バッチ君とマーティンが50代になるまで続けたい

-マーク・ゲイティスの願望的未来予想図-



3月にSeries3の撮影が始まるという「Sherlock」。
海外のニュースサイト(http://www.scotsman.com)に載っていた記事によれば、企画・脚本・出演と3役をこなすマーク・ゲイティスが、「ベイジル・ラスボーンとナイジェル・ブルースがシャーロックとワトソンを演じていたのと同じ年代になるまで、ベネディクトとマーティンにも演じて欲しいな」と語ったとか。

ベイジル・ラスボーンは1939年から46年の間にハリウッドで14本制作されたホームズ映画でホームズを演じた俳優。相棒のワトソンを演じていたのがナイジェル・ブルースだ。ベイジル・ラスボーンのホームズは、アメリカでは最高のホームズと讃えられているらしい。制作されたのが第二次大戦の戦時中だったので、日本ではどれも未公開でホームズ役者としては知られていないけれども、欧米ではそれで知名度が高い俳優であるようだ。ワタシはガルボの「アンナ・カレーニナ」をビデオで観た時に、カレーニン役で出演していたベイジル・ラスボーンを観た。長身で知的でクールな雰囲気は確かに典型的なホームズ役者のものだな、という感じがする。


ホームズを演じているベイジル・ラスボーン

日本ではあまりベイジル・ラスボーンとナイジェル・ブルースのホームズ・シリーズは知られていないのだけど、欧米では有名らしく、マーク・ゲイティスやスティーヴン・モファットの中にもそのホームズ映画のイメージは強く根付いていて、「Sherlock」を始める時にもかなり意識の中に有ったらしい。ベイジル・ラスボーンのホームズ映画はどれも1時間ちょっとぐらいの短編映画でTVドラマのような感覚で観られる映画だ。これらのホームズ映画を撮っている時、ベイジル・ラスボーンは50代前半だった。相棒役のナイジェル・ブルースも同年代だったのだろう。


ラスボーンのホームズ(左)とブルースのワトソン ワトソンの方はかなりのオヤジである

マーク・ゲイティスは、「「Sherlock」は、原作や従来の映像化作品のイメージよりも若い年代にしているから、二人の若者の成長物語として作って行く事も出来るんだ」と語る。
「ベネディクトとマーティンが、ベイジルやナイジェルと同じ年代までシャーロックとワトソンを演じるって素敵なアイデアじゃないかい?」なんてゲイティスはご満悦だけれども、50代になったバッチ君やマーティンが出演する「Sherlock」って、ワタシは今すぐにピンと来ないなぁ。ちとイメージできないざます(笑)前々から、二人の若者の成長物語でもあるんだ、というような事は言っていたけれども、よもや50代になるまでやりたいと思っていたとは知らなかった。意表を衝くお考えである。まぁ、昨今は昔と違って50代なんてまだ全然若いんだけれども…。


どうする、50過ぎてもやるかい?    さぁね、どうかな

思うに、「Sherlock」の良さ、その魅力の最たる部分というのは、21世紀に時代設定を移した事と、落ち着いた中年ではなく、二人を若者にした、というところがもっとも大きなポイントではなかろうか。そこに様々な現代的な側面やキャラ付けがなされて、シャーロック・ホームズは21世紀にユニークなリボーンを遂げたのである。シャーロックとワトソン君が、若過ぎないけど若者だ、というところがミソのような気がするのだ。永遠に若者のままでいるわけにはいかないにせよ、あのハネッカエリのシャーロックがオッサンになって、妙に落ち着いたら面白くも何ともないのでは?と思ってしまう。かといって、オッサンになってもあのままだと一向に成長がないという事でこれまたウ~ムな感じだし(でも、シャーロックは幾つになろうとあのまま、我儘勝手な次男坊でいきそうだけど…)。



もしバッチ君&マーティンが50代になるまでシリーズが続けられたら凄いなとは思うけれども、どういう具合に年を取らせていくのか、まさにモファット&ゲイティスという制作・脚本コンビの腕のみせどころ、という事になるかもしれない。でも、実際にはバッチ君とマーティンが50代になるまで、というのは、かなり困難だと思うけれど…。ふほほ。ただ、少なくともマーク・ゲイティスは長くこのシリーズを続けたいと思っている事はハッキリしたな、という気がする。ワタシ的には、20年先まではともかく、さしあたって向う5年か10年ぐらい続けてくれると、とても嬉しい。
そのへんも含めて、今後の「Sherlock」シリーズからはますます目が離せないざますね。ふほほ。

