レトロチック門司港

-ショート・トリップ 北九州-



九州はイメージとして冬でもあったかいという気がするけど大間違い。殊に福岡など九州の北部は冬は雪も降るし、けっこう寒いんですね。ワタクシ、この九州北部に一日半の短い旅をしてきました。母方の親戚の集まりがあったので週末の小旅行を兼ねて博多経由で門司港へ。門司港、レトロチックでなかなかよろしかったです。港に出ると目の前はすぐ関門海峡。海の向うは下関。歩いて橋を渡っても行かれるほどな近さでビックリ(でも今回は行かなかったけど)。
とにかく、なにやかやと時間に追われて動いていたので、あまりゆっくりは出来なかったのだけど、短い間に駆け足で楽しんできました。今年の旅行一発目は北九州へのショート・トリップ。 フグ食べまくり。
母方の親戚の集まりには、九州ゆえに距離もあるし、殆ど参加した事がなかったワタシなのだけど、今回は料亭でふぐを食べると聞いたのも大きかった。じゃ、ちょうど週末だし、九州はあちこち行っているけど、なぜか福岡には行った事がなかったので行ってみようかな、という事で飛行機にて羽田から福岡へ。行くと決めた日にチケットの手配でもしようかとANAのサイトを見たら、ちょうど出発日から逆算して55日目だったので旅割55で往復の航空券を安くゲット。二次元バーコードでさくさくとチェックインできるし、席も前もって自分で決められる。実に便利な世の中でございます。母は飛行機は嫌だから新幹線で行く、と言っていたのだけど、年末に腰の筋を捻ってしまってそれがまだ治らないので今回は参加取りやめとなりました。まぁ、ワタクシが母の分までふぐを食べてくることに。ふふふ。

うちは、父はパリパリの東京っ子ですが、母は九州の出身です。5人姉妹の末っ子で、地元で結婚した一番上の伯母以外の4人はみな東京に出てきて結婚したんですが、2番目の伯母と4番目の伯母が10年ちょっと前に相次いで未亡人になったときに、どちらからともなく九州に帰ってノンビリ暮らそうかしらん、という事になり、東京の家を畳んで、その頃、門司港に新しくできたマンションにそれぞれ一戸ずつ買って住む事になりました。その時から母方の親族が集まる時には門司港が基点になったんですね。前々から母に、門司港はレトロチックでなかなか良いわよ。あなたの好みよ、と聞かされていたし、その上、ワタシが子供の頃から仲の良かった2番目の伯母の娘夫婦(ワタシにとっては年長の従姉妹)が、あの地震で東京に住むのが嫌になり、古くなった東京の家を処分して、門司港に新しく家を建てて1年半前から住んで陶芸三昧の日々を送っているので、この従姉妹に久々に会うのも楽しみでした。これまで宮崎や長崎や熊本は行ったのに何故か福岡には行っていなかったので、門司港で三井倶楽部の見物をすることと、博多でラーメンを食べる事を二大目的に、休日に眠い目をこすりつつ早起きして羽田へ。

羽田から福岡までは実質1時間半の空の旅。何しろ羽田は(成田もそうだけど)飛行機に乗り込んでから管制塔のOKが出て実際に飛び立つまでが長いんざますわね。羽田の空は相変わらず大混雑の模様。で、福岡に着くと、福岡空港から博多駅までは地下鉄で2駅という近さ。これは便利ですわね。首都圏もこれぐらい空港が近いと素晴らしいんだけど、…まぁ、しょうがないか。
ところがギッチョン、門司港まではここからが長い。博多から特急ソニック号に乗るか鹿児島本線に乗って、小倉を経て門司港へ向うのざます。ソニック号を使えば1時間ちょっと。鹿児島本線の快速で延々と行くと1時間半。新幹線で小倉まで行けば門司港まで40分。まぁ、そんなに急ぐ必要もないので、ちょうど滑り込んで来た鹿児島本線の快速に乗って門司港へ。



博多に着いた時はちょっと曇っていたのだけど、海が近づくにつれて晴れ、門司港に着いた時には、海と空がとても綺麗な青に光っておりました。従姉妹が駅に迎えに来てくれるまで少し間があったので、まずはレトロチックな門司港の駅舎をちょっと撮影。








