「コバート・アフェア」 シーズン3の1話目を見てみた (Covert Affairs: Season 3, Episode 1)

-この耳鳴りは、いつやむの?-



ユニバーサル・チャンネルが突如放送を終了してしまったので、一体、シーズン3はどこのチャンネルから放映されるんだろうかしらんと思っていたら、どこかのドラマチャンネルでの放映に先駆けて、シーズン3がビデオ・オンデマンドのラインナップに入ってきたので、まずは1話目を見てみた。
5月後半から6月にかけて、お気に入りドラマの新シリーズがぽつぽつと始まった。「ホワイトカラー」シーズン4、「HOMELAND」シーズン2など。でもそれらと並んで新シリーズが観たかったドラマに「コバート・アフェア」があった。しかし、ユニバーサル・チャンネルが突如放送を終了したので、一体どこから放映されるのか見当もつかない状態になった。どこにも何も情報が出ていない。余談だが、海外ドラマを放映するチャンネルのHPを見ると、いつも不思議なのは、新しい番組が放送される際、ほぼ直前にならないとその情報が載らないという事である。だから、いろんなドラマの新シーズンは一体何月の何日から放送なのだか、約1ヶ月か半月ぐらい前ぐらいにならないとハッキリしない。「コバート・アフェア」に至っては、今後どこのチャンネルから放映されるのかもさだかではないが、ともかくもビデオ・オンデマンドで1話目を見てみることにした。

アニーは相変わらず姉の家の離れに住んで、姉に甘ったれつつ車で通勤している。アニーが朝の出勤前に姉と会話するキッチンのシーンを見て、妙に懐かしいような気分になった。ワタシは自分で思っていた以上に、「コバート・アフェア」が観たかったらしい。(笑)



シーズン3の1話目でいきなりジェイ(センディル・ラママーシー)が衝撃の最期を迎えるようだ、という噂は聞いていたのだけど、始まっていくらもたたないうちにドッカーンとお亡くなりになってしまった。登場したかと思ったらあっという間にご臨終である。いくらなんでも早すぎやしないの?…二枚目になんて無残な最期を。ごむたいな…。


突如、非業の死を迎える浅黒いプリンス・ジェイ 彼は何を知ってしまったのか?

このジェイの突然の死を皮切りに、アニーを取り囲む環境にも様々な変化が起きる。
シーズン3はジェイが暗殺される直前に、アニーに伝えようとした秘密情報を巡って展開していく模様だ。
ちとお疲れ気味の顔に、常にノーズリーブのワンピースで腕組みがお決まりの上司・ジョーンの部署から、アニーが異動になり、オーギーも異動になる。




オーギーはジェイの部署の後任のマネージャーとして異動し、ジェイの死の裏に隠された陰謀を探るというミッションを与えられて困惑、アニーは目の前でジェイが吹っ飛んだショック(この耳鳴りは、いつやむの?)も癒えぬうちに、新しい部署での新しい任務に従事することになる。

アニーの上司はまたも女性だが、ジョーンよりは血中メス度が低そうなタイプである。ワタシはジョーンがあまり好きではなかったので、今度の上司の方が好感度が高めだ。サバサバしているが仕事には厳しい様子の女性上司リナを演じるのはサラ・クラーク。リナからいきなり調べろと言い渡された要注意人物サイモン・フィッシャーに接触するべく、アニーはモロッコへ飛ぶ。



これまでとは異なり、アニーには部署内にデスクもなく、現場任務の諜報員という側面が強く打ち出されていきそうである。シーズン1、2のアニーはオフィスに居る時には、普通のOLと変わらないようなデスクワークをして、時折コーヒーの買い出しだの、お菓子配りだのをしつつも、任務となれば海外に出て命の危険にも曝される、という、スパイでありつつも時々OLチックでもある、という描かれ方がちょっと新鮮なスパイドラマだったのだが、新人だったアニーも3年目を迎え、遂にプロの、一人前のスパイとして活動しなければならない時期が来た、という事なのだろう。

