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「ボルジア 欲望の系譜」(BORGIA)

-戦場には神など存在しない-
2011年 仏/独 オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督



現在、IMAGICAで放映中の「ボルジア 欲望の系譜」。確か少し前までWOWOWでもボルジア家のドラマ(「ボルジア家 愛と欲望の教皇一族」)が放映されていたが、そちらはロドリーゴ・ボルジアをジェレミー・アイアンズが演じていて、監督陣もニール・ジョーダンにサイモン・セラン・ジョーンズなどビッグネームだが、WOWOWは現在契約していないので、ワタシはこれは未見。でもIMAGICAで放映中の「ボルジア」もかなり面白いし、出来としてはWOWOW放映版といい勝負ではないかと思われる。むしろロドリーゴを演じるジョン・ドーマンのアクの強さなど、キャスティング的にはIMAGICA放映版の方がイメージ通りなのではなかろうか。あの五欲の権化のようなロドリーゴには、ジェレミー・アイアンズではちょっとスマートすぎやしまいかという気がする。それにしても、2011年に競ってボルジア家ものが制作されたのは何故だろうか。興味深い。

「ボルジア 欲望の系譜」は、スペイン出身のロドリーゴ・ボルジアが枢機卿だった時期から始まる。聖職者でありながら愛人を囲い、子供を産ませ、またイタリア人ではない為に、何年イタリアに住んでいようとよそ者扱いをされつつも、権謀術数で枢機卿になり、虎視眈々と次期法王の座を狙う野望の権化のような男。そして時が至ると、手段を選ばず、僧官売買罪を犯してまでも法王の座に昇り詰める。このロドリーゴを演じるジョン・ドーマンが実にハマリ役。顔のアクの強さといい、体格の良さといい、全体に欲望と野心で充満している雰囲気といい、まさに申し分ない。このドラマで初めて見た俳優ではあるが、ジョン・ドーマンはまさに、イメージぴったりのロドリーゴだと思う。


このギラギラとくどい雰囲気 悪名高き肉食獣法王にピッタリ

また、法王になったロドリーゴの現在の愛人であるジュリア・ファルネーゼを演じるマルタ・ガスティーニも、なかなかのビッチぶりで好演である。人妻なのに法王の愛人になり、その子を産むという図太さ。その兄アレッサンドロ・ファルネーゼはチェーザレの学友で同じく枢機卿である。この兄はあまり野心がなさそうだが、妹ジュリアはなかなかの策謀家で、目障りなルクレツィアを陥れようとその身辺にスパイの侍女をつけたり、色ボケ法王の鼻毛をよんで実家や自分に利のあるように操ろうという様子があり、こぢんまりと整った綺麗な顔に細い体つきとともに、その計算高い愛人ぶりがいかにもで良い。


ルネッサンス時代の絵画から抜け出たようなマルタ・ガスティーニ


そして、このロドリーゴが枢機卿時代の愛人ヴァノッツァ・カタネイに産ませた息子の一人が、あのチェーザレ・ボルジアである。チェーザレというのはカエサルのイタリア語読み。そんな英雄の名を付けたのに、ロドリーゴはこの息子に聖職者の道を強引に歩ませようとする。がしかし、チェーザレは剣を握りたくてたまらない。緋の衣などまとって、おとなしく祈りを捧げているだけの日々など我慢できないのである。チェーザレ・ボルジアは同時代の政治思想家マキャべリも「類い稀な美貌の持ち主で、武器を取れば勇猛だった」と記録に残しているぐらいに、美貌でも勇猛でも知られた存在だった。このチェーザレについては、前にも書いたけれども塩野七生の「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」で最初に知ったので、この本によるイメージが強い。だから大変な美男子ではあるが、かなり男性的であるというイメージだった。いわゆる、トール、ダーク、ハンサム系の、ダークでシャープな男前である。


