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「IMAGINE」

−Imagine all the people living for today…−



UKがEUを離脱するのかしないのか、UKの国民投票が迫ってきてますね。残留派と離脱派はかなり拮抗しちゃってて、どちらに転ぶのか本当に分からない状態のようだけど、いずれにしても日本時間で24日の午後には大勢が判明するとか。世界中にとってもUKにとっても(そして日本にとっても)、なにやかやと(主に世界経済に)影響が大きいので離脱はしない方がいいんだけどねぇ…と思いつつ、何だかふと聴きたくなってジョン・レノンの”IMAGINE”を久々に。


IMAGINE (by John Lennon)

Imagine there's no heaven  天国などないと想像してみて
It's easy if you try      その気になれば簡単さ
No hell below us       足の下にも地獄はない
Above us only sky      ただ、頭上に空が広がっているだけ
Imagine all the people    想像してみて
Living for today・・・      今日という日のために生きている全ての人を
Aha・・・

Imagine there's no countries 国境などないと想像してみて
It isn't hard to do       別に難しくないさ
Nothing to kill or die for    殺すことも殺されることもない
And no religion too      宗教もない
Imagine all the people     想像してみて
Living life in peace・・・     全ての人が平和に暮らしているのを
You fu・・・

You may say I'm a dreamer   君は僕を夢想家と言うだろう
But I'm not the only one    でも、夢想家は僕だけじゃないんだ
I hope someday you'll join us  君もいつの日か、夢想家になってくれるといいな
And the world will be as one  そして世界はひとつになるのさ

Imagine no possessions    財産などないと想像してみて
I wonder if you can       君にもできるかもしれない
No need for greed or hunger  欲望も飢えも必要ない
A brotherhood of man     人類はみな兄弟さ
Imagine all the people     想像してみて
Sharing all the word・・・     全ての人がこの世界を共有しているのを
You fu・・・

You may say I'm a dreamer   君は僕を夢想家と言うんだろうね 
But I'm not the only one    でも、夢想家は僕一人じゃない
I hope someday you'll join us  君もいつの日か、仲間になってくれるといいな
And the world will be as one  そして世界はひとつになるんだ



…というわけで、EUは欧州において、「国境のない状態」を試みた枠組みなのだけど、英国というのは離れ小島で、欧州大陸の中でひと続きな国々とは精神風土的にも物理的にも、やはり異なる部分が大きいらしいんですね。でも、EUに入っていることでUKが受けている恩恵も非常に大きいわけで、経済的なメリットを考えたらとどまっていた方がいいには決まっているんですが、離脱派がこれだけ勢いを増しているのは、大量に流入してくる移民にほとほとゲンナリしているからというのが定説。確かに低所得者層の離脱派は、移民により自分たちの生活圏や仕事が脅かされるので、EUを離れて移民を拒めるようにしたい、という事があるのだろうけど、中高所得者層の離脱派は、EUの中にいると、その無駄の多い官僚主義に振り回されて、何も自主的に決められなくなるのを憂慮する、という理由で離脱した方がいいと思っている人が多いんだとか。…う〜ん、そうなのね。
まぁ、出たいというUKの気持ちも分からないではないですけれどね…。
誰にとってもハッピーで、みんなが幸せってのはあり得ないし、誰かの幸せは誰かの不幸せだったりするものだものね。

なかなか「国境もなく宗教もなく、争いもなく飢えもない、人類みな兄弟の世界」なんて実現しませんわね。人間が人間である以上、そんな世界は何千年たっても訪れない夢物語だと歴史が証明しております。しかし、それが分かっていても、理想としてはかくありたいと願うジョン・レノンの歌声に、どことなく静かな諦念が漂っているような気がするのも、この歌の隠し味じゃなかろうか、と思うワタクシ。



ジョン・レノン本人の歌も良いのだけど、反骨の男ニール・ヤングが9.11の数日後にTV出演して歌った「IMAGINE」もベスト・パフォーマンスと言われてますね。当時アメリカで「IMAGINE」は放送禁止の楽曲の中に入れられていたらしいのだけど、そんな無意味な決め事はサラリと無視して、せつせつと歌ったニール・ヤングの歌声は人々の心に深く沁み入ったとか。ワタシはその放送を観たわけではないけれど、Youtubeで改めて聴いてみると、確かに良い。とても良い。深く深く沁み入りました。
ニール・ヤングが ”I wonder if you can” の部分を “I wonder if I can” と歌っていたのも、彼なりのメッセージかな、と思ったりして。



「IMAGINE」がいつまでも色褪せず、聴くたびに人々の心に染み入るのは、40歳で突如終わってしまったジョン・レノンの人生というものが背景にあるのも否めない事実だと思いますが、問題は増える一方で、ちっとも平和にもならず、いっこうに良い方へも向かわない世界の状況というものが厳然として横たわっている中で、永遠に実現しないからこそ、永遠に色褪せない夢想のような歌詞と、そこに籠められた祈りやメッセージが、戦争やテロでズタズタになった人々の頭上に静かに降り注ぐ時、そこにほんの微かな希望と慰謝を人々が感じるからなのかもしれません。

今、ジョン・レノンが生きていたら、故国のこの国民投票に何を思ったかな。

コメント

  • 2016/06/24 (Fri) 22:17
    No title

    kikiさん!

