気になるドラマの新シーズン、さくっとの感想

-「ホワイトカラー」S4、「HOMELAND」S2、「コバートアフェア」S3-



5月末ぐらいから、ボツボツとお気に入りドラマの新シーズン放映が始まった。
新シーズンといっても、本国USでは既にその次のシーズンの放映が始まろうかというところだったりするのだけど…。
「ホワイトカラー」シーズン4以外は、まだ2話程度しか観ていないので、本当にさくっとした事しか書けないけれども、少し感想を。
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まず「ホワイトカラー」シーズン4について。



シーズン3のサスペンデッドな幕切れに、一体どうなる?どうやって帰ってくるのよ?という感じだったニックだけれども、逃げた先の南海の小島に偶然長らく潜伏していた大物のお尋ね者がいたことで、この大物をニックが捕獲できたら元に戻れるようにピーターが上と交渉、狙い通りに捕獲してNYに戻ってくるという、いかにもご都合主義な展開で元の鞘に収まった。えー、そんな事でお咎めなしに元鞘に?ワシントンのあいつは黙ってひっこんだわけ??と突っ込みどころはあるけれども、ニックをNYに戻さないと話にならないので苦肉の策という感じでもあろうか。騒動のペナルティはピーター1人に課せられ、彼はいっときホワイトカラー専門チームを外され、証拠品保管倉庫の番人をさせられてしまったりする。ははは。それもこれも可愛いニックを取り戻す為にした事のツケだから、ピーターは甘んじて受け入れるわけである。

シーズン4の特徴は、ピーターとニックのブロマンス色が増強されている、という事だろうか。とかくに昨今「ブロマンス」なムードは大流行中である。シーズン3まではニックの方にストックホルム症候群が顕著だった気がするけれども、シーズン4ではベクトルが逆になり、ピーターがニックの存在をとてもかけがえなく感じているという事が、最初の帰還エピソードから浮き彫りになっていた。行方をくらませたニックの事をせつせつと想い、居場所が分ると矢も盾もたまらずに自ら地球の裏側まで飛んで行き、再会するや思わず歩み寄ってハグしてしまう。この思い入れにはニックもいささか戸惑うほどで、観ているこっちも、まぁピーターったら、そんなに再会したかったのね、と微笑ましくなる。シーズン3までのピーターだったら、あのハグは無かったんじゃなかろうか。





シーズン4では、ニックの生い立ちや、父親にまつわる封印された過去の解明などがシーズンを貫くテーマになっている。4話目のラストで、育ての親だったエレンが何ものかに殺されるという事件が起きて以来、ニックは神経過敏になり、何がどうでも謎を解明し、エレンを殺した犯人を暴き出そうと躍起になる。そのため、しばしばピーターに隠れた行動を取るようになり、ピーターとの間がギクシャクしてしまう。
エレンがいまわの際に「信用して」と言い残した元同僚サムは、一体何者なのか…。



エレンが殺されてから、デスパレート気味になったニックをどうにか落ち着かせて、出来る協力は惜しむまいとするピーターだが、サムがFBIとの接触を拒んだ事もあり、ニックはサムの件に関してピーターを避けるようになる。そんな中、ピーターが独断でサムに接触したことでサムが危険に曝され、ニックはピーターに対して激しい怒りを炸裂させ、私生活への干渉を拒否するなど、二人の間に過去最大級の緊張感が走るシーンもあったりする。二人の関係が軋む場面で、シャツレス姿で視聴者サービスという事なのか何なのか、ピーターとニックのボクシング対決などというのをストーリーにムリムリに絡ませつつ、シーズン4はニックの父親が警官殺しの汚職警官なのか、そうでないのか、という事柄の解明に向って、日々の事件を解決しつつも進んで行く。
また、仲違いしているしている最中にFBI内部の講習会で、協力者と捜査官がいかにして親密な協力関係を築いたのか、コンビで解決した事件の実例を挙げつつ講演するなどという頼まれ仕事が入ってきて、ニックがどう受け答えするか、講演会場でピーターが内心ハラハラドキドキしつつ横にいるニールの表情を見るなど、ピーターの可愛らしさが目につくシーズンだ。



