妙なところ。戸籍上の名前とは別に、こう呼んでください、とか勝手に好きな名前を通り名みたいに名乗る人もいますが、結局、本名は変わらないんじゃねぇ…とワタシは思っちゃうわけです。
思うに、名前は本人の意思で18歳を過ぎたら1度だけ変更できる、という風にならないものでしょうかしら。
ワタシ、漢字一文字のすっきりとした名前がよかったんだけどなぁ…。

コメント

  • 2011/04/29 (Fri) 23:23

    kikiさん
    名前って本当に面白いものですね。命名には自分は参加できないもので、親の(たいていは)権利みたいなもんです。その時代の雰囲気も確実に反映するし、親の思いも表れるし、そして自分でつけたわけでもないのにその人の意思と関係なく個性まで作り上げるのだから、おそるべし。私、占いなどまるで信じませんが、名前には意思と関係ないなんらかの神秘を感じています。自分に関してはわからないけれど、他人をみてるとなんとなく、名前ってその人をあらわしてるなあと思うことがしばしばです。欧米人の名前はあまりぴんとこないけれど、中国、日本は音だけでなく字そのものに意味があるので、興味ぶかいですわ。

  • 2011/04/30 (Sat) 21:36

    名前はなかなか深いものがありますよね。kikiさんの仰るとおり最初にその名前で出会った人の印象が深く残りますから人によって様々な捉え方になるのがほんと面白い。私にはImogeneという名のお友達はいませんので格別な印象はないけど、その話逆版だと、日本では「あぐり」さんっていましたよね。それを聞いた私の英語圏の友達は、uglyなんて、と絶句。いや、そうじゃないのよといっても彼女の頭の中ではugly。kikiさんの芋人と似てますよね。
    リチャードがディックは多分その間にリックが入るでしょう?リックからディック、発音が似てるからかもと思ったり。でも夫曰くシェイクスピアの頃からある古い略し方だそうですが。
    私的には好きな英語の名前は数あれど略されるとがっくりという名前が多いですね。チャールズとかチャックなんて言われるともうがっくりです。
    男性のダナさんは、英語ではデイナと発音してますよ。男性も女性も両方行ける名前だと思います。
    私は女性名のボビーとかかっこよくて好きです。

  • 2011/05/01 (Sun) 10:01

    ふうさん、確かにそうですね。名前って時代の空気(何年ごろ流行した名前だ、とかね)を反映したり、自分の意志と関係なく個性も作るってところはありますね。欧米人の名前は音感とか雰囲気とかがメインになるけど、名詞が名前になっていて意味がある場合もあるし、漢字はおっしゃる通り、1文字1文字に意味があるのでもっと深いですわね。親の願いが文字に籠められるってところがあるかもしれませんね。でも、ワタシはどうも自分の名前はあまり好みじゃないんだけれど(笑)

  • 2011/05/01 (Sun) 10:51

    Sophieさん。けっこう、最初にその名を聞いた時の印象って大きいですよね。どういう人にその名がついていたかによって様々に印象も分かれるわけで。で、たしかに「あぐり」と聞いたら英語圏の人には即座に「Ugry」になってしまうのもムリからぬ事でしょうね。

    ディックについては、リチャード=リック=ディックという流れで、大昔からもう確固として出来上がっている愛称なので、誰も今更深く考えずリチャードはディックだよ、ってことになってるのかもしれませんわね。
    そうやって慣例的に略名が決まっているので、そう呼ばれるのが嫌な人はフルに正式名で呼ぶ事を人に要求したりしますね。フィリップ・マーロウは「フィル」と呼ばれる事を好まないので必ず「いや、フィリップだ」と言ってますわね。略名も幾つかあるので、好ましくない略名で呼ばれないように、こう呼んでくれと自分で指定したりもしますね。略名が芸名になってる俳優も多いしね。そしてダナさんは男性にも女性にも使う名前なわけですね。日本の名前でいうと、「薫」みたいなものかしら。
    女性名のボビーはバーバラかロバータの略かしら。「ボビー」という略名の方が好きって事ですね。ふほ。

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