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「ヒックとドラゴン」 (HOW TO TRAIN YOUR DRAGON)

-翔べよドラゴン-
2010年 米 クリス・サンダース監督



日本ではどうだったのか分らないが、全米ではかなりヒットしたドリームワークスのアニメーション。声優でジェラルド・バトラーが参加しているのは知っていたが、そもそも、ピクサーとかドリームワークスのアニメをあまり見ないワタシは公開時スルーだった。
ところが、主人公ヒック(正確にはHiccup)のキャラクターデザインが、どことなくジェイク・ジレンホールに似ているという方がいて、うっすら興味をそそられ、アニメとしても出来が良いらしいので見てみることに。
で、観賞してみると、風景デザインと人間のキャラクターデザインがよく出来ていて、些細な表情の変化も面倒がらずによく付けているなぁ、と感心した。海の中に浮かんでいる奇岩の島々の風景も魅力的に仕上っていたと思う。このアニメが制作されている頃、ジェラルド・バトラーはドラゴンの声を出す、というような記事を読んだ覚えがあったのだけど、それは記憶違いだったらしく、筋肉モリモリの大男で主人公Hiccupの父であるバイキングの長ストイックを演じていた。



これが予想以上に声がピッタリで、演技的にさほど上手いと思った事のないジェラルド・バトラーなれども、やはり演技力は確かなのね…と再認識した。とにかくもう、声とキャラクターがピッタリと合っていて、まさにドンピシャリのキャスティングだったと思う。G氏もいつもに較べるとやや低めの声で雰囲気を出していたが、脳みそまで筋肉じゃないかというようなモリモリの自分から生まれたか細い一人息子の行く末を案じる逞しいおとっつぁんの父性愛がよく現れていた。顔を動かすたびに量感のある長い赤ひげもふさふさと揺れるのが印象的。このおとっつぁん、いいキャラでした。ドラゴンの巣にドラゴン退治に行き、号令をかけるときの様子などにレオニダス王の雰囲気もあったりなかったりで、「今までやった役が生きている」とG氏本人も言っていたけれど、まさにナイスなキャスティング。本人もノリノリの大熱演だったようだ。


どことなくレオニダス王っぽいストイック


ノリノリでアフレコに励むジェラルド・バトラー

楽しい仕事だったようだ

ジェラルド・バトラーといえば、去年の初めごろゾウアザラシのように太った姿でバカンス中の写真を撮られた事があったが、あまりのゾウアザラシぶりにワタシは思わず見放そうかと思ったほどだった。が、その後3ヶ月ぐらいできっちりと体を絞ると、それ以降は太らず、引き締まった状態をキープしている。ゾウアザラシ体型の時なら実写でストイックも演じられたかもしれない。


一瞬ゾウアザラシになった時(左)と引き締まった体型をキープしている最近(右)
人間、やはり引き締まってないといけません

で、ジェイクに似ているというHiccup。最近のジェイクは逞しくなったのでイメージが違うと思うけれど、確かに殆ど筋肉もなかった昔のジェイクにはどことなく似ている気がした。ティーンのアイドル時代のジェイクに雰囲気が似ているかもしれない。




ハタチそこそこの頃は筋肉もない草食系だったが、昨今は逞しくなる一方のジェイク

で、ジェイクに似ているような気もするキャラクターデザインにも何とはなしに愛着を感じてしまうHiccupなれども、声を担当しているジェイ・バルシェルの声とキャラが合っていない気がした。妙に間抜けた感じの野太い声というか、中途半端に太い低い声で違和感が強かった。間抜けな声質すぎて主人公の声っぽくないという気もする。脇の間抜けキャラとかに合った声だ。


風貌はHiccupに合っているが声がどうにもグーフィ声なのよね…

キャラのイメージからすると、声はジェイクのソフトなハイトーンの声が合いそうな…。G氏と並んでジェイクも声優をやってたら、ワタシは多分これを劇場に観に行ったと思います。ハイ。大体、最近のアニメは声優に有名俳優を何人も使うのが流行りだし、どうせならそうすれば良かったのにねぇ、と思ったけれども、制作サイドと受け側(ワタシ)のHiccupのキャライメージの違いという事で致しかたありませぬね。
でも、ワタシ。このHiccupのキャラを観るなり脳裏に浮かんだのはジェイクではなく、ちょっとボーイッシュな雰囲気の女友達の顔だった。ご紹介できないのが残念だけれど、凄く似ております。本人に言ったら「アニメ顔だとは言われるけど、男の子キャラに似ているって言われた事はないかもだなぁ…」と微妙な顔をしてましたが、ごめん。似てるわよ、凄く。

で、なかなか絵的にも悪くないなぁと思って眺めていたのだけど、ドラゴンのデザインだけはちょっとねぇ…。西洋のドラゴンは翼があって、東洋の龍とは別物なわけですが、それにしても、Hiccupの相棒になるトゥースというドラゴンなんて、黒トカゲと黒猫が一緒になったみたいな感じで、どうもドラゴンって感じじゃないんですのね。まぁ、可愛らしく、子供受けのいいように、という事でデザインするとああいう事になるんだろうけれども。でも、まぁ、森の奥でHiccupの仕掛けた罠にかかって傷ついたトゥースと、Hiccupがお互いの中に相手への怯えを見出し、相通じるものを見出し、徐々にシンパシーを抱いて距離感を縮めて行くあたりの描写など、子供向けにも良かったし、大人が見ても悪くない雰囲気ではあった。顔のデザインはともかく、トゥースの体の動きなどは細かいところまでよく出来ていて、尻尾の先のくねりなど、実に見事に動かしていたと思う。