***
と、「Sherlock」の話題が一段落したところで、余談ながら海外ドラマついでに書くと、ユニバーサル・チャンネルが今年(2013年)の3月末で放送を終了するらしい。このチャンネルで唯一観ているドラマは「コバート・アフェア」だけなのだが、それでもこのドラマのためだけにも放送は続けてほしいと思ったりするのだけど、終わりは終わりのようだ。この放送終了の告知も、ユニバーサル・チャンネルのページでちょろっと出されているだけでアッサリしたもんである。…やれやれ。 



となると、放送を楽しみにしていた「コバート・アフェア」シーズン3はそのうちDVDででも見ろってことだろうか。無責任だなぁ。AXNミステリーででも放映権を買い取ってくれないかしらん。ぶつぶつ…。


ということで、久々の「Sherlock」関連および「コバート・アフェア」シーズン3の放映はどうなるんだ?という海外ドラマの話題でした。

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コメント

  • 2013/02/28 (Thu) 18:34

    はじめてコメントします。

    この1月にNHK総合の深夜時間帯で放映された「Sherlock1」を見て面白いなあと思い、2月に飛行機の中で韓国語字幕の「2」を3話まとめて徹夜で見て、すっかりハマってしまった者です。灯りを落とした飛行機の中で「take my hand!」にひとり吹き出してました。
    とはいえ、私の語学力はあやしいので、帰国して「2」をレンタルし、全3話鑑賞しました。よりいっそうの深みにハマりました。ラストはジョンと一緒に号泣しました。タイトル音楽が頭の中でぐるぐるしています。完璧にマズいです。

    世間に遅れてマイブームがきたので、今更語り合える友達もおらず、ネット検索かけてこちらにたどり着きました。sherlock関連の記事、楽しく読ませていただきました。50代になっても男はきっとコドモです。この二人なら英国オヤジの可愛らしさをみせてくれそうかな?と思います。

    とはいえ、まだ今は若い二人に目がクギ付けです。「3」楽しみですね。放映までの長い期間は、英語の勉強をしておけという啓示でしょうか?
    久しぶりに他の海外ドラマも見たいなあと思えるようになりました。また今度、他の記事も読ませていただきます。お邪魔しました。




  • 2013/03/01 (Fri) 22:17

    なつのさん はじめまして、ですね。

    まぁ、どのタイミングで見てもね。けっこうハマッちゃうんですよね「Sherlock」は。1も面白かったけど、やはり2のクオリティの高さがあのシリーズの人気を決定づけたな、という気がします。UKで放映されたあと、日本での放映がどうしてもかなり遅くなるので、苛々待つより観てしまえ、というわけで、UKからDVDを取り寄せて観ることになるため、「Sherlock」を楽しみつつ英語の勉強もできるというわけで一石二鳥。いろいろな角度から楽しめるドラマです。

    確かにね。二人は50代になってもあまり変わらないんじゃないかという気はするんだけど、キャラは変わらずに二人を取り巻く状況が年代に応じて変化していく、という感じでゲイティスは考えているのかな、とも思いますが、さてさて、そんな先まで続けるのか、続くのか。見守っていきましょう(笑)

    3月に入ったので、いずれSeries3の撮影が始まった、というニュースも流れてくるでしょう。放映がいつになるのかなかなか明かされないのもミステリアスですが、そんなあれやこれやも含めて楽しんでいくのが、21世紀的シャーロキアンのありかたなのかも(笑)日本のドラマは全く見る気がしないけれども、海外ドラマはけっこう面白いので、幾つかなりゆきを見守っているものがあります。今年は新しいシーズンが放映されるだろうので、それらも楽しみです。
    他の記事もいろいろあるので、いつでもどうぞ。

  • 2013/03/04 (Mon) 09:10
    はじめまして。

    kikiさん、はじめまして。

    私も1月のNHK放送で初めて「1」を見てすっかりSherlockに夢中になってしまいました。そしてどうしても「2」が気になって眠れなくなるほどで、UK版のDVDを購入しました(日本のものは高すぎて・・・)。

