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MI-5 [Spooks] シーズン8 最終話

-夜啼き鳥の騒乱-



鉄の女ロスがどうなってしまうのか何となく気になるので、このシリーズの中では初めて全話観たMI-5 シーズン8。全8話とちょっと短めである上に、とにかくいつもに輪をかけて話の展開が速いので、なに?ナイチンゲールってなに?と途中からパクパクしているうちに最終話に至ってしまった。いやはや、それにしても大抜擢の若手エリート新内相としてトビアス・メンジーズが登場するとは予想外だった。あのブルータス顔なので、何か企んでいるのか、それともまっとうな政治家なのか、どうにも読めない感じがイヤが上にもサスペンスフルだった。
それにしても、CIAのブロンド女がチョロチョロするとロクな事にならない。確か、シリーズ初期のエージェント、トム・クイン(マシュー・マクファーディン)がMI-5を去るキッカケになったのも、CIAのブロンド女スパイじゃなかったろうか。
大体、他国の同業者とラブアフェアなんてマズいに決まっている(分かっているからこそ突き進むってことなんだろうけど)。同じ組織内でもどうだろうか?と思われるところだのに、一応「カズンズ」だろうと他国の女スパイにうつつを抜かすなんてありうるんだろうか。チッチッチ!大体そんなもん、自分と同じく嘘つきで人殺しなんだから、警戒こそすれ、マトモに相手にするような代物ではありえない。が、しかし、寒い国から帰ったスパイ、ルーカスは、CIAの女スパイ、サラと本気なんだか半分ぐらい身を引いているのか分らないがラブアフェアに陥り、平然と上司を高層ビルから突き落とす嘘つき女に猫なで声を出されると心が鈍り、即行で撃てばいい時も女を撃てないテイタラク。たわけ!ノソノソしおって。ルーカスのデクノボウっぷりにはロスならずとも苛々した。「撃つのよ!ルーカス」と鉄の女ロスが叫ぶ。そうよ、深刻げな暗い顔で、色男気取りでノソノソしてんじゃないわよ、さっさと撃っておしまいなさい、煮え切らないわね、まったくもう!


双方、のーっとした大きな長い鼻が目立つ顔である

おかしいのは、ルーカスとCIAの女スパイ、サラの顔が何となく似ていることだ。お互いにのこーっと長い大きな鼻をして、縦長ひし形の顔に三角形の目。長い鼻の先でつつき合っているように見えるキス。似たもの同志で惹かれ合っちゃったってわけなのかどうなのか。(笑)
お互い、後ろに厄介なものを沢山引き摺っている立場だというのに、人並みにウジャウジャ恋愛ごっこなんぞしている場合じゃないだろうに。ハタ迷惑な。ロスが脚を撃たなきゃまた取り逃がしていたところである。尋問も、殆ど尋問になっていないので業をにやしたロスは「私が尋問する。私は容赦しないわ」とルーカスのデクノボウっぷりに呆れ顔になる。一方のサラはロスを「欲求不満のサイコ女」と決めつける。ロスがサラをキリキリと尋問するシーンが観たかった気もする。ヤッチマイナ。


なんだかよく似た顔つきだ

***
シーズン8のロスにはシーズン7のアダムの爆死に続いて悲しい出来事が待っていた。ある事件現場で、かつて愛するアダムがスカウトしてきた若くて美人の有望株である同僚ジョーに、ロスの撃った銃の弾丸が犯人を貫通してめり込んでしまったのである。何を思うヒマもなく、ジョーは床に崩れ、若い身空でこの世を去った。なぜ自分が死ななければならないのか分らない、という顔で…。不可抗力で致し方なかったとはいえ、ロスはまたしても近しい同僚を失ってしまったのである。しかも、今度は自らの撃った弾で…。スパイ稼業は辛い。あまりに辛い事が多すぎて心が麻痺してしまいそうだけれど、人間だから木石にはなれない。ロスは苦悩を抱えつつも、待ったなしに発生するめまぐるしい任務にまい進してきたのだが…。