    こんばんは。EU離脱となりましたね。常々イギリスは良くも悪くもすっごく政治的な国だなぁと思っていました。ちょうど今ヒラリー・マンテルの「罪人を召し出せ」(ドラマ『ウルフ・ホール』原作)を読んでいたのですがこんな場面が・・・フランス大使とクロムウェルが話しをするところで大使にアン・ブーリンの裁判について「我々フランス人にはこれが裁判沙汰となるのが理解不能。ヘンリーが愛人を処分したいなら、密かにやればすむことでは?」と言われて、フランス人は法廷や議会を理解していない、と思うクロムウェル。(笑)

    ヘンリー八世がローマ教皇庁から離れてイギリスは主権を獲得するわけで今回のBrexit騒動と重なって見える私です。続くエリザベスI以降に空前の繁栄の時を迎えるのだけど。はてさて、今後イギリスいや世界はどうなりますかしら。

    「イマジン」。この歌が放送禁止だと知った時はどうして?こんなにいい歌なのに!と思いましたが(あ〜私も若かった)年を重ねるとこりゃ為政者や宗教者にはちょっと困るよねとだんだんわかってきました。でも、経済はソ連崩壊後国境を越えてとっくにグローバル化しちゃう不思議。

    私、ジョンレノン&オノヨーコが好きで東京に行ったら必ず東銀座のカフェ「樹の花」に寄るんです。二人が座った席で連れと一緒に喜んでたらマダムが記念にと写真を撮ってくれたのも今は昔。・・・静かな諦念が隠し味、って私も強く共感します。それだから今はかえって何気に聴けなくなりました、イマジン。私が好きで良く聴くのは「Beautiful Boy」。ジョンが文句なく幸せそうに歌っているから。

    • ジェーン #io8unDfk
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    • 編集
  • 2016/06/26 (Sun) 09:48
    Re: No title

    ジェーンさん
    英国民は僅差で離脱を選択することになりましたね。でもこれ、法的な拘束力はないので、もしかすると議会でひっくり返される事もあるらしいです。若者は多く残留を望んでいて、この結果に怒りを爆発させているそうだし。でも、これだけ大騒ぎになって今さら残留ってことにはならないとは思うけれど。

    確かに英国は昔から独自路線を歩んできて、ヘンリー8世のワガママに端を発したとはいえ、16世紀に既に宗教的にカトリックから離れてしまったわけですしね。そもそもそういう気質なんですわね。我が道を行くのね。

    EUがあまりにドイツ偏重主義すぎたという事も、英国民を離脱に走らせた原因だと言われてますが、英国はユーロじゃなくてポンドを堅持してきたし、けっこう他の加盟国よりは優遇された状態でEUに居たらしいのだけど、まぁ、出たい!と思う人の気持ちもわかる気がします。ワタシはある程度の犠牲を払っても離脱を選ぶというのはイギリスらしいなぁと思いましたが、昨年からちょっとドルを持ってて、今年に入って下落を続けているので売れずにホールドしているので、今回、残留となればポンドやドルが買われて瞬間的に円安になるだろうタイミングを狙っていたので、当てが外れてガーン!って感じです。離脱の余波は限定的だろうけど、どうも今後ドルが上がりそうな目がないのでね(笑)

    それはそれとして、こういう事を国民投票にかけて国民の意思を聞く、というのは羨ましいですわね。民主主義が機能してるものね。日本なんか永田町あたりでコソコソと知らないあいだに色んな事が決められてて、「聞いてないよ!」って事が多いので。マイナンバーとか、いつどいう経緯でやる事に決まったんだよ。やっていいですか?って訊けよ、国民に!って感じ。東京五輪だって立候補すべきかどうか、国民に聞いたのかよ!って感じです。あんなもん、絶対にやらない方がいいのに。案の定、多方面でケチがついてご難続きですよね。もうやめることにした方がいいと思うんだけど。アホらしい。

    で、IMAGINEですが、9.11後の報復ムードに溢れた状態では、人類みな兄弟を歌うこの歌は都合が悪いので放送禁止になっていたみたいです。でもまぁ、穏やかに歌ってはいるけど、財産もいらないってところは共産主義的だと言われたり、宗教もない、という部分もあちこち宗教で揉めているわけだから引っかかる人は大勢いるでしょうしね。穏やかだけど過激な歌でもありますよね。そして、そう。なかなか人類みな兄弟とはいかないのだけど、経済や地球環境などでは国境なくどこかで何かがあると、どの国にも様々な影響が降りかかってグローバル化しちゃってますよね。皮肉な感じです。

    東銀座の「樹の花」、ワタシも先日お茶を飲みに行きましたよ。昭和レトロな感じがナイスなお店ですよね。ジョンとヨーコはよくお忍びで、というか気軽にふらりと日本に来ていたので、あちこちに足跡が残ってますね。
    「Beautiful Boy」いいですね。ワタシは「Woman」も好きかな。ワタシはヨーコという人についてはかなり微妙な感じなのだけど、ジョンが彼女にとてもインスパイアされた事は事実だし、彼にとってはなくてはならない存在だったのだろうし、かけがえがなかったのだという事は「Woman」を聞いているとよく分かりますわね。

