Sherlock 「A Scandal in Belgravia」をDVDにて観賞

-Love is a dangerous disadvantage-



予想されたごとく、UKからこの週末にSeries2のDVDが到着。本日はあちこちセリフをチェックしつつ再観賞。ワタシったら字幕なしでもけっこう聞き取れていたなぁ、なんて自画自賛しつつ、字幕を読んでも、う~ん、結局どういう事?なんて部分もあったりなかったり…。でも確実にここ数年で聞き取りは上達したかもしれません。仕事でちょこっと英語を使うからという事もあるけれど、これはひとえに英米の映画やドラマを日々観ているという事が大きいのかも。好きな映画やドラマを見ながらいつの間にか聞き取りもちょこっと上達しているというのは趣味と実益が叶って一石二鳥。ふほふほ。…と、いうわけで、またもSherlock記事なので、ご興味のない方にはすみませんが、今月はワタシ的に「Sherlock月間」なのでご了承ください。今回は、DVDを購入した方はもうご覧になっただろうので、かなりネタバレがあります。知りたくない方は読まないでください。
また、「Sherlock」は本当に面白いので、昨年夏の放映を見逃した方は日本でSeries1のDVDが出たら是非観賞される事をお勧めします。Series2についても、そのうち日本で吹替え版が放映されるかもしれないので、その時は是非ともお見逃しなく。

さて。
ワトソン君のブログが人気ブログになったお陰で、一般の依頼人が221Bを訪れるようになっている、というのは前にも書いたけれども、前回書かなかった面白いやりとりで、「一体誰が君のブログなんか読むんだ?」と訊くシャーロックに「じゃあ一体、僕らの依頼人はどこから来ると思うんだ?」とワトソン。「僕もホームページを持っているからな」とシャーロックが言うと、「君が240種類のタバコの灰の違いについてホームページで並べ立てたところで、そんなもん誰が読むんだ。誰も興味ないよ」とワトソンに一刀両断にプライドを粉砕され、怒ったシャーロックが遺体の検証を途中でほっぽり出して帰ってしまうシーンに大笑い。ワトソン君たら、シャーロックのエベレストより高いプライドを傷つけちゃって。いけないわね、チッチッチ。


君のページなんか誰も読まない、と言われてムッカ~~!ときたシャーロック そりゃ怒るよね

その後日、解決できなかった事件についてブログに記述しているワトソンに横合いから「ダメ、ダメ、ダメだ。解決できなかった事件なんか書くな」と抗議するシャーロックに、ワトソンは澄まして「みんな、君の人間的な側面を知りたがってるんだよ」と言う。「なぜ?」と訊くシャーロックに、「興味があるのさ」とワトソン。ここで、ワトソンのブログが過去8時間で1895ヒットをカウントしている事を知らされるシャーロック。「ここにこそ君がいるんだシャーロック。240種類のタバコの灰にじゃないぜ」とワトソンに言われ、シャーロックがボソっと「243種類だ」と言い返すのも可愛い。
この部分は、原作でシャーロックがしばしばワトソンの事件の扱い方が、事実を客観的に記述するのではなく、読み物として面白くしようとしていると文句をつけ、のちに自分で書いてみたら上手く書けなかったりするというあたりを面白くフィーチュアしているのだろう。

「A Scandal in Belgravia」で、もっとも聞き取りが困難だったのは、あの"Bond Air"についてシャーロックが早口でまくしたてるシーンですね。あれを全てしかと聞き取るのはネイティヴじゃないとムリじゃないかしらん。でも、細かいところでちゃんと聴きとれなかったセリフを、DVDで確認して味わいが深まった部分が他にもあれこれとあります。たとえば、アイリーンの住いを訪れ、火災報知器をならして隠し金庫のありかを確認したシャーロックが、途中でCIAに乱入され、金庫を開けなければワトソン君を撃つと脅されつつ、見事に6桁のロック解除ナンバーを推理し、金庫を開けるシーン。金庫を開けたところでシャーロックが"Vatican cameos!"と叫ぶ。聞き取れなかったので字幕で確認したかったセリフですが、これはどうやら頭を低く下げろ(要はひれ伏せというようなニュアンスかしらん)、という事だろうと思われます。ここからの立ち回りがスローモーションかつ時折ストップモーションになってなかなかカッチョいい。サイレンサー付きの銃をCIAから奪って、シャキーンとシャーロックが腕を伸ばすシーンなんて、決めるところは決めるわね、とニヤニヤします。アイリーン・アドラーが修羅場を渡ってきた女であることも、この立ち回りシーンで一層分かるようになってますね。うふふん。ワトソン君なんか一人で床を這いずりまわって何やってたんだか…。



