「Parade's End」滑り出し好調、「Sherlock」 Series3は来年1月に撮影開始



現地では今週金曜日の夜に初回がBBC2で放映された「Parade's End」は、バッチ君人気もあって視聴率もなかなか、批評も割に好評で、上々の滑りだしだった模様。一方、モファット&ゲイティスは「Sherlock」Series3の3つのキーワードを発表。またも思わせぶりな感じで、放映日まで視聴者を引っ張る戦略がなかなかお上手、である。
「Parade's End」は全5回のミニ・シリーズ。1900年代初頭のクラシカルな時代背景の中、三角関係の男女を描く作品で5回もあるというのは、多分、原作が長いのでもあろうし、じっくりと登場人物の心理描写をしたり、ストーリーを追っているからなのでもあろうし、第一次世界大戦という戦争が背景に入ってくるので、ただの恋愛物ではなく戦争が絡んでくるため、話がスケールアップして大河ドラマの様相を呈するからではないか、と思う。


バッチ君の妻を演じているレベッカ・ホール

バッチ君が演じるクリストファー・ティージェンスという男は、あまり感情を表に出さないタイプの男なので、そのメンタリティを表現するのは難しく、同世代ではカンバーバッチ以外に、クリストファー役を的確に演じる事のできる力量のある俳優はいなかっただろう、という評があった。彼が上手いのは今更言うまでもないとして、彼の不貞な妻シルヴィアを演じるレベッカ・ホールが非常に良いらしい。ドラマ自体も「思慮深い、考えさせる、知的なドラマだ」(guardian.co.uk)という評価で、バッチ君が出演するだけあって、やはりクォリティ的には問題なさそうである。ただ、DVDを取り寄せてまで観るかどうかは、ちょっと考えどころだ。このドラマでのバッチ君はシャーロックのようにシャープな雰囲気ではない。役作りのために体重を増やす必要があって、かなりムリにドーナッツをパクついて、増量したらしい(笑)さほど見苦しく太ってはいないけれども、やはり顔には肉がついているし、体も少し大きくなっている感じはする。シャーロックの時と較べると3~4キロ増量しているのではなかろうかと思われる。



が、その演技は時折シャーロックを想起させるような部分もあり、バッチ君演じるクリストファーの兄、マーク・ティージェンスを演じるルパート・エヴェレットはどこやらマイクロフト風である、とThe Scottish Herald は書いている。ほほぉ。ルパート・エヴェレットも出ているのね、バッチ君の兄役か…。ふぅん。
まぁ、「サー」の付く有名脚本家トム・ストッパードが脚色しているだけあって、脚本もしっかりしてるんでしょうね。まずは好調でめでたし、めでたし。


バッチ君と、その兄を演じるルパート・エヴェレット(左)何か人相が悪くなっておりますが…

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そして、ファン待望の「Sherlock」Series3であるが、「Parade's End」やバッチ君に関する海外の記事をチェックしていたら、「Sherlock」Series3の3つのキーワードという記事が出てきたので一応読んでみると、次回の3話のキーワードと、撮影開始が2013年の1月になるだろうという事をスティーヴン・モファットとその妻でプロデューサーのスー・ヴァーチュ、そしてマーク・ゲイティスが語った模様。



その3つのキーワードとは「rat(鼠)」、「wedding(結婚式)」、そして「bow(挨拶)」というものだそうな。「鼠」はおそらく「ボスコム谷の惨劇」をベースにした話なのではあるまいかとファンの間で取り沙汰されている。「結婚式」というのは、原作から結婚または結婚式の絡むエピソードが取り上げられるのかもしれないし、もしかするとワトソン君が遂に結婚して221Bを出る、という流れの含まれるエピソードなのかもしれない。「挨拶」は「最後の挨拶」であるとすると…。


結婚するのか?僕を置いて?            さぁね、どうかな

ワタシは出来ればSeries5ぐらいまでやって欲しいと思っていたが、SherlockはSeries3で幕、という可能性もあるのかもしれない。…まぁ、分りませんけれどね。
何しろモファット&ゲイティスは思わせぶりで視聴者を引っ張るのがとても上手いから(笑)