シーズン8では途中から出てきた「ナイチンゲール」という組織がイマイチどういうものなのかよく分からなかった。CIAが内部分裂している、その一方の過激な集団なのか?それにしては各国の枢要なポジションに「ナイチンゲール」のメンバーが入り込んでいる、という感じなので、CIAが部分的に絡んだ一種の国際秘密結社なのか?うーむ、実体がよく分らない。テンポがいいのは結構だけれど、スピード感を大事にするあまりに、展開が早すぎて説明をすっ飛ばして進んで行ってしまうので、もうちょっと説明しないと分りにくいわよ、もう!と何度も思った。
ハリーとコンビネーションの良かった前内相は、「ナイチンゲール」の陰謀でスキャンダルをでっち上げられて引き摺り下ろされ、代わりに少壮政治家の、まだ若造のような内相が就任する。この新内相に、前述した通りトビアス・メンジーズが扮していて、出てきた時からなんだか裏のありそうな怪しい奴じゃあるまいか、という気配を醸し出している。


ちょっと爽やかな笑顔をみせたかと思うと胡散臭い表情になるメンジーズ

トビアス・メンジーズの独特の風貌が活かされた役であるといえる。この人を「カジノ・ロワイヤル」のMの秘書役で初めて観た時には、あまりイヤミのない顔で、ひよわな頭脳派のお坊ちゃん職員て感じだったのだけど、途中からどんどん顔にアクが出てきて、腹にイチモツありそうな雰囲気が持ち味になった。でも100%の悪というにはちょっと繊細だったり、気弱だったり、マザコンだったり、ファザコンだったりしちゃう男、というのが似合っている。「ROME」でも、周囲や母親からなんのかのとそそのかされてカエサル暗殺を企て、元老院で止めを刺したものの、手が震えて止まらないブルートゥスをそれらしく演じていた。今回は、自分を受け入れてくれないハリーについて、なかなか認めてくれない厳しい父親を思い出した、なんて、ロスに述懐したりする。シーズン8最終回では、この若い内相が自分の内面をちらっとロスに覗かせたりするシーンがなかなか良かった。誠実なのか裏があるのか分らずグレイな存在だった新内相はどうやら誠実な青年政治家だったようなのだが…。全編緊迫して凄いスピード感で進んで行く話の中に、そういうシーンもたくみに盛り込んでいるのは、毎度のことながら脚本が上手いのだな、と思う。思うけれども「ナイチンゲール」については説明少なすぎである。

ホテルに仕掛けられた爆弾が爆発する前にホテルからパキスタン大統領と新内相を無事に救いだせるのか、というクライマックスはさすがに手に汗握る緊張感だが、あと残り2分なんていうところで、幾ら何でも大の男をひっかついで5Fからホテルの外に避難するなんてムリだろうよ、と思ってしまった。が、とりあえずルーカスは脱出し、ロスは唸りながら体の動かない内相を引き摺って行くのだが…さしもの鉄の女も、全身の力が抜けた大の男をすいすいと引き摺って動く事はできない。獣のように唸るロスだが、刻々とタイムアップは近づいていた。そして…。というわけで、相変わらずシーズンの幕切れはサスペンデッドな展開で終了。一体ロスと内相はどうなったのか???というところだが、まぁ、まず、あれでは誰一人助かるまい。新内相は、ハリーの要請で(伝えたのはロス)ガセの暗号を大統領に渡すためにホテルを訪れて奇禍に遭った。と、いうことは、新内相が爆死したのなら、それは間接的にハリーの(またはルースの)猜疑心が招いた死であるとも言える。そしてロスは新内相と心中する形で爆死による殉職を遂げたのであろうか…。爆死による殉職、それは奇しくもアダムの最期と同じである。…それすらも愛なのか、ロス。




たまに綺麗に見える時もある

というわけでいつにも増してスリリングな展開のシーズン8最終話。最初に見た時は、なんか般若みたいな顔した女だなぁ、と思ったロスだけれど、頭の回転も速ければ走るのも早いし、大抵の男よりは俊敏で、何ものにも動じない鉄の女でありつつも、アダムだけは愛していた、という部分になにやら秘めた女心ちらりで、シーズン8ではちょっと綺麗に見える時も多かった。この先、シーズン9が放映されても見る事はないと思うけれど、FOX CRIMEでは過去のシーズンが何回も再放送されているので、ロスがMI-5にどうして入ってきたのか(確か元はMI-6のエージェントだったと思うけれど)、アダムとの関係性も含めて、機会があれば遡って観てみようかしらん、などと思っている。

