そして、神戸

-山と海とレトロ建築-



ワタクシ、今週はチョロリと神戸に行って参りました。
関西旅行ではやはりダントツに京都に行く事が多く、昨今は奈良に目覚めたワタクシですが、神戸は好きだけれども、一度行くと暫くはいい、という感じになるのは、やはり街がコンパクトだからでしょうかしらね。(関西圏のうち、大阪には残念ながらワタシを惹き付けるものが何もないので対象外)で、今回は十分に懐かしくなった頃に神戸再訪とあいなった次第。なぜ、神戸に行く事にしたかというと、ひとつには2年前に神戸近郊に移住した旧友と久々に会う事、そして、芦屋市にあり、内部を見学できる重要文化財のフランク・ロイド・ライト設計・旧山邑別邸(現ヨドコウ迎賓館)を見る事が、今回の小さな旅の大きな目的でした。
のぞみでピヤ~っと3時間で神戸へ。近くなったものだと思いつつ、やはり3時間も座っているとさすがにお尻が痛いざます。そして、JRの特急列車はとにかくトイレの設備が妙に最新鋭でインテリジェントなので、手を洗う水をどう使うのかに、少し首を傾げたりしたkikiでございました。何しろ、旅行は飛行機で行く方が多いし、田舎に帰省とかいうのもないし、仕事でも殆ど出張がないので、新幹線に乗る頻度が高くないんですね。トイレで微妙に戸惑ったりしつつも、揺れもないのぞみの快適な走りに身を委ねて関西へ。

いや~、関西は暑かった!強烈に暑かった!今年の東京は今のところ涼しく、雨や嵐が来て去るたびに涼しくなり、夜には早くも秋の気配を感じる程の涼しさだったりして蝉の鳴き声も控えめな感じ。ついつい暑熱の暑さを忘れていたのだけど、神戸ではガッツーンと猛暑にやられました。いやはや猛烈に暑かった。六甲山の上に広がる眩い程の青空に積乱雲が湧き起り、日傘も無意味かと思われる程の過酷な日差しがギンギンと照りつけてました。日傘からはみだすと、腕などヒリヒリと太陽を感じて痛い程。アスファルトからの照り返しも厳しい。蝉も激しくミンミン・ジージーと鳴き競っておりました。


この盛り上がる積乱雲を見よ

改めて神戸をチェックしてみると、やはりレトロ建築が多いという事がワタシにとっての神戸の第一の魅惑ですね。それゆえ、前回は行かなかった旧居留地のあたりを散策。旧居留地界隈は、東京でいうと丸の内仲通りのような雰囲気ですね。並木の舗道の両脇に、重厚感のあるレトロな建物が建っていて、人々がゆったりと行き交っている。まぁ平日の丸の内仲通りはもっと人通りが多いのだけど、神戸・旧居留地の平日の昼下がりはゆったりと時間が流れ、人影もあまりなくて、非常に静かで悠揚迫らない空気が漂っておりました。


大丸神戸店

旧居留地のスタート地点の三角州に立つ大丸神戸店。関西では百貨店といえば、やはりそごうと大丸なのだねぇと実感。大丸の側面1階の回廊にテラス席のあるカフェ「カフェラ」でひとまずは冷たいアイスティでブレイク。いや~。お買い物帰りの年配の奥さんや、若い主婦がそこここに連れ立ってゆったりとお茶をしております。マッタリとした午後の空気。


カフェラ 大丸神戸店

ワタシは屋内と屋外の境目あたりに席を取り、日陰のカフェから日のあたる通りを眺め、時折街路樹をゆする風のそよぎを感じ、どことなくノンビリとした神戸人の様子を眺めました。ジローラモさんに似たくさいラテン系の白人男性がカジュアル・ルックでスーっと目の前を歩いて行ったりして、いかにも街に似合っておりました。神戸に住んでいる外国人の人々は、非常にリラックスして街を楽しんで暮らしているように見えました。


マッタリとした午後のひとときを過ごしました 心地よかった


お茶をしてから、旧居留地のレトロビル巡りをひとわたり。
何しろ暑いので散策も汗だくになりつつ、という感じになるのだけど、それでも散策は楽しかったですねぇ。何しろ大好物のレトロ建築が点在しているエリア。昔の素敵なビルを店舗として使っているというケースが多かったです。さすが、開港以来のハイカラ都市・神戸。どこもさらりとオシャレでございます。












レトロビルとレトロビルの間に山が見える 実に神戸らしい風景

実はワタシが当初、お茶をしようと思っていたのは、「カフェ・ド・神戸 旧居留地15番街」。旧アメリカ領事館だったレトロ建築をカフェにしたもので、非常によさげだったのだけど、時間的にまだランチタイムだったのと、ティータイムまでには間があったこと、あまりお腹が空いていないのに15番館のランチはけっこうボリューミーな感じだったので、中に入るのは断念して外から写真だけ撮る事にしました。



