「2011年度 第63回エミー賞 授賞式」 (63rd EMMY 2011)

-チャーリー・シーンだのロブ・ロウだの-



AXNでアメリカTV界のアワード、エミー賞授賞式のダイジェストが放映されたので一応録画しておいて本日ノンビリとチェック。ドラマ部門では「MAD MEN」が何部門獲れるか、なども話題になっていたが、今回は「ミニシリーズ/TVムービー」コーナーが充実して豪華だった。中でもこのジャンルで作品賞を受賞した「ダウントン・アビー ~貴族とメイドと相続人~」および主演女優賞を獲った「ミルドレッド・ピアース 幸せの代償」はオモシロそうなので見てみたい。1回だけどこかのチャンネルで放映していたようにも思うのだけど…。
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総合司会は、一瞬エレン・デジェネレスかと思ったけれど、ジェーン・リンチ。彼女のトークは人気高いのでけっこう会場で受けていたが、随所に入る自虐的?なビアン・ネタは要らない気もした。



コメディ部門主演男優賞のプレゼンターは、今年のゴールデングローブ賞司会の超絶毒舌で生出演禁止?となったリッキー・ジャーヴィスが事前録画で登場。(それでもこいつを使うというのはやはりスパイシーな刺激を求めているからだろうか)危険な発言をカットされたビデオが流されたが、それでも相当に言いたい事を言っていた様子は伺える。もはや一種の名物男でもあろうか。憎まれっ子はどこまで世にはばかっていかれるか、今後に注目である。



**コメディ部門
ハリウッドでスターの子として育つとロクなことにはならない、という意味合いのネタ振りのあとでジェーン・リンチはチャーリー・シーンを紹介。問題児チャーリーはコメディ部門主演男優賞のプレゼンターで登場したが、会場がなんとなく冷ややかな雰囲気にみえたのは気のせい?


コメディ主演男優賞はオレ様のポジションだよ

続いて主演女優賞のプレゼンターでロブ・ロウが登場。このへんの80年代ブラットパック世代の俳優たちは外見的にあまり変化していないのが特徴だが、殊にロブ・ロウは若々しいし、いい感じに年齢を重ねていて、若い頃より却って良くなっている気もする。最近はTVドラマで活躍しているようだ。ロブ・ロウは業界でも人気があるのか、会場も暖かい拍手に包まれた。彼も台本に沿ったおさむいトークを展開してはいたけれど…。



コメディ部門では、他に脚本賞のプレゼンターでゾーイー・デシャネルが登場したが、キュートでちょっとお気に入りだったゾーイーも、この日はなんだか髪もドレスもダサめで、厚化粧も似合わず、トークもかなりの浮きっぷり(これも台本のせいだろうけど)。ちょっとガッカリした。TVコメディのキッチュなコメディエンヌになっていきそうだな、という気配がした。総体にコメディ部門は全く見ていないドラマばかりで出演者も馴染みがなかったので、ただ、ふぅん、という感じだった。


何か垢抜けないゾーイー

厚化粧でイヤミなムードが漂っている キュートな娘は旬が短い…

***ドラマ部門
ドラマ部門の前半のプレゼンターとして出てきたのはアシュトン・クッチャー。ワタシは興味ないのだけど、女性ファンはけっこう多いらしい。やはり「バタフライ・エフェクト」効果だろうか。でも、この日はロン毛が似合っていて、「ボクはチャーリー・シーンじゃないですよ」という掴みも滑ってはいなかったようだ。ドラマ部門の監督賞はマーティン・スコセッシ。スティーヴ・ブシェーミ主演の暗黒街もの「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」での受賞だ。ちょっと暑苦しそうなドラマだけど、相変わらずのスコセッシ節で頑張っているんでしょうね。





主演女優賞は「グッド・ワイフ」でジュリアナ・マルグリース。この人は「ER」の看護士役のイメージが強いけれど、ずっとTVドラマで頑張ってこられたのね。意志の強そうな顔をしてます。「グッド・ワイフ」は現在シーズン2をNHKが海外ドラマ枠で放映中のようだが、ワタシは観ていない。あれこれノミネートされているので面白いのかもしれないけれど、う~ん、多分、観ないかも。