それにしても、なんでシャーロックは金庫のキー・コードが分ったのだろうと思っていたのだけど、それは、その後シャーロックを鞭打って命とも言える携帯を奪い返したアイリーンが立ち去り際に言う一言を聞き取れなかったから。彼女は「彼はどこを見るべきかちゃんと分かっていたのよ」とワトソン君に言う。「何のことだ?」と怪訝な顔のワトソン君に、「金庫のキーコードのことよ。 …私から言っていいかしら?」とシャーロックに言ったあとのセリフ、"My Measurements"が聞き取れなかったんですね。これは「私のスリーサイズよ」ということで、要は裸で現れたアイリーンのスリーサイズを目測でちゃんと計っていたシャーロックが、金庫のテンキーを見て、各キーの使用頻度等からも考えて、6桁のコードは彼女のようなタイプの人間が設定しそうな事として、彼女のスリーサイズであろうと推理する(金庫の前で、生年月日じゃないな、というシーンがある)。そして、見事にそのサイズを当て、ロックを解除して金庫を開けた、というわけ。観察の達人・シャーロックならではの鮮やかなお手並みですね。彼は他人のちょっとした体重の増減を誤差500g程度(もっと少ないかな)で一目で見抜く眼力の持ち主なので、いかに女に興味がなかろうとも(興味を持たないようにしているだけで本当は興味があるのかも)、アイリーンのスリーサイズもちゃんと目測しているわけですね。涼しい顔して、見るとこは見てるのね、シャーロック。ふほほほほ。ちなみに、私事で恐縮ですが、ワタシも他人の身長と体重を目測するのは得意です。けっこう当りますのよ。逆に自分の体重なんぞを人に当てられるのは絶対に嫌なんだけどね。ほほほほ。


"My Measurements"

このエピソードはふんだんに見せ場があるので、どのシーンも目が離せないのだけど、自分の死を偽装したアイリーンがシャーロックに預けた携帯を取り戻す為にワトソン君を呼び出すシーンも良いし、顔を潰されたアイリーンとおぼしき遺体をモルグで確認する際、顔ではなく下半身を見て「彼女だ」と認定するシャーロックにモリーが「なんで顔以外の部分でわかるの?」とショックを受けるシーン、それに続く、いつになく弟に寄り添った兄が「クリスマスだからな」と禁煙中の弟に煙草を1本差し出すシーンも良い。また、このエピソードではシャーロックとワトソン君がいかにハドソンさんを母のように大事に思っているか、ということも折々伝わってきて微笑ましかった。

シャーロックとアイリーンのシーンでは、生きていたアイリーンがシャーロックの元を訪れ、夜、暖炉の前で2人だけで会話するシーンがなかなかロマンティックだ。221Bでシャーロックとアイリーンは2人きりである。2時間前にワトソン君は出かけてしまっている。アイリーンはこれまでにも事あるごとにメールで"Let's have dinner"とシャーロックに誘いをかけてきたのだが、今夜は面と向かって"Let's have dinner"と囁く。シャーロックは「なぜ、空腹でもないのに夕食をとらなければならないんだ?」と問う。アイリーンは椅子を立って、シャーロックの前に屈み、椅子の肘掛に置かれた彼の手の上に自分の手を重ねている。「もし世界が終わりを迎え、今夜が最後の夜だったとしたら、あなたは私と夕食をしたためたくはないかしら?」2人の顔はもう、接吻せんばかりに近い。シャーロックの手はいつしかアイリーンの手の上にポジションを変えている。けれどそこで無粋な(もとい、無邪気な)ハドソンさんの声がシャーロックを呼ぶ。またしてもマイクロフトからの使者がシャーロックを拉致しに現れたのだ。



空港に連れていかれたシャーロックは、18時半にヒースローを飛び立つはずだった飛行機の中で、芝居がかった様子で立っているマイクロフトから、長年かけて計画した作戦が1つのメールで水の泡になったという怨嗟を聞かされる。アイリーンの巧みな誘導で、アイリーンの携帯に格納されたBond Air関連のデータの暗号をシャーロックが解いた事で、兄の苦心惨憺の作戦はオジャンになったのだ。その場にアイリーンが現れ、「話し合いましょう、ホームズさん」と言う。「僕も話したい。まだクリアになっていない事がある」とシャーロックが応じると「あなたじゃないわ、ジュニア。あなたはもういいの」とアイリーンに軽くいなされる。



