「007 SPECTRE」 トレーラーを観ての雑感

-ダニエル・ボンド4作目のテーマは前作に引き続き過去への旅?-



夏場にトレーラーを出し、これから師走までの間にガンガン盛り上げて行こう、という仕掛けが活発になってきた感じの007シリーズ最新作「SPECTRE」。監督は前作からのサム・メンデスの続投なので、テイスト的にもテーマ的にも「スカイフォール」のトーンを引き継いでいくのだろうな、という感じがする。




トレーラーも、やはり前作と近いトーンを感じる仕上がり。多分、前半はスパイ・アクションとしてガンガンと体を張ったアクションを繰り出し、中盤以降は過去への旅で、ボンドが自分の内面に深く深く降りて行く、という展開になるのではないかと推察。ただ、前作と同様な雰囲気だとすると、前半の派手なあれやこれやは前フリで、本当のテーマは過去への旅だという事が明らかになり、Mと二人で過去への道行きになるあたりから、かなり映画としてはスケールダウンし、あれ?そんなお話なの?という印象になったので、今回もそういう感じにしゅるしゅるしゅる〜っとスケールダウンしないといいのだけど、という気がしている。なんというか、ワタシ的には、ボンドの過去や内面よりも、陰謀渦巻く世界の抜きさしならない状況の中で、スパイとしてのボンドがいかに苦悩し、いかに窮地を脱するか、というのをスリリングに見せてほしい、という気分が強い。その過程でちらっちらっとボンドの過去や内面が、その横顔をかすめる、というぐらいでいいのではなかろうか、と思うわけである。


キュートなQ

M字額のM

ただ、レイフ・ファインズのM、ベン・ウィショーのQ、そして今回の宿敵を演じるのが芸達者のクリストフ・ヴァルツで、おまけに”モリアーティ”ことアンドリュー・スコットまで出て来るとなると、配役的にはなかなかにそそる顔ぶれには違いない。(アンドリュー・スコットはどんな役で出てるのかしらん。敵か味方か、いずれにしても案外アッサリとすぐに死んでしまったりする役じゃないかという気がするけど…)



Qが、あれこれと仕掛けを仕込んだ新しいアストン・マーティンをボンドに見せるシーンなどは、いかにもこのシリーズお約束のシーンなので、ふふふ、という感じなのだが、アストン・マーティンが艶やかな流線型のボディで、ゴージャスでパワフルで有ればある程、またちょっと出て来て走ったかと思えば、すぐにシャリシャリになってしまうんじゃ…と心配にもなってしまうわけである。なにしろこれまで、まともに長い事走った試しがないんだもの、ダニエル・ボンドのアストン・マーティン。シャリシャリになるか、ブワーっと走っていたかと思えばすぐに横転してしまうかで、そのセクシー・ボディをスクリーンでじっくりと堪能できた事がないのだ。すぐに壊すな!勿体ない!もっと長く滑らかに走らせてちょうだいよ!と舌打ちしそうになるほど、毎度あっという間に退場してしまうのである。今回のアストン・マーティンは長命である事をせつにお祈りする。



それにしても、今回のトレーラーを見ていて改めて感じたのは、ダニエル・クレイグも年を取ったな…ということだ。元から老け顔で(それでも「カジノ・ロワイヤル」の時などは今と比べたらずっと若いしヤンチャ坊主みたいな可愛さもあったけれども)、ボンド役に抜擢された時に37ぐらいだったので、それから9年経った今年は更に老けが進んでいるわけだが、大アップになると、お、カッコいいじゃん、と思うシーンもあるが、どうかすると光線の加減で、どこの爺さんか、というような顔に見える時もありで、「微妙な映り」の割合が増えたのではないかという気がする。ボンド・ガールもメインはモニカ・ベルッチなので、かなり大人風味濃厚な人選である。(さしものベルッチさんも、ちっとおばさんになったかな)もう一人若い女優も添えてはあるけれど、ダニエル・クレイグにけっこうな年輪がついてきたので、対する女優も小娘では釣り合いが悪いのだろう。



