この十年ほどは、桜の時期には家の近所の手軽な桜はもとより、都内および東京近郊の桜を見物に行っているワタクシ。
都内の名所と言われるところには、もうけっこうあちこち行っていて、まだ足を運んでいないのは行きにくい場所にあるか、あまり食指が動かないかのどちらかだったりするので、ここ数年は何度か行った場所に再訪することも多かったのですが、今年は未踏ながら食指が動くスポットを見つけたので、そこに行ってみることにしました。
光が丘公園の前に、実は、久々に枝垂れ桜を見たくて先に文京区の六義園にも行ったのですが、こちらはもうすっかり散り果てており、あの壮観な枝垂れ桜は幻のように消えていました。まぁ、それはそれで面白いと写真を撮ってみたものの、やはりスカスカ感が半端ないので、ブログアップは取りやめに(笑)
代わりに数年前に満開の時に六義園で撮った枝垂れ桜の写真を数枚アップしておきまする。
やめようかと思ったけど、折角撮ってきたので、散り果てた枝垂れ桜の写真も1枚アップしておきましょうか。
今年は時すでに遅く、見物に行った日にはもう、こんなことになっておりました
前に行った時よりもいいカメラに買い替えたので、枝垂れの写真を改めて撮りたかったのだけど、今年はやたらに早く開花してしまいましたわね。
来年はオンタイムで六義園に行かなければ、と捲土重来を誓ったワタクシ。あちこちの桜を見たけれども、やはり六義園の枝垂れはなんだか惹きつけられる桜です。風情が格別というか。形がいいのかな。
そこで六義園はさくっと失礼して、光が丘公園へ。
成増は以前、友達が住んでいたので、本当にすごく昔に一度だけ来たことがあったのだけど、それ以来実にウン十年ぶり。どんなところだったかサッパリ記憶がなかったのですが、地下鉄から上がった時に、あ、悪くない雰囲気だなと思いました。表通りから一本入ると、そこは静かな住宅街。住宅街の中の道を十数分歩くと、小高い丘があり、そこが光が丘公園です。公園に入る前から静かでのどかで、なかなかいいところだな、という感じでしたが、公園内がまた、何やら好ましい空気をふんだんに醸し出しておりました。
今年は本当に開花が早かったので、この園内の桜も、種類によってはもうかなり散ってしまっているものもありましたが、山桜は満開で、広々とした芝生の広場のあちこちに咲いた姿はまさに、光のどけき春の日、という感じでした。お母さんたちが小さな子供たちを遊ばせつつお花見をしている光景があちこちに見られました。日本も内憂外患でいろいろ問題は多いんだけど、とりあえず平和なのかねぇ…。
何を想うのか、松の木の下で一人桜を眺めている人も
誰かの凧が…
それにしても光が丘公園。私が何となく求めていた通りの光景で、素晴らしい山桜を堪能しました。今年は桜の開花は早かったけれど、咲いてからずっと天候が荒れず、毎日お天気でさほど風もなかったので、かなり花が長持ちしたな、と思います。桜の時期は大抵、1週間めで雨が降ったり風が吹いたりしてずっといい天気が続くということはないものなのだけど、今年は花見日和が長かったですね。
桜ばかりでなく、萌え出る若葉の鮮やかな緑も目に新鮮な春の公園でした。
桜の季節に、都内の、自分の近隣以外のところにも花を見物にいって、そのついでに、生まれて育ってもまだまだ知らないところが沢山ある東京の、自分にとっての新鮮な場所を開拓するのは、ささやかな東京散歩の楽しみの1つです。
今年もまた、新しい収穫がありました。光が丘公園、ナイスでした。お気に入りの場所の1つになりました。
とても気持ちのよいお花見散歩を堪能した、平日の昼下がりのひとときでした。