    字幕を見ながら、何度も一時停止&巻き戻しを繰り返しながら、辞書をひきひきなんとか最後まで見終えました。こんなに勉強(?)したのは何年振りでしょうか。それだけ、シャーロックやジョン、マイクロフト、その他登場人物だちの魅力にひきつけられたのですね。

    しかし私のつたない英語力&(20年前の)まじめな学生向けの辞書では理解しきれない部分もあり、ネットを検索しているうちにkikiさんのブログに辿り着きました。シャーロック関連の記事は貪り読ませていただきました。私が理解しきれていなかった部分(英単語の意味だけでなく、原作やイギリスの文化的な背景を知っていないと分からない部分)など、いろんなことを教えていただきました。「Sherlock」を理解するためには無くてはならない教科書のようでした。ありがとうございました。

    でもKikiさんのブログにはまってしまった一番の理由は、Kikiさんのユーモア溢れる文章と、それぞれの写真に付け加えられた小さなツッコミがとても面白くてたまらなかったことかもしれません(笑)しょっちゅう、プっと吹いたりクスクス笑ってしまいました。失礼いたしました。

    シャーロックのジョンが仲よさそうに顔をくっつけている写真、ドキっとしてしまいました。衣装は劇中のもののようですが、何かのイベントの時の写真でしょうか。イギリスのテレビや雑誌が見られたなら、こんな風景もたびたび目にすることができるのでしょうね。

    長々と失礼いたしました。シリーズ3がとても待ち遠しいです。放送もですが、Kikiさんの記事もとても待ち遠しいです。これからも時々遊びに来させて下さい。

    ありがとうございました。

  • 2013/03/04 (Mon) 22:55

    まりもさん はじめまして。

    1月にNHK総合で1が放映されたところでハマッた、という方もけっこういらっしゃるんですね(笑)
    でも、UK版を取り寄せなくても、2はもうツタヤとかでレンタルできるんじゃないでしたっけ。違ったかな。
    それはさておき、UKから入手されて辞書と首っぴきで3話ご覧になったんですね。ワタシも昨年の2月はそんな感じで2のDVDを観ました。ふふふ。もう1年経ったんですわ。早いなぁ。

    ワタシの英語解釈など、かなり適当なのであまり信用しないでください。大体こんな感じだろうな、というような大雑把なもんですので(笑)それに、英国の文化的背景なんて、これまでに映画や小説でちょこっと仕入れたものだけで、たいして分かってやしませんの。ふほ。でも、確かに「Sherlock」のお陰で久しぶりに調べものをしたり、英語の聞き取りや、こういう時にはこういう言い廻しをするのか、へぇ~、といったような新しい知識を吸収できて楽しかったです。「Sherlock」のお陰で、聞き取りは前より少しマシになったような気がしています。

    何はともあれ、記事を楽しんでいただけて何よりです。ワタシはブログを始めた当初からそうですが、自分が書きたいものを書きたいように書いているだけなので、それを読んだ方が楽しんでくださるというのは、一石二鳥だなという感じです。自分が楽しんでいる事を、他の人にも楽しんでもらえるなんてね。ハッピーな趣味ですわ。
    記事中の写真のキャプションは、自然に一言湧いてきちゃうんですよね。まぁ、あれが楽しい、毎度受ける、と言って下さる方が割にいらっしゃるので、これからも続けていきます。というか、いつも勝手に湧いてきちゃうんだけど。(笑)

    この記事の中の、二人がやけにくっついている写真は、バッチ君の写真をサーチしていて出てきたんですね。多分、Series1の2話目にチャイナタウンでのロケがありましたね。あそこのロケ現場での写真じゃないかしらん、と。バッチ君は衣装を着てますが、マーティンはまだ私服みたいだから、現場に遅れてきちゃったのかも。

    3の撮影はいつごろ始まるんでしょうねぇ。楽しみですねぇ。放映は何となく夏の終わりか秋じゃないかと思いますが、ちょろちょろと小出しに出てくる情報をチェックして、Xデーを待ちましょう。
    また、いつでも遊びに来て、お気軽にコメントしていってください。

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