バッチ君はワトソン系? ポワロの終了 および ジェイクの苗字の正しい発音について など



バッチ君ことベネディクト・カンバーバッチが、10月6日に開催された、The Cheltenham Literary Festival 2012に、モリー役のルイーズ・ブレーリーと共に現れ、ファンの前で質問に答えたり、「Sherlock」について語ったりした模様。このフェスティバル(文学祭って感じでしょうかね)に彼が招かれた理由は言わずもがな。アーサー・コナン・ドイルの創造した古典的な名探偵を、その見事な表現力で現代に鮮やかに甦らせたから、でしょうね。

バッチ君は、青いダッフルコートを着てファンの前に現れ、チェルトナムの会場は、さながらポップ・コンサートのような悲鳴と嬌声に包まれたとか。相変わらず本国では大変な人気っぷりの様子。この催しには、ハリポタ・シリーズの作者であるJ.K.ローリングも出席していたらしいが、彼女とバッチ君は大人気のため、2000席ある大ホールでファンと対話する事になったらしいけれど、ローリングがファンと語らっている間にも、バッチ君の出番を待つファンの女子たちは僅かな事にもキャーキャーと大変な騒ぎだった模様。ローリング女史はバッチ君の「前座みたいなものだったわね」とのたまったとか。
ともあれ、バッチ君はファンの前に登場し、モリー役のルイーズ・ブレーリーと対談し、ファンからの質問に答えた模様。「実生活のあなたは、「Sherlock」の中の、どのキャラクターに一番近いの?」という質問に、バッチ君は間髪を入れずに「ワトソンだね。(シャーロックよりも)ずっとワトソンに近いな」と答えたらしい。そして、「全てではないが、シャーロックの特徴である直感的な輝きと知性は、自分よりもマーティンの方がずっと多く持っていると思う。でも、それはマーティンが「性と無関係のソシオパス」っていう事じゃないよ、言うまでもないけど」と笑いを取りつつ、そこに集まったファン達が最も訊きたい事である、Series3についての質問には、「ノー・コメント。今は何も言えないな。秘密は守らなくちゃね」とはぐらかした模様。そりゃ、そうでしょう。訊く方がヤボってもんですわね。



シャーロックという役については、「俳優への豊かなプレゼント。コナン・ドイルは平凡なものを非凡なものに変える」と語り、また、「僕はワトソンについて「助手」という言葉を使いたくない。マーティンも同意見だろうと思う。僕らは二人で演じているんだ」と相棒マーティンが演じるキャラクターの比重の重さについても言及。確かにね、マーティン・フリーマンのワトソンは、助手というよりもイコール・パートナーという感じ。シャーロックが精神的にワトソン君に依存している事はかなりのものだしね。(笑)
ジョン・ワトソンを演じるマーティン・フリーマンをバッチ君は “extraordinary”と讃え、特にマーティンの1つの演技は、彼を涙させた、と語った。
あの「滝」のクライマックスにおいて、聖バーソロミュー病院の屋上のシャーロックと地上のワトソンが携帯で会話するシーン(僕はペテン師だった)では、バッチ君は撮影中はマーティンの顔を見ることができなかったらしい。その声だけを聞きながら芝居をしていた。そしてシャーロックの墜落の後の、大ショックを受けたワトソンを演じるマーティンの演技が、あまりにも、あまりにも感動的なので泣かされてしまった、と告白した。
確かにあの墜落後のシーンも真に迫っていたし、ラストの墓石の前で "One more miracle Sherlock for me" と、切々と訴えるシーンも良かった。マーティン・フリーマンは非凡な俳優だ。そして、バッチ君はとってもとってもマーティンの事が好きなんだな、と改めて思った。

また、このフェスティバルには、もう1人の有名な探偵小説の主人公エルキュール・ポワロを演じているデヴィッド・スーシェも参加しており、ファンと語らったが、そこで彼は1989年から演じてきた高名なベルギー人探偵の物語が終了する事を明かした。それは、疲れたからとか、年を取ったからではなく、アガサ・クリスティのポワロものの原作を次回のシリーズで全てドラマ化しおえるから、らしい。ポワロ物を全作演じきりたい、というのはスーシェの念願だったそうだけど、最終シリーズを撮りおえれば、目標は遂に達成される事になるんでしょうね。
23年もの長きにわたり、変わらぬ姿と優雅さでポワロを演じ続けたデヴィッド・スーシェ。世界中の視聴者を楽しませてくれた長年の活躍に、心からの大拍手を贈りたいと思う。長い間、ご苦労様でした。チョビ髭や詰め物ともお別れですね。大変だったと思うけれど、美しい映像とあなたの演技でポワロの世界を存分に味わう事ができました。
本当にありがとう。