その後、アイリーンは「保険」の携帯に蓄積された情報や写真をちらつかせて、マイクロフトに自分の身の保全のための要求を突きつける。マイクロフトは彼女の申し出を受ける以外に手がない。アイリーンはコンサルタント犯罪者・モリアーティから多くのアドバイスを受けたと得意げに言う。「彼のアドバイスを貰わなかったらこんなに上手くはいかなかったわ。彼には色々教えてもらったわ。殊にホームズ兄弟との遊び方をね」などと言ってしまう。それまで少し沈み気味にアイリーンとマイクロフトのやり取りを聞いていたシャーロックは、彼女がモリアーティの名を出した途端に表情を変える。「彼があなたがたをなんて呼んでいたかわかる?アイスマン(マイクロフト)と童貞(シャーロック)よ」などと調子に乗るアイリーンだが、モリアーティの名が出た途端、シャーロックは覚醒し、反撃に転じる。



「このゲームは少し手が混みすぎていた。そして君はそれを楽しみすぎたんだ」
「私が本気であなたに関心を持ったとでも思ったの?なぜ?おかしな帽子を被った賢い探偵だからかしら?」
嘲るように言うアイリーンに、シャーロックは近づき、彼女の手を取ってその耳元で囁く。
「違う。僕が君の脈を取ったからだ」
そう、少し前に暖炉の傍で、シャーロックは彼女の手を取りなおしたのだ。
「君の脈拍は上昇していた」

「僕はつねづね思っていた。愛は不利な立場を招く危険なものだと」
「私が何を言ったとしても本気じゃないわ。私はゲームをしていただけよ」
「そうだな。でも、それも終わりだ」

シャーロックはアイリーンの携帯にパスワードを打ち込む。そして示される、あの携帯のパスワード。ロックは解除され、携帯はマイクロフトに手渡される。

思うに、アイリーンがモリアーティの名を出してシャーロックをからかうような事を言わなければ、彼もここまで徹底的に彼女を打ち負かしはしなかったのではなかろうか。彼女はゲーム感覚で不用意にシャーロックのプライドを傷つけたのである。それは許されない振舞いだった。シャーロックは彼女に哀願させたあげくに「夕食には行かれない」と冷たく言い放って立ち去る。彼にしては珍しく女に幻惑され、振り回されていたように見えつつも、プライドを傷つけられたまま彼が敗退することなどありえない。最後は鮮やかな逆転勝利で締めくくるのだ。そして…。

マイクロフトとワトソンが221Bの下のカフェでシャーロックとアイリーンについて語り合うラスト間近のシーン。
「彼女とは二度と会えないだろう」というマイクロフトに、「だから?シャーロックにとってはそんな事どうでもいいでしょう。彼は、しまいには彼女を軽蔑していた。彼女を名前で呼びもしない。あの女(The Woman)としか呼ばない」
「それは嫌悪からかな、それとも敬意か?」

彼の心のうちを推し量る事など、我々にできるかね?というマイクロフトに、分らない、とワトソンは答える。私もだ、と兄も言う。
まぁ、とにかく、二度と彼女に会えなくても別に問題はないですよ、というワトソンに、私もそう思う。だから彼に告げる事にしたんだ、と兄はある事実をワトソンに話し、君から弟に言ってくれ、と頼む。マイクロフトは、いつもしんどい場面では自分は逃げてワトソンにその役目を押し付けるのである。ズルい。



…原作では、シャーロック・ホームズがずっと持っていたのはボヘミア王が所持していたのを譲り受けたアイリーンの写真なのだが、「A Scandal in Belgravia」では、シャーロックは彼女の命とも言える携帯-中身はもはやすっかり抜き取られて空になっているのだけれど-を手元に置くのである。それはある意味、彼女本人よりも彼女そのものであるとも言える彼女の所持品だ。どうでもいいような顔をしながら、その携帯だけは持っていたいというシャーロックをじっとみつめるワトソン。
かくして彼女は彼の内部で永遠の女性になったのだ。アイリーン・アドラーではなく、"The Woman"として。

いやもう、これはとにかく面白かった。文句のつけようのないクォリティだった。
そして久々に「カジノ・ロワイヤル」を観た時以来の、男女の間のピリリと電流の走るような関係性を描ききったドラマの醍醐味を感じた。