新しい上司に、ここでの仕事は前の部署の人間に口外しないで、と釘を刺されたアニーは、モロッコでオーギーからの電話を受けても任務の内容について彼に漏らすわけにはいかない。つまり、オーギーの助けなしで、1人で事態に対処しなければならなくなったわけである。一方のオーギーも、ジェイがあれこれと情報をこねくり回していた部署を引き受ける事になり、仕事を引き継ぎつつも、ジェイの部下たちを探り、ジェイの死の真相を究明しなくてはならないというヘビーなミッションに盲目の身で挑まねばならず、ジェイが独自に暗号化した数多くのファイルの前に早くもお手上げな気分になる。元々気が進まない仕事だけにオーギーの表情も冴えない。アニーに相談しようにも、彼女はこれから「非常に危険な男」と接触しなければならないので、オーギーの愚痴を聞いているヒマはない。二人それぞれに試練の時を迎えるのである。



オーギーは、ガールフレンドを追ってどこかの国に当分行きっ放しになっているのかと思っていたら、さっさと行って、もう戻ってきていたようである。やはりオーギー抜きに「コバート・アフェア」の世界は成り立たぬのかもしれない。確かにね。オーギーが出ない「コバート・アフェア」なんて…という感じである。



これまで何か困った事があれば、オーギーに電話して泣きつけば助け船を出してもらえたアニーであるが、部署も分かれたこれからは、もうオーギーには頼れない。おまけに、男の諜報員となんら変わりなく、女も情報は寝て取る事を推奨するような上司の考えに従って、アニーは命も張れば、体も張らなくてはならなくなりそうである。

そんな彼女の最初のターゲット、ロシア生まれで英国に亡命し、ケンブリッジを出た謎の投資家サイモン・フィッシャーを演じる俳優は、どこかで見た事があるな…誰だったっけな、と思いつつ見ていたが、あるとき、ハタと思い出した。そうだ、ジェイクが筋肉王子を演じた「プリンス・オブ・ペルシャ」で、ジェイクの長兄を演じていたリチャード・コイルだったのである。冴え冴えとした青い目が印象的な俳優で、芝居も上手い。今回も、一瞬も気を抜かない、油断も隙もなく、微笑みながらも血も涙もなさそうな、底が知れないような男の雰囲気がよく出ていた。




プリンス・オブ・ペルシャ 中央がリチャード・コイル

リチャード・コイル演じるサイモン・フィッシャーはおそらくKGBで元特殊部隊員の男。何らかの目的で貧しい国の土地をあちこち買っているらしい。彼の目的と正体を掴む事が、まずはアニーのミッションである。

アニーの新しい部署は何という部署なのか1話目ではハッキリしないのだが、どうやら「ロシア課」のようである。冷戦が終わっても、ロシアは何かと厄介な国なので、冷戦時代と変わらず、ロシア課は大忙しの花形部署らしい。

1話目は、モロッコはマラケッシュでのロケ。そして砂漠でのロケもある。荒野の一本道で砂嵐に巻かれるシーンもある。迷路のような市場を逃げ回るお約束のシーンもある。 アニーの困り顔全開だ。

以前の部署のように、国内やオフィスにいることが少なくなるせいか、新しい部署には今のところイケメンは見当たらない。その代わり、危険だが魅力もないではない敵との、虚虚実実の駆け引きを繰り広げていくことになるのだろう。
また、準レギュラーのモサドの男、エイアルもシーズン3には何度か登場するらしい。そして、シーズン3の間に、アニーとオーギーの関係性がどうなっていくのか、(なんだかんだ言いつつも、いかにして二人が接近していくようになるのか)も、このドラマの大きな柱なので要チェックである。



というわけで、久々の「コバート・アフェア」は、やっぱりなかなか面白かった。パイパー・ペラーボって困り顔のカワイイ、ユニークなヒロインである。ビデオ・オンデマンドもいいけど、シーズン3は有料なので、早くどこかのドラマ・チャンネルで放映してほしいと思う。

「コバート・アフェア」はこの夏に、本国USでシーズン4がスタートするらしい。ということは、日本でシーズン4が見られるのは来年か…。まだシーズン3も殆ど見ていないうちからナンだけど、もうちょっと早く日本でも新シリーズが見たいものである。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する