…とスーシェにエールを送ったところでバッチ君に話を戻すと、
今年は、Series2の大ヒットで、成功の甘き香りを味わう一方、マスコミのタフな攻撃という有名税をも味わったバッチ君。その演技は賞賛され、新しい仕事は次々に舞い込み、身辺には華やかな女性の姿が多くなり、賑々しい場所に顔を出す事も増えたけれども、ジョニー・リー・ミラー主演の「Elementary」に関して、バッチ君がインタビューに答えた発言の一部を、故意に前後を省いた形で取り上げて、あたかも悪感情を持っているかのように書かれたり、上流階級の物語である「Parade's End」に出演した事で、いわゆる"anti posh bashing"に曝されたりもした。マスコミというのは、持ち上げておいて落すものだとは分かっていても、この夏はマスコミの怖さ、有名になる事の厄介さ、についてバッチ君としてもあれこれと思いを致した夏だったらしい。



最近では、リヴ・タイラーと一緒にLAで映画を観に行ったんじゃないか、というので、カップル・アラートを鳴らされていたバッチ君。速攻でデートではない、と否定していたが、ワタシ的にはリヴ・タイラーはバッチ君と年も近いし、×イチ子持ちだけれども、雰囲気的にもバッチ君と合っているし、早く父親になりたいバッチ君としては、血の繋がりにこだわらなければすぐにも「父親」になれるということで(笑)悪くない組合せじゃないかな、なんて思うけれども、実際のところは二人の間にロマンスは生まれそうなのか、全然関係ないのかは分らない。…でもねぇ。ちょっといいなと思ったとしてもあっという間に嗅ぎつけられて騒がれると、上手く行くはずのものもいかなくなったりしがちなので、相手がリヴであっても、そうじゃなくても、とにかくバッチ君の個人的な恋愛関係については、そっとしておいてあげましょうよね、という感じである。(だから、こんな事も書かない方がいいのだろうけど…)


*****
さて、もう1つのお題は、かねてからずっと疑問だった、ワタシのアイドル、ジェイクの苗字 "Gyllenhaal" の発音の仕方について、ジレンホールかギレンホールか、どちらでもないのか、という事に答えが出た。日本では「ギレンホール」と表記され、そう呼ばれているが、アメリカ(および英語圏)では「ジレンホール」と呼ばれているその苗字。「ジレンホール」というのは、どうも英語読みっぽいなぁ、と思っていたが、ギレンホールも正しい発音という感じがしないので、彼の父方のルーツであるスウェーデンでは、この苗字をどう発音するのか、ワタシはとても知りたいとかなり前から思ってきた。



すると先日、「End of Watch」のプロモーションの為のTV出演で、コナン・オブライエンのトーク番組に出演したジェイクが、司会者のコナンに、その苗字はどう発音するのが正しいの?と聞かれてアメリカでは(IKEAの人以外では)誰も正しく発音してくれないんだ、と言いつつ、北欧の発音を披露していたが、それは何かとても北欧的というか、やけにヘロヘロした雰囲気の語感だった。最初の"G"はイとギの中間みたいな微妙な音で、到底カタカナ表記できるシロモノではない、という雰囲気だったが、ムリにその苗字をカタカナ表記してみると「イェレンヘイロ」という感じになるだろうか。だが、それもアクセントが奇妙な具合につくので、どことなく間抜け感が漂う。(こちらのネット記事に動画もあるのでご興味ある方はどうぞ)

英語圏の名前でないものを、なんでもかんでも英語読みするというのが嫌いなので、できる限りその国の発音に準拠したいと思っているワタシなのだけど、ジェイクの苗字に関してはカタカナ表記がイマイチだし、第一、ジェイク・イェレンヘイロじゃ誰の事やら分らないので、スウェーデンの発音に準拠するのは諦めて、このまま「ジレンホール」で行くことにした。
いやはや。北欧、侮りがたし。 …降参。

コメント

  • 2012/10/08 (Mon) 18:00

    kikiさん、こんばんは。

    ああ、スーシェのポワロ、全作制作し終えたのですね。最後はあの「カーテン」なのでしょうが、原作が胸の痛むものだったので見るのが怖い、でも見たいすごく見たい、それにしてももう終わりなんて寂しすぎる・・てな感じで複雑です。新作が作られなくなっても、彼の素晴らしいポワロ像や背景から小物に至るまで配慮の行き届いたこのドラマはずっと記憶に残るものですね。ありがとう、モナミ(なんて)。

    ジェイク氏の動画、笑っちゃいました。生真面目なイメージなんですけど結構ユーモアのある人なんですね。

  • 2012/10/08 (Mon) 20:49

    annaさん こんばんは。
    そうなんですよ。スーシェのポワロ、遂に最終シリーズを全作撮り終えた、という事のようです。これはスーシェにとってライフワークになっていたと思われるので、静かな感慨もひとしおだったと思われます。シリーズの最後は勿論「カーテン」で締めくくられると思われますが、来年あたり放映されたら、静かにじっくりとその最期を見守りたいと思います。

    ジェイク、面白いでしょ?彼はとってもふざけんぼさんでお茶目な性格の人なんですよ。最近あまりそういう面が出ないけど(笑)