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コメント

  • 2012/01/30 (Mon) 16:01

    最近kikiさんが書いているSherlock関連の記事、私はまだSeries2を見ていないのでずっとパスしっぱなしでした。これも残念ながらまだ読めないわ~、DVDをあちらから買う・・・ほどでもないから私はそのうちその他の方法で見る事にいたします。
    でもとっても面白いようですねん、楽しみ楽しみ。
    最初の方だけちらっと読んだけど、やはり好きこそものの上手なれですね。カンバーバッチくんの早口英語を随分わかっていたなんて、すごいじゃないですか。言語は場数だからやっぱり習うより慣れろかな。普段使わないと錆びてくるしね、その点kikiさんは趣味だけでこんなに向上してるんだもの~。すごいわね。

  • 2012/01/31 (Tue) 01:10

    そうね~。いまの段階で、UK以外の地域でSeries2を見ている人はあまり多くはないかもですね。海外取り寄せはやりたくないんだけど、Series1さえ日本版DVDも再放送もいつになるやら分らないという有様だし、ましてやSeries2なんか一体いつの事かしらんと思われるので、久々にUKからとりよせました。UK版、安いしね。そしてSeries2は1よりも更にぐっと面白くなってますわよ。お楽しみに。
    で、英語の聞き取りは、やはり3年前から仕事でも英語を使う機会が増えてきて、慣用句で埋めつくされているにしても英文メールのやりとりは結構日常的にしているから、そういう事も幾らか影響してるかもですわ。他の事(書く、しゃべる)はともかく聞き取りはワタシなりに幾らかマシになったかなと思います。でも、さすがにバッチ君のセリフは、普通の速度で話している部分ならどうにか聞き取れるけど、あのマシンガントークの部分はムリよ。全然ムリ。?????って感じ。でも全体的には、字幕なしでもおおよそのところは聞き取っていたかな、と思います。字幕を出すと細かい部分まで分って更に面白いけれどね(笑)
    話変わるけど、FOX CRIMEでMI-5シーズン9を放映するのはいつになるのかしらね。FOXでMI-5がダーダー流れていないと、なんとはなしに物足りない心持ちがするような、しないような、微妙な感じですわ。ふほほ。

  • 2012/01/31 (Tue) 14:15

    はじめまして
    sherlock2の感想楽しく読ませていただきました!
    私もリッチー版ホームズが好きでないため、昨年秋のNHK放送も微妙そう…と思っていたのですが、こちらは一話からどっぷりハマってしまい、本国からBDを取り寄せてしまいました。
    英語の理解力が低いので、こちらの感想を参考に、そういう意味だったのか!と新たな発見の連続です。

    噂の段階ですが、日本では今秋にシリーズ2があるようですね。
    この3月にはリッチー版のホームズ2が日本公開されるようで、今年はホームズやシャーロックという言葉を目にする機会が多そうですね。

  • 2012/01/31 (Tue) 22:08


    もいもいさん 初めまして。
    やはりガイ・リッチーの解釈にはちょっと首を傾げますよね。あれはどこから見てもホームズじゃないもの。そして、やはり「Sherlock」をUKからお取り寄せされたのですね。ふほほ。安い上に、こんなに早く出るなら、日本放映をいらいら待つより買った方がすっきりしますよね。でも、ワタシの感想を参考にされるのは危険かもしれません(笑)「Vatican Cameos!」のところなんか当て推量ですし。ふほほ。でも、1よりも2の方がさらに面白味を増してますね。本当に満足度120%でした。Series3はどういう展開にしていくのか、本当に楽しみです。…とまぁ、先走っていてもナンなので現状に立ち戻って、2の日本放映は秋ごろですか。去年のように夏の終わりかな、と思っていましたが、ともあれ今年中には放映されそうですね。手元に英語版があるから、NHKで放映されたら、おとなしく日本語版を録画しておくとしましょうかしらん。ともあれ、今後も「Sherlock」を楽しんで参りましょう。また、いつでも遊びに来てください。

  • 2012/02/01 (Wed) 19:31

    はじめまして。いつもkikiさんの書き物、楽しみにしています。
    この度、ワタシめも1,2シーズンをukから買い、シャーロックにはまり込んで抜け出せません。(こちらは2月も「シャーロック」月間になりそうです)