レトロムード満載の駅舎が残っている門司港駅 よかね

そして、歩いてすぐの港へとぷらぷら散策。


港に向う道の途中に、今回の旅の目的の1つでもあった三井倶楽部が建っております


あれが馬関の海峡じゃ 対岸に聳えているのは下関タワー





本当に、かなりの近さで海を挟んで山口県の下関が見えるんですね。関門海峡は、近くに壇ノ浦だの、巌流島だのという有名な歴史的ポイントがあるところでもあるんざますわ。今回はゆっくり見物などは出来なかったのだけど、まずは空が晴れて海の色が青くうねり、白い橋脚とのコントラストが鮮やかだったのがたいそう印象的でした。


***
今回の集いの目的は、母方の祖父と祖母の最終の法事。法要が済むと、久々に会う従姉妹や、初めて会う従兄妹などとしばし歓談。そうこうするうちに料亭からの迎えの車が来て、今回のメイン、ふぐ料理を食しに、山の中腹にある割烹旅館でもある料亭「伯翠庵(はくすいあん)」へ。この料亭は宿泊もできる割烹旅館でもあり、つづら折れの山道を少し登って道の脇をぐーっと下がったところにエントランスがある様子など、なにやら箱根の旅館などと似た佇まいを感じました。山の中腹で冬のこととて寒さも箱根なみ。でも、港からは車で僅かに5分程度の距離。和服をしゃりっと着こなした「老舗の女将さん」というのを絵に描いたような女将さんがにこやかに出迎えてくれました。



今回、関東からは、ワタシと横浜に住む、うんと年上の従姉妹が参加。主に関東から来るワタシたちのためにふぐ料理を選んでくれたとの事で、伯母さん達、ありがとう。ガンガン食べさせていただきますよ。
というわけで、食べましたよ。ふぐの刺身、白子、ひれ酒、鍋…。
いやもう、実に至福のふぐ三昧。


ふぐの薄造り お味の方は言うまでもありますまい とらふぐ万歳


刺身も美味しかったけれども、焼き加減が難しいという、焼いたひれの入ったひれ酒が香ばしくて美味しかったですねぇ。ワタシは日本酒は美味しいのを冷やでちびちびと、美味しいものを食べつつ飲むのが好きなのですが、今回はひれ酒も熱燗だし、ひれ酒以外にも熱燗の日本酒を少々たしなみました。


ひれ酒 香ばしくて非常に美味しかった

シメには全員で大きな朱杯の底に笹の葉を敷いてお酒を廻し飲む笹酒で楽しい宴は見事に締めくくられました。それ以外にもビールを飲んだけれども、熱燗というのは二日酔いになりにくくて、翌日随分すっきり目覚められるものだという事を知りました。そうか。熱燗もいいかもね。そして当分、ふぐは食べなくてもいい、というぐらいに堪能しました。ふぅ、ごちそうさま。

***
さて、2日目は4番目の伯母のマンションで目覚めて、つくりたての味噌汁に炊きたてのご飯、焼きたてのかわはぎに、明太子やら、うにやらの朝食をご馳走になってから、博多に向う前に門司港周辺を散策。何といっても、三井倶楽部を見学しなくてはね。三井倶楽部以外にも、大阪商船のビルや、赤レンガ倉庫などレトロ建築があれこれとあり、港周辺の門司港レトロ地区の散策は楽しかったです。


この建物はなんだっけな…国際友好記念図書館かな


旧税関




レトロチックな港の風情が漂っている


門司港レトロ地区でポーズしているバナナマン達 ナイス


大阪商船のビル(右)と三井倶楽部


三井倶楽部に到着

そして、ゆっくりと三井倶楽部を見学。1階は見学無料。2階は靴を脱いで100円で見学できます。さすが旧財閥。太っ腹なり。ここはかつて接待用の宿泊施設だったところ。アインシュタインも宿泊したとか。
この三井倶楽部内部は「kiki的建築探偵」カテゴリで、後日、別に記事をUPしまする。

