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母の悲劇を乗り越えて ~ウィリアム王子の結婚~



さほど関心があったわけでもなかったのだけど、そういえば今日だったのね、とロイヤルウェディングのニュース映像を眺めていたら、30年前のニュース映像で見たチャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚式の様子をなんとなく思い出したりしました。あれからもう30年、あのダイアナさんの遺した息子が、お嫁さんを貰う日が来たわけですね。
30年前、ダイアナ妃は嬉しそうに皇太子を見上げて腕を組んでいたのだっけ。何も知らないうぶな娘という感じでしたね。その後、誰もが知っている、あのあらかじめ上手く行かないことは分りきっていたような不幸な結婚生活を経て、パリで客死。幼い時から孤独で愛に飢え、結婚してから死ぬまでパパラッチに追い回された半生でした。その母の柩に付き従って頭を垂れて歩いていた少年時代のウィリアム王子の姿も思い出します。あの頃はダイアナによく似た面差しだったけれど、久々に大人になった姿を見たら、あら…随分髪が…。そして、顔もなんとなく間延びしちゃったのね。でも目元のはにかんだような表情に母の面影が残っていますね。


母の柩のあとを歩く

ともあれ、ダイアナ元妃という人柱の上に、今日の晴れの日も築かれたわけで、なんだかんだと批難されつつも、しっかりとした跡継ぎを産んでくれたダイアナさんには、今はエリザベス女王も感謝しているのでは?自分の不作な息子・チャールズと引き換えて、ウィリアム王子は優等生で模範的な王位継承者のようだし。あれでもっと髪さえあればねぇ…。次男坊のハリーは、英国伝統のはみだし王子で、この先もあれこれと面倒を起し続ける事でしょうが、このハリーが次男だというのもよくしたもんですね。長男だったら、またまた英国王室は頭痛の種を抱えてヤキモキ、ハラハラするところだったでしょう。でも、子供の頃は赤毛の小猿みたいだったハリー王子も、顔はともかく背は兄と同じぐらい伸びて、なかなかいい体格になりましたね。軍人なんだっけね。ま、長男じゃなくて良かったですね。本人にとっても周囲にとっても。



優等生ウィリアム王子が選んだのは、中産階級出身のブルネットのイギリス美人ケイトさん。彼女が、なかなか感じのいい女性で、イギリス美人の代表格のようなブルネットの美人であるところも良かったですね。かくしてイギリスにはダイアナ元妃の死以来不在だった王室のアイドルが再び誕生したわけで、賢そうな美人が嫁に来て祝着至極でございます。派手でないシンプルなデザインのウェディングドレスも品が良くて似合ってました。あの衣装選びにも彼女の賢さが垣間見えた気がします。まぁ、この結婚は鉄板でしょう。ちゃんと男の子も産むだろうな。ハンサムな王子をね。



暫く振りにニュース映像で見たイギリスのロイヤルファミリー。エリザベス女王も御年85歳とあって、さすがにお婆さんになってきたな、という気配もあるけれど、背中も曲がってないし、杖もなしにシャキシャキと歩いてました。夫君のフィリップ殿下も90歳にしては背筋もシャキっと伸びて矍鑠としているのに感心しましたね。さすがに鍛え方が違うのかしら。不出来な倅のチャールズよりも颯爽として、さして年も違わなく見えたりして(笑)



チャールズ皇太子が皇太子という称号も逃げ出す程に爺さんになっていたのにはちょっと驚き。暫く見ない間にまた一段としょぼくれた感じ。あの魔女っぽい奥さんともども、何か非常にシャビーですね。こんな地味でしょぼくれた二人の間に、W不倫を乗り越えての灼熱の恋愛があったなんて、ビックリというかドン引きというか、英国王室的というか…。まぁ、一見地味で冴えない人の方が恋愛に気合が入ってたりするのは世間にもよくあることなのだけど。



イギリス国民の意向を汲んで、エリザベス女王のあとは、チャールズをスキップしてウィリアムが即位しちゃった方がいいような気がしますね。チャールズって、もう半分引退してるような雰囲気だものね。…とは言いつつ、開かれた王室作りのためのメディア戦略(WebやツイッターやYoutubeなどの活用)などはこのチャールズさんが意欲的に導入しているとかで、そう馬鹿にしたもんでもないらしい。伊達に長年皇太子をやっているわけじゃないってことですね。

エリザベス女王は終始満面の笑みで嬉しそうだったけれど、ダイアナ亡きあと、自ら手塩にかけて育てたような孫の晴れの日、何か過去の傷を払拭できたような安堵した気配を感じました。
重い因習や格式ばった事に取り巻かれ、薄情な夫は助けてくれずに途方に暮れたダイアナ妃。宮廷生活に馴染めなかった彼女に対して、女王もけして優しくなかったと思うのだけど、ウィリアム王子が学友だったケイトさんと永い春の末に結婚に漕ぎ着けた事の陰には、ダイアナ元妃が王室のメンバーになった事で惹起された問題や、彼女の突然の死、それに対する王室の対応への国民の激しい批難により、王室側もさまざまな事を学んだわけで、なぜダイアナがあんなにも人気があったのか、そして、自分たちは今後どうやって国民と向き合っていくべきなのか、試行錯誤を繰り返しつつ女王もあれこれ反省して努力もしたわけですね。そういう事が無かったら、家柄的にケイトさんとの結婚は反対したかもしれないし、もし許されなかった場合には、ウィリアム王子は父親と同じく、意中の女性がいながら他の女性と結婚して意に染まない結婚生活を送るハメになったかもしれませんわね。
2011年4月29日は、そんな危険を回避して孫には幸せな結婚をさせ、末永く王室を安泰にしたいという女王の悲願が一応の成果を見た日、という事になるんでしょうかね。かえすがえすも温和な優等生のウィリアム王子が長男で良かったこと。
そのへんも亡きダイアナに感謝した方がいいですわよ、女王サマ。



