松ケン as カムイ



松山ケンイチ主演でカムイ外伝の映画化が企画されているという事を知ったのは昨年秋。
知った瞬間に思わず膝を打った。松ケンの新作としてもいい企画であるのは言う間でもないが、「カムイ外伝」の実写映画化として、カムイ役に松ケンを持ってくるという絶妙のチョイスに欣喜雀躍。
あのカムイを演じる俳優として、古今東西、松ケンはワン・アンド・オンリーの俳優だろう。その企画と配役を聞いただけで、何はさておき絶対に観たい!という気分になる。年があけ、春先ぐらいには公開されるものと楽しみにしていたら、当初2月予定のクランクアップがアクシデントで大幅に遅れ、なんと6月クランクアップで、公開は9/19とか。 
え゛????!!!
遠い。遠いわ! もうちょっと早くならないの!!
このあいだ年が明けたばかりで、早く9月が来てほしいなんて到底思えないのだが、早く「カムイ外伝」は観たい。なんとか5月ぐらいに封切っちゃくれまいか。 …6月クランクアップ予定じゃ、到底無理か。
常に「なりきる」男、松ケン。スチールや特報映像を見る限り、
予想通りカムイにぴったりとハマッているようだ。
それにしても、よく思いついたなぁ、この企画。 久々に小躍りするほど期待で一杯である。
(あまり期待しすぎるとコケた時の落胆が大きいので、過度の期待は禁物なのだが…)


かすかな甘さがこれまたナイスな松ケンのカムイ

しかもこの映画、主演が松ケンの上に、なんと薫さん(小林 薫)も共演するらしいのだ。
まさに、ワタシの為に立ててくれたような企画じゃないの。
誰なの、こんなナイスな企画を立てたのは!
100点さしあげる。

ただ、ここでワタシ的に唯一の懸念は脚本がクドカン(宮藤官九郎)であること。
非人としてこの世に生を受け、
生まれる前から決められた被差別人種としてのさだめに抗ってしのびとなるも、非情の掟に縛られるしのび社会を外れ、抜忍(ぬけにん)となって、刺客に追われながら自由を求めてただ一人、さすらいの血煙街道を行くカムイの闘い、その孤独と憂愁、人としての希求や人知れぬため息などを
余すところなく描ききってくれないと、折角の企画がオシャカになってしまう。
どうか、お得意のケレン味や遊び心は極力抑えて、殺気みなぎるアクションの間をいい感じに紡いでいって貰いたいものだと思う。テーマは「生き抜け!」という事みたいだから、そうそうケレンには走らないとは思うけれど…。
微妙に心配でもある。

白土三平の原作コミックを読んだのは高校生になってからだった。それも全部は読んでいない。
ワタシにとって「カムイ」といえば、小学生の時に繰り返し再放送で放映されていたTVアニメの「忍風カムイ外伝」である。白土三平原作のアニメシリーズは、背景のタッチが筆書きで、なかなか味のあるアニメーションだった。

 カムイ
 サスケ


カムイ外伝」と並んで「サスケ」も同じ頃によく観ていた。サスケは少年忍者が主役にしてはオープニングテーマなどもニヒル感がいっぱいの主旋律をトランペットが歌い上げ、琵琶がベンベンと入ったりして、独自の世界観が確立していた。

どちらの主題歌もとてもよく覚えているし、今でも歌える。
カムイの主題歌「忍のテーマ」は水原 弘が歌っていた。
声と曲がよく合っていた。

♪しのびが通る けものみち
 風がカムイの 影を斬る

いいですねぇ。しびれるわ。
願わくば、この「忍のテーマ」を松ケン主演のカムイ外伝のエンディングで流して欲しいものである。

TVアニメ 「サスケ」はオープニングに入る語りが渋くて好きだった。

 光あるところに影がある
 まこと栄光の陰に数知れぬ忍者の姿があった
 命を賭けて歴史を作った影の男たち
 だが人よ、名を問うなかれ
 闇に生まれ闇に消える
 それが忍者のさだめなのだ

ふ???。なんとも言えないですねぇ、このフィーリング。
この「忍者のさだめ」に抗って、自分らしくあるために闘う人生を選んだカムイ。
こういうタイプの主人公に弱くってねぇ、アテクシ。

カムイ外伝」は随分昔に部分的に読んだきりだけど、手塚治虫の作品と並行して、「カムイ外伝」も久々に読んでみなくっちゃだわ、と思う今日この頃。そういえば、白土三平の出現で、手塚治虫はいっとき「過去の人」になりかけたのだっけ。なんやかやといっても、この二人はコミック界の歴史を作った作家。手塚治虫が没後20周年で脚光を浴びれば、白土三平は「カムイ外伝」が映画化される。不思議な回り合わせである。

ともあれ、松ケンのカムイはそのキャスティングだけでもう何も言うことはない。早く映画を完成させて、ワタシたちに届けて欲しいと願うばかりである。

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