ドラマ部門のプレゼンター紹介で、突如アンダーソン・クーパーがビデオで登場。あら、アンダーソンたら人気者ね(笑)



アンダーソンに紹介されて登場したのはケイティ・ホームズ。しかし、ケイティ・ホームズって顔は曲がってるし、骨組みもなんだかちょっと…な感じで全体に垢抜けなくて華もないし、何がどうして女優として売れているのかよく分らない人ではある。トムちんの妻としてとりあえず何年か過ぎているが相変わらず垢抜けなくて奇妙な雰囲気だ。


ガァ!

ドラマ部門主演男優賞のプレゼンターには、ミンカ・ケリーら新エンジェル3人組を引き連れたドリュー・バリモアが登場。そうか、エンジェルも世代交代するのね。
この部門は「MAD MEN」ジョン・ハムの受賞なるか、と期待したが、受賞者はカイル・チャンドラーという俳優だった。ワタシは知らないのだけれど、彼が現在主演しているドラマ「Friday Night Lights」はかなりの人気ドラマであるらしく、各賞の候補にこのドラマの関係者があがると、会場が毎度沸いていた。ジョン・ハムはカイル・チャンドラーの受賞を爽やかに祝福。素の方がドラマで見るよりずっとナイスな雰囲気の人である。


新エンジェル3人組とドリュー姉さん

ドラマ部門の主演男優賞 カイル・チャンドラー

素はのんびりした善人っぽいジョン・ハム

****ミニシリーズ/TVムービー部門
ここで作品賞の前に、ミニシリーズ/TVムービー部門が入った。ワタシ的にはこの部門が一番面白かった。ノミネートされている作品が短く紹介されていくのだが、BBC制作のドラマも何本か入っていたようだ。紹介ビデオの冒頭に出てきたマシュー・マクファーディンが出ているらしい「ANY HUMAN HEART」というのは面白そうだった。是非ともどこかで放映して貰いたい。このジャンルにはワタシがハマっている「SHERLOCK」も脚本賞でスティーヴン・モファットがノミネートされていた(残念ながら受賞はならず)。


「ANY HUMAN HEART」


「SHERLOCK」 エミーの脚本賞はならず

その他、作品賞を受賞した「ダウントン・アビー ~貴族とメイドと相続人~」や、ケイト・ウインスレットとエヴァン・レイチェルウッドが火花を散らす文芸ドラマ「ミルドレッド・ピアース 幸せの代償」も非常に観たい心をそそるドラマである。「ミルドレッド・ピアース」は大昔にジョーン・クロフォードが映画で主演し、代表作になっている1本。今回はケイト・ウィンスレットがタイトルロールを演じ、主演女優賞を獲得した。見応えありそうである。ミルドレッドの相手役を演じたガイ・ピアースも助演男優賞を獲った。ケイト・ウィンスレットはよほど受賞が嬉しかったらしく、この賞を自分の母に捧げるという事を言うのにかなり舞い上がってハイテンションだった。ガイ・ピアースは共演者がケイトで、自分の実の妻もケイトというらしいのだが、何度もケイト(・ウィンスレット)とドラマの中でベッドインできて嬉しい、という話を妻のケイトに聞かせて申し訳なかった、というトークで満場の笑いを誘っていた。助演女優賞は「ダウントン・アビー」からマギー・スミス。すっかりわがままな貴族の婆様がハマリ役になった観がある。
「ダウントン・アビー」はスターチャンネルで、「ミルドレッド・ピアース」はWOWOWでそれぞれ放映されるらしいが、ワタシはどちらも今、契約していないので見られない。まぁ、そのうちDVDででも見るとしましょうかしら。


