予期せぬ梅雨明けの闘い



今年も春から夏にかけて、うちのベランダではいつもの花たちが入れ替わり立ち代わり咲いております。
4月初めにチューリップが咲き、赤いバラが咲き、5月に入るとカラーが咲き、クチナシが咲き、6月はアジサイが咲き、6月から7月にかけてユリが咲きました。今年のユリは透かし鹿の子ユリと、大輪のロビーナ。ロビーナは咲いている間、大層もない芳香を放ってベランダを席巻しておりました。


夏っぽい色の透かし鹿の子ユリ

巨大だったロビーナ 香りも強かった

そんなこんなであまりに順調なベランダー生活のせいか、少し新顔を加えたくなったワタクシ。前から青系の香りのよいバラがひと鉢欲しいと思っていたので、タキイからバラの苗でも取り寄せようかと調べてみたのだけど、時期が悪かったのか、望んでいる種類のバラが無かったので、う〜む、と思いつつ他の植物通販サイトを見てみると、個人のバラ農園でワタシの欲しかった青系のハイブリッド・ティー・ローズを扱っていたんざますわ。
スターリング・シルバーか、またはシャルル・ドゴールか、ブルームーンが欲しいと探していたワタクシ。その時たまたまみつけた個人のバラ農園のショップサイトにはブルームーンの苗は在庫があるとの事で、今年の出荷は6月末までと出ていたので、おお、それじゃ急がなくちゃ、と申し込んでみることに。

注文すると、バラは速攻3日後ぐらいに届きました。なかなか立派な苗で、3本の枝の先に3輪の莟が付いていました。おお〜、憧れの青系のバラ。ブルームーンが届いたぞ♪と上機嫌のワタクシ。着いたのは夕方遅くだったので、ひとまずベランダに出しておき、翌日、水をやろうと朝日の中でじっくり見ると、なんと、枝の下の方に生えている葉に妙なシミが出ている。その葉は黄色がかった色になり、黒っぽいシミが点々と出ているんですわね。明らかに病気じゃないのよ。なんなの、これは。


株の上の方は葉っぱも綺麗で花の莟も3輪あったが、下の方には病葉が…

到着ホヤホヤのブルームーンが罹っていたのは、黒点病という病気。梅雨時などに病原菌が活性化すると、葉に黒褐色の斑点が出て、やがて黄ばんで落葉するというもので、放っておくと下の方からどんどん広がって苗全体が駄目になってしまうとか。オソロしい。


黒点病というのは、こういうやつですの 忌々しい限り

ワタシのベランダー生活も、なんだかんだで6〜7年ほどになりますが、これまで一度も病んだ植物に出くわした事など無かったのに、届いたばかりのバラが病んでいるとはこれいかに。おまけに変な虫まで2匹ほど連れてきてたりしてからに。 キィ! もちろん虫は速攻退治。

バラ農園の土の中に病原菌がいたのだろうけど、届いたばかりでもう病気というのは正直ゲンナリ。ひとまず病んだ葉を落とし、手持ちの病原菌用スプレーを塗布して様子を見ると、どうやら黒点病は一段落したらしく、莟だったブルームーンは次々に開いて香りと姿で楽しませてくれました。元から有った赤いジュビリー系のバラよりも花もちがよく、香りもいいので、さすがブルームーン、などとにんまりしていたのだけど…。


届いた時についていた莟は次々に開花


切って一輪挿しにさしてもなかなか絵になって、長持ちし、しかもよい香りが漂ってましたが…

花が終わって次の莟が出て来るあたりで梅雨があけ、蒸し暑い夏本番の気候になり、6月中に何輪かの花が咲き終えた2鉢のバラからは、新しい茎が伸びてきて、新しい莟が出てくる筈なのだけど…あれ、下の方の葉が枯れて黄色くなってるじゃないの。しかもブルームーンより、元からあったジュビリー系の方が重症っぽい。あららら。この葉っぱの枯れた状態は何なの?


病原菌をうつされるまではこんなに花も葉っぱも瑞々しかったジュビリーローズだのに…


花が終わって、新しい茎に生えてくる新しい葉は、みるみる黄色く枯れてこの有様…

何しろ、これまでのささやかなベランダー生活では、一度も病虫害に遭った事がないのでさっぱり見当もつかぬまま、ネットで症状をチェックするとどうやら褐斑病というやつらしいと判明。ジュビリー系の赤いバラは、ずっと病気もなく元気に花を咲かせて来た鉢なので、これは新たに買ったブルームーンが持ち込んだ病原菌に違いない。…全く、わざわざお金を出して病原菌の巣を買ってしまったようなものざます。とほほ。個人のバラ園から通販でバラを買うというのも考えものかも…。

これまでは、バラの2鉢は仲良く隣同士に置いてあったのだけど、病原菌鉢のブルームーンから、ジュビリー系の鉢を一番遠くに離すことに。ブルームーンはぼっちで隔離しとかなくちゃ。これ以上病原菌をまき散らされたら、ワシャ、かなわんよ〜。

ブルームーンも黒点病が収まったかと思えば、今度は褐斑病に罹ってしまい、一応次の莟が出て来たものの、小さいままでなかなか育たず、やっと咲いた花も小さく開き切らないまま萎れてご臨終になってしまうという有様。…やれやれ。こいつはどうにかしなければ。
調べたところ、褐斑病対策の薬も色々あるのだけど、ダコニール1000というのが総合的に何にでも効くというので、良さげかしらん、と思い、近所のガーデニングセンターで買って来て、水で1000倍に薄め、1リットル分の薬液を鉢の下の受け皿に溜まるほどにバラの根元に注ぎました。これを2回繰り返し、病葉を全部落として様子を見たところ、従来からあるジュビリー系の方は新しい葉が生えてきて、ゆっくりとながら再生に向かい、次の莟を出す準備を始めた気配。病原菌の進行は何とか食い止められたかしらん。