休日はもっと人が多いのだろうけど、平日の昼下がりは本当に人影もまばらで、余計におっとりと優雅に見えた旧居留地。昨年は函館、長崎へ行き、今年は久々に神戸に来て、やはり神戸は日本の港町のキングである、と実感。横浜は野放図に広がり過ぎて大味になってしまい、エキゾティックな港町としての味わいがかなり薄れているような気がするので(横浜が本当に良かったのは昭和30年代までらしいです)、ギュっとコンパクトな神戸は港町のいいところが凝縮しているような印象でしたね。神戸は横浜ほど大きくないし、人もそんなに多くないしね。ただし、神戸の中華街(南京町)はショボイので、これはやはり東洋最大の横浜中華街に軍配が上がるかな。

で、その日は久々に会った友と会食。当初はあらかじめ検討をつけておいた、トアロードぞいのスペインバルに入りました。まずはオードブルなどを頼んで、なかなか美味しかったのだけど、その日は団体の予約で店が満杯になるというので、前菜とワイン1杯だけでそこを出ることにして、適当に近所を散策し、ふと目についた裏通りのビストロによさげな気配を感じて入ってみると、平日の夜の裏通りのこととて、店も空いていて、しかも、非常に美味しかったです。当りの店でしたね。


チラッと一品だけ写真をば むほほ 美味しいお店でございました

友によれば、この界隈ではどの店で何を食べても外れはないらしいよ、との事。そんな気配はアリアリ。仕事から戻った旦那さんに6歳の息子を任せて出て来てくれた友とは美味しいものを食べつつ、十分に歓談しました。お互いに全然変ってないねぇと笑いつつ。何年会っていなくても、昨日別れたばかりのように自然で久々感、空白感がない。
友達というのは、いいものでございます。

不思議なのは、神戸に行くとイタリアンとかフレンチばかりに食指が動いた事。京都や他の都市に行くと和食や創作料理の店などに行きたくなるのに、神戸では全くそっち系に行きたくならなかった事ですね。街の空気のなせるわざなのか、何なのか。我ながら面白いなと思いました。時節がら牛肉を堪能することは控えたのだけれど、次回神戸に行く頃には、思う存分、牛肉が食べられるような状況になっていて欲しいものだと、しみじみ思いましたね。大丈夫だろうとは思うけど、やはり今この時期に牛肉はね…。

で、大本命の旧山邑別邸(現ヨドコウ迎賓館)は別の日に、かんかん照りの夏の陽に照らされつつ、見物に行きました。
この旧山邑別邸の詳細こちらをどうぞ。

神戸はコンパクトな街だし、以前に来た時に北野の異人館なども中に入って見物したりしたのだけど、今回は山邑邸の内部をじっくりと見られた事で、もうそっち方面の欲求は満腹になり、異人館街も散策したけれどもさっくりと散歩をしたにとどめました。
でも、いまだに異人館街(つまり北野界隈)の中に、日本に駐在している外国人が住んでいる家などが現役であったりして、興味深かったですね。なかなか立派な家のガレージから車を半分ほど出して、その背後で何か片付けものをしているらしい白人男性などを見かけました。夏は暑いけど、神戸は住み易い土地なのかな。






古い木造の洋館 神戸北野サッスーン邸と看板が出ていたが公開はされていないようだった


まぁ、一応 風見鶏の家なども1枚


ついでに北野でランチをしたレストランの庭もUP

とにかく毎日おそろしいほどに天気で、猛然と太陽が照り付けていたので、さぞ海も青いことだろうと、観光名所を巡るバス、シティループでメリケン・パークへ。



平日の午後とあって、ほとんど人影もない中、自転車でメリケンパークの突先に来たらしい白人の青年が、一人で海を眺めてました。この場所が好きでよく来るという雰囲気が漂ってました。普通の青年だけど、そういうさりげない様子が妙に絵になったりするから白人は得だねぇと思いつつ1枚。想像通りに、海はしみるような青さで午後の陽の下に広がっておりました。それにしても海辺に来ても暑い。猛烈に暑い!なんだ、この暑さは!!





神戸はコンパクトな街なので、一泊だけの滞在だったんですが、久々に行くとやはりそれなりに色々と面白かったです。街歩きを楽しむところなので、ワタシのような都市散歩が大好きな人間には持って来いの街かも。雑貨屋もあれこれとひやかして歩き、あまりリラックスした顔つきで歩いていたせいか、旅行者から道を聞かれること数回。すみません、ワタシも旅行者なものでよく分らないんですよ、とそのつど答えつつ、坂道を散策して歩きました。


トアロードのガラス屋さん

同じくトアロードの紅茶屋さん 紅茶は沢山あるので今回は買わなかったが見ているだけでも楽しいお店だった

***
小さな旅を終え、のぞみで東京に戻ったのはけっこう夜遅かったのだけど、東京駅のホームに降りたち、涼しい夜風にあたって、「はぁ~、帰ってきた」と思わずホッと一息。いやぁ、東京は涼しいですね。ほっとする涼しい夜風に吹かれつつ、楽しく小さなトリップを反芻したkikiでござるのでした。

コメント

  • 2013/06/13 (Thu) 16:12

    町歩きやったら大阪も行けばええやん

  • 2013/06/13 (Thu) 23:17

    行けばええやん、と言われてもねぇ。あまり興味ないのでね。

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