  • 2016/06/26 (Sun) 10:04

    kikiさん、こんにちは。
    選挙前は大英帝国への回帰だとか書かれていたけど、今となっては理由などどうでもいいのか、どの記事も「今後イギリスはどうなる?」「為替への影響は?」一色ですね。
    確かに英国民の間には長い間EUへの「ぼんやりした不満」があったように思います。通貨こそポンドを維持したけど、元ロンドン市長で離脱派のリーダーであり、ズボンからシャツが出てだらしないボリス・ジョンソンは以前こんな発言をしています。
    「ローマ帝国が欧州を支配したように、またドイツ第三帝国がそうしようとしたように、EUが欧州を支配しようとしている」
    まるで「EU」という別の国が侵略してきたみたいな言い方ですけど、そんなに嫌なら闘うか、自分がEUを牽引する立場になれるよう頑張ればいいのにそうはせず、ただ逃げただけみたいな感じに映ります。
    イギリスは80年代、米国型の新自由主義を導入し、弱肉強食の競争型社会へ転換しようとしたが失敗、「ポンド危機」を招いて破滅寸前まで行った忌まわしき過去があり、その時国民は一度脱落を味わってますよね。つまり、競争から一度リタイアしてる。
    今回のEU離脱もまたリタイアといえばリタイア…。
    何からのリタイア?
    ドイツとの盟主争い…EU内での駆け引き…テロ対策…移民問題…。その全てでしょうね。
    「これが大英帝国におけるインディペンデンスデイだ!」だとみんなで盛り上がってましたが、全てが実に英国らしさを良く表している気が致します。
    わたくしの第二の故郷、イギリス…。

    それだけにイマジンの歌詞が英国民の心を慰めてくれる…。
    「国境もなく、宗教もなく、争いもなく…飢えもない…♫」
    その意味はテロ?難民問題?
    いや、そういうのも含まれるかもしれないけど、自分自身がさまざまな競争からリタイアした感が強い英国民のトホホ感も表したジョン。
    ジョン・レノンという人はこの歌のおかげでポップス界において夢想家としてイメージされるけど、わたしは良くいうと預言者であり、悪くいうと戦いから離脱した英国民を慰める慰安婦みたいな人だなと思いました。
    まあ、こじつけですけど。笑
    ジョン・レノンのことは大好きです。
    そういえば、わたくしはNYに住んでた時に一度オノヨーコに会ってます。プエルトリコの祭りがあった時に道端で偶然遭遇。思わず声をかけてしまいました。
    そして、普段は有名人を見ても握手すらねだるようなことはしないわたくしが、角刈りのカッコ良い彼女を見て思わず「サインください」って言っちゃった。苦笑
    まあ、若かったから。
    すると彼女はわたしが差し出した紙とペンをおもむろに取り、サラッと一筆書いて、すぐに立ち去りました。
    サインを見ると
    「夢を持とう。オノヨーコ」と書かれてました。
    若かったわたしは「夢があるからNYまで来てるのに…」と思いました。
    そのサインはまだわたくしの家にあります。有名人から頂いた最初で最後のサインです。

    • Sanctuary #V0sVL5lk
    • URL
    • 編集
  • 2016/06/26 (Sun) 23:05
    Re: タイトルなし

    Sanctuary さん
    けっこうな大騒ぎでしたね、EU離脱は。というか、離脱という方向に決まった、という事は。日本は経済的な影響が大きいので、そういう方面で話題にせざるをえないという部分は否めませんわね。影響が早く消えるといいですが。

    >ただ逃げただけみたいな感じに映ります。

    そういう感じに見えたりもしますか。まぁ、そういう見方もあるかもですね。
    ドイツとの盟主争い…EU内での駆け引き…テロ対策…移民問題…というのは、どれをとっても厄介で、なかなかこうすればいい、という方策もたてられない問題ですから、ひとまず線引きして、関係ないってことにしないとな、という事でしょうかね。

    英国民はさまざまな競争からリタイアしたんですかね。そういう感じなのかな。

    >ジョン・レノンという人はこの歌のおかげでポップス界において夢想家としてイメージされるけど、わたしは良くいうと預言者であり、悪くいうと戦いから離脱した英国民を慰める慰安婦みたいな人だなと思いました。

    預言者で、慰安婦ですか。本人はもしかすると本気で願えば本当になる、と思っていたのかもしれないですけれどね。ヨーコの影響で(笑)

    オノヨーコに出くわした事がおありなんですね。実際に会うと、何か強い磁力線のようなものを放っている人なんでしょうね、きっと。サインをねだっちゃいましたか。若さを感じますね。でも、あの人は好き嫌いは別にして、強力な意志の人だし、何か不思議なエネルギーを持っていそうだな、という感じはします。あの四角い顔から強い意志がひしひしと感じられますわね。

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