「黒革の手帖」(1982)

-欲張りすぎて-
1982年 テレビ朝日



松本清張原作のこのピカレスク・ロマンは何度かTVドラマ化されていて、2004年に米倉涼子主演で制作されたものが世間の記憶には新しいと思うのだが、ワタシは最初のドラマ化である、この山本陽子主演の82年版が好みだ。とにかく山本陽子が野心メラメラのヒロイン役にピッタリだったのと、若い田村正和のクサクサなキザっぷりや、三国連太郎の下品な堕胎医など、脇も豪華かつ興味深い布陣で、出演者の顔ぶれを眺めているだけでも楽しいドラマだった。
確か、このドラマについては先に原作を読んでいたので、山本陽子がイメージピッタリだなぁと思って観た記憶がある。けっこう面白かったのに、なかなか再放送もされず、今まで観る機会がなかったのだけれど、necoで放映されるというのをみつけて、すかさず録画した。昨今のマルチチャンネルのお陰で、TVドラマや映画など、随分昔に観たきりでソフト化もされていないドラマや映画で、もう一度観たいと思っていたものをあれこれと観る事ができるようになった。デジタル化やマルチチャンネルにより、映画やドラマに関しては、かなりタイムマシンに乗ったような気分になれる。二度と観られないと思ったものがさりげなく流れていたりする。

今回は山本陽子主演の「黒革の手帖」を思いがけず観る事ができたので、「もう一度観たいけれどもなかなか見られない」ドラマはテレビ朝日が1978年に制作した有吉佐和子原作の「悪女について」ぐらいだろうか。主演の影万里江が、ヒロイン富小路公子にピッタリで、毎回のエピソードも原作通りだったので、非常にカタルシスのあるドラマだった。原作ファンだった少女のワタシは毎回ワクワクしながらこのドラマを観たものだった。昨今、沢尻エリカ主演で2時間ドラマか何かになったのをチラっと観たけれども、ワタシ的にはチッチッチ。あぁ、昔の影万里江の「悪女について」がもう一度観たい。これもそのうちどこかのチャンネルで思いがけず放映されたりするかもしれないので、待つともなしに待っていようと思う。ぜひ、よろしく。

***
「黒革の手帖」に話を戻すと、
地味な女子銀行員・原口元子は、勤めていた銀行の、ある支店の架空名義の口座一覧をネタに銀行を強請って7568万を脅し取り、姿を消す。彼女はその後、銀座に現れ、横領した金を元手に小さなクラブを開店する。店の名は「カルネ(手帖)」。それは元子の金ヅルでもあり、生命線でもある、架空名義口座情報をメモした黒革の手帖にちなんだ名だった…。

というわけで、ズブの素人の銀行員から、見習いホステスで仕事を覚え、小さなクラブのオーナーママとなって更なる野望を燃やす元子に、山本陽子は実にハマっていた。申し分なかった。地味な銀行員時代は、ひっつめ髪で化粧も薄いが、一転して夜の蝶になってからは派手な目化粧が時に化け猫風味で迫力がある。しかもマダムとして、店に居る時は和服だが、それ以外の洋服のシーンでは、常に襟元ビラビラの、これでもかの君島一郎のマダム服着用で現れ、バッチリのフルメイクに君島服の山本陽子はかなりのギラギラビームを放出していて、いくら銀座のママだって、昼間からこんなにド派手な服やメイクで歩きまわらないでしょうよと思いつつも、妙にそれなりに着こなしている山本陽子に感心したりもした。


地味な銀行員から銀座のマダムに ちょっと化け猫風味だが…(右)