そして、何と言ってもドラゴンに乗って空を飛ぶシーンの爽快感が肝。急上昇や急降下のシーンなど、見ていて気分的に猛烈な風圧を感じるような気がした。自在に空飛ぶ生き物を操れたら、さぞかし気持ちがいい事だろう。岩だらけの島の岩のアーチを潜り抜けるとき、遥か高いところで海鳥が群れていたりする場面など、うまく臨場感を作っている。自然描写が各シーンなかなか綺麗で、それもこのアニメの魅力に一役買っていると思う。



逞しい父と、父の期待を裏切り続けてきたヒヨワそうな頭脳派の息子の成長物語でもあり、人間が敵対していた他者といかにうまく共存していくかという物語でもあり、そういうテーマをお説教臭なく、さりげに上手く見せていたと思う。
話としては単純だけれども、大人が見てもそれなりに楽しめるよく出来たアニメーションだった。

ただ、主人公の住む島は9ヶ月は雪が降り、残り3ヶ月は雹が降るという厳しい自然の島の筈なのに、映画の中では常に快晴で、美しい夕焼けなども出たりして、雪も雹も一度も降っていなかった。映画の冒頭とラストにその気候を紹介する語りが入るので、話が違うんじゃ…という感じになるのが瑕瑾と言えば瑕瑾だった。

コメント

  • 2011/06/19 (Sun) 23:31

    そうです、人間、引き締まっていなくちゃ!特に見られるお仕事の方は締まってないと。
    3ヶ月で引き締まったのですね、ジェラルド氏は。俳優さんは役によって太ったりやせたりが自由自在に出来るようですが、やはり有名トレーナーについて時間とお金をたっぷりかけて身体を作り上げていくのでしょうね?最近体形も精神も緩みっぱなしの私・・・何とかしなくちゃ、と思いつつ実行に移せない駄目っぷりです。

  • 2011/06/20 (Mon) 07:17

    Rikoさん。そうなんですよ。よくもあれだけお腹なんかブヨブヨしてたのに、また板みたいに締ったものだと思いますが、専属トレーナーがついて、効果的なエクササイズをすればあっという間に別人みたいに絞れるわけですね。かけるお金も違うだろうし、仕事だから意志も強いだろうしね。せっせと走ったりジム通いをしていればその後もキープできるというわけで、ジェラルド氏もブヨブヨしてると女子受けがよくないと分ったのか、最近は痩せ気味体型をキープしてますね。
    Rikoさんもなかなか絞れませんか。ワタシもなかなか、あるところからもう一段階絞り込む事ができません。お互いにたゆまず努力しましょう(笑)

  • 2011/06/20 (Mon) 14:40

    kikiさん
    Jakeのアニメ版(?)といえば「塔の上のラプンツェル」のフリンですよ。顔もまぁ似てるんですが、何しろ動きがダスタン王子そっくりです。劇場公開時に子供達に付き合って見に行った際、私はずっとフリン=Jakeに脳内変換してニヤニヤしてました。7月にはレンタル開始だそうですので、その時はぜひぜひ!

  • 2011/06/20 (Mon) 21:19

    xiangさん
    お~、そうなんですね。「塔の上のラプンツェル」のフリンですか。DVD化されたら観てみるとしましょう。(笑)
    それにしても、ジェイクに似ているというだけでアニメを見てしまうというのも、彼の新作があまりに日本で封切られないせいですよねぇ。全くもう。日本の配給会社はどうかしてますわ。最近特にダメじゃないかしら。ワタシ配給会社に入ればよかったかも。(それはそれで苦労がありそうだし、自分の仕入れたいものを必ずしも仕入れられたりはしないんだろうけど…)最近の封切り新作のつまらぬ事と来たら全くもう!おまけに封切りがあまりに遅いですしね。困ったもんですねぇほんとにもぉ!

  • 2011/09/06 (Tue) 21:01

    これ以前うちの子ども達がはまってしまって、何度も見てました。私も最低3回は見てるかな・・・。
    これは楽しかったですね、なんたってジェラルド・バトラーがほんとにストイックにピッタリだったのが一番よかった理由でしょうね。ヴァイキングだけどあのスコティッシュアクセントがなんかツボにはまって。それもよかったかな。ヒックアップはジェイクそんな似てないと思うんだけどなあ。キャラも違うし。

    昔のドリームワークスと言えばピクサーに全然勝てないような内容の映画が多かったのですが(シャークテイルの頃)最近は、「あれ、これほんとにドリームワークス?」と思うようないい映画が増えたなと思います。って、子どもいる人じゃないとそんな定点観測してないと思いますけどね。ははは。

  • 2011/09/06 (Tue) 23:00

    Sophieさん。
    これ、子供向けのアニメだものね~。子供がハマるように出来ているのね。当ったから続編ができるようですね。G氏も再びおとっつぁんの声を担当する模様。声だけでもけっこう商売できる事をアピールしたかも(笑)スコティッシュなアクセントだった?最近、だいぶしゃべり方がアメリカナイズされてきてるな、と思ってたんだけど、まだナマってるのね~。
    ヒッカップは、「グッド・ガール」とか「ムーンライト・マイル」のころのジェイクに顔がちょっとだけ似ている気がしますわ。思えばジェイクも草食系のナイーヴな僕、という印象が強かったのを、やはり筋肉王子のあたりからだいぶひっくり返したなって感じですわね。男になってきたからねぇ。ワタシは昨今のCGアニメって何かない限りは殆ど観ないのだけど、最近見たアニメの中では「ラプンツェル」は表現力とか描写力とか、笑いの入れ方とか、なかなか頑張ってるなぁと思いましたわ。金髪フェチだからツボに入ったのかも。ふほほ。

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