    放送は1シーズンの2,3話を吹き替えで一度見たきりとなっていたのですが、やはりカンバーバッチ自身の声は、大きな魅力ですね。彼の声恋しさに、調子にのってホームズもののオーディオブックを1本購入してしまいましたが、こちらのカンバーバッチは全編デビット・ニーブンをイメージしてしまうようなトーンでした。やはり「シャーロック」では、彼の声音の幅の広さとエロキューションの妙がもれなく楽しめると思います。
    2シーズン目第1話のアイリーン・アドラーとの結末は、ワタシとしてはやり過ぎな気がしました。衝撃的なシーズンの幕開けには違いありませんでしたが。(NHK的に衝撃的過ぎるってこたぁないですよね)
    次のシーズンは年内に放送されるという記事を見たような気がするのですが、年に1回でもいいからまだしばらく数年は続けて欲しいですね。
    このモリアーティも大好きですよ。また出てきてくんないかなぁと思ったりしています。

  • 2012/02/02 (Thu) 00:05

    pataさん 初めまして。いつも読んで下さってありがとうございます。
    pataさんもやはりUKから取り寄せされたんですね。そしてはまり込んでなかなか抜け出せない、と。確かにね~。これはハマリます。ワタシ的にも久々のハマリ物です。2月は色々と楽しみな映画があるのでSherlock漬けという感じでもなくなりそうですが、そうでなければ2月もSherlock月間だったかもしれません(笑)
    バッチ君は本当に声とエロキューションが抜群に魅力的ですよね。(オーディオブックも購入されたんですね)でもあのルックスもやっぱりなかなか良いな、と最近思います。ムーンストーン・アイズ、と何かに書かれていたけど、薄いグリーンの瞳がこれまた、ね。Sherlockでは、我儘できかん坊でやんちゃ小僧みたいな雰囲気もあって、そのへんがまたかわゆいな、と思ったリしてます。シャーロックは時折、普段のクールさと裏腹に、ウソ涙を流して変な小芝居をしたりしますよね。そういう豹変ぶりも楽しいですね。毎回受けてます。
    アイリーン・アドラーとの結末はやりすぎな感じがありますか?ワタシはシビアだけど、ナイスだなと思いました。アイリーンのような生き方は、ああいう終わり方も覚悟しなければならない、危うい性質を内包してますよね。その現実のシビアさを掬い上げるためにシャーロックの願望的なイマジネーションが差し挟まれたのかな、と思います。そして、Series3はUKで年内に放映されるんですか。それじゃ秋ぐらいかな。シャーロックのエピソードはトレードマークのコートを着るために、常に寒い時期ですよね。夏のシャーロックってあまり想像できない感じ(笑)夏でもコート着てたりして。
    モリアーティについても、何か含みを残しているというか、あのままじゃないんではなかろうか、という気がしてなりませんが、どうなんでしょうね。そのへんもどうするのか、色々と楽しみですね。Series5ぐらいまで作られるんじゃないかしらん、と予想してるんですが、どうなりますかしらん。

  • 2012/02/02 (Thu) 23:24

    いえいえ、何度でもどうぞ。コメントは大歓迎ですよ~。
    あの結末については、視聴者がどちらでも好きな方で解釈してください、という事じゃないかと思うんですね。だから、どちらの可能性もあると思いますが、ワタシ的には、ラストのあれはシャーロックのファンタジー(希望的幻想)じゃなかろうか、という解釈です。マイクロフトも、今回は徹底的に調査した、と言っているし。第一、カラチまで行って帰ってとやっていたら、ワトソン君が全く気づかないってことはなさそうな…。

    そうそう、「つぐない」に出ていたバッチ君を見て、あれが我々のシャーロックだ、と目をつけたプロデューサーの眼力は確かですね。マーク・ゲイティスの奥さんが目星をつけていたんでしたっけね。今回はシャーロックの人間性が増しているところがポイントだ、とモファットが語っていたけど、その点でも十分に堪能できましたね。Series3では何をテーマにするのかな。いずれにしてもSeriesが進めば進むほど、脚本を書くのは苦しい作業になるんじゃないかと思われます。頑張って欲しいですね。

    2人ともすっかり売れっ子になったし、何しろマーティンはホビットでかなりのスケジュールを取られるだろうので、2人のスケジュールを合わせて、更に脚本もバッチリと仕上ってから、となると、なかなか調整が難しい事になりそうですね。別に年内になんて頑張らなくても、来年、次のシリーズが観られればいいんじゃないかと思います。

    同じテーマで何度コメントをいただいても全く無問題ですので、どんどんどうぞ。2月もまだ少しシャーロック記事を書くかもしれません。ちょっと書きたい事がうろうろと湧いてきているので。ふほほ。