昔の女優は今の女優とまた一味違う肌のキレイさがある。照明の当て方なのか、化粧の仕方なのか分らないが、頬などがツルツルしてぴかっと光っている。かなりふんだんに照明を当てているには違いないだろうけれども、けして若いといえる年齢ではない女優たちが、ツルツル、ツヤツヤと陶器のような肌の質感をキープしているのは実にご立派。主演の山本陽子(当時40歳)は言うに及ばず、銀座の大ママを演じる白川由美(当時46歳)も、赤坂の料亭の仲居を演じる吉行和子(当時47歳)も、とにかく、実に肌がピカピカしていて、やたらに髪が多い。銀座での顔役のようなママを演じる白川由美よりも、仲居から転業して中古の新人ホステスとなる女を演じる吉行和子の方が1歳年上というのは驚いた。しっとりと落ち着いてはいるが、47歳には見えない。36歳ぐらいな雰囲気である。そして、この人特有のぽわっとしていながら油断のならない色気がびゅわびゅわと発散していた。吉行和子って、妙に色っぽくてタダモノではない。


白川由美(左)と吉行和子

このドラマは適材適所の配役も観ていて楽しいのだが、フィクサーである総会屋の爺さんに小沢栄太郎、その麻雀仲間である堕胎医に三国連太郎、同じく麻雀仲間の予備校の理事長にハナ肇、総会屋に出馬を促される優柔不断な政治家の2世に田村正和と、実にもうニヤニヤしてしまう顔ぶれである。
三国連太郎は、思い切り下品で野卑な感じの産婦人科医をいがぐり頭で演じている。この医者に女中(というより奴隷?)のように仕えるハイミスの婦長に渡辺美佐子、パトロネージしている若いホステスに萬田久子というのも、観ていて、ははは、と笑ってしまうぐらいにピッタリだった。


フィクサー役を演じる事が多かった小沢栄太郎(左)と、下司な産婦人科医を演じる三国連太郎

田村正和は、この時代はまだ真っ向微塵にキザな二枚目をやっていた頃なので、いちいちスカしたポーズを取り、セリフを無意味にむ~~、とタメたり、目線をキっと動かしたり、赤いバラの花束を両手でエイ!と壁に投げつけたり、もうギャグみたいな田村正和っぷりを大真面目にやっていて、折々、笑わせてもらった。役者としては古畑任三郎で妙なコミカルさとアクを出している中年以降の方がいいと思うが、この頃は確かに二枚目真っ盛り時代、という感じではある。この頃は目元がトニー・レオンと似ているな、と思った。
そして、いつの時代も正和のヘアスタイルは全く変わらない。何十年もずっと同じヘアスタイルである。ある意味、アッパレか。


だってマサカズだもの

ともあれ、「黒革の手帖」での役どころとしては気の毒になるほどにつっころばしの二枚目で、政治家の息子に生まれたものの、政界にも政治家にも興味がなく、だからといって特にやりたい事もなく、周囲から亡父の地盤を継いで出ろ、と言われてイヤイヤながら立候補したものの憂鬱で仕方がなくウダウダしているという、いい年をしていつまでも尻の青い、男前なだけの無能な男である。この無能で優柔不断な男に、野心で充満した元子が惚れてしまう。男の方には妻子もあり、そもそも現実逃避的な付き合いで勿論本気ではない。が、覇気も気力もない男には、野心ではちきれそうな女が少し眩しかったのかもしれない。
この二人の、いかにも昭和な形式的ベッドシーンで、山本陽子がゴムタイなまでに正和の髪に両手をつっこんでぐしゃぐしゃとかき乱すシーンがあり、おっとっと、それはやり過ぎよ、とハラハラした。



そして、このドラマで初めて観たけれども、上記の悪いオヤジどもの溜まり場になっている赤坂の料亭の女将を演じている北城真記子(多分、舞台の人だろう)が、本当に上手かった。この手の老女将 …花柳界出身で、政治家や財界人に顔のきく、表も裏も、酸いも甘いも知り尽くした、似ても焼いても食えない訳知りの女将、みたいな役ほど、今の女優ではサマにならない役どころもないだろう。昔の料亭の女将というのは大体芸者上がりか、しっかり者の仲居が出世して店を持ったりしたのだろうけれども、花柳界の女は、みな清元や日本舞踊の素養があり、大体において歌舞伎などの芝居をよく観ているので、セリフ廻しが芝居がかったりする。話をしながら、着物の襟から出た首と顎が独特の動き方をする。座敷に座って、きせるで煙草をふかしたり、右から左へチロっと視線を動かしただけでも、その所作の背後に粋筋の空気がにじまなくてはならない。ある程度の年配であったとしても、昨今の女優でそういったニュアンスをちゃんと出せる人は殆ど居ないだろう。「前略おふくろ様」で絶品の老女将っぷりを見せてくれた北林谷栄が亡くなってからだって、もう数年経っているのだ。