チェーザレ・ボルジア

が、この「ボルジア」で描かれるチェーザレは、女にもみまごうばかりの色白の美肌に赤い唇の美青年である。チェーザレとしてはちょっと少女漫画チックでありすぎる。が、内側には野心が充満し、戦闘を好む武闘派で、自分なら兵を率いて周辺諸国の干渉からローマを守れるという確信があるのに、父法王は何故か兄弟のホアンにその役目を与え、自分にはひたすらに信仰の道を歩めと強いる。そういう状況にジレンマを感じる若きチェーザレは、赤い唇の美青年でもそれなりにはOKかな、という感じである。チェーザレは焦れている。いかに行く末は法王だ、と父から約束されても、彼は法王になどなりたくないのだ。王になりたいのである。


枢機卿の正装 しかし、枢機卿の衣装というのはどうしてこうも華美なのだろうか さすがルネサンス期である

だが、剣の道は兄弟のホアンに与えられている。そして、何度失敗しても、酒と女で醜態をさらしても、父法王はホアンに甘く、怒りながらも赦し、結局は抱擁してしまう。理不尽なまでの父の盲愛を受ける無能なホアン。そんな濃い情愛には値しない愚物であることは誰もが知っているというのに…。そして、こんなにも有能で、こんなにも父を愛している自分は、ホアンの半分も父から認められない。目指す道に進ませてくれない。そして、ホアンほどには自分を愛してくれない。何故なんだ、俺は緋の衣なんかすぐにでも脱ぎ捨てて、剣を取りたいんだよ、父さん!どうして分かってくれないんだ…と常に満たされない思いを抱えて苦悩する美青年チェーザレを演じるのはマーク・ライダー。枢機卿のあでやかな緋の衣を纏い、鍔の広い赤い帽子など被って座っていると、男性には見えないような優男っぷりであるが、内面の激しさもそれなりに現している。いざとなると緋の衣を脱いで甲冑を身に着け、ドイツから集めた兵士でローマを守護する軍隊を揃え、鍛えるなど、本当は武人として生きたいし、資質もそちらに向いているという事は折々に描かれる。


父である法王により、若干18歳で枢機卿に任命されるチェーザレだが…

マーク・ライダーもこのドラマでしか見た事はなかった。当初はなんだか甘っちょろくて「優雅なる冷酷」という感じでもないなぁ、と思ったが、案外、悪くない感じである。回を重ねるごとに段々良くなってきて、殊に、どんなに報われなくても、その愛を確信できなくても、父法王を想い、何とか彼の信頼を一身に受ける息子になりたい、誰よりも役にたつ味方だと認めてほしい、と切なる願いを抱きつつも毎度虚しく裏切られる様子は、なかなかに胸キュンである。あんな色ボケオヤジなんか放っておけばいいじゃないの、と思うが、本人としてはそんな父に認められたいんだから仕方がない。愛とは辛いものである。

また、フランスのシャルル8世の起したイタリア戦争の折、ローマに戦火が迫る中、ボルジア家と敵対する有力な一族の協力を得るために、昔からチェーザレと犬猿の仲であるマルコアントニオ・コロンナの元に人質として送られる事になるエピソードなどは、マーク・ライダーの優男フェイスを生かすために作られたものかもしれない。コロンナの元に送られたらどんな目に遭わされるか分らないと翻意を訴えるチェーザレだが、父法王はローマの為だ、の一点張りでチェーザレをコロンナの元へ行かせる。覚悟はしていたものの、チェーザレは緋の衣を脱がされ、愛馬を殺され、丸裸で土牢に閉じ込められる。裸でひたすらに祈るチェーザレだが、ある夜マルコアントニオに牢から引き出され、衣服と食事を振舞われる。が、その席で、食卓に押さえつけられたチェーザレは、宿敵マルコアントニオに陵辱されてしまうのである。ヤオイ女子が大喜びしそうなシーンだ。