  • 2012/02/04 (Sat) 00:58

    初めまして。コメントありがとうございます。そうそう。分らない単語が出てくると、DVDをいちいち止めつつ確認しながら進まなくちゃならないのが面倒ですが、それも味ということで。ワタシはあのラストはイマジネーションだろうと思います。多分ね。ただ、アイリーンが最初に死を偽装した時には、騙されてやったのではなく本当に死んだと思ったんじゃないかとワタシは思うんですが…。打ちひしがれようがただ事じゃなかったし、一度は真面目に死んだと思ったんじゃないかと。「この携帯を手放す時は私の命が終わる時よ」というような事をアイリーンが言っていて、その携帯が送られてきたので、すわ!と思って兄に電話しましたね。顔では確認できず別の場所で確認したのは、それが独特なシェイプをしていたからではないか、とワタシは推察するのですが、ともかく、騙されてやったというより一度は死を信じたのではないかと思います。多分に疑いつつも。そこで一度彼女の死のショックというものを体験していたので、のちに本当にそれが起きても内側に吸収することができたのではないか、と。
    ワトソン君がハドソンさんにシャーロックの過去にガールフレンドまたはボーイフレンドがいたのかについて尋ねるシーンは、かわいいですね。彼はそもそもの最初から自分はゲイじゃないけれども、シャーロックについてはゲイとかバイの可能性はあると思っているような感じで、Series1の1話目でも、ガールフレンドか、ボーイフレンドはいないの?どっちでも僕は全然構わないぜ、と言ってますね。
    Series2は1よりもヘビーですね。第1話の「女」と第3話の「滝」が重量級で、いずれも死の影がエピソードを覆っているのだけど、それに挟まれた2話目の「犬」はSeries1の延長ともいうべきテイストで、笑わせつつも時にシリアスで、当初は「女」と「滝」が圧倒的なので霞んで見えましたが、それらを堪能したあとで、再度「犬」を見たら、とても愛すべき作品だな、という印象になりました。「女」と「滝」が重いので、気分転換の意味でも、軽やかな「犬」が挟まれているのは正解かもしれません。ワトソンのブロマンス、ひしと感じましたね。シャーロックのワトソンへのブロマンスも、とても感じたけれども。それにしても、いかに敵を欺くにはまず味方からといっても、3話目のラストはワトソン君に対して些か過酷ですわね。目の前であんな事されたら生涯のトラウマになっちゃうかもしれないのだし…。

  • 2012/02/04 (Sat) 13:14

    お返事ありがとうございます。そうですね、やっぱり一度は、本気で信じたのかも・・メンタル面は、ナイーブな子供のような彼ですから、あの落ち込みようはうなづけます。だから、偽装だとはっきりわかって、ハドスンさん救った後、ハドスンさんの冷蔵庫から出して久々に食べ物口にしてましたもんね。「独特なシェイプ」って、kikiさんさすが~~!あるいは下半身にほくろとか痣とか?全裸で登場したのは重要な伏線だったのですね。いろいろと細かく演出してあるので何度見ても新しい発見がありそう~~~。ワトスンはゲイじゃないけど、明らかに妬いてましたね。あの気持ち、わかります(笑)。あと、「ピンク」で自分をソシオパスと言ってましたが、「犬」で、レストレードとジョンが、「いつもの面子が揃うと安心するんだ、彼、アスペルガーだから・・・」と話してるシーンがあって、二人ともよくわかってるんだと、また、さりげなくこんな台詞入れるイギリスのドラマの深さ(日本のドラマだとこうはいきません、アスペルガーの認知度低いし)に感心しました。3人がシャーロックにとって何より大切な人、というのが描写されてるのもいいですね(レストレードってそうなんだ?)。モリーやお兄ちゃんも大事なんですけど、この二人はラストの偽装工作の協力者っぽいですね。道を歩きながら、ついついラストのトリックをない頭で考えてしまったりして、すっかりシャーロック祭り状態です。

    ネタばれ満載のコメントなので、kikiさんのご判断で削除してくださっても構いません。まわりに昨夏の放送見たひとがおらず、再放送もないので、語る相手がいないのでついつい。またシャーロック記事お待ちしてます!

