五月の緑



気持ちよく晴れた日が続いてますが、みなさま、いかがお過ごしですかしらん。
毎年思うのだけど、春の太陽、ことに五月の太陽は光が透明で、明るいのにギラギラしていない軽やかな光を地上に投げかけ、その光を受けた花や緑が心地よく微風にそよぐ時期で、そういう草花を眺めているだけでもいい気分になれる、実に良い季節ですわね。五月というのは、透明な光と若い緑の、麗しい季節だなぁとつくづく思います。この連休中にも、また調布の神代植物公園に行きましたが、さわさわと吹き抜ける風にゆったりと木々の緑がそよいでいる光景が実に平和な眺めでした。我が家のベランダの小さな「空中庭園」でも、ささやかな花と緑が元気に光と水を吸っております。皐月うるわし。
少し前、桜の時期に訪れた神代植物公園は、案外と人も少なくて静かな佇まいだったのだけど、やはり五月の連休ともなるとかなりの人出でした。まぁ、みどりの日に行ったせいで、植物公園の入園料がタダだったこともあるのだろうと思うけれど…。迂闊なワタシと友はそんな事はさっぱり知らずに行き、入り口で「今日はみどりの日なので無料です」と言われてちょっと得した気分に。でも、それが目当てで植物公園に足を向けたわけだのに、「藤棚」はもう藤が終わりかけ。例年なら連休の頃が見ごろなのだけど、今年は桜同様、藤も開花が早かったせいで最盛期の藤色の天井を見る事はできなかったのだけど、そこそこ名残りが残っていて、辛くも終盤に間に合ったというところでした。天気の都合や友と互いの都合を擦り合わせていると、この日より前に行く事が出来なかったので、まぁ、仕方がないですね。来年は盛りの頃に是非、捲土重来と参らねば。


ギリギリセーフで花が無くなってしまう前に観賞

こんな感じで長い藤棚の回廊は藤色の花天井になる

花が終わりかけで花房が痩せかけてますね 来年はもっと最盛期に訪れねば

この連休は、妙に早く咲いたために藤は終わりかけとなり、バラにはまだ早いという中途半端な時期になってしまったのだけど、それでもしゃくなげは花盛り。しゃくなげにこんなに沢山の色や種類があるという事は知らなかったので、ほほぉー、と感心しきり。






一般的にはしゃくなげというと、こういうイメージですわね


こんな真っ赤なのもあるってご存知でした? ワタシは初めて見ましたなり

しゃくなげは石楠花と書きます。沈丁花(じんちょうげ)とか、金鳳花(きんぽうげ)とか、優雅で詩的な名前のついた花がありますが、石楠花もそういう種類の名前かな、という感じですわね。

しゃくなげの他には、芍薬や牡丹も咲いておりました。牡丹というのは華やかだけれども、花がすぐに崩れてくるような気もしますね。昔から「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という美人の形容があるけど、芍薬の方が背が高くて、花も姿もキリっとしている感じ。ワタシの撮った写真だと、あまりどっちがどっちか差が分りにくいかもですけれどね。ふふふ。


これは、牡丹ですね いかにも牡丹て感じ


これも牡丹だったと思うんだけど…記憶があやふや


これは芍薬だったと思います うん


これも芍薬だったと思うんだけど…とにかく白くて綺麗でざました

まだちょっと早かったのだけど、バラ園にはバラもちらほらと咲いていました。時期が来て、一斉に咲いたらさぞ壮観だろうと思われるけれど、その頃はまた人出が凄いかもねぇ。















バラこそは、一体どれだけ種類があるのか数え切れない植物ですわね。バラといえば真紅色。クリムゾン・グローリーも蕾がもうじき開きそうになってましたね。その他、黄色とかオレンジとか、明るい色のバラも割に咲き初めておりました。ただ、いつもバラを見ると思うのは、バラなのに香りのあるものは少ないなぁ、ということ。今度バラの鉢を買うとしたら、香りのある品種にしようかな、などと考えてます。


ローズヒップの入ったバラのソフトクリーム ほのかに甘く、ほのかにバラの香りがする上品な味わいだった

園内は、さみどりの鮮やかさが目にしみるばかりで、とにかく五月の緑は軽やかで若々しくていいですわね。花の写真が続いたから、ここいらで緑を少し。







緑の草木の上に、ところどころ木漏れ日が斑を落とす光景ほど平和な気分をもたらす光景はないんじゃないかと思います。こうしていつまでも五月の陽光の下で緑がうるわしいといいんだけれど…。

***
末尾に、ワタシの小さな小さな空中庭園、ベランダの鉢植えたちをちょこっと。


うちのチューリーちゃん

3月から4月にかけて目を楽しませてくれたチューリップが終わり、今、プランターには朝顔の種を植えたところ。今年の朝顔は去年咲いた朝顔の種を蒔かず、タキイから「桔梗咲き」の種を取り寄せて蒔きました。


桔梗咲きの朝顔

ワタシは、この桔梗咲きの朝顔が大好きで、数年前に出先で偶然その鉢を買ってその夏を楽しみ、翌年のためにと種をとっておいたのにウッカリと紛失してしまい、以降、朝顔の鉢が出る時期になると桔梗咲きを探しているのだけどなかなか当らず、昨年の朝顔はよく咲いたのだけど、どこにでもある朝顔なので、ひとまず今年は、昨年の種は蒔かずにおいておき、タキイから種を取り寄せた桔梗咲きを蒔きました。濃い青紫と赤紫の小振りなキリっとした花がたくさん咲く桔梗咲き。ちゃんと咲けば、桔梗咲きとは5年振りの再会になるかも。今年の夏が楽しみです。ふふふ。