マーク・ライダーは顔は優男風味だが、長身で肩幅があり、痩せ型ではあるが、全体的にはさほど女性的なタイプでもないような気がする。髭でも生やせば、後半の、緋の衣を脱いで覇道を歩み始める雄々しいチェーザレにもそれなりにハマるのではないかと思うけど、どうだろうか。
チェーザレ・ボルジアが枢機卿として緋の衣をまとっていたのは18歳から22歳までの4年間ぐらいだそうなので、いかにもそのぐらいな年頃の肌のキレイな美青年、という感じがする。実際のチェーザレがマルコアントニオ・コロンナに陵辱されたかどうかは分らない。でも、そんな事されたら、ただじゃおかなかった事だろう。


内なる敵 常に激しく対立する長男と次男

このチェーザレと、兄弟でいながら激烈なライバル関係にあるホアン・ボルジアは、兄なのか弟なのかハッキリしないらしい。「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」ではチェーザレの弟と記されていたので弟だと思っていたら、このドラマでは兄になっていた。年齢が1歳ぐらいしか違わないらしいのだが、生年が不明なため、兄とされたり、弟とされたりしているようだ。大口叩きで、女好きで、指揮官としては無能なホアンを演じるのはスタンリー・ウェバーという俳優。なんとデヴィッド・スーシェの「オリエント急行の殺人」で、アンドレニ伯爵を演じていたらしい。全然気づかなかった。ということは英国出身の俳優なのだろうけれども、この先、別のドラマで見かけてもきっと気づかなさそうである。それはさておき、男同志の兄弟で1歳ぐらいしか年が違わず、父権の強い家で、その愛情を得るために何かと競いながら育ったら、血を分けた兄弟が最大の敵になり、ライバルになる事はよくある事である。このホアンとチェーザレはとにかく犬猿の仲で、父の目が届かないところでは、いつも罵り合うか、取っ組み合いの喧嘩をしている。同族嫌悪とは熾烈なものである。とにかく互いに誰より邪魔な存在なのだ。チェーザレにとっては、自分が就きたいポジションを父から与えられているにも関らず、それを生かせず、いざという時にヘマばかりしているホアンが憎くて仕方がない。そんなホアンに、マルコアントニオにムタイな真似をされた事を知られ、「父上には娘が増えたのだ」などと口走られては黙っちゃいられない。またも取っ組み合いである。こんな兄弟の諍いは、どちらかが死ぬまでやむことはないのだ。ホアンに対するロドリーゴの情愛はまさに盲愛の域に突入しており、いくら出来の悪い子ほど可愛いと言ったって、ものには限度があるぞよ、と思ってしまうほどである。

彼らの妹ルクレツィアは、父の政治の道具にされ、14歳で最初の結婚をしてから、何度も結婚離婚を繰り返す事になる。そして、ルクレツィアといえば、長い豊かなブロンドの髪の美女であるということ、そして、父や兄たちと近親相姦の関係にあったのではないか、という噂(根拠はない)などがすぐに浮かんでくる。二度目の結婚が破局したのも、兄チェーザレが夫アルフォンソを暗殺したからではないかと言われているが、確かな事は分らない。暗殺指令を出したとしても、それは次なる政略結婚に備えて彼女を独身に戻すには夫を殺すしかなかったからかもしれない(離婚が許されないため)。ドラマでルクレツィアを演じているのはイゾルダ・ディシャウクという女優で、美人度はイマイチだが、夢多い少女だったルクレツィアが、父の野望や、父が愛人と送っている放恣な愛欲生活を知るうちに、段々に揉まれて強くなり、世間智をつけていく様子などをそれなりに演じている。もうちょっと美人でも良かったんじゃないかとは思うけれども、まぁ、悪くはない。



時代はルネッサンス期。それも最も爛熟した時期である。イタリアを筆頭にロケはヨーロッパで行われているので、画面にそういう空気感が横溢している。ドラマの内容もドロドロと濃いが、ヨーロッパの空気もまた色濃く漂っている。