でも、シリーズというのは長く続くと輝きと勢いを失っていくものではあるし、もっと続けて欲しいと世間に強く願われているうちに、さっと幕を引くのが最善の引き際であることは確かではある。Series4、5とやっていくうちに、脚本のクォリティがいつしか落ちてしまい、あ~あ、なんか質が下がったよね。もうちょっと早めに切り上げておけば良かったのにね…なんて人々が思わないうちに、まだ十分な余力がありつつも、惜しまれつつさっと切り上げる、というのは、ある種の引き際の美学でもある。


終わるのか続くのか、今のところさっぱり分らん

…と、まぁ、すっかり3で終わってしまうかのようにあれこれと書いているけれども、まぁ、まだ一切分りません。キーワードだって、今回出された3つがそのままかどうかというと、そうでもないかもしれないし、まぁ、まだ全然どうなるかわからないですね。もしかすると3で終わりかもしれない、と思わせておいて、どっこい、まだもうちょっと続くよ、という線が濃厚じゃないかとも思うけれど。
ま、ともあれ、3が放映されるのは来年のいつか。それまではあれこれと楽しく想像しつつ、視聴者はひたすら待つのみ、ですわね。ふほほ。

コメント

  • 2012/08/26 (Sun) 20:11

    kikiさんこんばんは。

    シリーズ2の時の「Woman, Hound, Fall」というキーワードはわかりやすいものでしたが、今回はどうなんでしょうね。「挨拶」が現役引退のエビになるとはどうも考えにくいんですけども、どんな風に調理されるのか楽しみ。今回スー・バーチューが、放映はおそらく来年秋になるだろうと話したとか。あと1年余り、その間バッチ君を見る機会はいろいろあるのでしょうが、残念ながらシャーロック以外の彼にさほど興味がわかないので、相当長く感じられそうで・・気長に待つことにします(^ ^)
    また、この時にゲイティスが外国での反応を聞かれて、ホームズ物が変わらぬ人気を維持している地域として「ロシア」と「極東」を挙げているのがちょっと面白いなと思いました。最近知ったのですが、今ロシアでは、新たなロシア版シャーロック・ホームズのTVシリーズを古都サンクトペテルブルクで撮影中で(原作をもとにしたビクトリア時代のもの)、来年放映予定だそうです。撮影紹介映像を見たら、ホームズ役が35歳のIgor Petrenkoというジュード・ロウに似た感じのかなりハンサムなロシア人俳優でびっくり。変顔シャーロックにすっかりなじんでしまい、違和感があるかもですが、これはこれで楽しみにしてます。

  • 2012/08/26 (Sun) 21:29

    annaさん こんばんは。
    「bow」は必ずしも「最後の挨拶(His Last Bow)」とは限らないし、現役引退を示唆するとも思わないですが、もしや、Series3で終わりなのでは?と視聴者を引っ張る為に出したキーワードかな、という感じはしますね。でも、3で終わりではないにしろ、「Sherlock」は、そう長く何年も続ける事はないんじゃなかろうか、という気はしています。やってSeries5ぐらいまでじゃないかしらん、というのがワタシの予測なので。Series3は来年秋の放映が一応の目処なわけですね。なるほど。秋ってホームズ物にふさわしい季節だな、という気がします。
    で、シャーロック以外はあまりピンと来ない、というのは確かにありますが、「Parade's End」に関する映像などをあれこれと見ていたら、ちょっとこれも観たくなってきましたわ。バッチ君は顔よりも、声と台詞廻し、それにたたずまいの人なんですわね。何しろ1910年代というクラシカルな時代背景の上に、苦悩する上流階級の男というのを、あの声とセリフ廻しで演じるバッチ君というのは確かに悪くなさそうで、興味が湧いてきました。トレーラーを見ると、知的でセクシーなディープ・ボイスでいい感じにセリフを言っているので、あぁ、ワタシはこの声に中毒なんだわ、と実感した次第。
    ホームズ物に変わらぬ関心を持っているのは、ロシアと極東、というのは面白いですが、でも確かにそうですね。ロシア版シャーロック・ホームズというのは、いわゆるビクトリアン・シャーロック物をロシア語でロシア人が演じる、ということなんですよね。フシギな感じだけど、面白いかもですね。ジュード・ロウ似のハンサムなビクトリアン・シャーロックのロシア版はこちらでは見る事はできませんが、感想を楽しみにしていますわ。

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