その他、放っておいても冬以外は咲くカランコアや、オレンジの蘭、黄色いエニシダ、そしてピンクのカラが、今、ワタシの小さな空中庭園を彩っています。


カランコア(左)と蘭


エニシダ


ピンクのカラ

Coming soonものとしては、ガクアジサイが着々と準備を整えつつあります。




咲くとこんな感じ 

ワタシは紫陽花も普通のものより額紫陽花(ガクアジサイ)の方が好みです。涼しげでキリっとしているから。
額紫陽花には限らないと思うけれど、紫陽花というのは時期が終わると暫く葉は繁っていますが、冬になると葉も枯れて落ち尽し、幹も枯れてご臨終の様相を呈します。到底、再び葉が出て花が咲くとは思われない瀕死の老人のようですが、これが年が明けて2月の終わり頃になると、枯れた枝の股から若い青い芽が顔を出すんですねぇ。その青い芽が増え、次第に育って葉を出して繁ってくる有様は、本当に自然の脅威、生命の不思議としか思われません。それは、毎年、赤ん坊から老人までひとわたり人生を生き切って死に、翌年、季節が来るとまた古いムクロの中から生まれたての赤ん坊で再生するかのごとき生命体なんですね。実にもう、驚きというか、冬の姿を見ていると、二度と花など咲くまいと思われるのだけど、それが時期が来て再び芽吹いた姿には、やはり感嘆を禁じ得ません。紫陽花は、揺り篭から墓場まで一年一生という感じなのだけど、ミソはそれが命ある限り何回も繰り返されるという事でしょうね。毎年新たに生まれ変われるって凄いなぁ。命って不思議ですわね。

紫陽花以外に、段々咲く日に備えて小さな芽が出てきたのはクチナシ。クチナシも鉢を移し換えたので昨年よりも一回り以上大きくなりました。一斉に咲いたらベランダは白い花の甘い香りで一杯になることでしょう。クチナシって本当にいい匂いなのよね。一斉に咲かないでぽつぽつと咲いてくれると長い間楽しめていいんだけどね。


クチナシ(昨年) 今年はこの倍以上に育っているので壮観だと思われます

この他に、昨年秋の終わりに植えた大輪の花が咲く百合の球根からも芽が出てきました。これが咲いたら、これまたうちのベランダは百合の香りに包まれることでしょうねぇ。ふぅ、待ち遠しい限り。

都心のマンションでは、土がないから鉢植えを楽しむのが精一杯だけど、それでも季節が来ると葉が繁り、花が咲き、きちんと手入れをしてやれば、翌年は一回り大きくなって、また数多くの花を咲かせて楽しませてくれます。
ささやかな空中庭園にも四季は巡るんですわね。来年は藤の鉢植えをどうにかしたいと思ってるんだけど、さてさて。どうなりますことか。ふふふ。

何はともあれ、草花って、ほんとうにいいもんですね。ふふ。

コメント

  • 2013/05/06 (Mon) 15:28

    こんにちは。
    5月って本当に麗しい季節ですよね〜。
    花も綺麗だし、瑞々しい新緑に囲まれると、細胞が生まれ変わる気がします。
    今年の連休は黄砂もひどくなく、天候にも恵まれ、麗しい5月を満喫できましたよね。
    それにしても、藤が見事ですね〜!!
    わたしはこの連休は島根県内をあちこち移動し、藤の花もたくさん見かけましたが、
    ちゃんと藤棚になってるのはほとんど見かけず、野生のものが他の木に絡みついているのとかばっかり。
    こちらの記事の写真を見てため息が出ました。
    私は滝巡りにも行きましたが、マイナスイオンたっぷり浴びて気持ちよかったですよ。
    今の季節は虫もいませんしね。

    • ようちゃん #-
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  • 2013/05/06 (Mon) 17:10

    ようちゃん
    本当にねー。5月って細胞が生まれ変わる気がしますわね。
    黄砂は、こっちの方ではあまり意識した事はないんですが、そちらだとやっぱり飛ぶ時は端迷惑に飛ぶんでしょうね。今年は連休に少なくて良かったですね。
    藤棚。神代植物公園のは、長いので圧巻なんですよ。でもちょっとピーク時を逃しちゃったんだけど。野性の藤もそれはそれでいいじゃないですか。けっこう豪快にわっさわっさと風に揺れたりしますよね。野性の藤。
    滝巡りも良さそうですね。光と緑と水ですわね。気持ちいいですね。やっぱり五月は麗しい月ですね。自然が瑞々しいものね。

  • 2014/04/03 (Thu) 16:47

    神代植物公園には私もたまに行きます。
    昨年のこの時期にも行きました。みどりの日ではなかったと思うのですが、同じ花を眺めていたかもと思うと楽しい気持ちになります(笑)。

    紫陽花は額紫陽花の方が種類も多いような気がしますし、よく見ると中央の小さいつぶつぶがとっても可愛くてカラフルで綺麗なんですよね。

    5月は私の誕生月ということもあり、1番好きな月です。

  • 2014/04/04 (Fri) 22:33

    ちびまこさん 神代植物園にたまに行かれるんですね? あそこは実にすてきな植物園ですよね。花の時期は特にすばらしい。これからしばらくいろいろな花が咲いて楽しめますね。5月っていい季節だと思います。よき時期に生まれてこられたんですね。
    ガクアジサイって可憐で、清楚な感じがしていいですよね。普通のアジサイよりも好きです。我が家のアジサイは今年も元気に若い青葉を繁らせてきました。特に何もしないのに、毎年元気に決まったサイクルを繰り返しているな、と感心します。

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