「ミルドレッド・ピアース」

「ダウントン・アビー」


ミニシリーズ部門の主演女優賞ケイト・ウィンスレット また肉付きがよくなったようだ


ミニシリーズ助演男優賞のガイ・ピアース 受賞スピーチが受けていた


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ドラマ部門の作品賞はご存知、「MAD MEN」が受賞。今年は助演女優賞を赤毛のホルスタイン、クリスティーナ・ヘンドリックスが獲るのではないかと言われていたが、ノミネートだけに終わった。「MAD MEN」は主演男女優賞、助演男女優賞にそれぞれ候補者が上がったが、いずれもWINNERにはなれなかった。でも、作品賞が獲れればいいんじゃないでしょうかね。よしとしましょう。


壇上に上がる「MAD MEN」関係者たち

コメディ部門の作品賞プレゼンターで出てきたグウィネス・パルトロウは、鍛えすぎなんだかどうだか、ちょっと腹部の筋っぷりが気になった。菜食主義のわりには逞しいというか、痩せすぎというより、鍛えてがっちりしているという印象だ。いつも同じヘアスタイルで、お馴染みのグウィネスという感じではあるけれど、この人はもう、なんとなしに何をやっても磐石なところに辿りついたような気配がある。コメディ部門作品賞は「Modern Family」だった。


逞しい腹部にご注目

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見終ると、今、アメリカのTVドラマは隆盛なんだなぁ、という実感が残る。映画スターや映画監督がTVドラマの方にもかなり入ってきているので、ボーダレス感がいよよ強くなりつつあり、だから授賞式もかなり派手で顔ぶれも豪華だ。昔アメリカでは映画とTVドラマの間には、かなりの格差があったらしいのだが、ブルース・ウィリスがTV俳優からダイ・ハード・マンにジャンプアップしたあたりから、TV出身でも映画界で成功を収めるスターが多くなった気がする。ジョージ・クルーニーなどもそのクチである。(「ER」で出てきた時はモッサリしてたものねぇ…)生え抜きの映画界育ちでなくてもチャンスがあるというのはいい事だと思う。それにしても、選ぶのに困ってしまうぐらいに見応えのある作品があれこれと目白押しでしのぎを削っているなんて素敵な事である。日本の地上波放送のドラマなんて選ぶもなにも、まず見る気になれないものね…。
というわけで、以上、第63回エミー賞授賞式ダイジェストを観ての感想でした。

コメント

  • 2011/10/04 (Tue) 13:06

    kikiさん:
    本当にアメリカのTVドラマは“層が厚い”感じがしますね。
    キャストの実力しかり、脚本の完成度しかり。
    そのせいか、最近はちょっとでも映画のデキが悪いと「この程度ならTVドラマで十分」と思ってしまったりします。
    観客としてはTVと映画がお互いに競い合って見応えのある作品を作ってくれるのは幸せなことですが、関係者は大変なんだろうなぁ…と他人事ながら心配になります。

    ロブ・ロウは「Brothers&Sisters」のレギュラー(キャリスタ・フロックハートの夫で上院議員)でしたね。「セント・エルモス・ファイヤー」あたりの雰囲気をそのまま持ち続けているところはすごい。このまま何となくTVドラマ界の大御所になって行きそうな感じがします。

    E・デジェネレスとJ・リンチってやっぱり似てますよね!私はYouTubeでE・デジェネレスショーを見た時に、てっきり「Lの世界」の人だと…(苦笑)

  • 2011/10/04 (Tue) 23:09

    xiangさん、確かにね。層が厚いですね。
    ジャンルごとにあれもこれもと色々あるし、質的にもなかなかですよね。ワタシはアメリカのドラマだけでなく、イギリスのドラマも結構好きです。BBCの作るものはドキュメンタリーばかりでなく、ドラマもクォリティが高いから見応えがあります。
    そうやってドラマやTVムービーの質がどんどん上がっているので、映画が圧迫されている観もあるかもしれませんね。この程度ならドラマの方が…と思ってしまう映画もけっこうありますよね。昨今のドラマは映画顔負けの予算注ぎ込んで作ってるし。2時間で勝負の映画と違って、じっくりと話を展開できるしね。