***
三井倶楽部の見学を経て、午後は空港へも近いので博多へ。
ワタシだけの感触かもしれませんが、博多に限らず、大阪だの名古屋だの札幌だのといった地方の大都市というのは、中心部はどこも似たような感じであまり新鮮味がないというか何と言うか…。少し掘り下げればそれぞれに特色があると思いますが、短時間で表層をなでるような旅の場合は、大都市はちょっとね…。東京に住んでいると、都市的な部分は東京で沢山なので、他の土地に行くとそういう部分以外の味わいを探したくなるんですね。で、従姉妹は自分のお気に入りの場所として櫛田神社に案内してくれました。ここは博多山笠の山車が奉納されている神社だそうで、なかなか風情のあるところでした。門の屋根の下にあたるところに十二支の彫刻のついた飾りがあってなかなか素敵でしたねぇ。









博多は食べ物が美味しいので有名だけれど、ワタシはとにかくやっぱりラーメン食べて帰ろう、と思っていて、従姉妹に博多ならではの美味しいラーメンを食べに行こうよ、とリクエストしたんですが、この従姉妹は、門司港界隈のグルメには詳しいのだけれど、特急で1時間14分かかるので博多には用がある時しか出ない為、実はあまり知らないというんですね。ナンタルチヤ!素人じゃないのよ!任せなさいとか言ったくせに!
…でもまぁ、この従姉妹は東京で生まれて、つい1年半前にこっちに移住したばかりの新参者なので、詳しくなくても仕方がないんざますわね。というわけで、従姉妹が頼りにならぬので、どうしようかと思ったけれどもガイドを買うのも癪だし、ひとまず、博多第一の繁華街・天神に出れば、歩いているうちにラーメン屋に行き当るだろうということで、地下鉄で天神に行き、プラプラと歩きながらラーメン屋探し。でも地理も不案内だし、大した事なさそうなラーメン屋はあるけれども、おいしそうな店はなかなか見つからないし、闇雲に歩いているうちに脚も疲れてきちゃったしで、ついに我を折ってガイドを買おうかとヘタレな気分になった時に、ふと少し離れた通りの先に「一蘭」を発見。



一蘭は東京にもあるけれども、天神西通りのその店は、そこでしか食べられない釜だれとんこつラーメンというのを食べさせてくれるというので、ええぃ!東京に出ていない名店で食す!と思っていたけど従姉妹任せの怠慢が祟り、調査不足でもう時間もないので、「一蘭」で釜だれとんこつだ!と一蘭へ。で、釜だれとんこつ。美味しかったですね。お腹が空いていたこともあるけど、博多の天神西通りでしか食べられないラーメンだから、当初の目的にも合致して満足したし、冷たいビールにもよく合うお味。しょうゆとんこつっぽい味でしたね。ワタシは福岡のラーメンの細麺ぶりが大好きで、これがとんこつのスープによく絡んで実に美味しい。



半熟卵をトッピングに付けて、あまりに美味しかったので替え玉をしました。替え玉をするとチャルメラが鳴る仕組み。ワタシ以外にもあちこちでチャルメラが鳴り響いておりました。ふふふ。福岡でラーメン食べたら替え玉せんとね。



というわけで、その後はちらっと埋立地にあるYahooドームの界隈を散策してから、また博多に戻って博多駅の名店街で土産物をひとしきり買い、その後、従姉妹が、ここだけは知っているというお寿司やさんでご馳走してくれて博多グルメは幕。飛行機の時間が迫ってきたので、博多で従姉妹と別れて地下鉄で空港へ。

とにもかくにもせわしない、時間に追われた旅でしたが、美味しいものをあれこれと食べ、未踏だった博多にも行き、それなりに楽しく充実した小旅行ではありました。大都市の博多でも東京に較べると人々の歩き方がノンビリとしているのが特徴。また、ちょっとした事を人に尋ねても、みんな親切で丁寧に教えてくれました。大都市だけど、どこかノンビリしているのが博多の人の気質かな。せかせかした東京とは、ちょっと人々の歩き方のペースも違うな、と感じましたね。
今回は一度も行った事のなかった博多にも寄ってみなくては、という事で門司港はほぼ、ふぐを食した事と、三井倶楽部の見学のみで離れてしまったのだけど、門司港グルメもなかなかのものらしいので、次に行ったら、従姉妹に案内してもらって門司港で美味しいお寿司を食べたり、土産物をひやかしたりして、門司港および下関、または小倉あたりをのんびりと楽しもうかと思っています。
いや~、なにはともあれ、九州はよかとこです。はい。