それにしても、女王をみていると王制を存続させるために必死だな、という感じがつくづくとします。王室のありようが国民に受け入れられなければ忽ち王室不要論が浮上してくるわけだから、常に時代に沿って、国民の顔色を読みつつ運営していかなくてはならないし、あまりにお高く止まっているのもイヤがられるけれど、かといって庶民的になりすぎても有り難味が薄くなる。非常に微妙かつ難しいバランスの上に現代の王制というものが乗っかっているわけですね。
王家の人間も生身だし、その人生には運も大きく作用する。いいタイミングでいい伴侶が出てくるかどうかも運。後継者にふさわしい子供が生まれるかどうかも運。伴侶や子供も含めて、自分が大事に思うだけでなく国民からも支持を得られなくてはならない。これが全て上手くいくには、かなり運にも助けられなくてはならない。今回のウィリアム王子の結婚には、この細い針の穴を通るような運というものもなにがなし感じます。

ウィリアム王子とお妃となったケイトさんが幸せそうに見えれば見えるほど、この晴れの日はダイアナ元妃の悲劇的な半生という土台あってこそだなぁという気がつくづくとします。「クィーン」という映画にも描かれていたけれど、ダイアナさんは英国王室、すなわちエリザベス女王にとって獅子身中の虫のような、国民には大人気だけれど、王室的には非常に困った存在、思わず苦虫を噛んだような顔になっちゃう存在だったわけですね。倅も困ったもんだけど、元嫁にも大いに眉をひそめていたわけで。不出来な倅の失敗の結婚で、英王室の行く末に暗雲が垂れこめたような気分にもなったでしょう。でも、スキャンダラスで忌々しかった嫁が産んでくれた孫あってこそ、英国王室は明日に血が繋がっていくのであり、孫息子たちも、次男はともかく長男は出来がよく、理想的な王位継承者に育って、理想的な嫁さんを貰ってくれた。その長男がダイアナの面影を残しているのは女王にとっては皮肉な事でもあるけれど…。
ともあれ、ダイアナ騒動以降ストレスも多かったろう女王にとって、ウィリアム王子の結婚式は苦難を乗り越えての晴れの日、英王室のダメージを払拭した日、ある意味、ダイアナへの借りを返した日、になったのかなと推察します。



ダイアナ元妃といえば、公務で日本に何度か訪れてますが、昭和天皇のご大葬の日、あの非常に寒くて冷たい雨が降った日の神道のお葬式に、英国王室は皇太子夫妻が参列し、ダイアナ妃はあの寒い寒いみぞれのような雨と風の中を耐え、頑張って馴染みのない儀式に参列してくれていたのを覚えてます。できる範囲で色々頑張ってたよね。

まぁ、ウィリアム王子はケンブリッジ公となり、いい嫁さんも貰って着々と王位への階段を昇っておりますね。ケイトさんは健康そうだし、できのいい、可愛い子供も2~3人は産むでしょう。まぁ、英王室は女子しか生まれなくても女王でもOKなのだしね。こうして一応30年ぐらい先までの見通しがたった感じの英王室を見ていると、わが国の皇室はなんだかなぁ…な気配が一段と濃厚に感じちゃったりして。皇太子の結婚を見ていると、闇雲に意中の女性を嫁に貰ったところで、結局ムリが祟って誰も幸せになれなかったりするわけで、いやはや、なかなか難しいものでございます。

コメント

  • 2011/05/02 (Mon) 12:10

    ウィリアム王子といえば、ダイアナさんの葬儀の時の姿ですね。15歳なりに、自分がしっかりしなくちゃと思っているような憂い顔が印象的でした。あれから14年ですもんねぇ。

    しかしまぁ矍鑠を絵に描いたようなエリザベス女王夫妻に比べチャールズは……!!どうしちゃったんでしょうね。あれでは次の王位が“スキップ”でケンブリッジ公へ、というのもあながち噂だけではなくなるかも。日本でも兄をすっ飛ばして弟へ、とかどうでしょうね。

  • 2011/05/02 (Mon) 22:20

    xiangさん。
    あの葬儀の時の二人の王子の姿は、何か痛々しいものがあってよく覚えてますよね。ウィリアム王子は両親があんな状態で離婚し、母親がああいう形で亡くなってしまっても、実にまっとうに育ったなぁと思いますね。若いのにかなり薄毛になっちゃったけど…。
    チャールズは老けて姿勢も悪いし、オヤジさんとどっちが年上か分らない感じでしたね。でも、あれでも意外にメディアを使った王室広報なんかには先見の明があるらしいです。いきなりウィリアムが王様やるのは荷が重過ぎるから、つなぎに数年ちょろっと王様をやって、息子に引き継ぐという感じになるかもしれませんね。
    日本はねぇ…。ワタシ、皇室の次男坊には頷けませんのよ。皇太子は頑張ってるので、嫁にシャキっとして欲しいです。天皇・皇后両陛下がかなり年齢的な衰えが見えてきた昨今、そろそろバトンタッチできる状態になってないと困るんですけどねぇ…。

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