  • 2012/10/08 (Mon) 21:20

    はじめまして。
    いつも楽しく読ませて頂いてます。(特にシャーロック関連)

    kikiさんの映画やTVの感想を見て、それで興味をひかれて見てみようと思う作品も多いです。(HomelandやMI-5等)
    感想は、私は「面白かった」ぐらいしか言葉が出てこない人間なので、kikiさんの文章力が羨ましいです。

    ところで、ポワロですが、David Suchetさんのツイートによれば、10月15日から撮影開始のようです(引用していいかわからないので、アカウントは@David_Suchet、10/6の呟きです)。最初はカーテンの撮影からとのこと。
    私も全シリーズ見てるので撮影終了は淋しいですが、何より声優の熊倉さんの元気なうちに完了して頂きたいです。最終話が他の声優さんになるのは何より悲しいですから。

    これからもブログの更新を楽しみにしています。

    • こんのすけ #-
    • URL
    • 編集
  • 2012/10/08 (Mon) 21:51

    こんのすけさん はじめまして。
    ワタシは自分が観たいものを観て、書きたい事を書いているだけなのですが、それを楽しんでいただけて何よりです。最近は映画よりTVドラマの方が出来がいいものが多いので、ドラマの記事が多くなってますが、映画にも、もっとワクワクしたいなぁと思う今日この頃です(笑)

    ポワロの最終シリーズ4本の撮影は来週からなんですね。ほほぉ。「カーテン」から撮影ですか。教えていただいたアカウントで10/7あたりは読めましたが、その前になるとアクセス集中とかで表示されませんでした。残念。暫くしてからまたトライしてみますが、今年の秋~冬に撮影して、来年の放映という感じでしょうかね。日本でも来年の秋冬ごろに放映されるかしらん。そして確かに、熊倉一雄さんに全ての吹替えをまっとうしていただきたいですよねぇ。最後に声が変わるなんて事になったら、ほんとに画竜点睛を欠く事になっちゃいますからね。でも来年ぐらいだったら全然大丈夫でしょう。
    あのシリーズが終わってしまうのは寂しい限りですが、スーシェのみならず熊倉さんにも、長らく携わったポワロ・シリーズの有終の美を飾って欲しいと思います。

    また、いつでも遊びに来て、お気軽にコメントしていってください。

  • 2012/10/09 (Tue) 21:59
    バッチ

    今晩は。

    チェルトナムに行ったことがあります。
    それも10月に。フェスティバルを開催中でした。

    泊まっていたB&Bの裏手のプロムナードという通りに本屋さんがあって、垂れ幕がかかっていました。
    イギリスも読書の秋なのね~、などと思ったものです。

    豪華なゲストですね。フェスティバルそのものも有名なんでしょうか。

    チェルトナムという街はコッツウォルズの端にあって昔はセレブの保養地だったようですね。
    静かですがおしゃれな街で、イングランドの田園地帯の豊かさを感じる街です。
    バッチ君に雰囲気がぴったり合いそうな気がします。

    「ポアロ」も終わるのですね。
    実を言うと私のメールアドレスはポアロが出てくる小説の題名の一つなんですよ。
    メールアドレスを考えるときに色々悩んで決めたのですが、気に入ってずっと使っています。

    それからスウェーデンの人名とか土地の名前ですが、カタカナで読むと一遍で読み下せないのです。
    一つ一つ字を拾っていかないと。覚えるのも大変であきらめました。
    あとは感。
    去年の夏はスウェーデンのミステリーにどっぷりだったのですが、苦労しました。
    主人公の警部の名前しか覚えていません。

    今年の夏は「スマイリー三部作」、まだ引きずっています。



  • 2012/10/10 (Wed) 01:18

    たがやさん こんばんは。
    チェルトナムに行かれた事があるんですね、しかも秋に。このフェスティバルも恒例なんでしょうね、きっと。
    でも今年ほど大きな会場を借りた事はないと、UKのネット記事に出ていました。それは過熱するバッチ君人気ゆえでしょうね。
    チェルトナムって地名だけは知っていましたが、どの辺に位置するのか、などは知りませんでした。静かでオシャレな街、というのはいかにも文学祭が開かれるのにふさわしい場所、という感じですね。確かにそういうところなら、バッチ君によく似合いそうです。

    20年以上続いてきたポワロ・シリーズも、ついに全ての原作をドラマ化し終るようです。物事にはいつか終わりが来るので仕方がないですが、やはりポワロが幕引きになるのは寂しいですね。メールアドレスもポワロにちなんだものをつけられるというのは、かなりポワロ物がお好きなんですね。

    スマイリー三部作をずっと読まれてるんですね。ワタシは「ティンカー、テイラー~」のあと「スクールボーイ閣下」は読みましたが、そこで興味が尽きてしまい、「スマイリーと仲間たち」は未読です。何か、ジョン・ル・カレの文章は読んでいてちょっと疲れるんですが、はまっておられるという事は、そんな事は気にならないほどに世界観を気に入られた、という事なんでしょうね。

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する