赤坂の料亭の女将を演じる北城真記子


悪いやつらは料亭の奥まった一室で雀卓を囲む

萬田久子の役は、いかにもという役どころでそれらしかったけれども、役として中途半端だな、と感じたのは吉行和子の演じた仲居のすみ江。しんねりしているけれど、もっと怖い女なのかと思ったらさほどでもなかった。もっと怖い女でも良かったのに。というか、折角、吉行和子が演じているんだから、もう少し強烈なヒネリがあった方が面白かったのではないか、とそこだけは些か残念だった。

白川由美の大ママ(「クラブ・燭台」のママ)はバッチリOKだった。元子の燃え盛る野心と金銭欲をやんわりと牽制するシーンもいいし、忠告を無視した挙句にジリ貧になって助けを求めてきた元子を冷ややかに突き離すシーンもいい。いつの場合にも、適度な貫禄と品があり、昔の銀座にはこういうママが居たんだろうなぁ、と思わせる。このママは裏でフィクサーと繋がってはいるものの、自分の店で見習いをさせたよしみもあり、元子を呼んで、警告するという情けをかけたりもする。

金も力も悪知恵もテンコモリに持っている男達を相手に、架空名義口座の一覧という黒革の手帖ひとつを武器に、金を強請り取りながらのし上がっていこうとする徒手空拳の一人の女。ヒロイン元子は、「けものみち」の民子とは違い、自分の意志で欲望渦巻く世界に足を踏み入れた女である。彼女の身に起きた事は誰のせいでもない。全て自分のせいなのだ。
ワタシは「けものみち」の民子が小滝に惚れて身を滅ぼしたように、元子も、正和が演じる政治家2世に惚れた事が命取りになったように記憶していたけれども、惚れた腫れたよりも、ヒロイン原口元子が身を滅ぼしたのは、そこそこのところで引く事を知らない、もっともっと!というあくなき野望、欲望の為だったのだということが、今回、久々に再見して分った。「黒革の手帖」のヒロインは、欲に衝かれて、欲に斃れたわけである。


欲張りすぎは命取り

本当に久々に昔の「黒革の手帖」を観る事ができたので、画面のそこかしこから漂ってくる昭和臭を懐かしみつつ、いろいろな部分を楽しんた。
松本清張原作のドラマ化、映画化は、やはり昭和時代に作られたものがしっくり来る。星の数ほどひしめいていた赤坂の料亭が数えるほどになってしまった平成の今では、新しくドラマ化されても、何かドラマの中の世界観がしっくりと来ないのだ。だから、原作が出て2年後にドラマ化された、この山本陽子主演の「黒革の手帖」は、もっともリアルに、タイムリーに、原作の空気感を伝えてくるドラマになっていると思う。脇にいい俳優がゴロゴロ出ている事、その顔ぶれの豪華かつ適材適所な事も、昨今のドラマでは望めない事だと思う。


赤坂の料亭街

このドラマが作られた2年後に、昼の連続ドラマとして大谷直子主演で「黒革の手帖」が作られたらしいのだけど、昼ドラは観られないので当時も観ていないし、今日まで一度も観た事がない。大谷直子も悪くなさそうな気はするが、元子よりも、「けものみち」の民子役の方が合いそうな気もする。止めようにも止められない野望と欲望に突き動かされる原口元子には、小柄だけど狐のような目力にパワーのある山本陽子がピッタリだった。ついでに言うと、昔の女優は声のいい人が多いな、と改めて感じた。山本陽子も、白川由美も、美人なだけではなく声がいい。そういえば、昭和の時代には、美人のしゃべり方、というものが、スタイルとしてちゃんと確立していたんだな、と思ったりもした。