欧州ロケの賜物


そんな空気の中で展開される、野望に燃える一人の男を頂点とするギラギラした一族の栄枯盛衰。テーマとしては、どうにも濃いドラマにしかなりようがないが、実にキメ細かい脚本で、ゆるぎなくボルジア家の人物の心理や行動、そのRise & Fall を追っていく。そこに盛り込まれる骨肉の争いと、父の野望を実現する為に競い合い、その寵を奪い合う息子たちの姿…。父の野望の為にチェスの駒のように動かされる娘…。


愛という名のもとに、子供たちを意のままに動かす父

実に、15世紀イタリアのボルジア一族の物語は20世紀アメリカのある一族を想起させる。そう、あのアイルランド移民からのし上がり、ホワイトハウスに君臨したケネディ家である。ジョセフ・ケネディは、あまりにもロドリーゴ・ボルジアと酷似してはいないだろうか。そこには、いつの時代にも変わらない人間のサガや因果というものも感じ取れるし、権力欲の強い人間というのは、昔もいまも、全くその行動パターンは同じなのだなと呆れたりもする。そして、科学がちょっとばかり進歩しようとも、人間というのは昔から何ひとつ変わってはいないのだ、と今更にため息が出たりもするわけである。自分の野望を叶えるために、息子を意のままに動かす様子はどうであろうか。どんな手を使っても思い通りに物事を運んで行く、そのあくどさ。こういうギラギラした人間は全ての方面への欲望が強い。権勢欲の強い上昇志向の人間はやたらに性欲も強いものなのである。それは生き物としてのエネルギーの強さと比例するからなのだろう。そして、そういう父親の元でその野望に奉仕させられるべく生まれてきた息子たちは、どれだけ父の意に沿う働きができるかで、自分の存在意義が定まってしまう、と本人たちは信じ込んでしまう。長男と次男はライバルにならざるを得ない。ジョセフ2世として名実ともに父の跡継ぎだったケネディ家の長男ジョセフと、持病があって享楽的に生きる事ばかり考えていた次男のジョンは兄貴の存在に圧迫感を受けながら育った。ずっと圧倒的に兄が優位だったにも関らず、兄は少しでも弟に出し抜かれるとヤキモキして功を焦り、結局その必要もないところで命を落としてしまう。そして弟は、自分とは無縁だと思っていた父の野望を具現する役目が廻ってきた事を覚悟するのである。ボルジアの兄弟はもっとドロドロといがみ合っているが、父を頂点とする野望に生きる一家のありようは全く同じであろう。

歴史ドラマはどこかで気分が逸れるともう見なくなってしまったり、最初からあまり乗れなかったりするものだが、これはある程度の濃さは前もって分かっていたので、それはそれとして丁寧に筋運びをしていく脚本がよく出来ているし、15世紀のルネッサンス爛熟期のイタリアという時代背景も感じ取れるし、とにかく聖職者などと言ってもそのドロドロと権力闘争ばかりしているあくどさは、あなた達、とてもじゃないけれども天国になんか行かれなくてよ、と呆れるばかりで興味深い。法王アレッサンドロ6世となったロドリーゴ・ボルジアのみならず、有力な家の出自である枢機卿たちは皆それぞれにドロドロでアクが強い。が、ルネッサンス期というのは極めて享楽的な生き方が社会に蔓延していた時期であり、今の目からみると世間一般に快楽志向で、非道徳的な気風が世の中を覆っていたものらしい。だからボルジア家だけが突出して異常だったわけではなく、彼らはただ、この時代の人間のありようを歴史に止めるための絵の具だったのだ、という説もある。彼らだけが特別なのではなく、そういう時代であったのだ、と。