コメント

  • 2013/01/22 (Tue) 01:42

    山笠ァあるけん博多たい!
    九州小旅行を楽しまれてこられたようですない。
    わたし、十代のころしばらく福岡市内の学校に通っていたので、美味しいラーメン屋なら事前に教えられたかもしれません。
    博多弁もしゃべれますし。(^-^)/
    kikiさんがおっしゃるように九州は北と南じゃ気候がまったく異なりますね。
    日本海側の九州は冬場の気候が下手すると東京より厳しいです。

    しかし、名所各所に足を運ばれ、名産を口にされ、ちかっぱい(博多弁で「ちからいっぱい=とっても」という意味)楽しまれたようで何より。

    九州は食べ物も良いですが、美人の産地でもありますよ。\(^o^)

  • 2013/01/23 (Wed) 00:09

    sanctuaryさん
    大変にせわしない短い旅でしたが、中身がぎゅっと詰った楽しい旅行でした。山笠も見たしね(笑)
    へぇ~、福岡の学校に通われてたんですか。博多弁もまだしゃべれるんだ。忘れないものなんですねー。
    美味しいラーメンの店もご存知だったんですね。では、次回あっち方面に行く前には、教えてもらわなくっちゃ。ふふふ。
    そうそう、福岡はけっこう寒いんですよね。日本海側だから。まぁ今年は東京も寒いから、どっこいどっこいだったかな。
    福岡は秋田と並んで美人の産地ですよね。博多美人というぐらいだから歩けば美人に当るのかと思っていたけど、それほどな比率じゃなかったかな(笑)でも、2人ぐらい「お!」という感じの女子を見かけましたよ。1人も見かけない土地もあるから、やはり博多はそれなりに美人比率が高いのかもですね。

  • 2013/01/26 (Sat) 19:13

    kikiさん、以下博多弁を織り交ぜ独りごちてみます。

    博多に来とったげな、全然知らんかった~、分かっとったらどっかいいとこ案内できたっちゃけどねぇ。会いたかった~!
    一蘭でラーメン食べたらしいけど、満足できたかいな?美味しかったみたいやけんよかったたい!
    西通りとかわたしには庭みたいなもんやけんね(いや、そうでもないか)、なんかいいとこ案内できたかもしれんねえ。


    博多弁を文章にすることがないのでなんだか若干おおげさでぎこちない感じになってますね(笑)。
    あ~、でもkikiさんが天神や博多に来られていたなんて、スケジュール的に忙しかったでしょうが、お会いしたかったなあと。
    「よかとこ」だと発見されたようで嬉しい限りたい!

  • 2013/01/26 (Sat) 22:12

    ミナリコさん どうもどうも~。
    そうなんですよ。先週、福岡に行きまして、チラッと博多にも寄りました。お知らせしなくてすみませぬ~。
    今回は門司港での親戚の集まりに参加するのが目的でして、とにかく門司港と博多が案外と離れているし、 短い時間であれこれとバタバタしていたので、ノンビリ博多観光をしている時間がなくて…。でも、また今度、完全なあそびの旅行で、また福岡に行きますわ。その時には前もってお知らせしますので、是非ぜひ、博多でお会いしましょう。美味しいラーメン屋とか、美味しい居酒屋とか、面白いお店や場所とか案内してくだされ。(最近、中州の屋台って数が激減したそうですね)天神でほっつき歩いている時にTOHOシネマズを見かけたので、博多の人はこのへんで映画を見てるのかな、とか思ったりしました。
    ラーメンもねぇ。「一蘭」よりも、もっと地元っぽい名店がいくらもあったと思うんだけど、今回は従姉妹任せが失敗して、もう時間もなく、ひとまず博多でラーメン食べて帰った、という感じでしたが、それなりに美味しかったのでまずまずでしたわ。何はともあれ、せわしない旅でしたが、福岡は博多のみならず門司港も含めてナイスな印象でした。
    ミナリコさんも、何かで東京に来られる時には是非、ご一報くだされ。

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