コメント

  • 2014/03/06 (Thu) 22:52

    kikiさん、こんばんは!
    まず、「悪女について」私にとってもまた見た〜いドラマのひとつです。同じく当時原作・ドラマ共に堪能しました。原作の面白さを十二分に表現した芸達者揃いの出演者達。その2、3年後の影万里江の急死と、忘れられないドラマです。でも何故かドラマ好きの友人達の間でもこのドラマ話題に上りません。沢尻版なんてなんで作ったんだろうと思います。再見されたら是非ともトピックにしてくだされ。

    そして「黒革の手帖」。何故か私は、大谷直子の見ました。当時ひまだったのかしら?山本陽子に比べたら地味で華が無いなというのが印象に残っています。でも、それがかえってリアルな感じがしました。山本陽子さん、いくら地味にしてても目立ってしまうわよフツーの女子銀行員じゃ。それと結末が違っていたと思います。大谷ママは確か完全には潰されなかったと思う。アレ?と思った憶えがあります。ということはこちらのママは華は無いけど欲望も程々だったのかしらね(笑)

    そう、昔の女優さんは本当に綺麗だったし、役者さんたちは本当にプロでしたね。現在のドラマで20年30年後にまた見たいと思うようなものってなかなか無いような気がします。こんな感じ方っていわゆる歳を取ったってことでしょうか!?

  • 2014/03/08 (Sat) 00:22

    ジェーンさん
    影万里江の「悪女について」、ご覧でしたのねー。あれ、良かったですよね。原作イメージにピッタリで。ワタシは子供だったので、主演者の名前などは後で調べて知ったんですが、その時に、あのドラマからいくばくもなくして影万里江が亡くなっていたという事を知りました。浅利慶太の奥さんだったんですね。
    「悪女について」はあまり(というか全く?)再放送されないので知らない人が多いのでは?その時にリアルタイムで観ていた人しか知らないのかもしれませんね。ワタシも、あのドラマを見ていたという人には出くわした事がありません。ジェーンさんがあのドラマお好きだったとは奇遇ですわ。再見できたら絶対に書きますよん。ふぉふぉふぉ。
    そして、大谷直子の「黒革の手帖」をご覧だったんですか。ふぅん。大谷直子は山本陽子みたいにメラメラしてませんね。でも着物が似合う美人で、ワタシけっこう好きなんですよね。ラストが違うんだ。興味深いな。機会があれば大谷直子版も観てみたいざんすわ。華はないけど欲望も程ほどだったのか、一見物静かで地味だけど、筋金入りにシタタカだったのか、どっちかしらん。ふほほ。
    今のドラマはね。まぁ、ワタシはもう7年近くも地上波および国産の連ドラを観ていないのであまり確信的には言えませんけれども、見なくても想像がつくというか、何年観ないでいたってどうってことないようなドラマばっかりだものね。殊に最近はセリフがダメだったり、時代劇も茶番劇みたいな事になったりして、大河ドラマも噴飯ものな演技や演出が多くなり、観るに耐えないものも増えてますわね。昭和は遠くなりにけり的な感慨が湧いてくると、自分も年を取ったということかな、とも思いますけど、それはそれとして、最近のものはお粗末過ぎるものね。まだちゃんとしていた時代のドラマが観られたんだから良かったなと思いますわ。