  • 2012/02/04 (Sat) 22:14

    rosarindさん こんばんは。

    >ハドスンさんの冷蔵庫から出して久々に食べ物口にして
    確かにそうですね。あれは彼にとって久々の食べ物だったんですよね。それまで何も食べなかったんだから。それがスイーツっぽいものだというのがシャーロックらしい、というか。ワトソン君はあまり甘い物を好まない感じだけれど、シャーロックは「頭脳労働」が激しいせいかして、珈琲にも砂糖は2つ入れるし、けっこう甘い物好きそうですよね。

    よく出来た映画やドラマって何度見ても新しい発見があって、なんだか飽きないというか、楽しいというか、色々な側面から深掘りできるように作られてますよね。謎を残したりね。
    そうそう、ワトソン君はシャーロックへのアイリーンのメールの数をカウントしていたり、生きていたアイリーンに対して、ちょっと感情的になったりして、けっこう嫉妬してましたねぇ。あらあらワトソン君たら、自分以外にシャーロックに強い影響力を持つ人間が現れるのは面白くなかったりするのね、なんて。ふほほほ。

    そうそう、今日はSeries2で唯一残っていたエピソード「犬」について記事を書いたので、その中にアスペルガーの部分も書きこんだところだったんですよ。タイムリー(笑)警部もワトソンも、シャーロックについては厄介だけど憎めない奴、と思っているのがよく出てますね。

    そうですね。モリーと兄貴は、3話目のラストの工作に加担してますね、おそらく。死んだ事になっているシャーロックが行方をくらましている間、資金的な援助などを兄がしていた、というくだりが原作にもちょろっとあるようなので、次はちょろっとそういう部分も語られたりするかもしれませんね。いよいよ和解するのか?ホームズ兄弟。って別に、お互いに頼み事がある時は相手に我儘言い合って、実際のところけっこう依存しあってるじゃない、と思います。(笑)殊更に和解なんかしなくても、ね。

    これからも映画記事の合間に、書きたい事が浮かんできたらシャーロック記事は書こうと思ってますので、またいつでも遊びに来て、あれこれと語ってください。

  • 2012/02/05 (Sun) 23:06

    おかげさまで、やっと時間が取れて見れました。おもしろかったわ!アイリーンとの丁々発止のやりとりも、繰り出される言葉もおもしろくって(私が気に入ったのは"dominatrix" と"recreational scolding" 笑いました)脚本がほんとよく練れてますね。
    カンバーバッチ君は相変わらずシベリアンハスキーみたいな目をしてて、ほんと不思議な顔だわ~と今回もまた思う私です。今回はあの金庫前で結構いい動きをしていましたね。
    Bond Airが最初Bondi Airって言ってるように聞こえて、何のことか全然わからなかったんですが、やっと007だからなのか~とわかったり。
    あのマチェテみたいな大太刀のシーンで終わるのもよかったな。
    ちなみに、アイリーンの彼女、私的に駄作のBBC TVシリーズ「ロビンフッド」でリチャード・アーミティッジの妹役やってたのよね。やっぱり高慢チキみたいな感じの役柄で。ぴったりだったですね、今回も。

  • 2012/02/06 (Mon) 00:15

    Sophieさん
    これ、本当に脚本がよく出来てますね。それとカメラワークもいいし、音楽もいいし、まぁ、よく出来た作品というのは、やはり全ての要素が良いわけですね。バッチ君は不思議な顔だけど、どう転んでも育ちのいいお坊ちゃんらしい雰囲気が滲んでいるのが身上かな、と思うわ。基本的に品がいいものね。顔は些か長いけれど、目が良いし、口元が意外に可愛いのもけっこう気に入ってます。鼻も好きかな。でもやっぱり声とエロキューションだけど。(笑)で、007だからBondなんだな、というのは割に最初から分ったんだけど、1つのシーンの中でも聞き取れた部分と分からなかった部分が混ざっていたので、DVDで確認して、ところどころの穴が埋まったという感じです。
    アイリーン役の彼女は、TVシリーズ「ロビンフッド」に出てたのね。そういえば観たことないけどそんなドラマあったかも。彼女はTVドラマによく出ている人っぽいですね。ワタシは他の役では見た事ないけど、これでは適役だったと思うわ。コケットリーの出し方なども程よくて、役に合ってたと思います。ラストの大太刀のあれは妄想か現実かで意見が分かれてるわ(笑)

  • 2012/04/25 (Wed) 17:17

    初めまして。
    Sherlockにハマッっていて、いろんなサイトを読みまくってます。
    Vatican Cameosについてですが、いわゆる原作に出てきた『語られざる事件』のことで間違いないようですよ。
    シャーロックとしては、ジョンにだけ通じる言葉を使って彼に警告したかったのでああいう言葉を使ったのだと。バチカンのカメオ事件で何か似たような罠を見たのかもしれませんね。
    "Vatican Cameos!"の言葉に咄嗟に反応して頭を下げたのはジョンだけでしたからね。
    このシーン、いいですよね。三者三様で、かっこいいです。ジョンは情けなくも見えますけど、彼に銃を突きつけてた人物が撃たれてしまったので’大丈夫か’、と気にしてるんですよね。腐っても医者ですから。(腐ってないよね。ごめん)