現在、10話目まで放映されたところで、謎の男・サムの正体が判明したのだが、彼にまつわる過去の真相の解明は後半のクライマックスという感じだろうか。
「ホワイトカラー」は毎シーズン、大体16話で構成されているので、シーズン4も残るはあと6話。さてさて、過去にどう決着をつけて、どういう展開で次に繋ぐのか、見守っていきましょう、という感じだが、もしシーズン5があるとして(ありそうな雰囲気だけど)、いかにマンネリズムを回避しつつ、ピーターとニックの、疑うのもイヤだが100%信じきる事も出来ないという「スリリングな友情」という核を崩さずに話を盛り上げていくのか、シーズンが進むごとに段々難しくなると思うけれど、頑張ってほしいもの。さてさて。いかがなりますことか。

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次は、常に余談を許さない緊迫感を漲らせている「HOMELAND」シーズン2。



これはやはり面白い。まだ2話目までしか見ていないが、やはり確かに面白い。ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門の作品賞を2年連続で受賞しているのは伊達じゃないのだ。(主演女優賞も2年連続で受賞している)優秀なアナリストでありながら、双極性障害を患い、情緒不安定なキャリー(クレア・デインズ)は、シーズン1でCIAをクビになり、どうしているのかとおもったら、実家に戻って近所の学校でリハビリを兼ねて英語教師をしていた。それなりに精神の均衡が戻り、どうにか発作も収まって日常と折れ合っていたキャリーの元に、元上司エスティ-スから有無を言わさぬ協力要請が来る。この真っ黒いエスティースという上司は実に身勝手な食わせ者で、大して切れ者でもないくせに、政治力を志向し、どんな汚い真似でも平気でやる、というタイプである。演じているデヴィッド・ヘアウッドという俳優も、ズルそうな感じが役にピッタリと合っている。



やっと少し落ち着きを取り戻したところだというのに、組織と元上司の都合で便利に利用され、協力者というスタンスで、再びベイルートに向うハメになるキャリー。彼女がスカウトした情報提供者が重要な情報を持っているらしいが、キャリーにしか明かさないと言い張っている為、CIAは苦肉の策で放逐したキャリーを強引にベイルートに飛ばせたのである。ベイルートには元の直属の上司であるソール(マンディ・パティンキン)がキャリーを待っていた。
当初はいきなりの現場に順応できるかどうか心もとないキャリーだったが、情報提供者と接触しようと町に出て、忽ち何者かに追われる事になり、迷路のような町の中を懸命に逃げつつ、ついに追っ手をまいた後で、逃げ去りながら会心の笑みを浮かべるシーンは印象的だ。彼女が現場に戻りたがっていたこと、久々のスリルを大いに楽しんでいる事、走りながら現場感覚を取り戻したらしいことが、この一瞬のカットで伝わってくる。キャリーというのは、つくづくと因果な性質の女である。非常に有能で直感力にも優れたアナリストでありながら、その病的なまでの鋭い神経が、彼女を双極性障害に陥れもするのだ。陰謀渦巻くCIAを離れて市井の暮らしをしていれば発作は起きないかもしれないが、キャリーは退屈な日常に埋もれているより、現場でスリルにまみれたいのである。

何をしでかすか分らないキャリーの手綱を取ることを本部から要求されているソールだが、直感で動くキャリーの行動を制御することは、彼女をよく知るソールでも至難のワザ。制止を振り切って情報提供者の隠れ家に家捜しに行ったり、無鉄砲なキャリーにハラハラさせられ通しのソールには、ちょっと同情を禁じ得ない。ワタシは、どこか父親のような包容力でキャリーを見守るソールを演じるマンディ・パティンキンという俳優が何となく好きだ。最近、この人が「クリミナル・マインド」シーズン1で中心的なFBIのプロファイラーを演じているのを見たが、ベテランらしい落ち着きと、知性と教養がにじみ出た雰囲気がいかにもハマっていて良かった。マンディ・パティンキンって、高度な専門性を必要とする職業に就いている、孤独なバツイチ独身のユダヤ人、という役どころがとても似合う人だ思う。目元に知性と父性が混在しているのが特徴で、ソールというのはまさにマンディ・パティンキンに打って付けの役だと思う。



