SAVE THE BEST FOR LAST

-葛西紀明 不撓不屈の「愛の人」-



屈辱をバネに昔の自分を凌駕できる人がいる。
諦めないという事も、ひとつの才能だ。

葛西紀明、16年目のリベンジ。
長野の借りを、ソチで返した。
16年前、歓喜の渦から疎外されていた葛西は
ソチでは歓喜の渦の中心にいた。
一方、
長野で歓喜の中心に居た船木は、
東京のTV局のスタジオで、ワイドショーの視聴者向けに
ソチのジャンプ競技の解説をしていた。
二人の、それぞれの16年…

葛西と船木のFall & Riseの軌跡は興味深い。

ワタシは漠然とジャンプ選手はヤンキー気質なのだと思っていた。
激しく剃って細くなった眉毛や雰囲気などから
葛西もヤンキー気質に違いないと思い込んでいた。

でも、そうではなく
普段は、辛い時ほど明るく振舞い、
苦労した分、周囲の誰にも優しい「愛の人」なのだと分った。
そして、心底ジャンプに惚れていて、
いつまでもジャンプをやっていたい「ジャンプ中毒」でもあるのだ、と。

復活のソチでは、個人で銀、団体で銅だった。
これはある意味、ラッキーだったのか、
まだ上があるから、燃え尽き症候群などは起きない。
むしろ、いよいよモチベーションは高まり、
燃え上がる金メダルへの執念が、4年後に向けて
葛西を衝き動かしていく。
最良のものは、最後の時のために残しておくのだ。

誰でも、諦めなければ夢は叶う、成せば成る、というわけではないけれど
諦めないということは、やっぱり大事な事なのかもしれないと
見る者ひとり一人の心の中に、改めて希望の灯りをともした。

「レジェンド」の呼び名は伊達じゃない。
次の五輪では、本当に金を掴むかもしれない。
そんな期待を見る者の胸に抱かせる。

いい年をして、メールやブログに絵文字を多用する男は苦手だが、
レジェンド葛西についてだけは、目をつぶっておこう。

コメント

  • 2014/02/20 (Thu) 19:07

    葛西選手って顔長っ!って改めて思いました。
    その刻まれたシワは苦悩と笑いを沢山味わったものだと感じました。
    舟木選手はまだ現役らしいですね。
    彼にとっても葛西選手の今回の偉業は発奮材料になったことでしょうね。
    そういえば舟木は眉毛剃ってましたね。
    当時、確かにヤンキー扱いされてたな。
    甲子園球児も眉毛整えたヤツが増え始めた年代でしたね。

    葛西選手の諦めない心はとても励みになります。
    また、女子で初めてメダルを獲ったスノーボードの選手も四回目のオリンピックで日本人初のスノボメダリストになりましたし、葛西選手と共に人知れぬ辛酸を舐めて努力してきたんだと思います。
    そういう人の成し遂げた時の笑顔は素敵ですね。

  • 2014/02/20 (Thu) 23:59

    sanctuaryさん
    そうそう。顔長いですよね。おまけに眉毛が細くて吊り上がってるのがどうも…。眉毛がしっかり生えてたら空気抵抗が強くなるわけでもないんだろうから、ちゃんと普通に自然に生やしておいた方がいいのでは?とも思いますが、余計なお世話か…。
    そう、船木はまだ現役で頑張っているようです。次は半島の五輪で二人の対決もありかもしれませぬね。ふふふ。
    葛西の長い長い現役は、なかなか五輪でメダルを獲れなかった事も大きな原因だろうとは思いますが、年齢にも歳月にも捉われず、それをいい訳にもせず、毎日、毎月、毎年向上していこうと努力して、実際に日本代表チームに入り続けているのは凄いですね。諦めずに努力して、世界最高水準で勝敗を競えるレベルに常に身を置いている、というのは生半可な努力じゃありますまい。人間としてもなかなか出来た人のようですし、いろんな意味で大したもんだな、と感心しましたね。全開の笑顔も良かったです。
    スノボーの竹内女史も、転倒は惜しかったけど、滑りは落ち着いててカッコ良かったですね。 みんな、好きな事だからとことん追及していくんでしょうね。

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