    このドラマ、面白すぎて何度も繰り返し見て飽き飽きするぐらいなんですけど、でもまた見ちゃうんですよぉ。完全にSherlockedです。
    どのエピソードのリピ率が一番高いかというと、やっぱりこの「女」だと思います。
    Kikiさん仰るように、最初から最後まで見所満載で楽しいので。「滝」はつらすぎて流し見するには向かないのであんまり見ないかな…。見るのはちゃんと落ち着いて見られる時だけ。「犬」はあまり評判良くないみたいですけど、私は大好き。レストラード登場のところが特に最高。

    ところでこの作品がTV BAFTAのミニシリーズ作品賞にノミネートされなかったことにショックを受けてます。
    だってテクニカル部門で3部門、メインの俳優部門で3人もノミネートされてるんですよ!なのに作品賞にノミネートされないってどういうこと!?
    まあ前回取ってるから…ってことですか。
    カンバーバッチ氏には今回こそは取らせてあげたいです…が、難しいかも。
    助演男優賞にマーティン・フリーマンとアンドリュー・スコットが両方ノミネートされているのには感動しました。ああ、もうどっちにも取らせてあげたい。
    マーティンは前回もらってるから…でもシリーズ2の演技は本当に素晴らしかったからこのシリーズでもう一度取って欲しい気もする。
    アンドリュー・スコットの演技で一番驚かされたのはリチャード・ブルックとして登場したところでした。本気で一瞬信じそうになってしまったほど真に迫っていたので。
    あの時彼が一瞬ちらっとシャーロックにだけ見せたEvilな表情には鳥肌立ちました。
    この二人のうちどっちが取っても歓喜します。どっちでもいいけどどちらかにあげてください、って感じです。

  • 2012/04/25 (Wed) 23:13

    allyさん 初めまして。
    ハマリまくっておられるご様子。まぁ、これは面白いのでハマりますよね。間違いなく。
    "Vatican Cameos"についてですが、やはりそれが何を示すのか、という確実な答えはなくて、原作からの言葉を謎めかして持ってきて、ワトソン君への暗号として使ったという、脚本、演出上の遊びみたいなものだったんですね。それで、視聴者がそれってなんだ?なんだろう?と盛り上がってくれれば儲けモノ、みたいな事なわけでしょね。確かにあのシーンは音楽も撮影も俳優の動きもバッチリと決まってましたね。脚本がいいだけじゃなくて、演出も音楽も良いものね、このドラマ。
    まぁ、「滝」は繰り返し見るにはちょっとね。途中からずーんと重くなってくるのでね。「女」が一番見易いし、リピートしやすいし、どこから観ても面白いし、ちょっとここは飛ばしたい、というシーンがなくて、切れ目なく面白いですわね。しかも、あれはどういう意味だろう?とか、すぐには分らない、あるいは答えは特にないような謎を仕込んでおいて引っ張るし(笑) ロマンティックかつドラマティックな脚本と演出も良かったです。アイリーンを演じたララ・パルヴァーもハマリ役で良かったと思います。タカビーなようだけどお茶目で愛嬌もあるし、声がなかなかいいですね。「犬」は評判悪いのかしらん。まぁ、「女」と「滝」に挟まれてちょっと地味だけど、「犬」は「犬」なりに面白いし、かわいらしいシーンも沢山あって、愛蔵版のエピソードだな、という印象ですけどね。ワタシはよそのブログに行かないので(あまり興味なくて(笑))他の人がどんな事を書いているのか知らないんですけど、「犬」は「犬」でそれなりに良いと思っています。

    去年もBAFTAのノミネートや受賞結果についてなんやかんやとバッチ君関係のニュースに出てましたね。バッチ君は主演男優賞が獲れなかったんでしたっけ。マーティンが助演を獲ったんでしたね。今回の方がエピソードのグレードが高いのに、なんで作品賞にノミネートされなかったんでしょ。フシギですね。今年は、マーティンとアンドリュー・スコットと、双方ノミネートされているという事ですが、アンドリュー・スコットはなりきり演技でかなり凄かったと思うので、どちらか一方ということなら、ワタシはアンドリュー・スコットに1票、です。彼の造形したモリアーティ像は画期的だと思いますしね。演技も素晴らしかったし。マーティンも良かったけど、去年貰ってるから今年は、ね。 ともあれ、どちらかが受賞できるといいですね。

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