「HOMELAND Season6」

−クインが生きていたなんて…!−
2017年 米 FOX21 Showtime Networks他



ふと気づいたらいつの間にか、「HOMELAND」のシーズン6が始まっていた。そして、もっと驚いたのは、なんとシーズン5の最後に天に召されたと思っていたクインが生きていたという展開だったこと。
ええ〜〜!!マジか。

死んだ筈だが生きていた、というのはもはや常道になっている昨今ではあるけれども、あのシーズン5のエンディングでは、どうあってもクインはお亡くなりになったという展開だったと思う。遺書みたいなものまで読み上げられてたし、窓から金色の光が差し込んで、召されるクインを迎えにきたような演出もあり、キャリーの手で安らかに眠ったまま旅立った、という流れだったと思うのだが、なんとなんとシーズン6では蘇っていたのだった。クインの助命嘆願が多かったのだろうか。まぁ、ワタシもクインは好きだけど、でも、しばらく口がポカンと開いたままになってしまった。



もちろん、助かったといっても無事でピンピンしているというわけではなく、毒ガスを浴びせられて、昏睡中に情報を取得するために無理矢理目覚めさせられたりしているのだから無事な筈もなく、気の毒なクインは半身が不自由になり、深刻なPTSDに悩まされていて、生きる意欲を失い、風呂にも入りたがらず、ほぼ廃人同様になっている。アメリカに帰国し、今はNYに住んでいるキャリーが病院に入れて面倒をみているが、時折発作を起こして暴れるクインを拘禁して隔離室に入れたりする病院のやり方を見過ごしにできず、幼い娘と住む家の地下室にクインを引き取ることにする。

キャリーはほとほとCIAが嫌になり、現在は、アメリカ国内で不当な扱いを受けているイスラム系の人々を援助する組織を作り、活動している。一方、かつてキャリーのメンターであったソール(マンディ・パティンキン)と、その同僚で権謀術数の男、ダル・アダール(F・マーリー・エイブラハム)は、CIAの代表として、次期大統領である女性と会談していたが、自分たちの策謀にことごとくダメだしをされそうな気配に苛立ちと焦燥を覚える。
この次期女性大統領には、裏からこっそりとキャリーが政策のアドバイスをしていたのだった…。



というわけで、イスラム教の人々の救援活動にいそしみたいキャリーだが、運命はまたも彼女をキナ臭い陰謀の世界へと引きずり込んでいくことになるわけである。キャリーが裏から女性の次期大統領に何かしらアドバイスをしているだろうことを、ソールはいち早く勘づく。結局のところ、ソールがらみでキャリーは再び、陰謀渦巻くCIA的カオスの中に戻っていかざるをえなくなるのだと思われる。



まだ日本ではFOXで2話目が放映されたところなので(アメリカでは現在、リアルタイムでシーズン6の終盤が放映されている)、先のことはわからないけれども、ドラマの中では女性大統領が誕生しようとしており、彼女の方針や政策に国の秘密情報機関が反発を示して、陰に陽に邪魔立てを企てていくのだろうと推察される。
国民投票で選ばれてしまった大統領が気に食わなかった場合、CIAだのFBIだのが、裏で何を画策するのかは興味深いところだ。周知のとおり、アメリカの現在の大統領は国内外に問題を巻き散らかす困ったちゃんだが、彼についてCIAやFBIは陰ながらどう対処していくのだろうか、という観点からも興味深いテーマである。

それとともに、テロと、陰謀渦巻く闇社会の犠牲者という感じのピーター・クインにはどんな未来が待っているのかも気がかりである。せっかく生きながらえたんだから、毒ガスの後遺症やPTSDを何とか克服して、彼なりの平和な精神状態を得てほしいものだと願わずにはいられないが、何やら、またも可哀想な運命を与えられているような気がして仕方がない。


神よ、クインに平安を!

キャリー以外に、彼の魂を委ねられるような存在(女性でも何でも)が登場してくるとよいのだけど…。もしかすると、キャリーの幼い娘(ブロディの忘れ形見ではあるが)が、クインに癒しをもたらす展開になるのかもしれないけれど。ただ、そういう幸せも長くは続かないのでは、と思われてならないわけである。

…どうもねぇ。クインは「闇に生まれ、闇に消える」忍者的さだめを背負っている人物として、このドラマの中では常に悲惨な状況から抜け出せないままなのかもしれない。そういうさだめの星なのか。う〜〜〜む。哀しい。

キャリーなんかどうでもいいから、クインの心が癒されてほしいのよ!とワタシは思ってしまうのだけど、
何はともあれ、シーズン6も面白そうなので、ひとまずなりゆきを見守ろうと思う。

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