バッチ君、WikiLeaks の創始者役に



次々に出演作が決まって行くベネディクト・カンバーバッチ。伝記ものも多いみたいだけれど、少し前から出ているニュースによると、WikiLeaks の創始者であるジュリアン・アサンジを描く作品でアサンジを演じる事になるらしい。尚、この映画には、アサンジの片腕役としてジェイムズ・マカヴォイも出演するかもしれないとのこと。へぇ~。マカヴォイ先生の出演が決まれば、二人は実に「つぐない」以来の共演てことになりましょうかね。

WikiLeaks というのは、2007年にその存在が公けになった、企業や政府機関などの内部情報の漏洩および、内部告発などの情報を公開するウェヴサイト(Wikiがつくけど、Wikipediaとは別なのでお間違いなく)。投降者は匿名により情報を公開する。当然ながら投降者の身元が割れないように、細心の注意を払い、幾重にも情報源はガードしてあるらしい。このサイトを創設し、編集長として活動しているのがジュリアン・アサンジである。若い頃にはハッカーもしていたとかで、何かと毀誉褒貶の激しい人物らしい。細身の長身で話し方は物静かで知的な雰囲気。おまけに顔の造りがバッチ君と同系統なので、確かに伝記映画を作るならバッチ君がアサンジを演じるのは適役と言えるかもしれない。


確かに似た系統の顔立ち ジュリアン・アサンジ(左)とバッチ君(右)

ジュリアン・アサンジは、1971年生まれで今年(2012年)41歳。一応オーストラリアの国籍を持っているが、親が舞台関係の仕事に関っていたせいで、巡業生活の中で成長した為、常にあちこちと移動し、定住しないライフスタイルがしみついてしまったらしい。少なくともそういう過去の経験が、今のような移動に次ぐ移動の放浪生活を苦もなくこなせている理由だ、と本人はインタビューで語っている。幾つもの国を渡り歩き、住所を持たないアサンジ。常に身の危険に曝され、場合によっては逮捕の危険もあるため、ずっと身を隠してきたが、一時期は表に出て広報活動も行い、昨今では大手の欧米の報道機関と協力体制を敷くようにもなっているとか。WikiLeaks に寄せられる情報は内容を検証して載せているようだけれども、デマが混ざっている可能性も否定しきれない。ともあれ、機密情報などを(一応安全に)公開できる場はアサンジのWikiLeaks ぐらいしか無いので、膨大な情報が集まるらしい。



WikiLeaks が公開した情報の中で主なものは、アメリカの外交機密文書や、イラク戦争の民間人殺傷動画、アフガン紛争関連資料などがあるとか。また、中国の反政府主義者などにとっても貴重な情報公開のツールになっているようだ。
ジュリアン・アサンジは、その活動に支援や賞賛を受ける一方で、2010年に、スウェーデンで2人の女性に性的暴行を働いた容疑をかけられたりもした。アサンジ側は行為は合意の上で、告発は中傷行為であると反論した。この件でスウェーデンはアサンジをインターポールを通じて国際指名手配した。アサンジはロンドン警視庁に出頭し、保釈を申請。紆余曲折の末、保釈金を払って拘留を逃れ、ロンドンのエクアドル大使館に入り、亡命を申請して許可されたとか。それが2010年の暮れあたりの出来事らしいので、現在はどこで活動されているのか分らないけれども、支援者の別荘かどこかに潜んで、活動を続けているのであろうか。


毀誉褒貶の激しい人物である

かように、ざっくりとウィキペディアや彼に関するドキュメンタリー映像でチェックしただけでも、なかなか複雑で、白とか黒とか一口で片付けられるような人物ではないし、彼の活動は情報の透明性を保つために必要だという見方もあれば、犯罪だという見方もあるだろう。ただ、何がしかの信念を持って活動している事だけは確かだろうし、非公開だった情報が公開される事で、ある国の政府や政策が一方に偏ったり、暴走する事を抑止する効果もあるかもしれない。

こういう興味深い人物なので、演じるとなれば非常に演じ甲斐はあるかもしれないけれども、どういう角度で彼と彼の活動を描くのか、というのはなかなか難しい問題ではないかと思われる。おまけに、実在の、現役の人物がモデルだと、自ずと描きかたにも描ける事にも規制も限界も出てくるだろうとは思うので、生ぬるい、何を言いたかったのか分らない映画にだけはならないようにしてもらいたいな、と思う次第。

この作品は、ドリームワークスの制作で、ジュリアン・アサンジの片腕だったDaniel Domscheit-Bergという人の書いた「 Inside WikiLeaks: My Time with Julian Assange At The World’s Most Dangerous Website」という内幕モノの本をベースにしているらしい。このDaniel Domscheit-Bergをどうやらマカヴォイ先生が演じる模様。(これはVariety誌にマカヴォイ先生本人が語ったそうな。でもまだ確定じゃないのかな)



監督はビル・コンドン。ビル・コンドンって「ドリーム・ガールズ」とか「シカゴ」とか「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン」なんてのを撮っている人なんだけど…どうなんでしょうね。大丈夫なのかな。畑が違うような…。まぁ、やはり方向的には「ソーシャル・ネットワーク」系の作品を狙っているのかと思われるけれど、ビル・コンドンはデヴィッド・フィンチャーじゃないものねぇ…。いかがなりますことか。ともあれ、内幕モノには違いないので、アサンジを美化して英雄に祭り挙げるような内容のものではない事は間違いないだろう。


アサンジを演じる際には髪はプラチナブロンドになるのかしらん、バッチ君

しかしまぁ、よく思いついたもんですね。雰囲気とか風貌とか、アサンジを演じるなら今まさにバッチ君しか居ないという感じですものね。ふほほ。
いや~、それにしても色んな仕事が廻ってくるわね、バッチ君。そして、ジャーナリストを演じるのだとすればマカヴォイ先生はちょっと「ステート・オブ・プレイ」の時みたいな雰囲気なんだろうかしらん。ふふふ。ともあれ、バッチ君があれやこれやと色んな役を演じる事で、様々な人物像や、普段は覗けない世界などを垣間見られたりもするわけで、1人の贔屓俳優の仕事から、居ながらにして知見が広がるというのも、なかなか面白い事だと思う。

コメント

  • 2012/11/29 (Thu) 16:01

    はじめまして!!
    ベネディクトの12月の来日が決まりましたねぇ♪
    ちょうど昨日SHERLOCK観返してたんですよね!!
    休みとれるかな。。

  • 2012/11/29 (Thu) 21:18
    Re: タイトルなし

    KUMIさん 初めまして。
    来日が決まったんですね。へぇ~。
    バッチ君、東京でマーティン・フリーマンと会えるのかしらん。ふふふ。

  • 2012/11/30 (Fri) 15:39

    成田行きたいなぁ。。
    半休ならとれるけど間に合うかな(;一_一)
    スタートレックの続編のプロモーションみたいですね!
    前作面白かったからもう一回観ようかなぁ。
    早めに借りないとすぐなくなっちゃう(笑)
    ベネは悪役を演じるみたいですね~どんな感じなんだろう。。
    前作の悪役を演じたエリック・バナはすごい特殊メイクでした(^O^)/

  • 2012/12/01 (Sat) 18:42
    Re: タイトルなし

    成田まで行くんですか~、凄いな。頑張って。
    今回はスタートレックのプロモーションなんですね。ふ~ん。
    けっこう、彼は楽しんで悪役もやりますね。「BOND24」にも悪役で出るという噂があって、ワタシはそっちの方が楽しみかも。ふふふ。

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