でもまぁ、ダニエルの体を張ったボンドは結果的には成功で、この長い長いシリーズのカンフル剤になり、ダニエル・クレイグも、他の出演作はさほど当たらなくても、007だけは必ずメガヒットになるという感じで、すっかりとボンド役者として定着した観がある。4本ぐらいで終りかなと思っていたら、5本契約しているらしいので、あともう1作、ダニエルのボンド作品が作られる事になるのだけど、次回作となると更に顔の老けが進んでいると思うので、どんな映画になるのか想像が難しい。哀愁のおっさんスパイ、というニュアンスが強くなるのだろうか…。まぁ、ダニエルもシリーズ初のブロンド・ボンドとして十二分に頑張ったので、次回作で花道を飾ってボンド役を返上し、そろそろ跡目を若い俳優に譲る時期が来ているな、と如実に思う。(というか、今回でボンド役は引退して、次から新しい俳優でも良かったんじゃないかと思うけれども…)

次は誰がボンドを演じるのだろうか。暫く異色のブロンド・ボンドでダニエル・クレイグが頑張ったので、次からは王道のトール・ダーク・ハンサム系の若手俳優が007を演じるのも見てみたい気がする。ワタシ的には、ダニエルの次のボンドは30代前半ぐらいの、ダークヘアのクールな俳優がいい、と思う。Mが世襲制なように、007も世襲制で、人が変わっても名前と役目だけは引き継がれていくわけである。UKは若手実力派俳優の宝庫だから、7代目ボンド候補には事欠かないだろう。

こうして、なんだかんだと2006年から9年ばかりの間に「カジノ・ロワイヤル」以降、ダニエル・クレイグのボンド映画を観てきて、一応、今年の「SPECTRE」も観に行こうとは思っているけれども、ワタシ的には、やはりダニエル・クレイグ版007のベストは「カジノ・ロワイヤル」に尽きる、という印象は年ごとに強まる一方である。なかなか、あれを超えるものはできまい。今回の「SPECTRE」が、そんなワタシの予感を些かでも覆す作品である事を期待してはいるけれども…。

ダニエル・クレイグは007で売り出し当初は、せっせと日本にもプロモーションに来ていたが、日本の血を引く婚約者サツキを袖にしてからは敷居が高くなったのか、出世して忙しくなったのか、日本にはプロモーションに来なくなった。果たして今回は久々に来るのかどうか。ふふふ。

昔、ワタシは日本の自動車メーカーがCMにダニエル・クレイグを使うんじゃないか、なんて密かに思っていた時期があった。レクサスとかにタキシードでダニエルが乗って、ギュルル〜ンとどこかの海辺の崖道を、自信満々の顔つきで走ったりするようなのを、ね。
今のところ、そういうものはまだ作られてはいないようだ。
その代わり(って、なんの脈絡もないけれども話頭転換)、この前、民放のBSを観ていて、マーティン・フリーマンがサントリー「響」のCMに出ているのを偶然目にした。あまりにさりげなく出ているので、見逃しそうになったけれども、あら、あれはマーティンよね、としっかり目を凝らして観てみたら、やはりマーティンだった。滅多にCMの入るチャンネルを観ないのだけど、たまたま観ている時に、ふと「お!」というCMが流れてきたりするので面白い。



これは、映画などのロケで何かとよく使われる新宿パークハイアットのニューヨークグリルあたりでロケしたんだろうと思うけれど、マーティンもいつの間にかさくっとこんなCMを撮っていたのねん。知らなかったざます。マーティンがいつの間にか日本のCMに出ているとなれば、勿論バッチ君にもあれこれと日本の企業からオファーが行ってるんだろうけど、今のところ、まだ彼が日本のCMに出るという話は聞かないざんすね。いつ彼がCMに出て来ても不思議はない状況ではあるけれど。