コメント

  • 2011/11/29 (Tue) 19:55

    kikiさん、私も録画しておいたのをさっき見たばかり。シーズンの終わりっていつもこんな感じで終わるからちょっと待ってよ!なんですよね、これじゃあロスは無理かなあ。
    でもちょっとルーカスとサラの顔は似てませんことよ。似てるのはあの大きな鼻だけで、顔はルーカスの方が小さいと思うし。
    だいたい私はこの女優さん好きな顔ではないので、さっさといなくなってくれないものかと思っていました。
    でもこれでみるとリチャードってあんまり演技上手い!って感じがしないですわね。役柄のせいなのかどうなのか分からないけど。他ではそんなに思ったことないんだけれどね~。
    ところで、イギリスではついにSpooks終わったらしいですね。シーズン10で終わりかな。マシューも最後にちらっと出たみたいですよ。まあ、ここまで見たし、最後までおつきあいしようかなと思っている私です(ってアダム分は完全抜かしてますけどねえ)。

  • 2011/11/29 (Tue) 23:23

    Sophieさんもご覧になったのねん。ロスは爆死で殉職のようですわ。シーズン9の1話目冒頭には、ロスの葬式シーンがあるそうです。(IMDbでシーズン9#1の梗概を読んだらそう書いてあった)そして、シーズン10で遂に終了なのね。これを続けていくのは、プロデューサーも脚本家も演出家も俳優もかなり大変だったろうと思うものね。面白いけど。シーズン10までよくネタ切れにならずにもったな、とも思いますね。まぁ頃合のところで終了となったんじゃないかしらん。
    ルーカスとサラは似てないかしら。ふほほ。きっとなんらかの抗議はあるだろうと思ってはおりましてよ。ワタシの目には同じ種類の顔にしか見えぬのだけど、ファンの目からは違うのね、きっと。ワタシはアーミテイジ氏の顔や雰囲気がどうも苦手でざますのよね。マシューはいかにもあなたが好きそうだけど、なぜこのじとーっと暗い顔つきのアーミテイジ氏がお好みなのかよく分らないでごじゃるわ。こういうタイプは好きじゃなさそうにお見受け致すのだけど。どこがお気に召してるの?演技力ある?やはり顔かしら。まぁ、端正といえば端正ではありまするけど。けどねぇ…。
    で、Spooks、最後まで付き合うのねん。ワタシはあまりちゃんと観てなかった5~6シーズンあたりを折々チェックしようかしらん。別にペンリー=ジョーンズのファンじゃないけど、アダムの出たシーズンは内容的にもポジション的にもSpooksの中核シーズンってことになるような気が致しまするわ。なんというか、中興の祖、みたいなね(笑)

  • 2012/03/14 (Wed) 01:16

    Kikiさま、
    これがあって助かりました。シーズン8の最終話の内容、すっかり忘れてシーズン9の第一話を見て、しかも冒頭4分欠けてしまったので、ええっと、ロズって最後に何があったんだったっけ状態でした。それでもって新しい内相が出てきたんですね。アダムが爆死したに違いない場面はよく覚えているのですが。もう終わりが近いのは残念ですが、ハリーがやめたくなるのもわかります。しかし、ハリーってSir Harryって呼ばれるのが似合う、イギリスらしい名前なんでしょうね。ハリー・ポッターさんという人も出ましたしね・・・。

  • 2012/03/15 (Thu) 00:19

    pobbitさん
    記事がお役に立ってよかったです。FOX CRIMEで観ておられるんでしたら、まだ何度かシーズン9#1は放映すると思いますが、冒頭のところで小返しにシーズン8#8の梗概をさくっと入れてあります。それから爆死したロスの葬儀シーンへと移ります。
    若い新内相がシーズン8でロスと共に爆死したので、今回はまたも内相が変わり(今度は太った爺さん)ハリーが新内相を嫌ってる様子なのがハハハという感じです。けっこう好き嫌い激しいですね。そして、ハリーもあれだけ立て続けに部下の葬式に立ち会うとさすがに厭世的にもなってしまいますわね。「ハリー」というのはヘンリーの愛称だったりするようですね。
    昨年秋は観る気のなかったシーズン9も、一応ここまで来たら見届けようかと思っています。中盤ぐらいで一度シーズン9のレビューを書くつもりです。…にしてもルーカスってのは秘密とウソだらけの胡散臭い男ですねぇ(笑)

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