しかし、野望に執り憑かれた父親に自分の目的を遂げる為に使役されて、なんで子供達が造反しないのかフシギにも思うが、ボルジア家でもケネディ家でも、野望に執り憑かれた父親は、血族を熱情をこめて愛するのである。その妄念ゆえか、自分の血と野望の継承者だと思うからか、純粋に血を分けた子供への愛情というにはあまりにもドロドロと汚れて濃いけれども、しかし、動機はどうあれ、疑いもなく濃い愛情を注いでいるのである。だから子供たちは、そんな父親の為に、一族のために、有用の人でありたいと競い合う事になるのだ。父の野望がいつしか自分の野望になってしまうのである。因果な事だが、それが親子というものなのかもしれない。そして、そんなにもあくせくと昇り詰めても、結局は栄華など長続きしないのに、頂点を求めずにはいられない人間のサガも、どこか物悲しい。

現在、IMAGICAで放映されているのはSeason1であるが、それで終わりではなくSeason2に続くらしい。Season2では、いよいよ覇道を歩むチェーザレと、それを後押しするロドリーゴ、そしてボルジア家の野望の果てが描かれると思うのでちょっと楽しみだが、Season2の放映は少し先になるのかもしれない。しかしまぁ、ちゃんとヨーロッパでロケすると、屋内屋外問わず、ヨーロッパの空気が画面に反映されるので、歴史物はそれなりに見応えがあると思う。

コメント

  • 2012/08/23 (Thu) 12:40

    あちこちにお邪魔いたします。
    ボルジアと言えば、塩野七生の"優雅なる冷酷”で知った存在で、kikiさんと同じくワタクシも子供のころに近所の本屋で発見して知りました。
    チェーザレが、筆者がほれ込んだ男の一人だけ会って、とても魅力的に映画を見ているかのように描かれているなあ、と思ってのを覚えています。
    サガンとか、欧州の作家が書いたチェーザレも読みましたが、塩野七生の作品のほうが断然に面白かった!
    (ただ、”優雅なる冷酷”というタイトルには退きましたが…宝塚調に思えて。)

    このドラマは残念ながら私は見られないのですが、ブログを拝見すると、ジュリア・ファルネーゼが美女ですね。ルクレツィアでもよかったかも。
    チェーザレは、あれで馬上で戦えるのかしら?と思わせる線の細さですが…良く見る、あの精悍な横顔がイメージとして焼付いているので、あんな具合に少し暗さのある精悍なおっさん(=大人)風に変わっていくのでしょうか。
    ボルジア家はドラマにし易いはずと思うのですが、なかなか日本でそういうドラマを見る機会がないので、またkikiさんのブログで見所をピンポイントでご紹介いただくのを楽しみにしています。

  • 2012/08/23 (Thu) 22:17

    ココさん どこにでも何度でも、いつでもどうそ。絡みや荒らしでない限り、コメントは歓迎です。
    そう、やはり日本では大多数の人にとって、チェーザレ・ボルジア初体験は塩野七生の著書によりますよね。「優雅なる冷酷」というタイトルに、塩野七生の並々ならぬ思い入れが既にして漂っていますが、ワタシは宝塚調というよりは三島チックだな、と思いました。昔、始めてその本のタイトルを見た時にね。そして、そうか、大好きなんだね、とも思いましたね。
    このドラマは、まだDVDとかになっていないだろうので、IMAGICAを視聴できる人しか見られないかとは思うのですが、当初思ったよりもずっと作りがしっかりしていて、なかなか面白いです。ジュリア・ファルネーゼを演じている女優はなかなか魅力がありますよ。ちんまりと整った綺麗な顔に小柄で細身の体つき。なんかいかにもこういう雰囲気の愛人向きの美女っていそうだな、という感じです。なかなか演技も上手いですしね。ひとまずSeason1の放映が終わったところで、またちょっとした感想を書こうかなと思っています。

  • 2012/09/09 (Sun) 19:14
    「優雅なる冷酷」私も読んでました

    はじめまして。
    ヨーロッパ版BORGIAのファンサイトやブログを探していたら、辿りつきました。
    kikiさんの視点や文章が面白くて、ロム専ですがちょくちょくおじゃましております。