新しい葉が無事に生えてきたジュビリー系のバラ

残った葉っぱや新しい葉に病変が出て来なければ、一応、完治と見ていいのかな、とホッと一息ですが、ブルームーンの方は不完全に咲いたままご臨終になったもののあとは、新しい茎も葉も全く出てこない状態。でも、死んだと早合点して鉢を処分してしまわずに、しばらく水をやりながら様子を見ようと思います。…というのも、死んだと思った鉢が思いがけない時に息を吹き返して、「どっこい生きてますぜ」と生命力を発揮するのを、これまでに何度となく経験してきたからですわね。死にかけの、病原菌だらけのブルームーンが、再び美しく香しい花を咲かせる事ができるのか。ちょっと楽しみです。

…しかし、次にそこいらで売っていないバラの苗を買う時には、タキイかサカタから買う事にしようと心に決めたワタクシ。結局のところ、タキイから買ったものは、桔梗咲き朝顔にしろ、藤にしろ、とても元気ですくすくしていて、モノがいいな、と改めて認識。二度と個人のバラ園からバラは買うまい、と心に決めたkikiでございます。が、どこで買っても梅雨時には黒点病や褐斑病は宿命的にバラに取り付き易い病原菌のようなので、今回のは授業料を払って勉強したという事で、ベランダーとして今後に経験を活かしていきましょうかしらね。

死んだフリからの甦りといえば、6月に入って新しい葉がわんわんと生えてきた藤。そう、あの晩秋に届いて5月まで枯れ枝状態のままウンでもスンでもなかった藤の鉢が、6月の声を聞く頃から、にわかに新しい葉が茂り始め、ツルを伸ばして枯れ枝に絡み付き、日々あらたに若い葉っぱをどんどん増やしていっておりますのよ。いやいやいや。藤は水が好きらしいので、毎日けっこう多めに水をやっていますが、水をかけてやるとふるふると嬉しそうに若い葉っぱが風に揺れて、日々すこやかにお育ちのご様子。


いつの間にやらけっこう育ってきてますのよ すくすくと

ワタシがタキイから取り寄せたのは九尺という種類で、かなり丈が高くなり、長い花房を下げる種類みたいなんですが、このままの勢いで伸びていくとベランダサイズじゃなくなりそうな予感におびえつつも、藤が安心して絡み付き、房を下げられそうな工夫をベランダにしないと駄目かもねぇ、と嬉しい困惑。…でも冗談抜きで、あんまり伸びたらどうしようかしらん。鉢をこれ以上大きくしなければさほど育たないで済むかしらん…。枯れ枝っぷりを嘆いていたと思ったら、今度は育ち過ぎを懸念しなければならぬというのも、ベランダーの醍醐味って事ざんしょうかしらね。

種を蒔くのが例年よりひと月遅れた朝顔もぐんぐんとツルを伸ばし、葉を繁らせ、小さな莟の予備群のような突起がツルの間に見えてきました。もう少ししたら莟が育って今年も桔梗咲きが開く事でしょう。ふほほ、楽しみです。


今年も元気に繁ってきました

現在、ささやかにワタシの目を楽しませてくれているのは、可憐で清々しいアメリカンブルーです。誰が名付けたのかアメリカンブルー。アメリカ原産のヒルガオ科の花で、確かに日中は花開いてますが、夕方から夜は花がしぼむんですね。きっちりと。ふふふ。面白い。
名前にアメリカなんて入ってくると、もっと図々しく派手にどかんと咲くような花の方がふさわしい気もするのだけど、いずれにしても、ちいさなすみれ色の花を沢山咲かせるアメリカンブルーはお気に入りです。
手がかからない上に、夏のベランダに瑞々しい清涼感を与えてくれますのよね。





それにしても、あの病原菌だらけのブルームーン、ちゃんと甦るのかしらん…。
ふ〜〜。

コメント

  • 2014/08/04 (Mon) 14:12

    こんにちは~。
    お久しぶりです。
    いつの間にかこんなに充実したベランダー生活を送っておられたのですね。
    すごい! 
    素敵な花がたくさん♪

    ブルームーンの手当て順調ですか?
    わたしは庭に、できるだけ安い花の苗を適当に地植えにしてます。というのも値の張る花を植えても、すぐに花の芽や葉がナメクジの餌食になって、いろいろやっても手の施しようがなくなるのです。

    今年新しく植えたのはヒルガオ科の美咲ブルー。宿根だから来年以降も勝手に花をつけてくれるはず。

    • ようちゃん #-
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  • 2014/08/04 (Mon) 23:27

    ようちゃん。 どうもどうも〜。お久しぶりですね。
    そうなんですよ。けっこう鉢が増えちゃって。今は朝顔の開花を待ちつつ、藤のツルが伸びすぎない事を祈ってます。
    ブルームーンは、まださっぱり再生の気配が見えませんわ。一応、病原菌の進行は食い止めたかな、と思うので、少し栄養剤をやらないと駄目かもですわ。咲けば綺麗なんだけどねぇ。あまりにも病害虫に弱すぎる…。
    確かに安い花をあれこれ買って来て置いておくのも手間がかからないし、次々咲いていいんですけどね。美咲ブルー、綺麗な青ですわね。宿根ってことは、放っておいても毎年咲くざんすのね。手間いらずですね。ワタシは去年枯らしてしまったラベンダーに、今年再挑戦しようと思ってたんだけど、バタバタしているうちに時期が過ぎてしまったので、来年こそはリベンジを果たそうと思っています。ふほほ。

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