…というわけで、007新作のトレーラーで感じた事、その他の雑感、でした。


コメント

  • 2015/07/27 (Mon) 09:04

    kikiさんこんにちは。

    いよいよですね~とはいえ師走までにはまだまだ間がありますが。
    最近の時の流れの速さを思うとそう長くもないかと。
    「カジノ・ロワイヤル」でぐぐっと心をわしづかみにされてから
    それを越える作品となると・・・ですねぇ。
    でもダニエルボンドがこのシリーズで果たした役割の大きさが
    変わることはありません。

    Sherlockといい、OO7といい、今年の年末はお楽しみだらけですね♪

  • 2015/07/27 (Mon) 09:39

    kikiさん、お久しぶりでございます。ダニエルボンドをこちらで拝見できて嬉しい限りです。私にとってボンドのダニエルはステキング中のステキング♪ぶっちぎりトップの俳優さんなので見られて朝から良い気分です!ボンド以外のダニエルはどうでもいいのですが・・・
    4作で終わりだと思っていましたので5作目も彼のボンドを楽しめるとわかって嬉しさ倍増でございます。ゆっくり、ゆっくり老化?が進んでさほど歳を感じないうちに5作目を撮って欲しいものです。

    初代はともかくそれ以降のボンドには全く興味を引かれず、見るものがなくて仕方なく見たダニエルボンドに衝撃を受けてから数年、カジノロワイヤルが一番良かったのは確かなのですが、2作目も私的には結構好きな作品でしたが、前作はおっしゃる通り後半がいまひとつでしたね。見たいのは007になってからの、スパイとしてのボンドなのですから・・・ベレニス・マーロウは1作目のカテリーナ・ムリーノと並んで好きなタイプの女優さんなのですが(kikiさんはエヴァちゃんがお好きでしたよね?)

    ダニエルボンドに会える日を楽しみに、この暑さを乗り切りたいと思います。

    余談ですが、思い続ける事数年、やっとハノイのソフィテルレジェンドメトロポールに行ける事になりました♪♪♪

  • 2015/07/27 (Mon) 22:42

    akoさん

    まだまだと思っていても、あっという間にすぐ師走って感じかもですよね。
    毎年、毎年、というか、年ごとに1年が早くなってきますねぇ。
    まぁ、それはそれとして、今年はボンドイヤーなんですわね。
    ダニエルは、なんだかんだ言っても根強いファンを獲得しましたね。
    akoさんも楽しみに待たれてるんですね。
    期待はずれの作品じゃないように、祈りつつ待ちましょう〜(笑)

  • 2015/07/27 (Mon) 22:55

    Rikoさん、どうもどうも。お元気そうで何よりですわ。
    そうですか。Rikoさんもまだまだダニエルボンドを熱愛されてるんですのねん。いまだにボンドのダニエルはステキング中のステキング♪なんですねー。一途で素晴らしいざますわ。何やら飽きっぽい自分が不実きわまりない人間のような気分にもなりますが、確かに、ボンドを演じているダニエルはカッチョいいですよね。5本目を撮る頃には、もっと顔が皺だらけになってるんじゃないかと思われますが、全体の雰囲気が変わらなければ007で行けるかも、ですね♪ いずれにしても、まずは「スペクター」ですね。

    ボンドガール、ワタシはエヴァちゃんが大好きですが、Rikoさんはもっと濃厚にセクシーな感じのラテン美女系がお好きなんでしたね。それでは今回のベルッチさんもかなりOKでは? ふほほ。

    そして、おお!遂にハノイのソフィテルレジェンドメトロポールに行かれるんですねー!きゃ〜〜!良かったですね。数年越しの思いが実って。もちろん旧館ですよね?(新館の方が広くていいかも、ですが…)ついでに、カンボジアのシェムリアップにも寄って、是非ともグランドホテル・ダンコールにも宿泊されてください。あそこも超オススメですよ。ワタシも是非、再訪したいものだと思っています。シャンパンを味わいつつ、絶品のスープ麺を堪能していただきたいざますわ。強力レコメンドですわよん♪

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