    「優雅なる冷酷」私も読んでましたが、その内容はすっかり忘れ果てています。

    史実ではチェーザレは二男ですが、ドラマでは三男ですね。その点を除けば、ヨーロッパ版BORGIAは何といっても、美術・物語構成・キャラクターの創り込み・俳優の演技力などの舞台芸術における種々構成要素がどれも素晴らしいと思います。惣領冬実さんのマンガ「チェーザレ 破壊の創造者」の新説チェーザレ像も面白いですが、このドラマのチェーザレ像も面白い。
    個人的には、マーク・ライダーの演技が素晴らしいと思いました。
    マーク・ライダー演じるチェーザレは目が寄りすぎたり、顎が細すぎに見えますが、全体的に美しい人だと思います。マキャベリのチェーザレ評「ことのほか美しく堂々とし、勇猛果敢」の、美しいという点は合ってるのかな?
    ユーチューブでのコメントでも、マーク・ライダー演じるチェーザレが美しいと表現されていました。チェーザレの横顔の肖像画とマーク・ライダーの横顔が似ている感じもします。
    俳優のマーク・ライダーは23歳の北アイルランド出身のヒゲ面なので、kikiさんの想像するヒゲ面チェーザレがシーズン2以降登場すると思います。

    タイトルにあるように、ロドリーゴ・チェーザレのキャラクターと2人の俳優の演技力がドラマを左右しているので、ますますシーズン2への期待が高まりますね。

  • 2012/09/09 (Sun) 19:27

    あ、kikiさんが仰った「三島的」な感じ、私も分かります。、”優雅なる冷酷”って、何となく、そぎ落とされた感がありますね。

  • 2012/09/10 (Mon) 00:20

    えみさん 初めまして。
    「優雅なる冷酷」読まれてたんですね。あの頃かなり話題でしたよね、あの本。タイトルのインパクトもかなりあったと思います。「三島チック」というニュアンスが共感いただけて、ふふふ、です。ワタシも内容は忘れていたので、久々に本棚から引っ張りだして部分的に飛ばし読みしたりしました。そうか、一番上に兄が居たんですよね。だから次男と三男か。長男をホアンが手に掛けた…という話で、そのホアンをチェーザレが…という色濃い疑惑がのちのち彼の墓穴を掘る事になるのだろうけど、つくづくと血の濃い一家というか、オヤジのせいなんだろうけれど実にドロドロしてますね。でも、このボルジア物は史実に忠実に、をモットーに作られているそうなので、あのチェーザレが暴行されたのも実際にあったと伝えられている事なのかしらん…と思ったリして。
    マーク・ライダー、なかなか良かったですよね。見た目だとルックスだけのナンチャッテ系かな、という感じかと思ってましたが、演技力もありましたね。自分の行きたい方になかなか行かせてくれない親父だけど、そんなオヤジでも愛しているので逆らえない…けど、どうにもやりきれない、という感じがよく出てました。きっとSeason2で緋の衣を脱ぎ捨てて剣を握るあたりから髭面になるんじゃないかと思っています。
    実際にも美男の誉れ高かったチェーザレ。頭髪はダークヘアじゃなくてオレンジ色っぽい赤毛だったみたいですが、折角ルネッサンス期で親交もあったらしいから、ダヴィンチあたりがチェーザレの肖像画でも残してたら素晴らしかったのにねぇ。チェーザレと思しきデッサンだけはあるんでしたっけかね。ボルジア家は憎しみを買ってたから、のちに肖像画なんかは随分焼かれたりしちゃったらしいので、或いはダヴィンチ制作の肖像画もあったかもしれないのに、現存してないのかもしれませんね。だとすると余計に残念だけど…。ともあれ、Season2、楽しみに待ちましょう。

  • 2013/09/04 (Wed) 12:33

    有難う。参考になりました。DVDを2巻まで見たのだけれど、アメリカ版とどうちがうのかなぁ?と探していたらKikiさんのブログにたどり着き
    「ふむふむ、なるほど、ふーん、そうなのか」と納得しました。