    ロブ・ロウは随分昔にスキャンダルで消えた、と思っていたら、数年前に「サンキュー・スモーキング」で健在な姿を見て、あまりに変わっていないのでほほぉ、と思いました。TVで活躍してたんですわね。いい感じの年の重ね方してますね。確かにTV界で大御所になっていくかも。彼の老けなさ加減はジョニデといい勝負じゃないかと思います。

    デジェネレスとリンチ、間違えますよね一瞬。でもデジェネレスにしてはちょっと美人だし大きいな、と思って、あ、リンチの方か、なんて。(笑)だってこの二人、嗜好方面でも同じだからほんと、存在が被ってるというイメージ。きっと間違える人、いっぱいいるだろうな、と。 ふほほ。

  • 2011/10/05 (Wed) 16:16

    エミー賞の授賞式なんてあったんですね。かいつまんで見せてもらってよかったです。おほ、私はなんといっても「Any Human Heart」ですねえ。見たいわあ。去年辺りロケしていて面白そうだなと思っていました。
    もうすぐ公開の映画「三銃士」にもマシューが出てるので久々に映画館で彼を見られるかなと思っています。

    「ダウントン・アビー」も面白そうだけど、私もスタチャンは入ってません。私としてはもっとイギリスのTVシリーズを日本で放映してくれるといいなあと思うんですけどね。

  • 2011/10/05 (Wed) 23:50

    そうなの、あったのよ。AXNはアワード系の中継にも力を入れているらしく、アカデミー賞はWOWOWが放送権を握ってるので二番煎じ番組しか出せないけど、ゴールデングローブとエミーは授賞式流すのよね。
    で、「Any Human Heart」。ちらっと見ただけだけど、よさげな感じがしましたわよ確かに。作家の役なのね、マシュー。その作家がウインザー公夫妻に会ったりするらしいのね。オモシロそうね。そして、マシューが「三銃士」に出るとなると、役としてはアトスあたりね、きっと。ほほほ、それは楽しみね、Sophieさん。

    そうそう。もっとイギリスのドラマを流してほしい、というか、あっちこっちで流れなくていいから専門チャンネル作ってほしいわね。lalaも最近だめだしね。いい加減、あのベタで暑苦しい韓流ドラマをあちこちで流すのを止めて、もっとイギリスのドラマを流して欲しいわよね。BBCチャンネルとか作ればいいのにね。

  • 2011/11/01 (Tue) 01:30

    カイル・チャンドラーも受賞したんですね。
    彼は「グレイズ・アナトミー」のシーズン2あたりで、爆弾処理班の班長として単発で出演していて、とっても素敵でした。私はグレイズ~は嫌いだけど、たまたまTVつけっぱなししていた時に彼を見て一目ぼれしたのでした。ちなみに彼が出ていた回は何か賞を受賞したようです。

    • ようちゃん #nWouq1oY
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  • 2011/11/01 (Tue) 01:38

    すみません、先ほどの投稿で、書き間違えがありました。カイル・チャンドラーが出ていた回(死の予感パート1、死の予感パート2)はエミー賞の脚本賞候補で、受賞はしていませんでした。カイル・チャンドラーはその時の爆弾処理班長の役で、助演男優賞候補にもなったようです。

    • ようちゃん #nWouq1oY
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    • 編集
  • 2011/11/01 (Tue) 23:48

    ようちゃん。
    「グレイズ・アナトミー」見る気もなしに見ていたというのに、カイル・チャンドラーだけはチェックしてたわけですね?ははは。素早い。ワタシはこの人、全く知りませんでしたが、かなり人気がありそうでしたわ。彼が今出演しているドラマが人気ドラマらしいから、それで、というのもありそうだけど。
    で、ワタシも「グレイズ・アナトミー」は好かないですわ。ああいうのは「ER」が先駆けで、あとはその亜流ばかりだけど、いい加減、命のドラマと並行して、せせこましいところでウジャウジャした恋愛相関図が繰り広げられるというパターンはやめにしない?って感じがしますね。ウップス。

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