  • 2014/03/10 (Mon) 15:37

    最近、テレビ放映版、田宮次郎氏演ずる財前五郎の「白い巨塔」を見る機会がありました。
    財前の人生に重なるような主演俳優自身が抱えていた問題と放映中の自殺というエピソードがなんだかなあ感を醸しだしてて、いうまでもなく田宮財前が素晴らしいんですけども、
    私が特に印象に残るのが、財前の取り巻き特に財前の義父、担当弁護士、医師会の会長やら議員らが濃厚~なワル感を発しつつ裁判対策を談合するシーンなんです。
    彼らは自らの欲望に正直で忠実な油ぎっしゅなオヤジたちであっけらかんとしれっとワル
    演じる俳優さんたちの存在感と演技が登場人物の個性に負けてない。ドラマの中では語られていない彼らの日常もイメージさせて人物を立体的に見せる力があると思うんです。

    個性って、他人からすれば例えばとんがっていたり、匂ってたり(臭ってたり)時には不快な場合があるものであって、短所といわれるものや順応するために押えているものが影のように投影されて創りだされていると考えていて、俳優自身の持つ切り口の多さが演技に反映するのかなと思います。

    • あんだーぐらうんど #-
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  • 2014/03/10 (Mon) 22:28

    あんだーぐらうんどさん こんばんは。
    田宮二郎の財前五郎は当り役中の当り役ですよね。役と役者のイメージや人生が被っちゃって被っちゃってね。そういえばあのドラマも脇がとっても濃いドラマでしたね。お馴染みの小沢栄太郎に曽我廼家明蝶、金子信雄、小松方正…ひと癖もふた癖もあるオッサンたちが濃厚なワル感を出しつつ談合するシーン、沢山あったような気がしますね。あの、濃い顔ぶれの上に関西弁だものね。演じる人物の個性に俳優たちがそれぞれ負けていないという感じですね、確かに。「俳優自身の持つ切り口の多さが演技に反映する」というのも、その通りだと思います。
    昔のドラマにはそんな俳優が沢山出演していて、脇をガッチリと固めていたから面白かったんだと思いますわ。

  • 2014/03/26 (Wed) 22:34

    こんばんは。
    以前東京オリンピックの記事でお邪魔しました眠り猫です。

    「黒革の手帳」は最近米倉涼子でドラマ化されたことは知っていますがこれは知りませんでした。
    出演者の顔ぶれからしても面白そうですね。
    私もkikiさんと同じくテレビドラマ(と邦画)は昔の作品のほうが断然面白いと思います!

    >昔の女優は声のいい人が多い
    声がいいというか特徴がありますよね。
    聞いただけで誰それとわかるような。
    みんながそうだとは言いませんが、今の人は息が混ざって全部声になっていなくて張り上げると喉を締め付けたような聞き苦しい感じで・・・
    舞台出身の人を除き、ちゃんと発声の訓練を受けていないのではないかと思うことがあります。
    平べったい特徴のない声は女優(俳優)だけでなく一般の若い人でも似たような傾向がある気がします。
    子供の時から携帯電話を使っていてボソボソ話す癖がついてしまっているのかしら?

    私は若尾文子さんが好きなのですが「しとやかな獣」という昭和30年代の映画は登場人物全員一癖も二癖もあって面白かったです。

  • 2014/03/27 (Thu) 21:57

    眠り猫さん こんばんは。
    そうなんですよね。日本の映画とドラマは昔のものの方がずっと面白いですね。俳優も個性があって主役から脇まで、本当に存在感のある人が期待通りの仕事をしていて違和感がないし。作品の質も俳優の質も今よりハイレベルだったしね。

    確かに、昔の女優は声に特徴があって聞いただけで誰、と分るような声の人が多かったですね。中でも若尾文子は特徴的だし、しっとりとしていい声ですよね。俳優は声も財産だから、ああいう魅力のある声の人は得だな、と思います。あの人は大映時代の代表作に良いものが多いですよね。ことに川島雄三監督の作品は若尾文子のタダモノじゃない魅力を引き出しているものが多いと思います。
    最近の女優のしゃべり方や声の出し方は、確かにあまり特徴がないような気もしますが、女優よりも、ワタシは特に女性の声優の声の出し方やしゃべり方が生理的に耐えられないという事が多いです。だから吹替え版が嫌いだ、とも言えるぐらいに不快感を覚える時があります。海外ドラマや洋画は絶対に字幕に限る、という感じです(笑)

    とまぁ、声優の話はともかく、日本のドラマや映画は昔のものの方がクオリティが高かったですね。年寄りみたいに、なんでも昔の方がいいというわけではないけれども、日本の映画やドラマに関しては、それが真実なんだからしょうがないですね。

  • 2015/03/24 (Tue) 17:41
    懐かしい!