    アメリカ版がすごく評判がよくて(宣伝もあると思います)、主役べた褒めなのですが、重厚なんだけれど小賢しいところをうまく演じててこちらの方に引き付けられていました。

    ルクレツィアやその他の人物評も視点が同じで嬉しくなりました。
    ヨーロッパの雰囲気て大切ですよね。

    「シャーロック」の次作を待ってるのだけれどなかなかで‥
    何かないかなぁで「ボルジア」にあたり、kikiさんの評伝で続けて見る
    気持ちになりました。

    有難うございました。

    そうそう私も「優雅なる冷酷」読んでいました。その時からチェーザレのファンです。
    悲哀という点で新撰組の土方歳三と似ているなぁと感じた思い出があります。

  • 2013/09/04 (Wed) 22:41

    ルロさん こんばんは。
    まず、WOWOW放映版の「ボルジア家~」をご覧になったんですね。ワタシはそちらは見ていないのだけど、ロドリゴとチェーザレを演じる俳優のイメージが、ワタシの脳内イメージとズレがあって、イマジカ版は特にロドリゴがイメージピッタリだったので、違和感なく見ました。

    ワタシとルロさんが、登場人物に同じようなイメージを持っているという背景には、やはり「優雅なる冷酷」を読んでボルジア家やチェーザレについて知った、というバックボーンが共通しているからかもしれませんね。土方歳三か。ワタシが勝手な事ばかり書いているこの記事で、ドラマの続きを観る気になったというのは嬉しいことです。こちらこそありがとうございまする。

    シャーロックの次回作は現在まだ3話目をロンドンで撮影中なのでねぇ…。放映はUKでこの年末から年明けになるそうなので、ワタシ達が見られるのはまだまだ先でざますわね。う~~む。

  • 2013/12/30 (Mon) 19:17

    初めまして。なんだかとても今更なコメントですみません・・・
    マーク君演じるチェーザレを肯定的に書いて頂いていたので、うれしくて(笑)
    結構皆さんイメージと違ったそうですが、むしろ私は元々チェーザレ像はマキャベリの文章と史実からのイメージのみだったので、あの「類い稀な美貌」という描写を私的にクリアするチェーザレ像に今まで出会えなかったので、やっと出たっという感じでした。(今までも「精悍な美貌」なら多々いたのですが。)

    一見、残虐な一面を持っているとは到底思えなさそうな綺麗なピュアな容姿と、それを裏切る冷酷さ、獰猛さを併せ持った人と言うイメージだったので、普段は見目麗しく物腰柔らかだけど時折制御を失って暴走するマークのチェーザレは、本当に私的には理想のチェーザレです。ロドリゴがチェーザレは司祭に、と思ったのも彼本来の性格に優しさ、質素さ、敬虔さがあったからだろうと思っています。
    マークのチェーザレはそういう様々な矛盾と葛藤を、容姿としても演技力としてもとてもよく表現していると思いました。2つの相反する性格を抱えながら平然と生きるには、頭が良過ぎて繊細過ぎて葛藤している青年チェーザレという感じが出ていてとても魅力的でした。また18から22歳という、ちょうど少年から青年へ抜ける時期の男の子特有の透明感や危うさ、脆さといった不安定さも自然とにじんでいて良かったです。
    海外サイトでシーズン2の写真を見ましたが、ひげ面になるとほっそりした顎のラインがぼかされて白い美肌の露出も減るので彼なりにだいぶごつくなったように思いました。

    やっぱりアメリカ版はどうにも歴史的重みが軽いというか薄いというか、視聴者受けを狙った感があると感じてしまい見続けられなかったのですが、やはりこちらは本格派と宣伝していただけあり、とても質の高いドラマに出来上がっていて見始めた止まりませんでした!私はオリジナルを見ますが、はやくシーズン2が日本に来ることを願います!