そしてブロディ(ダミアン・ルイス)。やっぱり行動が胡散臭いブロディ。アブ・ナジールと深いところで繋がってしまっているらしいブロディ。彼はどこに向って進んでいこうとしているのか。最終目的は一体何なのか…。1話も見逃すわけにはいかないので帯予約のセットはバッチリしてある。

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最後に「コバートアフェア」シーズン3。



前の記事にも書いたけれども、これは現在まだ、どこでも放映していないだろうので、ビデオ・オンデマンドサービスに入ってきたものを、ところどころ摘んで3話ほど見てみたのだが、ますます面白くなっている、という印象だ。アニーはジェイの爆死に直面したあと、上司ジョーンの元から異動させられ、凄腕上司リナの率いるロシア課に移る。そこで接触せよと言われたKGBのスパイ、サイモンと深い仲になり、命がけで互いに探りあいながら、いつしか相手が自分に本気になっているのを知り、アニーの心の中にもその男の影が深くなる。

一方で、エリトリアにいるガールフレンドを訪ねたオーギーは、そこで海賊に襲われて人質になるが、その慌てず騒がずの対処っぷりが素人離れしているオーギーの様子から、CIAのスパイであることをガールフレンドに知られてしまう。人質から解放されたあとで、オーギーは彼女に結婚を申込み、彼女は一応それを受けるのだが、表情は複雑である。波乱含みだ。早晩、破局しそうな気配である。



その後、少し間を飛ばして8話目あたりを見てみると、貸し出されたのかどうか、アニーは再びジョーンの元に戻っており、けれどリナの指示通りにサイモンとの付き合いは続けている。そんなある日、ジェイの隠れ家の場所が分り、オーギーと二人で探索に行くと、そこにはジェイが探っていた事に関する資料があれこれと残されていた。アニーはその中にサイモンの写真を見つける…。
この回では、オーギーはどうやらもう、結婚まで考えた彼女とは破局している気配である。そして、サイモンという男にアニーの心が半分ぐらい奪われているのを察知し、眉を曇らせる。
アニーとオーギーの間の微妙な感情の揺らぎも、これまでよりもドラマティックになっている。そしてジェイが探っていた局内のモグラの正体は意外な人物だった事が分かったりする。…というわけで、いやいやいや。相変わらず面白い。早くどこかで放映が始まるとよいのだけど…。

というわけで、それぞれに先の展開がどうなるのか、とても引っ張られる3本のドラマ。楽しみなドラマがあると、録画しておいたものを時間のある時にまとめて見るのも、また楽しかったりして悪くないもんでございます。それにしても、ワタシがチェックしているドラマは、スパイ物とかミステリーとかクライム物ばかりだなぁ。(笑)

コメント

  • 2013/11/03 (Sun) 12:10

    くだらないことなんですが。。。

    何気無くつけたTVで、オーギーを発見しました。
    アグリーベティというコメディの軟弱男役で。。。
    あまりの変貌ぶりにびっくり。
    …役者さんってすごいですねー。

    アニーはシーズン3でかなりスパイっぽく成長てしまうんですが、次のシーズンでどう変わるか楽しみです。

  • 2013/11/03 (Sun) 22:20

    cocoさん こんばんは。
    そうなんですよ。クリストファー・ゴーラムは「アグリー・ベティ」にも出てるんですよね。草食男子系のキャラで。ベティとくっついたり離れたりする同僚の役でしたっけね。

    シーズン3は何話か飛ばしつつも、前半、中盤、後半で数話ずつ見て、最終話もチェックしました。ついに二人は…という感じですが、この先もいろいろな問題が起きてくるんでしょね。ふふふ。これは面白いから、あと何シーズンか続いて欲しいですね。アニーの成長物語という側面を含んでいるから、シーズン4ではスパイとして絶頂期に入ったアニーが描かれるのかも。

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