    初めまして。
    ずっと拝読しております、年上ファンでございます。
    悪女についてを見ていた人に出くわさない、という一文に思わずコメントさしあげています。
    それまで見たこともない影万里江という女優が演じることで、多面性を演じることが不自然でなく、ミステリアスな部分が最大に増幅されたのでしょう。山口崇や江利チエミも出ていましたね。
    まだ、劇団四季が今のように専用劇場を持って大きくなる前で、ミュージカルと並行して、こういう演劇にも力が入っていた時期かもしれません。
    影さん、脳腫瘍で数年後に亡くなりましたね、この役を演じていらしたころ、病魔の影響はないでしょうが、あの独特の静止した表情、気になることろです。小谷真生子は姪とか、一瞬の冷たそうな表情は共通しているかも。
    いずれにしても、再放送を熱望する1人でございます。

    黒革の山本陽子がらみで、この番組と同時期のTBSの昼番組に「日陰の女」という単純明快なタイトルの番組、こちらも妙に気になるのです。主演は山本陽子と田村亮、坂口良子、葦原邦子、音羽信子、岩崎加奈子、下元勉など懐かしい出演者が揃っていました。
    強引に田村と結婚した坂口良子が、いわゆる分不相応な家の嫁となったものの、昔の恋人三ツ木清隆の子供を身ごもり、産婦人科医で姑でもある葦原邦子に取り上げられるも死産で、血液型で孫ではないと知った姑が、冷静に息子(田村演じる医師)に伝えるシーンが印象に残っています。田村と互いに思いをを寄せる年上の役を山本が演じていました。
    本妻がそうやって不法行為をしているのだから、山本とあっさりと結ばれてもよい筈なのに、そうははうまくいかないところが昼ドラ、今では考えられないかも。坂口に遊ばれる田舎者の愛人を三ツ木が熱演していましたが、最近食べ歩き番組のレギュラーとして出演、脇役として再活躍を期待したいところです。
    原作は平岩弓枝、脚本も同じところが、番組の出来栄えに貢献していることは否めないでしょう。
    悪女の原作は有吉佐和子、成功のカギはやはり、原作の素晴らしさと演じる俳優たちの素晴らしさの、若者言葉を借りればケミストリーでしょうか。

  • 2015/03/25 (Wed) 21:54

    luluさん こんばんは。
    いつも読んでいただいてありがとうございます。
    昔の連続ドラマの「悪女について」ご覧になってたんですね〜。あれを覚えてる人って、あまり居なくないですか?影万里江は独特の持ち味でしたが、本当によくぞキャスティングした、というぐらいにピッタリでしたね。そうそう、小谷真生子が姪らしいですね。目元が似ているような気もしなくもないです。
    山口崇は出ていたような気がするけど、江利チエミまで出てたんですか、それはちょっと覚えてませんでした。
    今、放送してもらったらけっこう見応えがあると思うんですが、これ、今の多チャンネル時代になかなか放映しないところをみると、VTRが残ってなかったりするのかもしれないですね。だとしたら、とても残念ですが…。

    山本陽子の「日陰の女」ですか。これはもう全然、未知の世界です。昼間の放送だったなら尚更わからないですねー。ただ、昼ドラなのに顔ぶれが凄いですね。
    そういえば三ツ木清隆ってよく時代劇なんかにも脇で出てた人ですよね。最近、お見かけしませんね。最近お見かけしないなぁ、という人は大抵、通販のCMか食べ歩き番組とかに出てますね。

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