  • 2013/12/31 (Tue) 00:38

    sia さん 初めまして。
    少し前の記事でもお気になさらず。コメントは歓迎です。
    マーク・ライダーのチェーザレに惚れ込んでおられますのね。ふふふ。美青年ですよね。枢機卿の赤い衣が似合っちゃって。チェーザレの枢機卿時代は本当に若い頃なので、マーク・ライダーの容姿がハマってたかもしれませんね。シーズン2では髭を生やしてちと精悍な感じになってますわね。確かに、かなりググっと従来のチェーザレっぽいルックスになってきてますね。まぁ、いつまでも赤い唇の美青年じゃ、ちとイメージが違うですものね(笑)

    アメリカ版はWOWOWで放映しているので、現在、契約していないワタシは未見なんですが、雰囲気的にもキャスティング的にも、IMAGICAで放映している、このボルジア家の方がフィーリングに合うなぁという気がしています。とにかく、ふんだんなヨーロッパ・ロケがいいですね。画面から色濃くヨーロッパの匂いがしてきますわね。

    シーズン2が放映されるのは、一体いつの事になるんだろうねぇと思っていましたが、日本では年明けからIMAGICAで放映が始まる模様です。緋の衣を脱ぎ捨てて覇道を歩むチェーザレを観られるのがとても楽しみだけど、またひとつ、チェックしなくちゃならないドラマが増えちゃって大変です。ふほ。

  • 2014/01/02 (Thu) 23:29

    ライダーチェーザレが可愛過ぎて毎日楽しいくらいには好きです(笑)美青年時代が終わったらそれはそれで目の保養的には寂しい気もしちゃうくらいには好きです(笑)ロドリゴもあのこってり感が好きじゃないけどとてもイイ感じですし、このボルジアは歴史物ドラマの中ではかなり好みです♡
    本当にとりあえず新年早々、続シーズンを放映してくれるみたいでありがたいです!ドラマによっては本国シーズン6放映中に、日本やっとシーズン4公開決定くらい遅いことがあり、心配していたのでよかったです!
    私も今10個くらいドラマを、大半はネットで探して英語で見ています。贅沢で楽しい忙しさです。いそいそいそいそ♪

  • 2014/01/04 (Sat) 11:39

    siaさん
    マーク・ライダーのチェーザレは、ロンゲの髭ヅラになっても、なかなかいい感じなんじゃないですかしらね。というか、ワタシ的にはそっちの方が好みかも。あまり赤い唇で女の子みたいな綺麗な顔よりかは、ね。
    ネットで探して見てるんですか。気合入ってますね。ワタシはCSで観られる範囲でチェックしてますが、それでもあれもこれもとチェックしなくちゃならないドラマが増えちゃって、結構大変です。ふほほ。

  • 2014/01/09 (Thu) 00:03

    今日ついにシーズン2が放映ですけれども、ご覧になりました!?いかがでした?(見る楽しみのためにネタバレはご勘弁を><)期待通り?
    思ったより早く日本でやってくれたので、私もテレビ活用しようと思ったんですが、今の一人暮らしの家はテレビがなくて、実家のテレビで録画しといてもらおうと思ったら、まさかの6種類あるイマジカ視聴方法どれもできないとかいう事態でした(泣)
    結局、英語圏のネットあさって見るしかないみたいです……。

    あ、あとマークの髪、あれ地毛だってご存知でした?私、知ったときすごくびっくりしました^^;

  • 2014/01/10 (Fri) 00:16

    siaさん
    そうですね。始まりましたね。ウッカリとチェック漏れするところだったけど、辛くも見落とさずに済んで予約録画だけはしました。が、まだ観てませんのよー。昨日も今日もちと予定が入ってしまって帰宅が遅く…。
    ともあれ、今週中には観ようと思ってますわ。
    マーク・ライダーの髪、地毛でも一向に驚きませんわ。そうじゃないかな、と思ってたので。思いませんでした?髪多そうなタイプだし、伸ばすとああいう感じになるだろうな、という感じでは?

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